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2006年5月31日 (水)

ギルガメッシュ観察~FF歴代主人公はどうなった~

息子のギルガメッシュ2戦目を鑑賞。残業続きの上内職wまで入ってきてとてもFF12をプレイする時間が無い(´Д⊂

ギルガメッシュ戦で一番大切な事。それは勝つ事ではない。盗む事だ。
ギルガメッシュは口上を述べ、武器を持ち帰るたびに盗めるものが変わる。1、2回目は平凡な回復アイテムだが、3、4回目には貴重な源氏シリーズが盗める。というか、ここでしか入手できない。仮にも空賊をめざすヴァンご一行、これを逃しては名折れというもの。
初めてのプレイには「盗む」に全てをかけたものだ。が、欲しいものほど盗みにくい。いつもの盗み担当だけではとても足りず、総員で盗んだ!このとき、初めてバッシュが「ぬすむ」を覚えていない事に気づいたのも懐かしい思い出だ。

その次に大切な事は、その武器を鑑賞する事。FF5の昔から武器マニアだった彼は、12のレア武器とともに最近の人気主人公の武器を装備し、見せびらかす。7のクラウドの武器にはなぜか「偽」の文字。エクスカリパーをつかまされた頃からあまり変わっていないな、ギルガメッシュ。スコールの武器、ガンブレードにはなぜかドット絵のチョコボが描かれている。アニメのFF:Uが懐かしい。ジェクトのみやげ、フラタニティの美しさといったら!
ただ、ギルガメッシュが瀕死になると、一緒に赤くなってしまう、沸騰か。あと ジタンのこと、時々でいいから、思い出してください。

さらに次に大切な事は、FF名物「レベル攻撃」を堪能する事だ。ギルガメッシュは、「レベル2睡眠」「レベル3ドンアク」「レベル4ブレイク」を多用してくる。もしも全員レベル60のパーティなら、軽く地獄を体験できる。私はチキンなのでいつものようにキャラクターのレベルをばらつかせるように育てた。おかげでギルガメッシュ戦にも適正なレベルのキャラクターを出し、それほど苦労はしなかった。が、息子はまず、ヴァン(当時レベル86)を「絶対はずさない」というポリシーで、レベル76のバルフレアもはずしたくないらしい。あえてFFの地獄に身を投じる、さすが物心ついた頃からFFをプレイしてきただけのことはあるマゾだ。

レベル偶数の男たちが何度も眠らされ、奇数のフランが必死で応戦。ギルガメッシュは意外と賢く、せっかく眠らせた相手をわざわざ叩き起こすようなご親切はしないらしい。一人タコ殴りに遭うフラン。「じゃあ、逆転させちゃえ」とリバースをかける。
すやすやと眠りに付く男たちと、斬られれば斬られるほど美しさを増すマゾフラン。おお、負ける気がしない。が、勝つ気もしない!
ちょっと体勢が崩れて、フランを引っ込めアーシェ(レベル偶数)を出す。レベル2睡眠でキャラ3人、いっせいに おやすみモード!「ギルガメッシュ、どうするんだろうねw」と観察すると

ギルガメッシュ、困ってる

これまですごい勢いで多彩な攻撃をし、にぎやかだったのが、静かに眠りに付く3人の前をうろうろ。これには笑った。さすがにしばらくしてターゲットを定め、ヴァンを叩き起こしたのだがこんなに困ったギルガメッシュを鑑賞できるとは。チキンの私は、睡眠や石化の攻撃にあいそうなキャラには、急いでそのステータス異常を防ぐアクセサリを装備させ、ことなきを得たのだが、それをいくら指摘しても、息子は聞き入れない。さすがは幼稚園時代でもFFTをプレイした息子、あえて苦行に身をおくか。へんた…いや、まさにFFプレイヤーの中のプレイヤー、剛の者というべきだ!

息子「バブルチェーンは怖くてはずせねーーーー」
「って、チキンかーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

ギルガメッシュを倒したあとがすごい。プレイヤーの心理を、いやらしいほどに読まれている。「ほらほら、いかにも伝説の剣だよ。レアアイテムだよ。欲しいでしょ?」と言わんばかりのシチュエーション。ええ、もちろん引っかからせていただきましたとも!ていうか、何度でも楽しませていただきますよ、愚かなFFヲタですから。
そんなプレイヤー心理につけこむワナにはまって、何日もヘネを走っている人もいますが…2周目はそれなりに楽しいですよ?

☆  ☆  ☆  ☆  ☆
雑記ですが、今日はとても暑くて、涼しいサンダルコーナーに目が向きました。前に買ったサンダルのブランド名が「フォーマルハウト」だとは…

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2006年5月29日 (月)

食育が不登校の原因だった

「食育だなんだと偉そうな事を言ったって、あんたの息子は今不登校じゃないか」
…言われる前に、自分で言ってしまおうw

食育なんていう言葉が出来る前に、私はこの子を産んだ。初めての育児に、私は当時のマニュアルどおり、「一日2時間のお散歩」「離乳食は手作りで」を実践した。

もともと、化学調味料は使わない派でもあった。味噌汁でもそうめんつゆでも、昆布と鰹節、または煮干などでだしをとり、鶏がらや牛筋のスープを好んだ。東北生まれの夫は何かにつけて醤油をどばどばかけたが、健康を考えても薄味、本物の味で子どもを育てるのは当然の義務と思い、とことん手作りの離乳食を与え、おやつもまずは赤ちゃん用から。極度に甘いもの、塩や脂の多いものは避けて、慎重に育てた。

息子は2年ほど前から不登校。「あいつら腐ってる」とは言うが、具体的にどうとは言わず、いろいろ途方にくれた。それが最近、娘が学校の調理実習で、「中華くらげ」を持っていく係だと言ったとき。

