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2006年6月30日 (金)

セロビ台地観光をかみ締める~息子よ早くPS2を返せ~

セロビ台地は、観光地である。

別に行かなくてもかまわないのに、それでも人はこぞってそこに行くのだから、観光地である。それも、他の洞窟だの魔石鉱奥地だのに比べて開放感があり、風光明媚。そして、レアアイテムも含めおみやげも豊富とあっては、よほどお急ぎのご一行でなければつい立ち寄り、または長期逗留してしまう。

「輪竜のキモ」が欲しいなあ、と思いセロビ観光。獣たちをなんとなく盗み、狩りながら進むが、「○○の毛皮を盗んだ!」とかって、物語の序盤から何度も見たメッセージだが、これって生きたまま毛皮をはいでるってことだろうか。なんだか怖い。
そうこうするうちに、目的のシールドドラゴンと続々バトル。このエリアでは強敵だが、さほどイヤな敵ではなく、観光は順調。
が、レダスおじさまがいない。
見渡せば、遠くの方で孤軍奮闘していたらしく、草原をさわやかな笑顔で駆けてくる。見ると、おじさまのいたところにお宝が転々。おじさまってば、なんか得意満面。

ありがとう、レダス。こんなに毛皮を手に入れてくれて。

シールドドラゴンのチェインは切れたがな。

まあ、キモごときはそんなにチェインを頑張らなくても手に入るものだ。レダスは、団体で観光しているとき、つい買い物に熱中してバスの出発を遅らせる困ったおじさんくらいに思い、楽しく観光しよう。おお、あんな端っこにトレジャーが。斜面はきついが、駆け上って取りに行く。中身は小銭。だが、

絶景を手に入れた。

セロビ大地は、カルデラ地形の周囲をぐるりとめぐるものらしい。台地の真ん中は断崖になっていてそこに湖があり、島が見える。そして、ちょうどフェデック川の対岸にあるこの場所では、川が幾筋もの滝となって湖に落ちていくさまが見え、まさに息を呑む美しさだ。

セロビめぐりは続く。風車をめぐり、キモやウロコを集めて楽しい観光。おお、あそこに見えるは巨大カメの集うフェデック川。先ほど対岸から景色を楽しんだが、ここの名物はなんといってもレアモンスターのアスピドケロンだ。これは倒してはいけない。やはり盗むもの。超がつくほど貴重な「ヒヒイロカネ」が、生かしておくかぎりエリアチェンジで盗み放題、という人気の観光スポットなのだ。…レダスおじさまは封印するか、もしも回りにレベルの高い敵がいれば、そっちにまわってもらおう。さあ~~総員でしゃかしゃか盗め~~

ふう… 最近息子にPS2を奪われて、ほとんどFF12ができないため、昔の楽しかったセロビ観光を振り返って書いた。FF12のために汗水たらして稼いだお金で買ったというのに、プレイできないとはなんと理不尽な。それ以上に、息子が、今の某ゲームを始めてから学校にまたろくに行かず、食事にもなかなか出てこず、何も手についていないようなのが気になる。…が、それを真っ向から叱っても、いい結果は出ないだろう。

私「早くPS2返して! なんのためのゲーム機だ!」
息子「うっせーーー」
私「こっちはなあ、仕事で疲れて帰って、買い物してご飯作って、内職して、もうへとへとだよ!時間が出来たときくらい、ヘネマラソンとかして、疲れを癒したいんだよ!」
息子「ちょwwwwヘネマラソン、癒されねえwwwwww」

…癒されると思うけどなあ……

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2006年6月29日 (木)

不登校「救済部」って~スポーツ偏向教育に物申す~

とある中学校の理科部の顧問の先生とお話しする機会があった。
そこの理科部は、とても社会貢献に有効な活動をしていて、実験や研究など、実に有意義そう。部員数を伺うと、この少子化の時代にあってなんと約30名!さぞ先生のご指導が素晴らしいのだろう、科学への関心を伸ばす教育を行っているのだろう、と思い、いろいろ伺うと、意外な答えが返ってきた。

「この部は、『救済部』なんですよ…」

救済部って?といぶかる私。先生、生徒とかには絶対言わないでくださいねと念を押しながら教えてくれた。

「救済部」とは、学校の通常の部活に適応できない、不登校予備軍を「救済」するための部なのだそうだ。「いわゆるオタクっぽい子とかね… そういう子が、学校に魅力を感じてくれる場所が必要なんで…」

私は軽くショックを受けた。まさにオタクっぽい、というかどこに出しても恥ずかしくないような立派なオタクな息子も、一度は運動部に入部したものの、とてもついてゆけず、それが最初の不登校のきっかけになったのだ。息子の中学校には、理系の能力を生かせそうな部は、無い。入学前からそういう情報を得て、親子で残念がったが、息子は前向きにそのとき得意だった某スポーツ部に入部。しかし、本人の運動能力は意外とあるのだが、もともと虚弱体質であり、コミュニケーション能力はかなり劣る(あるいは、『違う』)。おそらく、軽い発達障害かなんかだと思うが、人の顔をおぼえられないし、「普通できる事」がまるでできない。そういう子が、タテ社会の運動部に入ったって、大体結果は見えてるのだが…まあ、それはいずれ、社会に出れば経験する事なので仕方が無いと思っている。

息子は、いろいろ友達を集め、理解してくれそうな先生に、「パソコン部」などを作れないかと運動した。が、結局顧問の先生を確保できず、断念。大きな壁に当たり、息子もいろいろ成長したとは思う。が、失望し、世をはかなんだのも事実だ。

理科部として、あんなすばらしい活動をし、それを、はにかみながらも誇らしげに語ってくれた某中学の生徒たち。それを「救済部」と、まるで恥ずかしい集団活動のように語る先生。それは残念だったが、あえて言う。こんな「救済部」がどこの学校にもあれば、不登校の問題は、かなり解決できるのではないか?

人間、何かしら良いものがあるのだ。また、その良い部分が認めてもらえないと、伸びないもの。運動部は、何かしら大会があり、優劣をつけられて努力すればトロフィを持って帰るので学校側も優遇しがちだが、文科系の部活動に、もっと幅を持たせて欲しい。

今、息子の学校には、美術部と、合唱部がある。どちらも息子の得意分野だが、

美術部には腐女子しかいないんで、俺は入っていけない

……(・о・)  合唱部からは、熱いお誘いもあったらしいが、息子は他人には分からないかもしれないが、実はものすごい「完璧主義者」。変声期で、ちょっとでも声がかすれるとかひっくり返って音程をはずす自分が許せなかったらしく、辞退してしまった。声が落ち着き、前述の腹筋運動の甲斐があって、今はすばらしい歌唱力を持っているので、本当に惜しかった。

しかし、そのすばらしいバリトン(あなごさん風味)で、なぜ登校時間に、窓辺で学校の校歌を高らかに歌うのだろうか。ご近所もびっくりだぞ……

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2006年6月27日 (火)

七夕~短冊には絶対かけない本音の願い事~

この時期になると、スーパーの中庭に、七夕飾りが飾られる。近所の農家から竹を切り出させてもらい、ボランティアと地元の子どもたちが短冊などを飾りつけて立てる行事で、コミュニケーションや、地域の活性化を図るのだ。

うちの子供たちはとうに卒業したのだが、何年前だったか、幼い娘がこれに参加した事を思い出す。

娘は、覚えたてのつたない字ながら、赤い短冊に願い事を書いていた。私も娘につきそいながら、七夕のひとときを楽しんでいた。娘は、大勢人がいる中で、こう書いた。

パ パ が か え っ て き ま す よ う に

…たしかに当時、パパはすっかり家に帰らなくなっていた。普段はあまり寂しさや不安を口にすることがなかった娘だが、その心中を思うと胸が痛い。

が、それはそれ。

ご丁寧におなまえまで書いたその短冊を、ご近所の目に晒すのは、あまりにも世間体が悪い。かといって、「そんなこと書くの、やめなさい」などと言って、幼い娘にわかるわけがない。彼女の真摯な「願い」を無にするわけにもいかないし。

娘は神妙な面持ちで、横たわる竹の葉に短冊を結びつけた。私は少しほっとした。竹は、どう見ても4~5メートルはある大きなもの。娘はちょうどてっぺんあたりに短冊を結んだのだ。この竹を立てれば、人の目に触れることなく、天の神様だけに願いが届く寸法。あ~よかった。

…と考えた私は甘かった。その竹は、2階へ続く階段に取り付けられたのだ。ちょうど2階から、

パパがかえってきますように  ○○○子

の短冊は見事に丸見え。  ああ、そんなところで笑いをとってどうするよ娘!!!!

ご近所の笹飾りなどに、本音の願い事を書くのはとても危険だ。 たとえば

仕事がうまくいきますように

なんていうのならまだいいのだが

息子が学校に行けますように

とか

息子の暴力がおさまりますように

とか

今年こそ、割れたガラス窓や壊れた壁を修理できますように

とか、そういうのはちょっと書けない。せいぜい「ダイエットが成功しますように」とか「子どもたちがすくすく健康に育ちますように」とか当たり障りの無い事だろう。どこの家庭にもいろいろ悩みがあると思うが、そんな本音が書かれることはなく、同じように書かれた当たり障りの無い願い事を身にまとって全国で笹が立つ。神様の方もあーはいはい、人の夢と書いて「儚い(はかない)」と読むんだよ、と、適当にあしらっているのでそのくらいでちょうどよい。「パパがかえってきますように」なんて、重いお願いは…実は少しだけ適ったけど、その時娘はかえってつらい思いをした。

今日、娘が教えてくれた。「あの七夕の短冊を見てたらさあ、
夫の浮気が治まりますように』って書いてあるのがあったよ」

実名入りなら勇者だな。

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豪華声優陣ってなんだろう?~ブレイブストーリー~

新聞に話題の宮部みゆき原作ファンタジーアニメ「ブレイブストーリー」の広告が出ていたのでなんとなく読んだ。
「オールスターの豪華声優陣で贈る、世界最高水準の映像ファンタジー!」
とよくあるフレーズが並んでいるけど、名前の上がってる人達、吹き替え経験のある人もいるけど、皆さん基本的に女優さん、俳優さんなのでは?「豪華声優」という人なんて、いそうにないけど。

