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2006年7月30日 (日)

スカイフィッシュが生えている~ヒコウキ草を購入しました~

鉢を増やさないように…と心がけているのに、草に一目ぼれをして買ってしまった。

P1010013 ショップでは「ヒコウキ草」とあった。320円。「ヒコウキが飛んでいるようなユニークな葉が特徴」と書いてあるが、ヒコウキというかステルスっぽいし、赤い縞といい、なんともファンタジックな美しさ。

不登校オタク息子に見せたら「あれ…なんか似てる」と考え込み始めた。私も考えた。「ナウシカが乗ってるやつ?」ああ、それも似ているね、と息子は言うが、もっと似ているのがあるんだという。「ああ、スカイフィッシュ!エウレカの!」「ああ!」

たしかに、エウレカセブンの世界に現れる、謎の生物・スカイフィッシュに似ている。大量に群れ飛ぶ姿そのまんまだ。宴会をしていると寄ってきそう。おりしもエウレカセブン、アニマックスの放送完了。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

マイメロディのテンションの高さは一体なんだろう。またはりねずみくんの「みんな~ついてきてる~~?」が出てしまった。カレー地獄にお屋敷崩壊の大スペクタクル、クレープ屋さんを困らせるマイメロ、柊兄に陵辱されるバコちゃん。日曜の朝から狂気に満ちている。

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2006年7月29日 (土)

我が家の生態系3~なんか今年、おかしくないですか?~

来るものは基本的に拒まず、でやっている我が家のベランダ。昔種を捨てた記憶があるあけびが、今年はにょろにょろとつるを伸ばす。蕗も生えている。いつの間にか、朝顔まで生えてきている。植えた覚えの無い、白いペチュニアが毎年出てくるのは何故なんだろう。カキドオシはいつも元気だ。美しいな。リュウキュウツキミソウは今年元気が無い。見るとかたつむりがいる。これに食われたか?どっから来たんだろう、このかたつむり。アブラムシは、申し訳ないがテントウムシをご招待してお相手してもらっている。

我が家には、歓迎したいような歓迎したくないような客人がこの季節に訪れる。山椒の木につく、アゲハチョウさんだ。山椒が、まだ手のひらに乗るような小さな木の頃から、アゲハはこんな空中に飛んできて、卵を産んだ。小さな木に、複数の幼虫を養う力は無く、木を丸裸にされたうえに、幼虫を他の木に移しにまわる面倒まで抱えるのが、我が家の「夏」であった。秋には精一杯新芽を出し、芳香を楽しませてくれる山椒さん。その山椒ちゃんも、熱帯魚の古い水を与えるようになってからはめきめきと育ち、アゲハの5、6匹くらい養えるようになった。昨年はアゲハチョウがよく訪れた。「もう、やめてよ~」と追い払おうとしたのに、私の目の前で卵を産んでいかれた。……ああ、また山椒さんにがんばってもらうか…生みたての、とくにつやつやした卵をつぶす事もできず、せめて栄養満点の水を与える私。

アゲハチョウって、妙だ。さなぎになる直前、ふいに身を隠す。最初の頃は、いよいよ最終齢だし、さなぎが見られるかも~~と、楽しみにしたもの。でも、どの幼虫もふいに姿を消してしまう。鳥に食われた?えさが乏しくて逃げた??など、いろいろ思いをめぐらせた。だが、大きく育ち、まだまだ葉を茂らせている山椒からも、最終齢幼虫は離れていく。で、去年になって初めてわかった。

アゲハチョウは、食木から離れてさなぎになるのだ。

Dscn0398 これは、山椒からちょっと離れた雑草でさなぎになった例。他にも、ベランダの壁、プランターの影などをさなぎになる場として選び、巣立っていった子を確認。ただ、普通の子は、朝、さなぎの抜け殻を見て「ああ、無事巣立ったのだなあ」と思うばかりだったのだが、この写真の子は、ちょっと思い入れがあるのだった。