私「ああ、干しくらげね」
娘(反抗期)「ばっかじゃないの?調理実習よ?味のついた中華くらげだってば」
私「調理実習だから、干しくらげをもどして、味付けするんでしょ?そんなお惣菜を買って持っていくなんておかしい」
娘「調理実習なんて30分しかないのに、いちいちもどして味をつけるわけないじゃない。私は持っていく食材が他の班の子より少ないから、味付けくらげを持っていくの!」
私「ちょ、調理実習がたった30分で、お惣菜を持っていく????????」
そのとき、息子は言った。

「俺も調理実習やったけど、普通にレシピに『味の素』が入ってたよ。腐ってるだろ」

息子が腐ってるという学校や世の中のひとつが、前にも書いたバイキングでの傍若無人な振る舞い、そしてまたひとつが「子どもの調理実習で味の素を使わせる」ということだったのだ。(味の素社さん、ごめんなさい)

私、そんなに、息子に化学調味料を使わないことを強要したかなあ。
まさかそれで学校に行かなくなるなんて。清濁併せ呑む、ということもちゃんと教えてやれば良かったかなあ。

と、複雑な気持ちになる一方、

息子は、ちゃんと、あの頃の味を覚えていた。
小さくて高い所は見えないはずなのに、台所の調味料棚を理解していた。
何より、そんなにお説教した覚えは無くても、母の私の考えを理解していた。

ということがうれしくなった。一時期は本当に、息子が理解できず、自分が生きてきた事さえ何もかも否定してしまいそうだったのだが、私がつけた小さな灯火は、ちゃんと輝いていたのだ。荒れた息子の中で。

この長い不登校で、息子が「しなくてもいい苦労」をすることは明白。今からどう頑張ったって、まともに進学はできないだろうし、もしかしたらもっともっと腐った世界で失望してしまうかもしれない。でも、私は上を向いていける気がする。いろいろ規格外の息子ではあるが、人間の根本的なことは意外ときちんとしているのがわかったから。

家庭がいろいろ破綻してから、私もきちんとだしをとる余裕がなく、だし入り味噌やスープの素、昆布茶などを使うようになった。そういえば、息子、ちょうどその頃から味噌汁を食べない。そして、不登校で祖父母の世話も拒否し、私も仕事でいない昼。彼はうどんを食べる事が多かったのだが、めんつゆが買ってあるのに「おいしくないから」ときちんと昆布と鰹節でだしをとっていた。今は、どちらかというとジャンクフードに夢中なのだが、そのうち落ち着くだろうと思えてきた。

それだけで、今はいい。

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2006年5月26日 (金)

FF12~倒さなくてもいいボスとトリックスター~

ボムキングもそうだが、FF12には倒さなくてもいいボスが何匹かいる。デモンズウォール1回目、アースドラゴン、エルダードラゴンあたりだ。

私は全部いつも倒してしまうのだが、エルダードラゴンだけは、「これ本当に倒していいの?」と逡巡する。蟲師の影響のせいか、頭に苔やキノコの生えたエルダードラゴンはどう見ても森の主っぽい。こちらはあきらかに森の侵入者だし、可愛いパンサーやモルボルを狩りまくる極悪人だ。主様がお怒りになるのも無理は無い。第一森の守り神を倒して、森、大丈夫なの?などと考えるときには勝利のポーズをとっているw RPGのやりすぎで、向かってくるでかいのはボスキャラだ!絶対倒すぞ!って思う自分の発想、ちょっと怖い。他人の家にあがりこんで宝箱を開けるのに慣れてしまったのと同じように。

一応倒すとレポートで、かつては森の主だったが今は凶暴な存在になっていることがわかり、さらにモンブランのところにヴィエラからお礼が届くことから、別に問題はないのだと思うのだが、後味が悪い。で、次にはぜひ倒さずに進んでみちゃおうかなと思う。幻妖の森経由の阿鼻叫喚ウォーキング、あるいはガリフの里からチョコボで同ルートを駆ける爆走ツーリング。いつ次が出来るかはわからないけどorz

モブで、わからないのがトリックスターだ。どう考えても助けてもらってるのに高額な報酬をかけて討伐を依頼するガーディって、一体何なんだw 討伐すべきなのは盗賊の方ではないのかwww 一応モーニの育てるヒュムの子どもの親(エメ???)の仇だという話だが、わかりにくい。多くのプレイヤーが何も考えず、あるいは疑問に思っても「ボスだから倒す」、というルールに黙々と従っているのは、やはり怖い。

おまけに無残な断末魔を見せておいて、実はうれしそうに空族の隠れ家にいる。それも怖いぞ、トリックスター。

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2006年5月25日 (木)

今日のすごい人~食育シェフ~

某有名シェフのSさんに会った。この方、料理もすばらしいがお人柄の良さに惹かれる。今年の「子どもの日」には専用メニューを設け、普段は他のお客様に迷惑なのでお断りしている未就学児も含めてお子様大歓迎とした。

と言っても、よくあるサービスデーとかファミリー層をとりこもうとした企画ではない。根底にあるのは「食育」なのだそうだ。

シェフは日頃から小学生の料理教室にボランティアとして参加。また4歳のお子さんを持ち、ますます「食育」の重要さを感じたという。

あまりにも強い刺激や化学調味料、過剰な塩分、糖分、脂で、子どもたちの味覚が育たない事。外食の場で、テーブルマナーが親によってしつけられていない現実。私の主観でも、ハンバーグやエビフライなどがどかどか乗って、野菜は全然無いようなお子様ランチが多すぎるし、スナック菓子や清涼飲料水に慣れてしまって、ちゃんとした味のものが好まれない事が気になる。ファミレスやファストフードが日常化しているのも気になる。昔、家族そろって外食といえばちょっとおめかしして、いつもよりお行儀よくして、大人の世界を垣間見るような経験ができたものだが、今はそういう機会が少ないのではないだろうか?ファミレスは無法地帯。あまりにもしつけのできていない子どもが多いので、ちゃんとしたお店は、子供連れをお断りする。これではいつまでたっても子どもが、ちゃんとした大人になれないではないか。