私の個人的な感覚かもしれないけど、「豪華声優陣」というのは、声優として実績や人気・実力ともに定評がある人をばっちりそろえた状態をいうのだと思う。私が最近「これぞ豪華声優陣」だなと思ったのは、テレビゲームの「キングダムハーツ」シリーズ。メインこそ子役さん(と言っても人寄せパンダ的人気子役でなく、舞台や声の場で活躍する実力派)だけど、ディズニーのおなじみ作品が大量にそろうだけあって、大ベテランを含む実力派が大集合。
大平透さん、永井一郎さん、土井美加さん、麻生美代子さん、野沢雅子さん、熊倉一雄さん、京田尚子さん、玄田哲章さん、江原正士さん、山本圭子さん…って、大物がいっぱい。若山弦蔵さんが出ているのには腰が抜けた。よく出てくれたものだ……。中田譲治さん、若本則夫さんもすごい。大塚周夫・明夫の親子も登場。中堅~若手でも人気実力派がそろい、とても全部名前を書ききれない。ついでに宝田明さん、藤岡弘。さん、嶋田久作さん、市村正親さんなどという俳優さんも、実に「さりげなく」いる。中でも、このゲーム一つで七色の声が楽しめる山寺宏一さんは秀逸だ。ドナルド、ビーストと冒険してて、ジーニーを召喚、なんてやると、しみじみすごいなと思う。演じわけが、というより、どんなキャラクターでも、ディズニーに信頼されて起用され続けていると言う事が。

それでいて、キングダムハーツはディズニーとFFと宇多田ヒカルのコラボレーションというばかりで、声優の豪華さをまるで宣伝しないのが奥ゆかしいと言うかもったいないというか。「すごい声優」を集めたということでは、こちらの方が正しい「豪華声優陣」なのに。

また一方で、これは「声優」そのものの蔑視の表れじゃないかとかんぐってしまう。普段は声優なんかしないような、豪華なキャストだからとか、声優とは桁の違うギャラを払ってるから「豪華声優」という表現を使われたんじゃ、気分が悪い。この広告のすぐ下に、映画の主題歌の広告があるけれど、こちらは「宮部みゆき原作、豪華タレントが声優出演の2006年夏、話題のアニメ映画」となっている。こちらの方が正しいと思う。

と、いくら庶民が言った所で、芸能人よりも、声優さんが出るほうが話題になる、客が呼べるという状態にならない限り、こういうキャスティングはなくならないだろうし、まあ、せめて人気のテレビアニメの劇場版などで、ファンに愛着のある声優さんが、ごっそり芸能人に役を奪われるなどというような最悪な事態にならないようにと思う。想像すると恐ろしい。「アニメファンに大人気の機動戦士ガンダムが、豪華声優陣で映画化!」とか言って、おなじみのキャラクターがジャニーズタレントやグラビアアイドル、お笑い芸人だけでキャスティング…(((( ;゚Д゚)))

あと気になるのが、このように芸能人を起用して話題を作る映画って、たしかにワイドショーなどでは盛り上がっているようだけど、それが入場者数に繋がるのか?ということだ。この映画に限らず、話題が芸能人の話ばかりで、肝心の内容がさっぱり伝わらないアニメ映画が多すぎる。有名人が出ていると、名作なのか??逆に「それしか見所が無い」のか?????某お城が動くアニメのように 現に、私は今、肝心の映画について語る気がしないぞ!

ところでこの広告、「伊藤四郎」「伊東四郎」って…「伊東四朗」さんのこと??

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2006年6月25日 (日)

レアモンと遊ぼう~ミニマムバグとおいかけっこ~

漸くFF12をちょっとだけプレイする事ができた。しかし、限られた時間だと言うのに、ファーブニルは出ない、最強の盾も出ない…しょうがないなあ、またブルオミシェイスに戻ろうか、と、坑道から赤クリスタルを目指す途中、マップにレアモンスターのミニマムバグがいるのを 発見。

以前、偶然これと闘ったときには、運よく「大アルカナ」をゲット。欲に駆られたヴァンご一行は、引き返して闘う事に決めた。たしか、前は盗まずに終わったように思う。今回こそ!3人のガンビットを「目の前の敵→ぬすむ」で、盗賊のカフス装備。攻撃はレダスにお任せだ。
しかし、なかなか盗めない!

しゃかしゃかしゃか!しゃかしゃかしゃか!

何度盗んでも、失敗ばかり。このままではレダスが一人で倒してしまう。こうなれば意地だ。アーシェ、パンネロにケアルダなどで回復するよう指示。ところが、瀕死になったミニマムバグが、脱兎のごとく…というかゴ(ryのごとく逃げ出したではないか!
慌てて追いかけるご一行。ミニマムバグよ、後ろから回復行動を示す緑のラインが2本も伸びているんだぞ~~!逃げるな~~~!と追いかけてると、「ぬああああっ」レダスが罠を踏み、ウイルスになっている。さすがはレダス。お約束は絶対にはずさないな。

盗むか、回復するか、いっそレダスをニホ+クロノスの涙で封じるか。悩みながら、しゃかしゃか盗む。それでも一向に盗めない!全力をあげて敵を回復。するとまた、ミニマムバグは元の袋小路に向かってすごい勢いで逃げていく。だから!逃げるなあぁぁっ!と、今度はレダスとパンネロがトラップを踏んで、みな油まみれになっている。た、倒すだけならなんでもない奴なのに…orz

やっと!「神々の怒りを盗んだ」のメッセージが出た。何だか知らないが、今まで見たことがないアイテム。苦労した甲斐があった。さあ、もう用はない。タコ殴りで葬ろう。

ファイナルファンタジー12 バトルアルティマニア アルティマニアによると、ミニマムバグは、この場所に20パーセントの確率で何度でも現れるらしい。マップの隅を見ながら進めばすぐにわかり、それなりにおいしい。

しかし、よく考えたら「神々の怒り」を得るって、怖いことだなあ。ばちが当たりそうだ…明日は、仕事で失敗しませんように… (ちょっと、特別なお仕事もあるし)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆
新聞を読んでいて、TUBEの新曲の広告を 発見。ところが私は「もうそんな季節か、夏なのねえ…」と季節感を感じる前に
みんなのうらみ」と読み間違えてしまった。
早くも、私の夏は終わった。

みんなのうみ

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2006年6月24日 (土)

あいりさんの両親の決断

『性被害でも無残さ詳報を あいりの写真を掲載して』

今朝の朝日新聞の記事に、涙が出た。
広島市で、ペルー国籍の男に殺害され、段ボール箱に入れられて発見された女の子のご両親が、被告の判決を前に、あえて被害女児の名前と、写真、そして具体的にどんな被害に遭ったのかを詳細に公表して欲しい、と訴えたのだ。記事は上のリンクから。

殺害もそうだが性犯罪の被害を詳細に公表するのは、きっとご両親が一番身を切られる思いだと思う。私も、事情聴取で娘が何をされたか知ったとき、ショックでめまいがした。(詳細)娘の被害は、あいりちゃんの被害に比べれば微々たるものだが、それでも犯人への怒りが治まらず、警察が被害者のプライバシーをないがしろにすることに恐怖さえ覚えた。

とくに子どもの性犯罪関係のニュースのスレッドに行くと、おそらく若い人だろうが、「レイプされたのに、なんで『いたずら』なんて軽い言葉で濁すの??」と憤る方をよく見る。すごく気持ちは分かる。が、これは「セカンドレイプ」という考え方が20年ほど昔に話題になり、性犯罪被害者の匿名、また犯罪そのものをあまり詳細に報道しないと言う方針が、報道機関に浸透したのだ(専門家ではないので、いろいろ間違ってるかも)

今では考えられないが、昔の報道は、死体写真は満載だし、性的被害なんて、告発した女性の側が好奇の目で見られて終わりだったのだ。被害に遭った直後に警察に駆け込んでも、「被害にあった部分」の診察を受け、写真を撮られ、と恥ずかしい目にあい、そのうえ裁判では加害者と面と向かわされた上、事細かに証言させられ、おまけに「そのとき感じましたか?」なんて的外れな質問をされたり(もしも検証の上「感じた」ということになれば、たちまち強姦ではない、とされたのだ!)、それが週刊誌にでも載れば、紳士諸君にエロネタとして「楽しまれる」。被害者のプライバシーも平気で明かされ、どちらかというと風俗系のお仕事でもしている被害者ならば嘲笑のネタ。そして当時は、まだまだ処女でなければまともなところに「おヨメにいけない」、女性に厳しい時代。レイプされても、それを告発したら自分の将来まで潰される。だから、泣き寝入りすることを選ぶのが大多数。私が子どものときというはるか古、「リップスティック」という映画が話題になったが、被害を訴えれば訴えるほど、いろいろなものを失ってしまう。で、加害側がますますのさばる…かつてはそういう構図があった。

それで、性犯罪、特に子どもが被害者の場合、被害者の情報が「匿名」「いたずら」などという、ソフトな表現で報道されることになった。それ自体は、当然だと思う。もしも、私の娘のケースで、娘他多数の被害者が実名入り、詳細な情報入りでおもしろおかしく報道(ロリ大喜び)、犯人は未成年だからとあれもこれも「保護」されたら、いかに温厚で行動力のない私でも自爆テロくらい起こす。

被害者保護の名目で、実際の被害をソフトにする風潮の中で、あえて訴えたのは、本村さんの件の影響もあるかもしれない。あの人も、「奥さんが死姦されたなんて、名誉に関わりますよ」などという世論と戦い、犯人がどれだけ非道な事をしたのか、絶対にぼかさず、闘った。身内がそんな目に遭ったのをあえて明るみにするのは、本当につらい事だ。が、それは実を結びつつある。一方、弁護側が「未成年の加害者がうっかり口をふさいで命を奪う結果になってしまった」というストーリーのために、リアルなイラスト入りで会見したのには、神経を疑い、吐き気がした。赤の他人でもこれだけ不快なのだから、本村さんに限らず、被害者を知る人はどれだけ不快だったか。なんで、加害者側から、こんなリアルなイラストで、大切な家族や友人であった被害者が殺されるさまを見せられなきゃいけないのだ。もう、これだけでも犯罪じゃないか?とさえ思える。

そのとき、何が行われたか

これは、被害者側が判断して、いくらでも明らかにすればよいと思う。強姦殺人の加害者には、正直、反論の余地さえ認めたくない。被害者が死んでいる以上、まさに死人に口なし、なのだから。その上、被害者が幼い子どもだったら…一体何の反論ができるだろう?どんな言い訳も、絶対に通用しない気がする。せめて、これ以上卑劣なことをせずに終わって欲しい。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

昨夜のミュージックステーションでのアンジェラ・アキさんは素晴らしかった。あまり歌詞とか気にしていなかったけど、無性にアーシェのことを思い出し、涙が出てしまった…

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家族で楽しむあさりよしとお~少女探偵金田はじめの事件簿~