ある台風の夜のこと。私は、夜中の3時、暴風が吹き荒れる中突然目を覚まし、「あのさなぎを、部屋に入れなくては!」と思ったのだ。ねぼすけの娘もこのときはしゃっきりと起き、ベランダに生えた雑草ごと、さなぎを部屋に入れた。そして、ぐっすりと眠った。

朝、ひどい暴風雨からうそのように晴れ間がさすなか、部屋の中にアゲハチョウがひらひらと舞っていた。…夢かと思った。Dscn0418

どんなに美しくても、アゲハチョウは害虫である。虫好きの私にとっても、招かれざる客でしかない。当時娘は観察日記を書こうかなあなどと言っていたがその実何もせず、別になんということもない存在だったのだ。

なのに、あの時、暴風雨を避けてやろうと思った。今、羽化したら、命が無い!と、なんとなく思ってしまった。文字通りの「虫の知らせ」だ。

で、この子はひらひらと私たちの目を楽しませたあと、窓辺にとまり、我々に窓を開けさせ、台風一過の朝日の中を飛んでいった。不思議な体験だった。

で、今年。もうすぐ8月だというのに、アゲハの幼虫がうちに来ない。せみの声も、いつもより少ない。というか、今年私は、アブラゼミの前に、ヒグラシを聞いてしまった。うちって、どこの高原だ?ヨーロッパで熱波。日本でも異常な大雨。お天道さまは、ゴールデンウィーク明け以来、あまり見ていない。長梅雨にもほどがある。

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2006年7月28日 (金)

これが自慢の不登校息子2~太鼓編~

愛娘は今、地元夏祭りのちびっ子太鼓の特訓中。手の皮が剥け、痛々しい状態ながら、がんばっている。…息子にも、参加資格はあるのだが、息子は頑として出たがらない。

ちょっと前のこと。不登校が始まってだいぶたったころだろうか。家族で出かけ、大型スーパーのゲームコーナーを通ったときのこと。息子が珍しくおねだりをしてきた。
「ここの太鼓の達人は100円なんだよ。1回、やらしてくれない?」私はゲームセンターなどをあまり好まず、どちらかというと子どもがゲームセンターに行くのも不快に思っているほうだが、このときは子どもの希望を適えてやった。

息子はアイドルマスターとかなんとかいう、私のさっぱり知らない曲の、一番難しいモードを選んだ。深夜アニメか、ギャルゲーか、というカンジの、いかにもアイドル声優さんが歌ってますというような曲。そして、こんなんアリか???というような狂ったような譜面。ふだんドラえもんの簡単モードを小さな子が叩いているようなのどかなゲーセンで、目にもとまらぬ速さで、しかも正確に太鼓を叩き続ける息子。ドドドドッドドカッドドッ…なんか、すごい。かっこいい。あんた、本気で太鼓習え!和太鼓アーティストは、世界で大人気なんだぞ!

私だけでなく、周りの子どもたちも、その異様な音に注目し始めた。自分の遊んでるゲームの手を止めて呆然と見る子。口をぽかんと開ける子。よちよちと、歩み寄る幼児もいる。

すぐに、親が「シッ! 見ちゃいけません!」てな感じで、幼児を抱きかかえて逃げ出したけど。

たしかに、中学生らしい風貌なのに、髪は伸び放題、ひげの手入れもろくにせずに、とりつかれたようにキ○ガイじみた曲を叩き続ける少年。

それをうっとりと見ている親らしい女。

客観的に見て、たしかに近づきたくない。

だが、息子は、私に本当にこれを見てほしかったのがわかったし、それが必要だと思ったので、私は構わず息子の演奏を見、ほめた。当時いろいろ荒れていた息子だが、少し、うれしそうな顔をした。

息子の困る部分は、きちんと教えを請うということがまったくできないことだ。何もかも独学で、我流でしか何かをできない。人に評価されるのも好まないし、何かを成し遂げようという気概も無い。が、自分が気に入ったことは、とことんやる。うまくいけば、天才と呼ばれるかもしれないし、うまくいかなければ、器用貧乏か能無しで終わる。私もそのタイプで、後者のグループに入る人生の後半を迎えたところだが、息子には、自分の轍を踏ませたくは無い。