Sさんの店も、本当はお子様連れでも気軽に本物の食事を楽しめるようにしたいのだという。が、他のお客様が子ども連れを嫌う場合もあり、小学生以上できちんとしつけのできた子に限り、受け入れているそうだ。が、子どもの日はあらかじめこの日に予約を入れる方にも、小さなお子様が来る事を告げ、了承できないようならお断りするということにした。いくら人気の店でも、お得意様の予約を断るのは大変な事だ。

お子様コースは1000円と2000円の2種。ちゃんとしたジュースと、これだけでも500円はとれるだろうというデザートつきだ。4月、Sさんはいたずらっぽく言った。

3大珍味も、入れちゃおうかな~

気のせいか、そばにいたマネージャーがひきつったようだったが、まったくかまわず、Sさんは実行したそうだ。「やっぱり本物を食べて欲しいからね。もしかしたら最高級のキャビアを食べてもおいしいと思わないかもしれない。いや、たぶんイクラの方がおいしいって言うかも(笑)それでも、いい」   …私も小学生になりたい。

しかし、「食育」を掲げるだけあって、そんな甘い話だけではない。

苦いものも、入れちゃおうかな~~

味覚の幅を広げるために、子供向けメニューからは除外されがちな「苦味」のあるものも、あえて食べさせようというのだ。そして、旬の野菜もたっぷりと。子どもに媚びるだけで、本当に子どもの事なんか考えてないようなお子様ランチとはまったく発想が違う。さらに、ふだんこの店はどなたにも肩肘張らず食事を楽しんでもらおうと、軽めのBGMを流しているのだが、

この日だけ、クラシック流しちゃおうかな~~~~~

子どもに媚びない。妥協もしない。これがSさん流こどものもてなしだ。

フランス料理を食べることを通してフォーマルな場でもきちんとふるまえるようにする。これもまた、食育のひとつ。こういう発想の「お子様メニュー」があちこちで実現したらすばらしい。普段ファストフードや居酒屋で子どもに食事させている親も、たまにはこういうところでびしっと決めるのはどうだろう。大人になって料亭や高級レストラン、結婚式などに行く機会を得ても、どうふるまったらいいかわからない人間に育てるのは、かわいそうだ。

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2006年5月24日 (水)

すごい人と出会ってしまいました。

今の中高生は、「ボボボーボ・ボーボボ」で、マルガリータなる、人類を丸刈りにしようというふざけた組織と闘う鼻毛真拳の使い手・ボーボボの活躍を笑いながら見ていると思う。が、ほんの数十年前なら笑うどころかリアルな話だったのを知らないだろう。

今日、たまたまお会いした人は、まさにマルガリータと戦い、勝利した人であった。あ、鼻毛はない。アフロでもないけど。

20年以上昔、関東のとある県では、中学生の管理教育が美徳のように扱われていた。まず、男子は丸刈り。女子はおかっぱを理想とし、長い髪は三つ編み。スカート丈から靴下の長さまできっちりと決められた。それだけではない。体育だけが得意、とか、理数系だけは抜群、なんていう生徒の存在は認めない。個性なんて要らない、均質な品質の「製品」を出荷する。それが公立中学校だったのだ。

その象徴とも言うべきなのが、「丸刈り」。これに徹底して対抗し、ついに市で撤廃を実現、当時はマスコミにも多く取り上げられた人物に、今日、出会ってしまった。こんな偶然もあるものか。会社でその話をしたら、その方はいろいろと伝説の人物であるらしく、社長が「どこで会った?話を聞きたい!」と目を丸くして興奮。関東の一地方だけの話ではない。日本の教育はどこへ行くべきなのか、日本の民主主義は実現できるのか、というレベルの話だ。今、あれほど普及した管理教育を実践する地方があるか。中学生を丸刈りにするのが教育だなどと言えば失笑を買うだけだろう。だが、当時の先生方は賞賛、子も親もしっかりと反論できず、ただ従うしかなかった。それが、いまや清潔であればほどほどに自由が認められ、むしろ生徒の個性を尊重しようという流れに変わったではないか。すごいことだ。

息子は今の教育でもまあいろいろあるようで、不平不満を言っている。まるで昔の自分を見るようで、私もそれなりに助言はしているのだが、「不平不満」をいかに、意見として形に出来るか、これは自分で考えるしかないだろう。暴力ではだめ、キレて叫んでもダメ。そんなことを徐々にわかってほしい。今日、このことを息子に話したら「まじ?すげー!どうやったら先公をいいくるめられるかききてーーーーー!」……丸刈りにされて少しは考えろ!  orz

☆ ☆ ☆

息子、明日から修学旅行。日頃クラスメイトと顔も合わせたくないというのが、集団生活を楽しもうというのだから喜んで送り出してやろう。最近はかなり素直になってきたし。日頃漫画やアニメ、ゲームばかりの息子が「新幹線の中では俺、小説読むつもりだぜ」とかいう。私は微笑んで言った。

「涼宮ハルヒとかいうオチはないんだろうな?」

…図星だったようだ。息子よ、うぬの精神構造など、とうにお見通しだ。

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2006年5月23日 (火)

