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2006年5月10日 (水)

子どもが性犯罪に遭うと 4

一応書いておきましょうか…。苦労した甲斐もあり、調書作成の何日か後犯人は「補導」。まったく別の事件をおこしたところをつかまり、もちろんずっとマークされていたため、締め上げたら一連の少女への露出を自供。そこで娘にこの少年の顔を見て、「証言」する役どころが回ってきた。

マジックミラー越しに「間違いありません」ていう、刑事ドラマでおなじみのアレ!

はあ?また警察ぅ?と面倒がった娘に↑の言葉をかけ、「こんな体験、めったにできないね!」と言うと、娘、目を輝かせて「やるやる~~!」…不謹慎な親子ですみません。
しかし、深刻ぶってもしょうがない。世の中、楽しんだもの勝ちなのだ。

取調室のドアにつけられた小さなのぞき窓。「静かにね」と踏み台が用意され、娘は覗き込んだ。すぐに親指をたてておまわりさんにGOOD!のポーズ。おまわりさんもほっと笑顔になり、「お母さんも見てくださいよ」と勧めてくれた。えーいいんですかあ?とへらへらしながら私も覗く。

少年は、スポーツ狩りに日焼けした、いかにもスポーツ少年。近くの体育系私立高校の子だというのがうなずけた。運動部のキャプテンともいうその子の心の闇、なんていうのは知らない。なんでまた、制服を着た登下校中に、近所の少女たちにこんなことをしたのか、そして、あきれた犯罪までおこして捕まった理由もわからない。この時の彼の表情は、泣きはらし、自分の所業を悔いているように見えたが、どう考えているかもしらない。

きっと彼だって、被害に遭った女の子たちの気持ちなんか、わからないだろうから。

娘は元気。でも、あれ以来なんだかおかしい部分もある。
いやにエロいのだ。兄や、母親に抱きついて股間などを触ろうとしたり、腰をすりつけてきたり。私の手をとり、自分の股に導こうとすることさえある。性的被害に遭った子どもが、必要以上にスキンシップを求めるなどとは新聞などで知っていたので、赤ん坊を抱くように甘えさせてやってはいる。ゆっくりと、安心させてやるしかない。

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