というわけで、毎日あがいている。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

今日のおかずはポークソテー。太鼓の猛練習から帰った愛娘が、それを知って言った。

「やったあ!ぽくそぽくそ大好き!」

そんな略し方はいやだ。

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2006年7月27日 (木)

漫画の読み方で実験しました~絶望先生とかってに改蔵~

凡人なので、漫画などは最初から見ることにしている。

大体、自分の好みに合いそうな話題の漫画はネットや新聞評などでチェックし、気に入れば購入。ただし、昔から信者的に買わせていただくと決めている作家は、見かければ値段も見ずに即買いだ。スーパーでは、一袋19円のもやしにも、「でもぉ、あっちのスーパーでは火曜には10円だしぃ」などと迷うというのに。

で、いろいろ気になりながら、なかなか読むのにいたらず、最近になって遅ればせながらはまってるのが久米田康治さんだ。

きっかけは、某人気ラーメン店で、待ち時間に読んだくたびれた少年マガジンだ。ざっと話題の漫画を読み、もう少しで太く短い麺に、濃い目のスープが絡み、薫り高い海苔やチャーシューが絶品というラーメンが供されようというときに、ほぼ巻末で出会ったのが、「さよなら!絶望先生」だった。

キミのこと、前から気になっていたの→熱愛
仕事ももちろん大事だが、合間を見て昔働いていた本屋さんへ。新本を買うなら、なるべく買ってあげようという店の一つだ。だが。

この店には、絶望先生の1巻が無かった。

だが、この、時事ネタ満載の作品なら、かえって新しい巻のほうがいいかもしれない。前に熱にうかされたヴィクトリアンロマン「エマ」だったら、絶対に1巻を探すまではあきらめなかっただろうが、読みきり連載タイプのこれは、別に1巻にこだわらなくてもいいんじゃない???と、この日はとにかく最新刊の4巻を買い、移動時間に読みまくる。さらに同じ日に別のこだわりの店に寄り、迷わず1~3巻を購入。私は、働きながら子どもたちにエサを運ぶ母鳥のようなものだが、この日は、いつもよりたっぷりの、というか珍しく頭と心の栄養になりそうな虫を4匹も加えて巣に帰る心地だった。

「あんたは、4巻から読みなさい」息子に、4巻を渡した。「は?4巻?」いぶかしげな息子。「そう、最新刊。全然、問題ないから。というか、そのほうがわかりやすいから」中学生で不登校でオタクな息子なら、時事ネタも新鮮なほうがいいだろう。一方、娘には「1巻から読みなさい」と勧めた。あまりひねた時事ネタよりも、物語として入りやすい1巻からの読書が、娘には合っているだろう。  で、これは正解だったと思う。喧嘩にもならないし。

息子は、まずは好みの萌え絵柄と、因果関係は良くわからないながらも美少女だらけの世界観と自分に似た世をすねた主人公、そして、読めば読むほど味わいの増す細かなネタにどっぷり漬かり始めた。4→1→2→3の順で読んで、むしろ良かったのだ。一方娘に感想を聞くと、普通に「おもしろい」といい、物語をきちんと楽しんでいるようだ。彼女の好きなキャラは日塔奈美で、次は千里だそう。 普 通 だ。 彼女のおかげで、「一家団欒アスペ」を免れているんじゃないかとひそかに思っていたのだが、それが立証された形だ。

次に私は、営業歩きの途中で、この作者の前作である「かってに改蔵」にも食指を動かし始めた。これも、前から話題を聞きつけていたのだが、1巻を読んで……いろいろ、イメージが違い、放置していたのだ。あえて、その時本屋で目に付いた一番後ろの25巻を購入!絶望先生の土台だ。で、前に見た1巻とはまるで別の作品に思えた。改蔵も、ヒロインだと主張するうみちゃんも。…チタンくんって、おもしろいなあ。何巻くらいから登場したのかなあ。とか思いつつ、24巻購入。次、23巻が無かったので、しょうがないから1巻購入。うああああああ。チタン君、ここから出てるんだ!というか、あのいじめられキャラか!別人だ!wwww下ネタだらけで、小学生は、読んじゃダメ!

