エアリスのテーマに隠されたもの~絶対に役に立たないトリビア~
「『エアリスのテーマ』の楽譜がほしいの」
娘が突然、ねだってきた。
「エアリスのテーマ」といえば、FF7プレイヤーの多くが条件反射で涙を流すという名曲だ。私も昨年手術したとき、もしも万一のことがあれば、是非葬式にこの曲を使って欲しいと言ったくらいだ。一応ピアノなどを習いながら、バイエルのつまらなさのせいか挫折した娘。好きな曲だけでも、一曲弾けるようになれればうれしい。早速私はネットや街の楽譜屋さんで、ちょうどよさそうな「バイエル併用」簡単なFF他ゲームミュージックの本を購入した。
娘は喜び、早速キーボードを前に、楽譜を読み始めた。私は料理でもしながら、その様子を楽しんでいたが、娘の「…しらみ…!」の言葉に驚いた。
むしろ昭和・戦後世代の私の親には信じてもらえないのだが、平成の時代にあって、子どもを中心に「アタマジラミ」がずっと流行している。なんとなく、よほど不潔か、栄養状態が不良であるかでないと縁がないという偏見のせいで、取り付かれた子どもと親は必要以上に悩みがちだが、一度流行ればたとえ毎日シャンプーしていようと林間学校の枕や、学校で遊んでいるときとかで簡単にうつり、運が悪ければ家族にも被害が及ぶ。実は、うちでも2度経験があるが、教育熱心で知られるうちの地区でもそれに悩んだ家庭は数知れず、それどころかかなり名のあるご家庭が率先して自家の被害と、それを必要以上に恥じたり責めたりしてしまうのはよくないとアピールしているせいか、割と冷静に受け止められる。が、やはり気分の良いものではない。もしも自分がシラミを飼った状態で社員旅行にでも行って…などと考えたら恐ろしい。
「しらみ??また????」血相を変えた私に娘は「ちがうの。ファ#ラレ~シラミ~だったの」
娘は、一応ある程度音楽の勉強をし、学校の音楽の先生には優等生の一人として目をかけてもらってるらしい。吹奏楽部でもそこそこ頑張っているし、合唱大会の伴奏の役をおおせつかった事もあった。が、私の目から見ても絶対無理!なので辞退させたがorzしかし、吹奏楽のパート練習などでは結構リーダー的なことをやっているそうだし、私も「えええええ!エアリスのテーマに『シラミ』のフレーズ??」と色めいた。
「シラミ」の曲といえば、多胡輝先生の名著「頭の体操」シリーズを思い出す。たしか昔、この楽譜から詞のなかにいる虫を、とかいう問題があった。答えは、ドレミ音階で「しーらみしーらみそらしらみ」で、『シラミ』だったのだ。私はこの問題をやっていたおかげで、あの「スーパーマリオRPG」の音楽問題は楽勝だったのだがwええと、あの間抜けな「シラミ」のフレーズが、エアリスにあったっけ???
娘は、改めてキーボードに向かった「…あれ??」よかった、どうやら「シラミ」ではないようだ。娘「ドラミだった~~~」うん、娘がピアノで挫折したのがよくわかって、潔く諦められた。もしかして息子がちょっと「のだめ」なんじゃないかと期待してるんだけど。娘はのだめではないけれど、他にいくらも優れた部分があるので、別にいい。
とりあえず、娘と発見したトリビア。
バイエル併用簡単楽譜限定かもしれないけれど、
「エアリスのテーマ」には、ドラミちゃんがいる。
シラミがいるよりおもしろみには欠けるが、個人的に、よかった。ほ。
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