FF12~勝利ポーズが気になる2~

ヴァンの武器を変えて、勝利ポーズを見てみた。

の場合。くるり、とまわしてかっこよさげにポーズ。手首が強そう。

忍刀の場合。くるりと切っ先を回して鞘に収めるようなポーズ。お侍か?たぶん日本刀と同様なのだと思う。

の場合。くるん、とまわして一発虚空に撃ち、背中にまわす。クラウドっぽい。

の場合。弦をびいん、と鳴らしてロッカー風。

槍・ロッドの場合。バトンのごとくくるくる回した上放り投げ、背中でキャッチする。命がけのチア・リーディングだ。今度は3人で槍をくるくる回すのに挑戦したいものだ。(あるいはうしろ二人がバトンをまわし、パンネロが一回転)

計算尺の場合。正直、これをやるまで計算尺の姿を見たことが無かった。プロテスとかシェルとか、どうみても味方を殴るためのような追加効果がついているが、小学生の頃「定規でお友達を叩いてはいけません」としつけられたせいか、使う気にならなかったからだ。ユークリッド定規なんていうおよそヴァンには似つかわしくない定規を持たせ、デモンズウォール1回目とバトル。バブルの追加効果がついているが、敵にはバブルが効かないそうなので安心。ヤズマットにバブルをかけて闘う変態が出たら大変だからだろうか。
勝利ポーズは定規の穴の中に手を入れてくるくる回してガンマンのように腰に納めるもの。小学生か。一度全員定規持った男子部隊で混乱させて、小学校の算数の時間を再現したいものだ。もちろん後ろでアーシェが「やめなさいよ、男子ー!」と学級委員やってるイメージで。

番外編:勝利ポーズを見やすいデモンズウォールだが、ベリアス召喚したアーシェでも戦ってみた。アーシェが一人で倒したようなものだったが、自分が何百年も守ってきた当の魔人に倒されるとは、デモンズウォールの無念はいかばかりか

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2006年5月21日 (日)

FF12~勝利ポーズが気になる~

今までのFFではいやというほど見た勝利ポーズ。が、FF12ではこれが30回ほどの特定のボスでしか見られない。キャラにも武器ごとにいくつかパターンがあるようで、全部見るのは大変そう…バルフレアは銃、フランは弓、と、なんとなく武器を決めてるのを、今になって後悔。デモンズウォール1回目を残しておいて、あとでいろいろ楽しもうと思う。

ヴァンはとくにおもしろい。バトルが終わってみんながそれぞれかっこよくポーズを決めてるのに、水を飲んだり、フルーツをかじったり。昨日、セイブザクイーンを装備させてて初めて見たのは剣をまっすぐに突き立て、そのうえにひょいと乗ってお猿のように座るというものだった。この緊張感のなさ。大体、セイブザクイーンなんていう、この物語にふさわしい名の名剣をなんと心得取るのだwそのあと、聖剣エクスカリバーでも同じポーズをとっていた。不遜だなあ、ヴァンw

同性のキャラが二人だけ生き残ってポーズというのも何度か見たが、フランとアーシェ、バルフレアとバッシュはそれぞれぷい、とそっぽを向いて仲が悪そうに見える。パーティの思わぬ人間関係が垣間見られるのだw

戦闘以外のときに自分自身にリジェネ、ヘイストなどをガンピットに設定していると、ボス戦のあと、キャラクターがいっせいにパラパラを踊り始めるのもまた一興。

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フューリー鑑賞会~娘といっしょ~

FF12は全体的に大人っぽく、お笑い要素が少ないかなあと思うと、本道からはずれたところでちょこまかと笑わせてくれる。昨日は久しぶりに娘が家にいて、自分もFFをやる余裕があったので「超可愛いボスキャラ、見る?」と声をかけてみた。あまりFF12に興味をもたない娘、目を輝かせて「見る!」と寄って来た。

全然可愛くない雑魚たちをけちらしながら、愛のメダルのお部屋へ。ほら、これだよ、と画面を見せると絶対可愛くないような醜悪な巨大モンスター。「え~っこれがあ?」と、ふてくされた所にモンスターを倒してフューリー登場。

「かっわいいいいいいいぃぃぃ!」

お約束どおりの反応でうれしくなる。しかし、可愛くても敵はすばしっこく、一気に有効ステータスをつけて暴れまわるやつだ。こっちもデスペルやニホ+万能薬で対抗するが、

「ねえ、もっとアップで見せてよ~」

という娘の要求に応えようと、キャラのガンピットに任せてタコ殴り+カメラで追っかけという妙な闘い方に。「最後は、ちゃんとアップで見られるからね」「わーい」…一家団欒。

瀕死になり真っ赤な狂戦士化したフューリーも容赦なく殴りつけ、バトル終了。うるうると涙を流して倒れるフューリー。

「かわいいいいぃぃぃぃっっっ!
ああっ!かわいそうぉっ!たおしちゃだめぇ~!」

なんか娘が興奮して無理難題を言っているwww

そのあとらくがきちょうにフューリーの絵を描く娘。フンババボスとカオス戦は興味ないようだった。

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2006年5月18日 (木)

バイキングの心得~自由だからこそ律する場~

うちの息子は現在不登校。その原因のひとつが「バイキング」と言ったらあきれますか?