と、いうことで、1巻を愛娘ちゃん禁止で息子に渡した。私としては、息子にどの巻から見てもいいよ、というスタンスで家に置いていったのだが、息子は律儀に1巻を読み、「はあ?下ネタだらけだし、絵も洗練されてないし…」という感想だったらしい。で、24や25巻を見ることなく、今日私が買って帰った最終巻の26巻にいきなり手を出すことになってしまった。

1巻から、いきなり最終巻へ。

こういう読み方って、アリか???しかし、なんとなくこの作品に限ってはアリかも!と、私は息子の反応を観察した。
表紙をめくって、いきなりウケている。「はあああ???どちらさまですかあああああ?wwwwwww」どうやら、主人公さえ、誰だかわからなかったらしい。というか、絶望先生の高校時代くらいに見えたようだ。作風も、ネタも、絶望先生の土台にしか思えない。ヒロインの変貌ぶりにも、ついていけずウケまくり。さらに、チタンくんの変貌ときたら!あえて、この本でも作者自ら1巻の頃からの変貌をネタにしているが、ある意味、逆の最終巻→第1巻の読み方もあるのかもしれない。

で、ラストにはものすごく感動していた。この手のオチ、というのはある意味禁じ手だろうし、「打ち切られた」とかなんとかいう情報も無い状態ではあるが、年の割にいろいろスレてしまっている息子が、1巻から最終巻というとても乱暴な読み方をしても、こんなとんでもないラストを見せられても、「すげえ」と感服。この、息子の反応がおもしろかった。

まず、この作者の力量が良い。これは絶対。また、読みきり連載って、やっぱりいい。ふらりと手に取った雑誌でも、すぐに入っていける作品、それも時事ネタを盛り込める作品は、週刊雑誌には欠かせないものだろう。命が短い、という苦しさもあるだろうが、長い長い目で見れば、時事ネタを盛り込んだ作品は、そのまま「歴史の証人」としてよい史料になることもあるのでこのままいってしまえ、だ。比較的属性の似ている私から見ても、偏りがある時事ネタだが、これが数十年後には、21世紀初頭のサブカル史料になるかと思うと、別の意味で笑いが止まらない。

息子、改蔵第1巻を読破したあと、そーーーーーっと、妹の目をしのんで私のもとに持ってきた。しかし娘はいう。「はあ?その1巻なら、とっくに読んだわよ」

なんかもう、いろいろ脱力する梅雨明け前。

かってに改蔵 26 (26) Book かってに改蔵 26 (26)

著者:久米田 康治
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かってに改蔵 (1) Book かってに改蔵 (1)

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表紙からして別作品。

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2006年7月26日 (水)

パンチざるを買いました~めぐる親子の因果~

息子のことを調べていて、「親子アスペ」という言葉があるのを発見。そのまんま、親子でアスペルガー症候群、ということ。それならうちもそういうものかもしれない。というか、「先祖代々アスペ」かもとさえ、私は疑っている。ついでにメンヘル系もありそう。父方の血を引く男性で、自殺でない死因を聞いたことがない。ちなみに、今一人は自殺未遂で要介護状態だ。従兄弟も、弟も自殺した。息子を産んだ頃から、母が「この子は死んだあの子に似ている」というのが不安でたまらなかった。そんなところから、私の不安だらけの育児が始まったのだが。…まあ、これは開き直るしかない。むしろ、そういう部分を持った自分と、真正面から向かい合い、自分の生き易いようにしていくしかない。私も、息子も。

