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2006年6月15日 (木)

ほやよ今どこに?~我が家を襲ったある悲劇~

先日義母から電話があり、不登校息子の好物を送ろうと思っているが、何時ごろなら家で受け取れるかと聞いてくれた。喜んで夜7時くらい…と答えたのだが、これがこんなことになるとは。

うちの子供は二人。一人は件の不登校息子で、もう一人の娘は、私の今の仕事でとても世話できないなどという理由で、近くの実父母宅で平日面倒をみてもらっている。が、習い事の時間が高学年になってずれ、夜7時には終わると言う事で、頑張って私がお迎えにゆき、実家に送る事で、娘と実家とのコミュニケーションを図ろうということに、この春からなっている。

今日は、雨だった。私は 傘をさして自転車で教室に行ったが、娘は徒歩。すでに時間には遅れていて(これでも、迎えに来られただけましなのだが)7時10分過ぎ。歩いて送るのは、時間がかかるなあ…と思ったところ、娘は言った。「今日はスーパーに買い物によらなくちゃいけないの」
明日の調理実習のための材料を、これから買いに行くと言う。スーパーは、家のそばだ。徒歩10分はかかる。自分も明日の食料を買い込まなくてはいけないが、スーパーに行って、買い物をして、まあ重い荷物は家に置きに寄るにしても、また娘を反対方向の実家に送っていったら、どう考えても8時。それから家に帰って食事の支度をするのか…気が重い。

買い物を済ませて家に向かう途中、私はひらめいた。「息子に、娘を送らせよう。そうすれば、その間に風呂や食事の支度ができる」…と、ちょうどそのとき携帯にメールが来た。「『息子』がカギをなくしたということで、今うちに来て帰りを待っています~父」…てことは、私は歩きつかれた体を引きずって、娘を送り、息子をお持ち帰りしなくてはならないのか。これは大急ぎだ、と、私は玄関に義母からの不在通知票があるのを見つけたが、あまり内容を確認せずに、慌てて家を飛び出した。

案の定、実母は「もう遅いから、ここで全員ご飯食べていきなさい」と、食事の支度をしてくれていた。かつて祖父母を嫌い、殺してやるとかなんとか言っていた息子も「ママの判断に従う」というので、ここは珍しく食卓をともに出来る機会を優先した。父もワインを開けて上機嫌。豆腐バーグに豆腐サラダ、烏賊とゴーヤとえのきのチャンプルー、まいたけとわかめの赤だし。派手さはないけど幸せな食事。しかし、息子は私にささやいた。

「でも今夜、ほやが届くはずなんだけど…」 ほや??

ほやは、我が家全員の大好物だ。東北にある夫の実家に行ったとき、ほやの酢の物に私も子供たちも夢中で舌鼓を打った。本場東北の夫実家でも、ほやは今は亡くなった義父しか食べないくらい、個性の強い食べ物。ましてよその土地の人はほとんど食べられないといっても過言ではないくらいなので、かの家の人たちは驚いた。どちらかというと私たちにいい感情を持ってないんでは?と思っていた(何せあちらは本格東北弁、私は異常な早口なので、お互い言葉が通じないのだ)義父だが、この時はうれしそうに孫たちにほやを勧め、顔をほころばせた。ほやは、私たち親子と、夫一族を結ぶ、思い出の食べ物。義母はそれを覚えていて、不登校で苦しむ孫のために、これを送ってくれたのだ。

「今日午前に電話があって、今夜7時から9時の間にお届けしますって言われたんだけど…」って、もう8時過ぎ。どう考えても、今夜は受け取れない。
「て、あの不在通知、今日のじゃないんだ。昨日の???気づかなかった」昨夜、一昨夜と、息子は夜7時頃、がーすか寝ていた。不登校の原因のひとつ…というか、不登校が招いたことだが、今息子は自分の睡眠をほとんどコントロールできない状態。30時間以上起きていたかと思うと20時間くらい寝る、というメチャクチャな状態だ。たしか今朝起きたのは、朝2時だった。おかげで私は寝不足だ。で、昨日は…私も最近残業続き。どんなに頑張っても、帰宅は8時過ぎ。聞くと生ものなので受け取る期限は明日までだ。

しかし!ほやである。 鮮度が身上のほや!

明日受け取れても、せっかくの義母の心遣いが台無しではないか。

なんで、こんな時に残業が。なんでこんな時に息子がカギをなくす。息子だって、まさか今日、マンホールにカギを落とすなどと言うことは考えられず、素直にはい、今日夜7時には家にいます、と郵便局の電話に答えたそうだが、だったらいっそおじいちゃんに頼んで早くメールでも送って欲しかった…大体、実家にはうちの合鍵もあるのだ。無駄足を踏んだ郵便局の方にも、悪い事をしてしまった。

明日は、週末。息子の睡眠サイクルはあてにできないので、娘に、絶対に家にいて荷物を受け取ってくれるよう頼んだ。私も明日は、それほど残業する要素は考えられないからとにかく早く帰ろう。通常、生であっさりときゅうりと酢の物にするほやだが、もしもこれは厳しい!という鮮度なら、この機会にあぶり焼きなどに挑戦すればよい。殻の内側の肉まで絶対においしくいただいて、義母には良い報告をしたいものだ。

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