昨年の林間学校。すでに不登校だった息子は、いろいろ説得されて、ようやく林間学校に参加。それなりに楽しい旅のようだったけど、不登校の傾向は強まったのでした。いわく

「あいつら、マナーがなってねえ」

最近の子どもたちの修学旅行などの食事はバイキングが当たり前の模様。息子が言うには、テーブルにはすでにしゃぶしゃぶがあり、野菜なども残したまま生徒たちはバイキング料理にたかり、周りも気にせずケーキばかり大量に食べたり、皿にとっても平気で残したり、とあさましいことこのうえなく、先生方もまったく注意しなかったのだそうで、それが息子には耐えられなかったのだそうだ。

たしかに、食べ放題の店は大人の間でも人気があり、私も入った事がある。そして、しゃぶしゃぶ食べ放題の店で肉ばかりお代わりし、野菜や雑炊を食べないとか、インド料理食べ放題で大量に料理を皿にとりながら平気で残して帰る客を見た。近くで卒業式があった店など、小学生たちが実に傍若無人に料理をむさぼっていた。今日も仕事の関係で昼食をバイキングで済ませたが、ちょっとそこの上品そうな年配の奥様!人気メニューのエビの丸焼き、後ろに人が並んでるっていうのに大皿に山盛り一杯なんて、ねこそぎ持って行かないでくださいよー!そこのお嬢さんーーー!サラダを「あは♪また落としちゃったあ」なんて笑いながらぽろぽろこぼさないでくださいよーーー!などとうんざりすること多数。たくさんいただいたが、残すことなくおいしくいただき、お手洗いへ。

流れてねえ。

しかも  大  だ。

女性方よ、いくらなんでもつつしみが無い。私はこれを流したが、おかげで、せっかくいただいた食事を一部、トイレに流す事になってしまった。食べては戻すローマ貴族のごとく罪深い自分。そして、バイキングから人間不信になった息子のことを思い出したのだ。

バイキングの心得!
1.食べ物を粗末にしない。食べきれる量だけ、皿にとる
2.いくら好物、目玉品でも独り占めするようなことはしない
3.周りの人のことを考えて行動する
4.トイレはきれいに

息子は今度の修学旅行でもバイキングがあると知り、悩んでいるもよう。いささか神経質と言うか、少々高機能障害の疑いのある子ではあるが、彼が変だとは、こればかりは言えない。

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2006年5月15日 (月)

アルテマ様、ありがとう!~FF12、これだけはクリアしてから文句を言え~

息子がアルテマを倒したとき、恍惚とした表情だった。「倒した」という充足感と言うよりは、「FFのバトルの集大成だ!」という悦びからだったのだそうだ。

アルテマのバトルは、たしかにきつい。ランダムに、それまでの召喚獣たちが使った「封印」をしてくる。「たたかう」が禁止されたり、MPが無くなってしまったり。おまけに生半可なパーティがまともに食らったら全滅必至のホーリジャを使う。聖属性吸収装備で臨んでも、「逆転」のおまけがついて、治療する暇も無いタイミングで本来究極回復魔法の「フルケア」をかましてくる。聖属魔法のスペシャリスト。それがアルテマ。
息子は、召喚獣の中では、バトル自体はゾディアークの方が辛かったが、おもしろさはアルテマが最高だったと言う。「そうくるか!」の連続で、まるで人間、FFファン同士で対戦してるかのような楽しさ。私も観戦していて、FF6の狂信者の塔がまるごと襲い掛かってきたような錯覚をおぼえた。最強の武器、最強の魔法…他のRPGならそれにレベルが伴えば何事もなく敵を倒せるのだけど、FFシリーズはやはり違う。自分なりに組み立ててきた定石を封じられ、そこからプレイヤーが何を生み出すか。プレイヤーに創造させる。これがFF12だと思う。

残念なのは、ネットなどを見るとFF12は糞、などと叩かれている事だ。萌え要素が少ない、ストーリーが物足りない、などはしょうがないが、いきなり強い敵が出てきて全滅した、ゲームバランス最悪、などというのは不思議だ。全体的には絶妙なバランスだと思う。初心者から上級者まで、いろいろ楽しめるようにしている。
1周目、大灯台で私は「具封」を選んだ。貧乏性なので、アイテムなんか、めったに使わなかったから、何も問題が無かった。が、2周目でアイテムだけでボムキングが倒せる事を知ってから、アイテム依存症の私。息子は「今度のFFは、補助魔法が使える!」といろいろ有益な情報をくれる一方で「わざ?ほとんど使わねー」だ。

実 は わ ざ が 最 凶 な の だ が w

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2006年5月12日 (金)

3歳児から国会議員まで~明日から社員旅行です

バカボンのパパと同じ年ですが、実は初めての国内社員旅行。
最初の会社は3年間積み立てはしたけど旅行に行けず、次の会社はバブリーに海外一辺倒。買春ツアーも同然で、イヤなもんでしたが、今回の会社は女性ばかり。で、その家族や関係者もほいほいご招待。すると、3歳児から国会議員までという不思議な面子がそろいました。天候は悪そうだけど、妙に楽しみ。行き先は長野県。山散策とそば打ち体験がメインです。そして突然沸き起こったお題が、

「旅行先で、『号外』を作れ」

何を思ったのか、現地で社員一同で新聞の号外よろしく写真や記事をまとめ、号外を作っちゃおう!という企画。私はカメラ担当。これをかついで山登りか、と思うと今夜はお酒もネットもほどほどにしなくちゃいけません…

留守中、息子はFF12し放題だと思うと悔しい。

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2006年5月10日 (水)

子どもが性犯罪に遭うと 4

一応書いておきましょうか…。苦労した甲斐もあり、調書作成の何日か後犯人は「補導」。まったく別の事件をおこしたところをつかまり、もちろんずっとマークされていたため、締め上げたら一連の少女への露出を自供。そこで娘にこの少年の顔を見て、「証言」する役どころが回ってきた。

マジックミラー越しに「間違いありません」ていう、刑事ドラマでおなじみのアレ!