最近ある駅前にできた本屋は、一見普通。だが、コミックスコーナーを見て「ここのコミックス担当に会ってみたいな」と思った。特に、私がひそかに「マニア棚」と呼んでいる奥の棚の品揃えと言ったら、いちいちニヤリとさせられる。いっそこれをこのままうちの本棚にしたいくらいだ。…いくらかかるんだろうか…

さて、その本屋の、マニア棚の反対側を眺めていてみつけたのが『少女探偵金田はじめの事件簿』だ。

Dscn0726jpg 著作物の画像を、著作権を犯さずに表示するには、アフィリエイトを使いましょう、とか私でもわかるブログの本に書いてあったのだが、どうもこの本はそれが使えないらしい…私がヘタレなだけかもしれないが。そこで、デジカメで撮影した画像を載せるが、白泉社さま、あさりさま、お許し下さい…

で、この表紙を見て、にわかには「あさりよしとお」の本とは気づかなかった。表紙に描かれる少女も、表紙デザインも、まるで「あさり」っぽくない。が、著者名に気づいて、値段も確認せずにレジへ。ちなみに息子に見せても表紙では「…何?」中扉を見せてあさり作品と気づくと、急に目を輝かせ、病人とは思えないほどの力で本を引ったくり、むさぼるように読んでいた。以下、彼の生の反応。

「うひゃひゃ、これやべwwwこれ終わってるwwwさすがwwやばいwwwwこのツインテは最高」

…ここを見に来て下さる方が、どこの国の、どんな年齢・性別、文化をお持ちの方かはわからないので、一応通訳するが、息子はこう言っているようだ。
「さすがはあさりよしとお先生、数々のオマージュ、リスペクト、そして特有の知性が醸しだす毒ッ気たっぷりのギャグ。作者本人も暴走を認めているようだが、もはや物語をまとめるということさえ必要としない、勢いにまかせた意欲作だ。だが、私は変態名探偵たち+監察医以上に、ツインテール…髪を二つに結んだ…のアサミちゃんの魅力ははずせないと思う。ツインテールといえば、金髪だと思う。…あれっ?表紙見ても、アサミちゃんの髪の色が確認できない。アサミちゃんのカラーイラストはどこだ?Dscn0728 って、カバーめくったら、金ーーーーーーーーーーーーーー!金田だからかーーーーーーーーーー」

…息子よ、なんかよくわからないが、ボキャブラリは増やしたほうがいいと思う。世の中、「やべ」とか「終わってる」とかをホメ言葉とは思わない人が大半だ。

さて、そこに小学生の娘が乱入。彼女も、かれこれ10年近く、少年少女を問わず漫画を読んできた手練の漫画読み。「私も読みたーーい!」と騒ぎ出した。…が、一応死体満載のうえ、どこをとってもやばいネタだらけ。私立探偵・エロキュール・ポルノの登場、「すけべ椅子」探偵…  一応、息子と私は「ママに聞いて」「お兄ちゃんに聞いて」と逃げた。結局、いろいろあって娘も読んだ。「後悔してないか」と聞くと、大きく首を振り、目を輝かせた。感想を聞くと「おもしろい」
…娘の作文が、まるでだめなのに納得した。

息子に聞くと、あさりよしとおさんは「自分の親の一人」だそうだ。たしかに、物心つくころから「まんがサイエンス」を熟読していたし、いろいろ影響を受けた事も多そう。今の子ども、昔では考えられないような「ゆりかご」で親や周囲の人間と違う育児を受けていそう。

まんがサイエンス (6) Book まんがサイエンス (6)

著者:「5年の科学」編集部,あさり よしとお
販売元:学研
Amazon.co.jpで詳細を確認する

念のため…「少女探偵金田はじめの事件簿」は、白泉社より税込み600円で絶賛発売中。40代オタクにとっては、永遠の少年探偵・小林正太郎クンがたまらないことでしょう。

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2006年6月22日 (木)

若本ボイスの家族がいるって…

息子は最近、声優の若本則夫さんのモノマネが得意だ。学校でも、突然
「○○くぅん、どぉうだぁい?今夜あたり、いっぱいぃ~~~」
などと言って友達を吹かせているらしい。

若本さんは独特の持ち味があり、真似だけなら、私でもできる。が、意外といい声をしていて巻き舌も得意な息子にはかなわない。「ぶるうあぁぁぁぁ!」とか「わrらえよ、べジータ」など中々うまいが、私が帰宅すると

「いよぉ~~~う」

迎えてくれるのはいかがなものか。どうせなら手をとって「nダルマスカの砂漠には、 h美しい花が咲くものですなあ…」とかもやってほしいものだ。

こううまいと、いろいろリクエストしたくなる。「ゼムナスやってよ」「はあ?ゼムナス、何しゃべったっけ…」おいおい、キングダムハーツ2を忘れたか。しかし、私もとっさに思い浮かんだ台詞といえば

「ロォクサスう、メエェェェェェド服を着ろおォォォォ」        

なんか間違ってるorz

しかし、恐ろしい事に、私は息子にこんな事を言われた。

「俺が普通に『お休み』とか言っても、あんたパソコンに夢中で気が付かないけど、あなごヴォイスで『ぅお休みぃ~~~』と言うと、返事するんだよな……」

    まったく気づかなかった…   o   rz

私は無意識にネグレクトしていたか。いろいろ深く反省…。

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小休止~画像UPの練習を兼ねて営業さんの独り言~

Dscn0714_1 また少し、力を抜いて、ふらり、お散歩でもしましょうか。

というか、営業職の私は散歩もお仕事のうち。営業成績も気になりますが、ああ、売り上げ足りないよお、今度こそクビだよお、と泣きそうになりながら、新規のお客さんを探して、あっちへうろうろ、こっちへうろうろ…そうこうするうちに、迷い込んだ住宅街で、こんなキレイな景色に遭遇。

Dscn0711 ここ数年は猛暑が続きましたが、最近はどんより雨続き。青い花がいっそう美しく映えて見えます。今年は紫陽花が大喜び。いやあ、見事な大株。これらは一般家庭ではなく、行き詰ったような住宅地の、空き地に咲いていたもの。ご近所さんが世話しているのかどうかもわかりませんが、一般家庭の庭では望むべくもない光景です。

Dscn0715

これ、なんでしょうね?見たところ、実が、服にひっついて移動繁殖する系な感じですが、迷い込んだ住宅地でかなり多く見られました。ほんのり赤みのある実と、渋い色彩の細かな葉が気に入って、思わずシャッター。う~ん、精神的、肉体的にいろいろキツイけど、外回り営業職、結構おいしいお仕事だ。

と、いろいろあったけど、また頑張ろう。タダでウォーキングとネイチャーリング、そして何より凄い人たちに出会える素敵なお仕事。やる気が出てきた。

今日の凄い人外伝(予告編)~~
世間はサッカーで大騒ぎですが、先ごろドイツで行われた世界大会で、今年もやってくれちゃった地元の凄い人。何らかの形で書かせていただきたいです。…諸問題を鑑み、今夜は書けずにおります…

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2006年6月21日 (水)

生涯教育のヨカーン~検索を学ばないと痛い目に遭う!~

わがブログも50の記事を超えてしまった。「ブログって何?まあ、習うより慣れろね」と無鉄砲に始め、今、その名の通り順調に恥をかきつつ、いろんなカテゴリを混ぜ込み、見事に素材は良いのに腐臭を放つごった煮闇鍋状態に育ってきた。グルメカテゴリなんか、食育に燃える敏腕シェフのスクープ的なお話があるかと思うと、海のパイナップルと言うよりはドリアンと呼びたい「ほや」と我が家の事情までごった煮。ファイナルファンタジー関係が一番多いが、素直に役立つ攻略情報も絶対役に立たない情報も同等にくったり煮えている。おまけに、高機能障害まで含めて育児・教育まで煮崩れている。一体、どなたがこれを全て理解し、面白がるのだろうと不安になるが、今は振り返らずに走ってみようと思う。

さて、お題の「検索」である。今、子どもたちは学校で、パソコンを習う。パソコンで遊びましょう、絵を描いてみましょう、調べ物をしましょう、なんていう感じで、小学生も幼い手でパソコンをいじる。そのおかげで、いろいろなトラブルが問題化してるのは、周知の通りだ。

私がパソコンとインターネットを触り始めた頃、例えば「FF」や「DQ」で検索をかけると、上位はずらり、テレビゲームとは全く関係ないアダルトサイトで占められていた。もう少しマイナーなゲームや、アニメ、子どもに人気の漫画などで検索しても、ちょっとはエロパロサイトなどがひっかかる。大人の私でさえ、ショックを受けるほどの情報や罠の数々に、驚いた。
また、職場で必要に迫られて、「」をイメージ検索した事があった。少し、イヤな予感がしたが、見事に、トップに来た画像は、首輪をつけられた全裸の美幼女のイラストだった。このシチュエーションで、少しでもイヤな予感がするママンは、少数派だ。普通の人や、子どもは何の疑いもなく「可愛いワンちゃん」の画像を期待し、普通に検索して、これを見ただろう。イメージ検索、文章と違ってダイレクトなだけに、免疫のない人や子どもには絶対に教えられない。…私にイメージ検索を教えた人は、私が絶対大丈夫だと踏んだのだろうなw

不登校息子が修学旅行のパンフを持って帰ったとき、私は少しでも楽しい中学生生活を送ってほしいと思い、一生懸命その楽しさを語った。息子の班は、京都で生八橋を実際に作るコースを選んだようだ。「うわあ、いいなあ。昔はそんなのなかったよ。ね、参加して、ママに造り方を教えてね」息子は言った。
そのくらい、ググれや

そういうことじゃねえだろう!検索が全てじゃねえ!