はあ?また警察ぅ?と面倒がった娘に↑の言葉をかけ、「こんな体験、めったにできないね!」と言うと、娘、目を輝かせて「やるやる~~!」…不謹慎な親子ですみません。
しかし、深刻ぶってもしょうがない。世の中、楽しんだもの勝ちなのだ。

取調室のドアにつけられた小さなのぞき窓。「静かにね」と踏み台が用意され、娘は覗き込んだ。すぐに親指をたてておまわりさんにGOOD!のポーズ。おまわりさんもほっと笑顔になり、「お母さんも見てくださいよ」と勧めてくれた。えーいいんですかあ?とへらへらしながら私も覗く。

少年は、スポーツ狩りに日焼けした、いかにもスポーツ少年。近くの体育系私立高校の子だというのがうなずけた。運動部のキャプテンともいうその子の心の闇、なんていうのは知らない。なんでまた、制服を着た登下校中に、近所の少女たちにこんなことをしたのか、そして、あきれた犯罪までおこして捕まった理由もわからない。この時の彼の表情は、泣きはらし、自分の所業を悔いているように見えたが、どう考えているかもしらない。

きっと彼だって、被害に遭った女の子たちの気持ちなんか、わからないだろうから。

娘は元気。でも、あれ以来なんだかおかしい部分もある。
いやにエロいのだ。兄や、母親に抱きついて股間などを触ろうとしたり、腰をすりつけてきたり。私の手をとり、自分の股に導こうとすることさえある。性的被害に遭った子どもが、必要以上にスキンシップを求めるなどとは新聞などで知っていたので、赤ん坊を抱くように甘えさせてやってはいる。ゆっくりと、安心させてやるしかない。

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2006年5月 8日 (月)

FF12・レダスといっしょ/デスサイズ編

なぜラーサーとナブディスに入った事を「無かった事」にしたかというと、レダスと初ナブディスで、何か特殊なイベントがあるかと期待したから。
ナブディスかナブラディス湿原にはじめて入ったとき、イベントがあるけれど、私のように、帝都を目指すときに必死でボムキングを倒し、うっかりどちらかに入ってしまうと、微妙にイベントが変わる。

ナブディスに思い入れのあるレダスと一緒に初めて突入したら、もしかして専用イベントがあるかも??と、期待したのでした。

結論は、なし。通常の、バッシュがこの地の荒廃について語るだけのものでした。
2周すると、シヴァのあと、アーシェがひとり、湿原入り口でほこらを眺めていたのがわかるのだけど、アーシェにしろレダスにしろ、イベントいろいろあるともっとよかったですねえ…

でもまあ、ようやく自分で封印していた死都。はやくお買い物したいし最強の矛もほしい~~! レダスと一緒に死都に突入!

… … … お、重い…

突入直後、なんたら族に囲まれたときから、微妙に処理落ちして、画面がスローモー。
水の中で走り回るようなヴァンたち。あぶない!ケアルダしないと!と入力したけど、発動するまで何秒かける気だ????
ジャイアント馬場さんのようなヴァン!

さきほどカロリーヌを入れて夢の5人戦隊でキャロットちゃんを倒したときにはそれほどでもなかったのですが、ナブディスはどこを歩いても重い。もしもこれが1周目だったら、「そういう場所なんだろう」と思い込んでしまいそう。
まあ、ともかく重いメンバーをひきずり、矛のある部屋の前へ…
と、そこでモンスターに襲われたヴァンが瀕死に。

デ ス サ イ ズ 登場

依頼を受けなきゃ良かったw
でも、1周目には会う事もなかったヤツです。ここは気合をいれてがんばりましょう。
1度は倒れたヴァンを起こし、スローモーションで邪魔な雑魚を蹴散らし、いざ、デスサイズ、勝負!

オ ー バ ー ソ ウ ル 登 場

…来ないで下さい。ただでさえ、未知のモブで、緊張してるんだから。
無の指先はやめてください。MPは大事なんです。
ここはオーバーソウルを倒してからモブに専念しよう!と思い、ターゲットを変更…  レダスは優秀です。すでにオーバーソウルに立ち向かってる。
ていうか、みんなと違う所を攻めるわが道をゆく性格が、今回GJ。
なんとかこいつを倒した瞬間、

謎  の  馬  登  場

ああ~~! オーバーソウル倒すとたまに出るレアモンだああああああ。
勘弁してくださいwwww
もやもやした特殊効果のせいか?ますます画面は緊迫しながらもスローモーに。
すぐうしろには16個の特殊なトレジャーたち。これもまた、何か関係あるのかもしれません。が、本気でコマ送りです。もう、なにがなんだか。

ごめん、肝心のデスサイズとのバトル、ほとんど覚えてません。
笑い転げてて。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

なんか、「ラーサーと登山~ボムキングよ~」の記事が、攻略系のところに貼られてたり,GOOGLEから来てくれた方もいるようで、今も読まれてて恐縮。一度は「こんなの勝てるの?????」という思いをしたり、正統派で倒してから、ぜひ試していただきたいです。
最初からこんなやり方で倒してはいけませんw

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2006年5月 6日 (土)

FF12~モテたいシーク応援企画

息子はヤズマットを目指して奮闘中。子どもの日なのでPS2を奪われ、観戦する事に。

ヤズマット、オメガと闘うには全モブクリアが必須と聞き、モブ狩りをはじめた息子。
モテたいシークの依頼を聞き、ソーヘン宮殿へ。
「入り口かよっ」ああ、私も同じルートで向かい、そう叫んだなあw
息子、「邪魔だよ」といきなりシークにストップをかけ、オーバーロードに立ち向かう。

ちょっと待て。

私は制止した。すでに全召喚獣を従え、先ほどファーブニルも倒した息子のパーティ。
もはやオーバーロードごとき小物に必死になってどうする。
ここはむしろ、シークひとりに頑張らせるべきではないか。

母の言葉に胸を打たれた息子はシークを直し、たたかうなどのガンピットを封印、シークのサポートに徹することにした。とりあえず、ニホ+万能薬で弱体化、シークにはリジェネ、ヘイスト。ついでにレビテガの輪にも入れてやった。

息子「飛べねえ豚は、ただの豚だぁ!」

シーク、ちゃんと飛んだ!かっこいいぞ、シーク!