検索は便利だが、絶対ではないということを知るべきだ。会社で(中略)が、しょせん検索はキーワードを機械的に拾い、提出するだけ。もしも、自分の悪口を書いているところがあっても、巧みに検索に引っかからないように書き手側が工夫しているし、思わぬキーワードで思わぬところがひっかかる、ということもあるのだ。私は、急にアクセスが増えたけど、どっかに晒された??と不安になり、今月に入り解析ツールを入れてみた。

驚いた。

こんな、検索ワードで、こんなにたくさんの人が来てくれていたのかと。

FF12の話題が多いので、ボムキングをはじめ、そういう検索が数多いのは納得。攻略を期待してくれた人にお役に立てたかはよくわからないけど、へっぽこプレイに優越感を持ってくれれば。しかし、エロ天使ザルエラの記事を出してから、やたら目に付くのが「FF エロ」「ff12 エロ」「エロシーン」などで検索してたくさんの方が来てくれてしまったことだ。これでは私が詐欺ではないか。それにしても「エロシーン」だけでもたくさん来てくれて…世の中、どこかおかしい。
アーシェのパンツ」がひっかかるのはまだわかるとして(それでも、多くの方が書いてるだろうに)、「パンツ」だけできてくれるのはすごく不思議だ。女性がはく、昔はズボンと言ったものも「パンツ」、子どもが トイレトレーニングではくように訓練するのもパンツ。幾多の「パンツ」について書かれた記事がある中で、うちに来てしまった方。ご期待に添えたでしょうか?もしも「レダスのパンツ」に反応されたのなら、ぜひお友達になってください。

「フラン 尻」も、まあわかる。期待はずれだったかもしれないけど。しかし「尻」だけとは!あれっ??と思った検索フレーズは、たいてい追跡調査するのだけど、さすがに「」とか「エロシーン」では、一体どのくらい時間をかけて探してくれたのか、わからない。一応、ちょっとはうちの文章に興味を持って見に来てくれた…と信じたいけれど、ご満足いただけたんでしょうか。「意外といい体」には吹いた。一体何を期待して、こちらにいらしたのか。そのとき、すぐに検索し返したら、たしかにこのフレーズでうちがトップ(当時)になっていて驚いた。うちの息子、「意外といい体」日本一。とかくいろいろ問題ある息子だが、ほめる育児でがんばろう。は?うれしくね???

アーシェ全裸」…ごめんなさい。「パンネロ レイプ」そんな記事、ご用意してません。「ブログ 愛 相姦 息子 母」うわぁ、うち、そんなんじゃないですってば!!!

一見普通なワードで引っ掛けようとする悪意のあるサイトもあれば、無意識に不健全ワードで引っ掛けてしまう健全ブログもある。…自分の思い通りに、必要な情報だけをピックアップするのは、まだまだ難しいし、「期待はずれ」ならまだしも、児童の心身に悪影響があるようなものに触れたらと、検索の奥深さを考える。子どもは一体、どんな検索の海を泳いでいるのだろうか。

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2006年6月20日 (火)

凄い人に会ったけど絶対秘密です~ある動物好きの悲劇~

雑貨屋を営むA子さんは、近所で無類の犬・猫好きで知られている。数件先に最近入ったブティックの主人(ちょっと変人)は言う。「あの人はいい人だ!本当に、すばらしい!あんなハデな感じだけど、本当に…!」
そう、A子さんは大学生の子どもを持つ年齢ながら、髪は金髪、メタリックブルー系のアイシャドウに瑠璃色のマニキュア、言葉遣いもちょっとどこのギャル?という雰囲気。しかし、一見蓮っ葉な言葉遣いでも、こんなにいい人がいるのかあ、と私は会うたびに感心してしまう。

件のブティック主人が絶賛するきっかけになったのは、彼の店の前で早朝、猫が車に轢かれていたことからだ。近所の人がそれを見つけ、A子さんに知らせた。A子さんによると「もう、アッタマくるわね。ウチの前じゃないのよ?わざわざウチに…」と私に愚痴ったが、彼女は家のタオルを持って、轢かれた猫を抱いてやり、もう駄目なのを知りながら、行きつけの獣医さんに連れて行った。獣医さんも「ああ、またですか…」と格安で診てあげて、きちんと処理をしてあげた。A子さんは言う。「だって、もうダメなのはわかってるけど、あそこに置きっぱなしじゃ、もっと轢かれるし、役所に言ったって、ゴミとして処理するだけなのよ!役所の人、あとからノコノコやってきたけどさあ!」…私も轢かれた猫はかわいそうだと思うが、内臓や脳髄がはみ出した見知らぬ猫を手で抱いてやり、自腹を切って獣医に行けるか??と自問すれば、ひたすら頭が下がるばかり。件の主人も、自分の店の前で轢かれた猫を処理してくれて、などと言う以上の感動を覚えたからこそ、絶賛したのだ。

A子さんの店のレジに、捨て猫の里親探しのチラシが貼られていた。これもまた、大変な話だ。
近所の古い店の主人が、夜中に戸を叩いた。「こっちはお風呂も入って寝る所だったのに」と思いながら出ると、主人が、捨て猫を抱えていたという。A子さん、「もう、そんなの自分でやってくれりゃあいいのに!」と言いつつも、結局預かってしまう。雨の中で震えていた生後2ヶ月の子猫は、丁寧に世話され、写真を見てもふわふわの美しい毛並みの、可愛らしい猫になった。猫エイズなどのワクチンも、自腹を切ってタウン誌(と言っても、ちゃんとした地元誌ではなく、よそから来た広告ばかりのやつ)に里親探しの広告も出した。おまけにそのタウン誌に、「お店の広告も出してください!!!!!」と泣きつかれて、何の因果か出したくもないのに広告を出すハメになったらしい。「ワクチンの注射や去勢手術だってさあ、獣医さんも『またですか』と同情してくれるんだけど、タダってわけにはいかないじゃない?里親探しの貼紙だって、表に出すとまた大変だから、病院の中にっていうことだけど、それでも目立つ所に出してくれたわよ」

そう、他でも聞く話だが、ペットショップや獣医さん、犬猫好きなんていうところに、捨て犬や捨て猫が集中するという現実がある。とある大型ペット店など、「生体を扱う店なので、衛生面から捨て犬・猫は即座に保健所に引き取ってもらいます」と、かなり厳しいポスターが店の前に貼ってある。イメージ的にはダウンかもしれないが、犬猫ショップだから動物好きな店員さんが優しく面倒を見てくれるだろう、的な幻想を抱いてほいほい捨てられたら、死活問題だ。里親探しのために、目立つ所でアピールしたいが、それをやっていると「あそこに捨てれば、里親を探してくれる」と、ますます負担が増える。実際、近所の捨て猫まで、抱え込んでいるのだから…

というわけで、無駄かもしれないけど、可愛い生後2ヵ月半のオス・茶トラの里親募集中。私が飼ってあげたいくらいだけど、集合住宅の上、家族が猫アレルギーで、実家は全員猫嫌い。…いっそ、専用メアドくらいつくろうかな、と思ってます。

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2006年6月19日 (月)

バンダイミュージアム移転正式発表

今朝はとことんついてない。出かけようとすると、自転車の鍵がない。うちの会社は残業代も休日出勤代も出ないが、1分でも遅刻すれば1000円引かれる。デスクの上にはクレーム。え、それ、先週ちゃんとやったのに…全然やってないことになっていて上司が対応したということだ。ああ、また昇給前に失敗、見送りだ。社長、この前もご指摘いただいたのにまたこういうことになっちゃってすみません。処理をして、早速外回りにでかけると、黒猫が前をよぎる…。

で、今日夕方には、バンダイミュージアムが千葉から退く、というニュースが発表された。前々から噂はあったし、今日昼前に、その知らせを受け取ったのだが…覚悟はしていたけれど、寂しいものだ。

子どもを連れて、デパートやスーパーのヒーローショー。自分たちも幼い頃の懐かしい記憶があるし、やはり幼稚園くらいの子を連れてそういうところによく行った。お父さんの肩車で、テレビで見るヒーローと悪役の戦いに目を見張る息子に、なぜだか涙が出た。近所のスーパーにセーラームーンショーが来たときには、場所の取り合いが激しいし、美少女戦士が店内を練り歩いたときにはわくわくしながら子どもの手を引いて付いて歩いたものだった。…このとき、中の人が男だなんて、もちろん考えないようにしたwww

そんなヒーローショーが、ほぼ毎日繰り広げられてしまうと言うのが、バンダイミュージアムだ。夏休みなどは子ども連れで平日もにぎわうが、なんでもない日の午後。今をときめく戦隊ヒーローや仮面ライダー、プリキュアなどの美少女が登場。なんと写真は撮り放題。握手もし放題。通常、開始何十分も前から席を取り、握手や撮影するのに行列したうえお金を払って1枚だけ業者のポラロイドで、なんていうヒーローが、行列どころかあちらからちびっこたちに手を振りながら追いかけてくれるのだ!実は不登校から精神科に行った息子をここに連れて行ってやったら、デカレッドに追いかけられた。息子、さすがに恥ずかしがったが、つかまってしっかり記念撮影。ちびっこどころか、平日に来場したいかにもワケアリな中学生もあたたかく迎えてくれて、ひたすら感謝。
最近はボウケンレッドが会場を練り歩き、ちびっこたちに愛と勇気を与えてくれるが、
司会のおねえさん「それじゃあ、ボウケンレッドはかえります!みんな!さようなら~~」というアナウンスにばっちりポーズを決めるボウケンレッド……を見送ったのが私一人だったときには、どういう顔をしたら良いのかわからなかった。もちろん、とりあえず笑ったが。

という、ヒーローファンには夢のようなバンダイミュージアムが、松戸での役割を終え、栃木や静岡にその機能を移転してしまう。ガンダムミュージアムなどには全国、海外からのお客が絶えず、たしかに経営は厳しそうではあったが、バンダイのたいていの商品が手に入り、さらには「バンダイの食玩は、箱買いするとコンプリートできるんですよ」とそっと教えてくれる店員さん、「おもちゃの足の裏や耳の部分を見るだけでも、どのヒーローかわかります!」という店員さんもいて、大変お世話になった。皆さん、これからどうするんだろう…。

関係者の方に話を聞くと、感謝をこめて7,8月にはいろいろ豪華イベント(すごいですよ、これは)を用意しているそう。夏休みはいつもにぎわい、昨年のケロロ軍曹イベントは、入場整理券があっというまになくなったくらいだが、さいごにぱあっと盛り上げてくれそうだ。ヒーローを独占できるのは、夏休み前までと思われるので、まだ行ってない方などはぜひ、どうぞ。

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2006年6月18日 (日)

レダスってやっぱ主人公じゃね?

アルティマニアで一番の衝撃スクープが、「レダスが33歳」だということだとか。ふっ…渋いおやじと思っていたのに、若造だったのか…ああ、何だかむなしい。

しかし、私が今気になって仕方が無いのが、パッケージのジャッジが、ジャッジ・ゼクト~レダス~なんじゃないかということだ。多分そうなんだろうと思うけど、いまひとつ情報が乏しくて断言できない。ゲーム中、姿を現すジャッジ・マスターは5人いるが、かぶとの形状がパッケージイラストのジャッジとは違う。そして、パッケージイラストのジャッジは、レダスと同じ武器を持った二刀流。

自らの手で滅ぼしてしまったナブラディアへの贖罪。

再び、同じ力で過ちを犯そうとする祖国への牽制。

たまたま目的がかぶった主人公チームと行動を共にするが、元からこのFF12というのは、一人の元・ジャッジ・マスターの贖罪の物語という解釈もできる。こりゃあ、草原に置き去りにしたり、デコイをかけて鉄砲玉にしたりしちゃ申し訳ない。

そういえば、FF12は、FF6と似ているかもしれない。複数の主人公たちが織り成す重層的な物語という面で。ヴァンとアーシェが、帝国への復讐心からもっと高い次元で世界を見られるようになるように、バッシュには失った故郷や母、双子の弟との物語があり、バルフレアには、父親との確執から真実を見つける物語がある。そして、いざというときのアスピル用MP倉庫扱いになりながら、レダスの物語も絡んでいるのだ。

ついでにFF6にも、序盤に欲を出して開けると損をするという宝箱がいくつかある(苦笑)

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2006年6月17日 (土)

エアリスのテーマに隠されたもの~絶対に役に立たないトリビア~

「『エアリスのテーマ』の楽譜がほしいの」
娘が突然、ねだってきた。
「エアリスのテーマ」といえば、FF7プレイヤーの多くが条件反射で涙を流すという名曲だ。私も昨年手術したとき、もしも万一のことがあれば、是非葬式にこの曲を使って欲しいと言ったくらいだ。一応ピアノなどを習いながら、バイエルのつまらなさのせいか挫折した娘。好きな曲だけでも、一曲弾けるようになれればうれしい。早速私はネットや街の楽譜屋さんで、ちょうどよさそうな「バイエル併用」簡単なFF他ゲームミュージックの本を購入した。
娘は喜び、早速キーボードを前に、楽譜を読み始めた。私は料理でもしながら、その様子を楽しんでいたが、娘の「…しらみ…!」の言葉に驚いた。
むしろ昭和・戦後世代の私の親には信じてもらえないのだが、平成の時代にあって、子どもを中心に「アタマジラミ」がずっと流行している。なんとなく、よほど不潔か、栄養状態が不良であるかでないと縁がないという偏見のせいで、取り付かれた子どもと親は必要以上に悩みがちだが、一度流行ればたとえ毎日シャンプーしていようと林間学校の枕や、学校で遊んでいるときとかで簡単にうつり、運が悪ければ家族にも被害が及ぶ。実は、うちでも2度経験があるが、教育熱心で知られるうちの地区でもそれに悩んだ家庭は数知れず、それどころかかなり名のあるご家庭が率先して自家の被害と、それを必要以上に恥じたり責めたりしてしまうのはよくないとアピールしているせいか、割と冷静に受け止められる。が、やはり気分の良いものではない。もしも自分がシラミを飼った状態で社員旅行にでも行って…などと考えたら恐ろしい。
「しらみ??また????」血相を変えた私に娘は「ちがうの。ファ#ラレ~シラミ~だったの」
娘は、一応ある程度音楽の勉強をし、学校の音楽の先生には優等生の一人として目をかけてもらってるらしい。吹奏楽部でもそこそこ頑張っているし、合唱大会の伴奏の役をおおせつかった事もあった。が、私の目から見ても絶対無理!なので辞退させたがorzしかし、吹奏楽のパート練習などでは結構リーダー的なことをやっているそうだし、私も「えええええ!エアリスのテーマに『シラミ』のフレーズ??」と色めいた。
「シラミ」の曲といえば、多胡輝先生の名著「頭の体操」シリーズを思い出す。たしか昔、この楽譜から詞のなかにいる虫を、とかいう問題があった。答えは、ドレミ音階で「しーらみしーらみそらしらみ」で、『シラミ』だったのだ。私はこの問題をやっていたおかげで、あの「スーパーマリオRPG」の音楽問題は楽勝だったのだがwええと、あの間抜けな「シラミ」のフレーズが、エアリスにあったっけ???
娘は、改めてキーボードに向かった「…あれ??」よかった、どうやら「シラミ」ではないようだ。娘「ドラミだった~~~」うん、娘がピアノで挫折したのがよくわかって、潔く諦められた。もしかして息子がちょっと「のだめ」なんじゃないかと期待してるんだけど。娘はのだめではないけれど、他にいくらも優れた部分があるので、別にいい。
とりあえず、娘と発見したトリビア。
バイエル併用簡単楽譜限定かもしれないけれど、
「エアリスのテーマ」には、ドラミちゃんがいる。

シラミがいるよりおもしろみには欠けるが、個人的に、よかった。ほ。

続編はここから。

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ほやは活きていた!

Dscn0723 夜9時を過ぎて、待望のほや到着。発砲スチロール箱を開けると、まだわずかに氷が残り、中には天然ほやがたっぷり8個!天然だけあって大きさにはばらつきがあり、小さいのは娘が一口で剥きたてを食べて幸福の絶頂を味わってしまったが、最大のは息子も思わず「でけっ!!!」

記念に写真にまで撮ってしまった。500円玉と比べても大きさがわかるけど、はちきれんばかりの丸々としたさまには皆感動。

ほやを捌くのには多少コツがあり、下手に包丁を入れると「エヴァンゲリオン」のような事態になるので気をつけなくてはいけない。が、やはり体液は勢いよく噴出すなあwwその前に、本来2日前に届くはずだったので、もはや鮮度は…と諦めていたが、ほやをひとつ持ち上げるとぴゅーと水を噴く。すごい。まだ活きている。中の身も、近くの店で買うものよりもむっちり新鮮。一口味見しても、独特の甘みばかりが広がる。「味付け要らない!このまま食べよう!」という娘の提案で、そのままの味を堪能した。FF12アルティマニアは出るし、「エロイカより愛をこめて33」は出るし。なんだか幸せな週末。

不登校の息子を案じておばあちゃんが産地直送のほやを送り、その美味しさに息子は気力を取り戻し…というような『美味しんぼ』的な展開こそないけれどw

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2006年6月15日 (木)

ほやよ今どこに?~我が家を襲ったある悲劇~

先日義母から電話があり、不登校息子の好物を送ろうと思っているが、何時ごろなら家で受け取れるかと聞いてくれた。喜んで夜7時くらい…と答えたのだが、これがこんなことになるとは。

うちの子供は二人。一人は件の不登校息子で、もう一人の娘は、私の今の仕事でとても世話できないなどという理由で、近くの実父母宅で平日面倒をみてもらっている。が、習い事の時間が高学年になってずれ、夜7時には終わると言う事で、頑張って私がお迎えにゆき、実家に送る事で、娘と実家とのコミュニケーションを図ろうということに、この春からなっている。

今日は、雨だった。私は 傘をさして自転車で教室に行ったが、娘は徒歩。すでに時間には遅れていて(これでも、迎えに来られただけましなのだが)7時10分過ぎ。歩いて送るのは、時間がかかるなあ…と思ったところ、娘は言った。「今日はスーパーに買い物によらなくちゃいけないの」
明日の調理実習のための材料を、これから買いに行くと言う。スーパーは、家のそばだ。徒歩10分はかかる。自分も明日の食料を買い込まなくてはいけないが、スーパーに行って、買い物をして、まあ重い荷物は家に置きに寄るにしても、また娘を反対方向の実家に送っていったら、どう考えても8時。それから家に帰って食事の支度をするのか…気が重い。

買い物を済ませて家に向かう途中、私はひらめいた。「息子に、娘を送らせよう。そうすれば、その間に風呂や食事の支度ができる」…と、ちょうどそのとき携帯にメールが来た。「『息子』がカギをなくしたということで、今うちに来て帰りを待っています~父」…てことは、私は歩きつかれた体を引きずって、娘を送り、息子をお持ち帰りしなくてはならないのか。これは大急ぎだ、と、私は玄関に義母からの不在通知票があるのを見つけたが、あまり内容を確認せずに、慌てて家を飛び出した。

案の定、実母は「もう遅いから、ここで全員ご飯食べていきなさい」と、食事の支度をしてくれていた。かつて祖父母を嫌い、殺してやるとかなんとか言っていた息子も「ママの判断に従う」というので、ここは珍しく食卓をともに出来る機会を優先した。父もワインを開けて上機嫌。豆腐バーグに豆腐サラダ、烏賊とゴーヤとえのきのチャンプルー、まいたけとわかめの赤だし。派手さはないけど幸せな食事。しかし、息子は私にささやいた。

「でも今夜、ほやが届くはずなんだけど…」 ほや??

ほやは、我が家全員の大好物だ。東北にある夫の実家に行ったとき、ほやの酢の物に私も子供たちも夢中で舌鼓を打った。本場東北の夫実家でも、ほやは今は亡くなった義父しか食べないくらい、個性の強い食べ物。ましてよその土地の人はほとんど食べられないといっても過言ではないくらいなので、かの家の人たちは驚いた。どちらかというと私たちにいい感情を持ってないんでは?と思っていた(何せあちらは本格東北弁、私は異常な早口なので、お互い言葉が通じないのだ)義父だが、この時はうれしそうに孫たちにほやを勧め、顔をほころばせた。ほやは、私たち親子と、夫一族を結ぶ、思い出の食べ物。義母はそれを覚えていて、不登校で苦しむ孫のために、これを送ってくれたのだ。

「今日午前に電話があって、今夜7時から9時の間にお届けしますって言われたんだけど…」って、もう8時過ぎ。どう考えても、今夜は受け取れない。
「て、あの不在通知、今日のじゃないんだ。昨日の???気づかなかった」昨夜、一昨夜と、息子は夜7時頃、がーすか寝ていた。不登校の原因のひとつ…というか、不登校が招いたことだが、今息子は自分の睡眠をほとんどコントロールできない状態。30時間以上起きていたかと思うと20時間くらい寝る、というメチャクチャな状態だ。たしか今朝起きたのは、朝2時だった。おかげで私は寝不足だ。で、昨日は…私も最近残業続き。どんなに頑張っても、帰宅は8時過ぎ。聞くと生ものなので受け取る期限は明日までだ。

しかし!ほやである。 鮮度が身上のほや!