が、シーク、いくら頑張っても一度に300程度のダメージしか与えられない。
ブレイブだ!防御破壊だ!いっそバブルもかけてしまえ!
ものすごくかっこよくなったシーク。それでもいつ終わるのかわからないバトル。
うっかりウイルス状態にしたので、今どのくらい体力を削ったのかわからないのだ(爆)

ひまつぶしに周囲のかえるやウジ肉を倒しているといきなりばしゅうぅぅ!という音。
「あ、終わったみたいだ」  

オーバーロード 討! 伐! 完! 了!

いや、ヴァンにカメラ向けてくれなくていいからw
倒したの、シークだからwww

別に、それで後のイベントが変わるわけでもないのだが、なんだか、とてもいいことをした気分だ。

ところで息子は、パイルラスタの話を聞くのに、何回かけっこする気だろう。

【訂正とお詫び】

…なんと、当の息子にここのブログを見つけられましたorz.。「俺、まだきゅっくー倒してないよ」  というわけで、召喚獣制覇ではなく、まだキュクレインを残しているそうです。訂正してお詫びします。

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2006年5月 5日 (金)

子どもが性犯罪に遭うと 3

現場検証が終わった後、刑事さんに「このまま調書にしますか?いったん帰ってお昼にしますか?」と聞かれた。もう1時近いので、食事する事を選んだのだけど、この口ぶりからなら調書なんてせいぜい1時間くらいで終わるものかと思うけど?

午後、お寿司をたらふく食べて機嫌の直った娘と再び警察署へ。
応接室のような部屋に通され、ソファで二人で座る。

調書を作成するのは若い女性警官だった。

最初から女性を担当にしてくれればいいのに。
男性警官相手に、イヤな記憶を話すのは、被害者にとっては苦痛以外のなんでもない。

女性は一人机に座り、パソコンで黙々と調書を作っている。
…さっき、男性刑事が「あまり調書作成に慣れていないので時間がかかるかも」と言っていたが、たしかにキータッチにあまりなれてるようには見えず、しばらくじーっとメモや資料を見ているので、さらに時間がかかる。

沈黙のまま1時間ほど。

声をかけられたので、「終わったか!」と思うと、質問らしい。
呼ばれた私は彼女のデスクに座り、質問を確認することになった。

…が、ここで驚くことがあった。
彼女のパソコンのそばには多くの資料が乱雑に散らばっていた。
見ると、この犯人の被害にあった少女たちの名前がかなりわかる。

ほぼ全部、知ってる名前だ。

娘の同級生、上の子の同級生、習い事などでいっしょの子…
子ども会などの役員もしているので、もともとこの近所の子どもは、名前くらいは知っている。私に限らず、普通のお母さんならそうだろう。
性犯罪の被害者を匿名に、とは報道では当たり前になっている。
彼女たちの名前も、当然報道される事はないだろう。が、

ご近所の人に知られたら意味がないのではないのか????

呆然とした私の視線が、重要な書類に向けられてるのに気づきもせず、質問は淡々と進み、もちろん書類が隠されることもなかった。

またさらに沈黙の時。娘もかなりいらついている。
見ると、部屋の書棚には子供向けの読み物などがたくさんある。
「すみません、これ、読んでもいいですか」「ええ、どうぞ」
最初から勧めてくれよ(怒)こんなに時間がかかるものなら!
娘と私はむさぼるように、「まんが日本の歴史」などを読みふけった。
働く親にとって、土曜は貴重な一日だ。こんなところでぼんやりすごすよりも
せんごくじだいのおもなぶしょうのかつやく でも子どもと楽しみたい。

6時ごろ、ようやく調書作成が終わり、内容を確認の上、署名・捺印。
文章は、400字にも満たないように見えた。
もしも民間なら、取引先を招いて打ち合わせをし、「ただいまお見積書を作成しますのでお待ち下さい」と4時間放置、途中、他の取引先との資料までぽろりと見せちゃってA4ぺら1枚程度の見積書を持ってきて、さあご契約を、というようなことは絶対ありえないと思うのだが、きっとここでは普通なのだろう。

ああ、キレそうだがとにかく署名・捺印だ。これで解放される。
もう、警察にもこの事件にも関わりたくない。
犯人はほぼ特定できているのに、なかなか検証などしてくれる被害者がいないようなことを刑事さんがほのめかしていたが、これでようくわかった。

被害に遭っても泣き寝入りする被害者が多いこと。

おかげで性犯罪者が野放しになってること。

犯罪は許せない、未成年の犯人だからこそ、エスカレートする前にきちっと対処すべきだ、と捜査に協力してきたが、問題点がいろいろありそうだ。
少なくとも、被害者のプライバシーは、絶対に守られない。
うちの子の資料も、同じように他人の目に平気でさらされる恐れがあるということだ。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

そのあと、公園で別の露出に遭い、その自宅まで突き止めた娘が
「通報?したくないや」と言い出したのは、こういう経緯があったからである。

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2006年5月 4日 (木)

子どもが性犯罪に遭うと 2

その週の土曜、私と娘は警察に呼び出される事になった。

現場検証と調書作成

ということだった。朝9時に実家親に車で送ってもらい、警察署へ。
挨拶後、早速警察の車で現場検証へ。まず、娘が最初に犯人の存在に気づいたと言う塾の前へ。夕方、帰宅しようとした娘は、自転車置き場のそばに、銀色自転車・坊主狩りの高校生を目撃。
そのあと、途中でつけられているのに気づく。
この段階で、娘は誰もいない自宅を避け、おじいちゃんやおばあちゃんのいる可能性のある家の方へ。男はたくみに道を変えながらも付いてきた様子で、実家の前、まさに家に入ろうとしたところで露出を行ったらしい。