明日受け取れても、せっかくの義母の心遣いが台無しではないか。

なんで、こんな時に残業が。なんでこんな時に息子がカギをなくす。息子だって、まさか今日、マンホールにカギを落とすなどと言うことは考えられず、素直にはい、今日夜7時には家にいます、と郵便局の電話に答えたそうだが、だったらいっそおじいちゃんに頼んで早くメールでも送って欲しかった…大体、実家にはうちの合鍵もあるのだ。無駄足を踏んだ郵便局の方にも、悪い事をしてしまった。

明日は、週末。息子の睡眠サイクルはあてにできないので、娘に、絶対に家にいて荷物を受け取ってくれるよう頼んだ。私も明日は、それほど残業する要素は考えられないからとにかく早く帰ろう。通常、生であっさりときゅうりと酢の物にするほやだが、もしもこれは厳しい!という鮮度なら、この機会にあぶり焼きなどに挑戦すればよい。殻の内側の肉まで絶対においしくいただいて、義母には良い報告をしたいものだ。

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2006年6月14日 (水)

不登校息子の主張~有害漫画編~

少年エースや少年ガンガンって、全然「少年向け」じゃなくてエロいよね、という話題が朝食時、親子間で交わされた。朝っぱらからなんという会話だ。

息子は一時期エースを買っていた。私も最初はケロロを読んでいたくらいだったが、せっかくだからと他の漫画も目を通すように。リアル引きこもりの息子としては「NHKにようこそ」がかなり気に入ったらしく、私にも読んで欲しかったらしい。が、普通親に見せるには恥ずかしい描写があり、ずいぶん悩んだようだ。が、私は普通にそれを読み、「作者の視点や語り口がおもしろいね。引きこもりという事象を取り巻く現代社会をルポルタージュしたような感じ」などと感想を述べ、古本屋で原作のノベルなんかを買ってきたので、相当驚いたようだ。

あのあたりからかな。息子が少し心を開いてきたのは。

今も「これ、オススメ」とコミックスやゲームを貸してきたりいろいろ話しかけてくるが、親子といえども全ての作品に共感できるわけでもなく、正直食指の動かないものもあるのだが…それは、どのへんがオススメなのか、本人にプレゼンテーションさせるつもりで語らせるつもり。また、結局プレイしないゲームや読まないコミックでも、一応は関心を持っていてやろうと心がけている。息子は、それを自分への関心ととらえているようだからだ。

正直そんなことはいいから早く朝ごはん食べて学校に行けや、今度こそテスト受けられるんだろうな?と喉まで出掛かっているのだが、にっこりと朝から漫画談義。「まあ、少年漫画がえっちなのは今に始まった事じゃないし、アニメのケロロを見た幼児がエースを買ってとねだらなければまあ、いいだろうね」
息子「最近のケロロはずいぶん子供向けっぽくて、俺もアニメはもういいやってかんじだ」
私「原作も最近は子供向け?」
息子「いや、最近俺もエース買ってないし」
私「そういや、少女マンガが今、やばいらしいね。娘に読ませられない」
息子「あ、俺も画像とか貼られてるの見て知ってる。エースなんか目じゃない。あれはひどい」
私「少女コミックなんて、昔からあって、私も小学校低学年から読んでたんだけどねえ。何も知らない親が、懐かしがって子どもに買い与えたら大変だよ」
まあ、昔から少女マンガの性の多彩さはすごかったものではあるが。少年漫画がパンチラレベルで大興奮していた時代に、少女マンガでは同性愛、近親相姦、強姦、SMなど、美しい絵柄でさりげなく描いていた。性に関する成熟度は、昔から少女たちの方が高かったのだろう。しかも、高尚ですらあった。
だが、レイプ礼賛だと騒がれる昨今の少女マンガには、私は価値を見出せず、読む気にもなれない。
息子も、詳しくはないが同意見のようだ。
息子「妹、ばあちゃんにねだったりしないだろうなあ。知らないじいちゃんばあちゃんなんか、すぐ騙されて買っちゃいそうだ」
私「ちょっと昔起きた、青少年保護条例での有害図書叩きだって、ある主婦が可愛い子供向けの少女マンガと勘違いして、幼い娘にロリコン雑誌を買っちゃったことが発端だからね。この人は、漫画といえば子供向けと言う認識しかなく、お目目ぱっちりの可愛い絵柄で、普通に女の子向けの漫画だと誤認。確認して、『子供向けの漫画がとんでもないことに!』と大騒ぎしちゃったんだよ。その後、いろんな人の働きかけでこの主婦も認識を改めたらしいけど。一時期は本当に、漫画界が揺らぐ事態だったらしい。
息子「有害図書かあ。よく、『青少年保護のため、この先のコーナーは…』とか書かれてるじゃん」
たぶんそれは、近所の某大型古書店チェーンのことだろう。私はここの店長と話した事があるが、一見ちゃらんぽらんそうな店長も、かなり厳しく危機管理意識を持っていた。アダルトコーナーに未成年が紛れ込んだら、本当に大変らしい。
息子「あれって、違うんだよ。
『青少年から有害図書を保護するために』だと思う」

見事な少年の主張だ。私も目からうろこが落ちた。たしかに、今の風潮で、青少年がほいほい有害図書に触れられたら、確実に『表現の自由』にまで圧力がかかる。本屋でもどこでも、アダルト対象と一般向け、子供向けの境界をきっちりとすることが、結局はアダルト向け作品の存在を許す事になるのだ。
名言だよ、息子。
息子「もしも有害図書がなくなったら、橋の下とかで友達や先輩とこっそりいろいろ勉強することもできなくなる」
…そうか、息子はそういうところで「勉強」していたか。親としてはノーコメントだ。が、言わんとすることは理解した。
相変わらずマイペースで、周りの言う常識を一切理解できない息子。だが、根っこは意外としっかりしている気がするのでまだ、私は諦めないでおこうと思う。
しかし、「なあ~今日って寒くね???寒いんだけど~???」とか言いながら、いくら注意しても上半身裸でうろつく息子に、どうやって服を着ることを理解させればよいのだろう。

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アーシェ殿下、街角に立つ~勧誘で遊ぼう~

「MOTTAINAI」。この日本語が、今世界に羽ばたこうとしている。モノを大切にし、無駄にしないというこの言葉が、金満、大量消費で片付けられがちなわが日本のイメージを払拭しつつあるのだ。もともとわが国は狭い国土と少ない資源で、工夫を重ねてきた。本来熱帯植物である稲を、極限まで改良し、雪国で知られる土地が名産地とまで言われるほどにしてしまった知恵ある民族。ファイナルファンタジー12で、「こんな技、使わねー」と切り捨てた技、魔法を、そのまま捨ててしまっては、まさに「MOTTAINAI」。

で、夕べ、日本中がサッカーボールの行方に一喜一憂した頃に試してみたのが「勧誘」という技である。敵一体を勧誘に成功して、本当に仲間にできたFFTはまだしも、「混乱」にできるだけ、といういかにも使えない技。正直、「たたかう」と「ぬすむ」と回復関係でたいてい突き進めるゲームで、せっかく勧誘に成功しても他の仲間が「たたかう」で目を覚まさせてしまう、敵が同士討ちしても経験値他が手に入らない、とあまり役に立ちそうにはない。が、一応試してみよう。

ルールは、キャラ一人ずつ、武器をはずし、ガンピットは「敵1体→勧誘」のみで歩く事。最初はアーシェ殿下だ。大体、彼女はバルフレアにこそちょっと頭を下げたものの、バッシュにもヴァンにも「力を貸してください」と言ってはいない。なんとなく、皆様に力を貸していただくのが当然と思っていては、よき女王にもなれないだろう。というわけで、アーシェ殿下には特別に装備全てをはずして全裸でギーザ草原を歩いていただいた。

恥辱に耐えたアーシェ殿下の「勧誘」は、素晴らしかった。ウルフに投げキッスをするかのように次々と勧誘。ポーズに、気品とお色気がある。ここでパンネロに交替。うん、可愛く、一生懸命勧誘している。バッシュに交替。「やあ。すまないが、力を貸してくれないか?」という感じでさわやかに勧誘。これがレックスを心酔させた微笑か。人徳が感じられる。バルフレア。これもまた、魅力があるんだろうな。ていうか、耐性のないモンスターは、勧誘100パーセント?ずっと、ミスが無い。フランの「仲間におなりなさい」てなセクシー勧誘を経て、いよいよヴァン。ポーズ自体は、普通な感じ。が、この時ギーザラビットがきゅるきゅる愛くるしくやってきた。自虐的なウルフを見て同情したのか、「ケアル」をふるふる尻尾を振りながらかける。

が、それでウルフは命の恩人を「敵」と認識したようだ。ちょうど、原っぱにいるNPCにケアルなどをかけると敵視されるように。ギーザラビットに噛み付くウルフ!…普段はこちらのパーティーに「盗む」でも仕掛けられたら脱兎のごとく逃げ出すギーザラビットなのに、事態を飲み込めず、きゅきゅ??と愛くるしくウルフを見る。しかも、自虐で傷ついたウルフにまたもケアル。そして、…噛まれる。

ああ、可愛すぎて、もうこれ以上は勘弁してください…

と、ヴァンはお色気作戦をガリフの里近くのオズモーネ平原に移す。やはり、ヘビの勧誘成功率100パーセント。今の所、若いとかセクシーとか、関係なく勧誘は効くし、あとは使い方次第かあ…と思っていたところ、ちょっとはなれたところにいた黒チョコボやヘビさんがぞろぞろと集まってきた。囲まれて、狂ったように勧誘しはじめるヴァン。しかし、チョコボは勧誘をレジスト!はあ、なるほど、効く相手と効かない相手がいるってことか…

ますます、使えないじゃないですか、この技…orz

なんかこう、「ここでこう使うと凄い!」てな局面でもあるんでしょうか。凄く気になるけど、遊ぶ時間がない~~~

もうすぐアルティマニア発売。楽しみにしながら、お金を節約しています。

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2006年6月12日 (月)

ザルエラ~帝国の親子に自慢してみました~

私が最も愛する召喚獣ザルエラ。が、同時に最も使えない召喚獣がザルエラである。

全般的に弱い、使えない、と言われるFF12の召喚獣たち。が、ベリアスはドアマンとしての勤めがある。他の召喚だって、そこそこ戦ってはくれるので、ペットと気分転換のお散歩という気分で連れ歩くとよいだろう。
が、ザルエラは死の天使。雑魚を相手にキル!キル!と即死魔法を連発する。外れればかっこ悪く、成功してチェーンが続いても、経験値やLP、アイテムさえ手に入らないのは相当に空しい。もちろん、ボスキャラ関係には全く無力な気がする(もしもヤズマットが一瞬で倒せたりしたら暴動が起きそうだ)。

キメ技はかっこいい(息子談)が、空虚。これが死の天使ザルエラ。

でもまあ、かっこいいことはかっこいいので私は見せびらかしにいくことにした。

ソーヘン地下宮殿に向かう前に、カギをくれた、あのむかつく帝国のお坊ちゃまにだ。

お坊ちゃまは、お父上と出会えたらしく、一緒に前に会った草原の中に佇んでいた。雨がしとしと降る中を、我々に約束の報酬を渡すために、ずっと…

ザルエラ召喚。話しかけてみる。

「へえ、ソーヘン地下宮殿の怪物を倒したんだ。君、なかなかやるね。いつか僕の家来にしてやるから腕を磨いておけよ」

さすがはお坊ちゃま、ザルエラにものともしない。

「じゃあ、これ報酬。だいたいこれぐらいが相場だろう。遠慮しないでとっておけよ」

1000ギルを手に入れた!
万能薬×3を手に入れた!