その道筋を車に乗り、証言すればいいのか、くらいに考えていた私は甘かった。

要所要所で娘は車を降ろされ、自分がいたところ、犯人がいたところに立たされ、炎天下で写真を撮られる。
パトカーでこそ無いものの、あきらかに警察らしい車と、仰々しい雰囲気。静かな住宅街とはいえ、土曜は人通りも多く、道行く人は、みな何事かとこちらを見る。

娘は犯罪に巻き込まれましたと、町中にアピールしているようではないか。

犯人は未成年。もしもこれで逮捕され、同じように現場検証に立たされても、車から出ることなく行われるのではないのか?と思うと腹立たしい。

きりっと口を結んだまま何もしゃべらない娘を抱きかかえるようにして、再び警察へ。事件を再現すると言う。言われたとおり、娘に事件当時の服を着せ、現場で何が行われたのかを室内で再現。自転車と、女性らしい人形が用意されており、警官が犯人役になって証言させた。

私は「露出」としか聞いていなかったのだが、卑猥な言葉を聞かされ、
ズボン越しとはいえ、股間を触られたらしい。

徐々にそういうことがわかってきて、私は震えてきた。いや、証言する娘の方が恥辱や怒り、恐怖に苛まれた事だろう。いつもはきはきとして、元気な娘だが、急にぷいっと窓辺に歩いてゆき、窓の外を眺めてしまった。親の私さえ泣き出しそうなのに、まったくポーカーフェイスなのが余計につらい。

警察側も無理強いはできず、しばらく黙って見守る。私は、そっと彼女のそばに行き、肩を抱いて「もう少しだけがんばろう、か」と声をかけた。

娘が戻り、再現続行。当時着ていた服は人形に着せられ、なんとか再現は終わった。
ちょうどお昼、家に帰ったら、娘の好きなものを何でも食べさせてやろう。
なんならどこかにでかけて遊ばせてもいい。
わがまま、なんでもきいてやる! と思ったのだが、おまわりさんが

「それではこのあと調書を作成して、署名していただきます。午後、また来てください」

ちょっと待て。この警察署は、とんでもない田舎にあり、車無しでは行く事も不可能。
近所に飲食店さえない。父も午後は予定があるので送迎は無理だと怒り出し、行きはともかく帰りは警察が送ってくれる事を約束させてくれた。
「何でも好きなものを食べさせてやろう」と思ったのは父も同じらしく、おばあちゃんも呼んで一緒に娘の大好きな回転寿司へ。
母は、娘の前ではにこにこいつもどおりに振舞っていたが、

「家の前で、あんな現場検証なんかして。近所の人、みんな見てたわ。
警察はどっちの味方なんだ!」
と泣いて怒っていた。

セカンドレイプ……。性犯罪の被害者が被害を届ける事が少なく結局泣き寝入りになることが多いということは知っていた。
しかし、それでは犯罪を助長するだけ。
ここまできたんだから、あともう少し。つらいけど、絶対犯人を追い詰めよう。

などと思った私はやはり甘かった。

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子どもが性犯罪に遭うと 1

前の日記にもほのめかしましたが、うちの小学生の娘は、以前軽微ではありますが性犯罪の被害に遭い、その犯人を特定した経験があります。

その春、近所では同一犯と思われる露出狂が頻繁に現れました。
目撃情報は一貫し、銀色の自転車に乗り、坊主頭の高校生風の男。
服装も高校の制服らしく、衣替えの頃にはご丁寧に夏服に替えて登場。
出没時間は登下校時間。同じ地区の小中学生に次々露出、
体を触るなどの行為を繰り返しておりました。

実にわかりやすい犯人です。

どこに住んでてどこに通ってるか、わからないとでも思ってるのでしょうか。
実際、警察もほぼ犯人を特定。あとは証拠固めだけ、というところだった様子。
そんな時、娘が被害に遭ったのです。

携帯に家族から知らせがあったときには驚きました。
娘が今、警察にいるというんですから。慌てて帰宅し、警察の車で本人に会い、一緒に帰宅。「ごめんね、パトカーじゃなくて」と冗談を言うおまわりさんにいつもどおりクールで、非日常的な体験をむしろおもしろがっているような娘。

この時は、たいしたことはなかったのだろう、と思いました。

車の中で警官が「(犯人は)運動部のキャプテンらしいね」などと話しているのを聞き、ちょっとそんなことを漏らしていいのかな、とも感じたけれどそれじゃあもうすぐ犯人は捕まるのだなと、安堵。

まさかそこからが大変だとは、思ってもいませんでした…

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2006年5月 3日 (水)

ロリ露出狂がバイトしてるようです

地元で最近オープンした古本屋。小学生の娘が友達と行って開口一番、

「店員が変態だった」

半年ほど前でしょうか。別の友達とその子の家のそばの公園で遊んでいた所、下半身を露出した若い男を発見。一応、私も報告を受け、通報しようか、と提案したのだけど、本人が希望せず(そのわけについては別に書きたいです)放置。私もすっかり忘れていたのですが「あのホクロ、表情、間違いない!」とこの娘が確信を持って言うのだから、まあ間違いないのでしょう。
幼い頃から、人の顔を覚える事には長けていて、すでに警察の信頼を得て他の変態ロリをあげてるのですから…

とりあえず、その店には行くなと釘をさそうとしたら、また行くという。
「まだ立ち読みしたい本があるもんね。買ってくれれば別だけど」…って、

自分を人質に、本を買わす気か。

どうせ前の犯行の日付も覚えてないから、今の段階では通報もできないけど、ロリ露出変態には、これ以上異常行動はしないように願いたい。

うちの娘は、本当に怖いんじゃ。

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