こちとらとうに帝国では上層にも出入りし、100万ギルを持ち、万能薬なんか99個持っている身だが、ありがたくちょうだいする。ていうか、後ろの怪しい死神みたいなのに、何とか言え。お父さん、ご子息の前に、裸の女を抱えた怪しいマントの露出狂みたいなのがいますが、一言。

「徒歩で帝都に向かうのか?ご苦労なことだ。私たちもそろそろ帝都に帰るつもりだ。無論、自家用の飛空艇でな」

あなたの目の前にあるフックはうちの飛空艇のものですが?

お坊ちゃまは無邪気にのたまふ。
「帝都に戻ったら友達に自慢しなきゃ。僕のハンターが、すんごい怪物をやっつけたってね」

その前に、こんな珍しい化け物と会ったことを自慢してくださいよ。

というわけで、ザルエラは自慢にも使えないことが判明。が、よいのだ。愛に見返りを要求してはいけない。ザルエラやレダスの働きに期待などせず、愛でること。これが愛というものなのだ。

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2006年6月11日 (日)

ギルガメッシュ観察2~涙のご対面編~

エクスデスと対決」。これを「忘れてた!」と息子と猛省。
FF5をプレイした人なら、やはりこれははずしたくないだろう。あのビッグブリッジではいろいろあったが、お互い次元の間を超えて遠いイヴァリースに登場し、またまみえるとはなんという深い縁。せっかくだから、対決させてあげたいものだ。

早速バッシュにエクスデスのライセンスを覚えさせ、ルース魔石鉱奥へ。よっしゃあ召喚!

もちろん、とくに変わったイベントはナシw ちょっと残念だ。何かののしりあうとか、ギルガメッシュが通常の3倍強くなるとかしてほしかったのだが、それはプレイヤーが脳内で補完するしかなさそう。しかしバッシュレベル57のこのパーティの場合、意外とエクスデスが善戦した。実は、呼んでもめためたに切り刻まれて終わるかと思ったのだが、バッシュがプロテスやフェイスなどで強化したこともあり、「コメット」で約4~5000ダメージ。最強の矛装備のバッシュも一度殴るとそのくらい行くので、エンキドゥをあっさり倒し、慌ててバッシュが「ぬすむ」を覚えて源氏の盾と小手を盗むと言う有様。残念ながら「TIME UP」してしまったが、そのときにはもう、ギルガメッシュ(1回目)は瀕死。他のメンバーが軽くタコ殴りで撃退してしまったのだ!もうちょっと頑張ればエクスデスの完全勝利も夢ではなかったかもしれない。

今回ももちろん、ギルガメッシュの鑑賞を怠らなかった。1回目はフラタニティこそ持っていないが、見ごたえがある。また、あれだけ長い武器をたくさん持っているため、○ボタンを押してよく見ると、刀が明らかにバルフレアの腕を切断していたり、ひまわりがバッシュの股間を貫いていたりする。また、なんと偶然にも噂の「アーシェのパンツ」も鑑賞できた。発売から苦節約3ヶ月、長い道のりであった。なにがだ。

2回目ギルガメシュ戦では、さすがにエクスデス瞬殺w さぞギルガメッシュの溜飲も下がった事だろう。

ファイナルファンタジーV ディア・フレンズ ファイナルファンタジーV ディア・フレンズ

アーティスト:ゲーム・ミュージック
販売元:NTT PUB.
発売日:2004/10/01
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☆  ☆  ☆  ☆  ☆

「おねがいマイメロディくるくるシャッフル!」の次回予告に吹いた。父の日って…ww

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2006年6月10日 (土)

FF12 ~尻カメラで遊ぼう~

女性キャラ中心パーティで、リドルアナを歩いていたら、息子が
「なに尻カメラで歩いてるの」
と声をかけてきた。

息子によると、女性キャラの後ろからちょうどこの角度のカメラで追いかけていると、階段などでキャラのお尻のアップを映し出す。それを、「尻カメラ」というらしい。息子が常駐しているサイトでは、FF12発売後、ひたすら「フランの尻画像」が貼られまくっていたそうだ。「貸してみ」とコントローラーを握った息子。階段にさしかかるパーティ。
息子「ほら、尻」
画面はフランのお尻のアップに。キャラの入れ替えをしてもう一度階段へ。
息子「ほら、尻」
おお、パンネロの尻が。見事である。

そういえば、1周目、ミリアム遺跡の中でMPがゼロになる破魔石をアーシェに装備して突入、、なんだかんだでパーティ全体のMPが足りなくなったときに、石像が出てくる回廊をぐるぐるジョギングしたことがあった。今思えば、「チャージ」でもすれば済む話だったのだが、あの頃は、走ることしか思いつかなかったのだ。階段を上り下りすると、たしかにフランのお尻がアップになって、結構楽しかった。

「レダスのパンツアップはどうかなあ?」と私。レダスは画面から離れがちだし、後ろから追っても服が邪魔。前から覗き込むしかない。さらにアーシェのパンツが、とかバッシュの半パンが、などと盛り上がっていたら、娘に「何馬鹿なことをやってんの?!」と怒られた…

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2006年6月 9日 (金)

これが自慢の不登校息子

「あら、引きこもりパソコンオタクの割には目がいいのね」
息子は、保健室の先生に凄い事を言われている。

現在息子は完全不登校から、保健室登校までなんとか進み、かなりのマイペースながら、なんとか学校に関われている。5月の健診・スポーツテストなどもいくつかは受けられたのだ。最近の子どもは、視力を1.0までしか測定しないようだが、本当にパソコンとテレビゲーム漬けだというのに息子は今まで1.0以下だった事が無い。しかし、保健室の先生、容赦が無いw

スポーツテストがまた、凄かったのだ。「俺、すごく良かったんだ」と嬉しそうにいう。いくつかの種目では、一番だったらしい。

保健室登校組の中で。

保健室やカウンセリング室にしか来ない生徒たちだけ、他の生徒とは別スケジュールでテストが行われたらしい。そんな話をすると、皆「組になるほど、不登校の子がいるのか」と驚く。が、今、不登校はそんなに珍しい事ではない。クラスに一人や二人はいるし、不登校の子を集める学校が乱立しているくらいだ。息子も、最初こそ孤立していたが、徐々に「仲間」が増えてきたからこそ、それなりに楽しそうに保健室へ向かえるようになったのだ。イメージ的に、「保健室登校組の中で一番運動神経が発達している」というのは微妙な感じだが、何でも優れているのは良い事だ。親馬鹿100パーセント視点で言わせてもらえば、おそらく跳躍力、そして特に柔軟関係では学校全体でもトップクラスだと思う。普通の中学生男子は、足で顔を掻けない。いや、掻かない。普通。

修学旅行で入浴したとき、野球部員の子が「…意外といい体してるなあ…」と驚いたという。息子が完全不登校になった原因の一つが、かつて仲良しだった、別の野球部の子が何かひどい事を言い、それにクラス全員が同調した(本人談)ということだった。あの頃は毎日「あいつら全員殺す、野球部も俺の敵だ」と放言し、目が離せないほどだった。しかし
そんなこと言ったって、あっちは体鍛えてるし、返り討ちにあうだけだがね
とかなんとか私が言ったせいかどうか。家に引きこもって暗い部屋でPCやゲームで明け暮れる間、息子は我流で筋力トレーニングをやっていたらしい。
腕は、かなり太く、固い。胸はいささか薄いが、上半身は逆三角形で腹筋はそこそこ割れている。もう貧弱な坊やとは呼ばせない。という体型だ。

どーよどーよと、筋肉を見せる息子に私は言った。

「なあ、不登校で引きこもりのパソコンとゲームとアニメと漫画と二次元美少女だけが好きな男って言ったら、デブで瓶底メガネで、見るからに不潔で暑苦しいイメージじゃない?あんたいっそイケメン引きこもりオタクになりなよ。ステレオタイプなイメージ抱いてる人の前に、颯爽と現れるイケメンオタク。目標は速見もこみちで
息子「ちょwwww おまwwwwwwwww」
もこみちがVIPPER語で笑うな。

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2006年6月 7日 (水)

篠原千花を悼む~テレプシコーラ~

篠原千花が亡くなった…らしい。いくらなんでも「ビル…から飛び…降」のあとに「りようとしたのを保護されたの♪」とは続かないだろう。東スポじゃあるまいし。また、完璧主義者の千花ちゃんが、半端なビルから飛んで助かるとも思えない。しっかり覚悟して、飛んだのだ。どっちにしろ、もう、あの美しい笑顔と、見事な踊りを見ることはないのだ。

ダ・ヴィンチの発売日をうっかり忘れ、今日仕事の途中コンビニで立ち読みしてそのことを知った。……涙腺が、おかしい。また仕事で歩いていって、本屋やコンビニを見つけると、またダ・ヴィンチを手にとってしまう。結局、買ってしまった。家に帰って夕食を済ませ、今PCの前に座って何か書こうと思うと、ようやく涙が溢れてきた。

漫画のキャラクターが死んで泣くなんて、大人になってからは無かった。

千花は、中学3年だったか。バレエ教室を営む母を持ち、美貌、身体的な条件に恵まれ、何よりも努力を怠らない少女だった。海外へのバレエ留学や進出を考え、小学生の頃から語学も学び、成績はトップ。バレリーナにとって一番大切な時を高校受験で失わないように、エスカレーター式の私立を選んだ。何事にも前向きで、強い子だった。あまりに完璧なのが災いしてか、中学ではいじめと思われる仕打ちを受けていたが、それを誰にも打ち明ける事が無かった。誇り高く、未来を見据えて、バレエにすべての情熱をかけていた千花。そのデビューは衝撃的。うまいだけでなく、あでやかな大輪の花を咲かせるその舞に、観客の誰もが魅了された。日本バレエ界の新星誕生!しかし、その舞台が悲劇の始まりであり、千花の最後の舞台となってしまった…

舞姫(テレプシコーラ) 8 (8) Book 舞姫(テレプシコーラ) 8 (8)

著者:山岸 凉子
販売元:メディアファクトリー
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このところは、千花の手術、リハビリ、繰り返される悲劇…で、千花の、こういう最期は十分予感された。が、本当にこの作者はすごいなあ…それまでも、精神が尋常でない人間の心理描写に長けた人だったが、千花の妹・六花の視点から、巧みに描いていく。直前のエピソードは、危篤になった祖母が、無意識のなかで千花の手を握ったと言う話。孫の脚を案じていた祖母の、奇跡的な行動に、千花はやる気を取り戻し、篠原一家はしばしの安堵に包まれる。そして…

彼女の心情を推し量るのは、難しい。が、自殺する人は、たしかに「まさか」というタイミングで実行してしまうものだ。六花も、家族もおばあちゃんの事は覚悟していたのだが、こんな……  今月号のラストは淡々として、それが余計にリアルさを増す。私はもちろんだが読者の多くは、小学生の頃から彼女の成長を見てきた。すばらしい子で、将来が本当に楽しみだった。

でも、誰も「もう踊らなくていい」って、言わなかった。

傷めたひざの手術に何千万ものお金をかけ、父も母も周囲がすべて、きっと治る、また踊れる、と励まし続けた。特に母親は同じく完璧主義者で、自分の果たせなかった夢をこの優れた長女に託し、世界で通用するプリマへの希望を、決して奪おうとはしなかった。

千花ほどの娘なら、バレエが踊れなくても、いくらもすばらしい道があったはずなのに。

一芸に秀でた人間を育てるには、いろいろなものを犠牲にしなくてはならない。昔、某スポーツ少女を育てる母親のスパルタ教育ぶりが「自分の欲望で子どもを犠牲にして」「友達と遊んだりする普通の子どもの生活を奪って」などと批判されていたが、どのように子どもを育てるか、これはある程度は親に任せるべきであろうと思う。のんびりのびのび育てるのも自由なら、世界の頂点を目指して一直線に育てるのも自由だ。自由に伴う責任を自覚している限り、どんな育児方法も非難されるいわれは無いと思う。だから、千花の母親を責めるつもりは無いのだが…

もう少し、彼女も肩から力を抜けばよかったのだ。

千花がすっかり気落ちし、「私、医者になろうかな。バレリーナのケガを直す医者が必要だと思う」などとつぶやいたとき、母親は、最近千花の成績ががた落ちになっていたのをあげつらい、今のあんたじゃそれも無理、と一蹴した。たしかにそれは正しいのだが、いっそ「それもいいかもね。じゃ、脚が動かせない今のうちに、世界一の名外科医を目指して勉強、頑張っておこうか」とにっこり笑っていたら。
少なくとも、千花に本当の絶望を感じさせる事は無かったと思う。

親にとって、子どもが自分の夢の通り、栄光の道を歩んでくれたらどんなにいいことかと思う。しかし、平凡でも、「無」になってしまうよりははるかにましだ。千恵子さん、気の毒に、あまりにすばらしい子に恵まれたばかりに、そんなことを身をもって知ってしまったわけだ。

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2006年6月 6日 (火)

ザルエラ~FF最強エロシーンをご堪能あれ~

ザルエラ戦を観戦。この時私は息子に絶対に攻略法を教えなかった。いきなり防御状態、無限にわく骨たち、時間制限、そしてレベル素数デス
いやなものだが、どれも、一度はたっぷり楽しんでもらいたいからだ。

ザルエラは、私がもっとも愛するFF12の召喚獣だ。目隠しされた裸の巫女を抱える死の天使。人質にされたという巫女も、もはや邪気に染まったのか、ザルエラにまとわりつくように抱かれ、禍々しい吐息を吐く……これほど淫靡なデザインで
よくぞ全年齢対象にしてくれました、CEROさん!
とくに!レベル素数デスは、一度は拝みたい怖さだ!…あ、グラフィック限定。昔のFFならレベル5デスがとても厄介だったのだが、素数なら、よほどキャラを仲良く同じレベルで育ててる人や、低レベル攻略をする人でもなければ、それほど全滅の危機には陥らないだろう。全体的なレベルが高いほど素数になる確率も下がるので、ここで全滅と言う人は少ないかもしれない。
息子にも、レベル素数デスのグラフィック的な怖さを堪能させた。…私はそれを見てきゃーきゃー怖がって喜ぶ息子を堪能。ああ、可愛いなあ、息子!たとえどんなに暴力ふるってても。

が、息子は…やっぱりうまいんだろうなあ…わりと簡単に、まともに倒してしまった。ちょっと拍子抜け。倒れる瞬間のザルエラ&巫女さんにも注目しろ!むちゃくちゃエロいぞ!と叫ぶ私。…親として何か間違っている気がするが、こういうときにはただのオタク仲間。児童相談所などにも行っていろいろ相談したが、こういう難しい子どもを抱える家庭は多いけど、共通の趣味があり、これほど親子の会話が密なのはまれで、結局息子を一番理解しているのも私、息子が頼っているのも私ということで、今は観察状態。もはや公共機関からも放置された親子だ。そんな親子が、なんとなくFF12で意気投合している。

こんな地味なブログでも、FF12の攻略法を探しているかのような検索ワードでいらしてくれる方が多く、毎度役にも立たない雑文で終わっては申し訳ないので一応。

ネタバレ☆ ☆ ☆
ザルエラは、メンバー全員をリフレク状態にし、「自分にケアルガ」などのガンピットを設定すると笑いが止まりません  バトル終了後まで。   ええ、それはもう。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

今日の恥さらし。素敵なブログを見つけて「トラックバックさせてください!」とレダスのごとく特攻し、うれしいことに快諾のコメントをいただいたのに、トラックバックってどうやるのかわからない!(レダスは爆発のトラップにかかった!ぐはああああ!)
今、仕事の合間に勉強中。いやあ、「恥更級日記」の名に恥じない、見事な恥。我ながらあっぱれだ。…ところで、トラックバックって、リアルでいうなら勝手に人の店に自分の店のチラシを置いていって、置かれた側が「ありがとうございます」というシステムなのかな…とふと疑問に思って、なかなか理解が出来ないのですが、そういうものなのでしょうか???うちはトラックバックしてもらって、「見てもらえたのかなあ♪」と無邪気に喜んでいるのだけども。

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2006年6月 4日 (日)

全国のワタナベさんごめんなさい

ワタナベさんというと、渡辺さん、渡部さんと、あと「難しいワタナベさん」という程度の認識で今まで生きてきました。あるとき、人名を扱うお仕事をしていたとき、デザイナーの方から「この渡●、ってナベはどういう字?」という問い合わせ。「難しいほうのナベです」と答えると、来たのがこのファックス。

Photo

こんなにあったんですね。…本当に、全部違ってますよ…orz

しかし、全国のワタナベ(難しいほう)さんは、正直、きちんと自分の名前を書けるんでしょうか。普段は「辺」で過ごしてる、隠れ「ワタナベ(難しいほう)」さんも多いんじゃないのでしょうか。もしも、そんな隠れワタナベ(難しいほう)さんがこれを読んでくださってたら、ぜひ苦労談などをお寄せいただきたいと思います。

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2006年6月 3日 (土)

勝利ポーズが気になる3

前にヴァンのポーズをウォッチングしたけれど、不覚!ボム系武器を見てなかった!まさかこれがこんなに笑えるとは!一応書いておくと

武器そのものをぶん投げてしまう

のだけど、ヴァン、このあとどうする気だwww このおバカ具合がたまらない。にぎやか担当が主人公のFF12、おかげでとっても明るくさわやかだ。

キャラクターの勝利ポーズを集めるスレがあるので、気になる人は是非こちらで…

【FF12】勝利ポーズ・召喚ポーズ

今日はフランのポーズを出してくださってるので必見。フランは、銃ですね、やはり。

ちなみにここの21だったりする…

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2006年6月 2日 (金)

某声優さんから業務連絡~ダ・ヴィンチ・コード~レダスの声を大画面で~

会社で業務連絡。「ダ・ヴィンチ・コードは吹き替え版で見るように
社で何かとお世話になっている某声優さんが主役を演じているそうで、電話で教えてくれたのだ。吹き替え版を劇場でやるのは子供向けの映画やアニメだと思っていたが、たしかに吹き替え版をいくつかの劇場で公開しているらしい。最近良くある、話題づくりのために俳優やお笑いやアイドルや卓球少女()などを起用するのでなく、ちゃんと実力があり、この俳優の声はこの人、といわれる名声優を起用した事は実にうれしい。声ヲタとしても、ぜひ劇場へ行って吹き替え版をヒットさせ、くだらぬ昨今の風潮を嗤いたいところである。  ……早く内職を終わらせなくちゃ…ブログやってる場合じゃないよ…

さて、キャストを見ていて最近見慣れた名前を発見。菅生隆之さんだ!レダスの声だ!なんてこったああぁーーーーー!だ!FF12ファンにとってはハゲ親父、タコ、使えねえ、罠踏むな、ちったあラーサーを見習えや、あほでもジャッジマスターになれるのか、カウンターするんじゃねえ、アスピル用にしかならねえ、などとさんざんなレダスだが、声優さんは名声優なのだ。これまでレダスに殺意しか抱かなかった人も、「なんてこったーーー!」とジャン・レノが倒れるさまを想像すれば惚れてしまう事だろう。いや、惚れろ

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

最近の私のレダス

2周目、私は本当にクリアする気があるのかwレダスといっしょに、ひねもすイヴァリース観光を楽しんでいる。大灯台は途中まで登ったが、降りてきてあっちへこっちへ。今はバルハイムで「最強の盾マラソン」をちょっと時間が空いたときや お休み前に楽しんでいる。ヘネマラソンに比べてそれはそれは平和なマラソンだが、最強の盾トレジャー前にはトラップが並び、レダスは「ぐはあぁ!」「どわぁ!」とよくひっかかっている。
しかし、いつも思うのだが、なんで「レビテト」が無いのだろうか?今のパーティで私はヴァンにレビテガ役をお願いしてるのだが、活力が基本的に高いぴちぴちのヴァンはなかなかレビテト状態が消えず、極端に有効ステータス持続が低いレダスは、なかなか浮遊状態になれないのだ。かといって半端な活力のキャラに任せてもいろいろ無駄があるし。
「味方一人にレビテト」が可能だったら、きっとレダスもこれほど叩かれなかったはずだ。物語の重要人物なのに、間抜けな印象ばかり残るのは気の毒だ。

まあ、私は そんなレダスが世界一大好きさ、なのだがw

空気でオイヨイヨのヴァンをこよなく愛する息子とレダスを偏愛する私。娘は「一卵性親子」と言っている。

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