で、まったく話は変わるのだが、私は先日、パンチングのざるを購入した。父親とホームセンターなどに買出しに行くことになり、その話をしたのだ。父は、パンチングのざる、というのがわからず、「なんや、それ?」と聞く。
パンチングのざるとは、ステンレスのボウルに、文字通りパンチで細かな穴を開けたようなざるのこと。通常の網目のざると違って目詰まりがなく、またそうめんがもれるようなことも少ない、衛生的で使いやすいものだ。私が今使うのは、結婚当初購入したプラスチック製のボウルとざるのセットで、これを買った後に婦人雑誌でパンチざるの存在を知り、ものすごく後悔したものだった。ああ、これが買いたい。でも買ったばかりのこれ…当時のキッチンのタイルの色と合わせた、ペパーミントグリーンのざる&ボウルセットがあるし。何より、パンチざるはけっこう高い。無駄遣いは禁物だ…と戒めてきたが、18年もののプラスチックざるともなると、もはや洗って漂白してもきれいにはならない。「18年か!プラスチックのを!」父は車を運転しながら大笑いした。「そりゃ、買いなさい、けちけちせずに」と、父は太っ腹にも大小のざるを買ってくれた。

でもお父さん、あなたの奥さんも、新婚当初に買ったプラスチックざるを、やっぱり18年は使ってましたよ?

先祖代々いろいろあるような家系だが、私の半分は別の家系。私自身、いろいろな遺伝子を数多くのご先祖様からもらっているが、運命などは与えられるものではなく、自分で拓くしかないものだ。

私も、自分が「変」なのは子供の頃から気づいていたが、今では件の自閉症ボランティアの方に「全然そうは見えない!健常者でしょう!?」と言われるほど、一見かなり普通に見えるようになれてきた。否、ちょうど息子と同じくらいの頃、「5カ年計画」というのを自分に定め、自分を改造してきたのだ。子供の頃、同じ年の子と遊んだり、笑うことさえできなかった私だが、今は営業スマイルで、いろいろな人と接しているのも、当時、自分なりに「なりたい自分」をイメージし、環境の変化に合わせて自分のキャラクターを変えていったからだろう。本質的には何も変わっておらず、臆病で、なんでもないことにもつまずきがち。たとえば少し私と付き合った人は、すぐに気づいてしまう程度のぼろ隠しなのだが、当時それをしなかったら、私はずっと引きこもっていたに違いない。

で、息子だが。私よりも顕著に「ヘン」な部分と、意外と社交性があり、交友関係を保てる部分がある。これはおそらく、社会全体が私の子供の頃とは変わってきていることにも関係するだろう。息子も、それとは知らず、不登校・ひきこもりを始めた頃からこんな言葉を口にしていた。

人類オタク化計画

息子は、世の中がオタクだらけになってしまえば、自分が生き易くなると考え、実行中なのだ。自分を多少なりとも変えようとした私と、世の中を変えちゃおうとする息子。因果は、おもしろくめぐっている。

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2006年7月25日 (火)

N・H・Kにようこそ~第3回親子鑑賞会~

第3話は、山崎とエロゲー制作をすることになった佐藤が、どんどん深みにはまっていく話。我が不登校息子のたどった軌跡を見るようだw 息子に言わせると、「佐藤はまりすぎwwww」だそうだが。

息子は、この年頃の子なら誰でも少しはそうなるように、親が部屋に入るのを嫌がる。それなら夜神月ばりに完璧に整理整頓してくれればよいのだが、(中略)な部屋に入ると、時折目に付くのが、私でも知ってる有名ギャルゲーのPS2版。それも2まで。「15」とパッケージに書かれているのが気になる。うちの息子、いつの間に年をとったのだ。

佐藤、初めてのエロゲーを起動。名前を入力。画面が暗転し、「おにいちゃん、おにいちゃんてば、起きてぇ」という、女の子の声。そして妹ちゃんのあざといパンチラシーンへ。

「いかにも典型的なギャルゲーのオープニングだねw」と、やったこともないのに笑う私に息子は言った。「これ、名前を入力させるだけさせといて、結局は名前を呼んでもらえないゲームだな」……なんか、目の付け所が全然違うな、息子。「ああ、音声入りだとほとんど名前を読んでもらうのは難しいよね。文字だけとか、あんた、キミ、とか呼ばれちゃうの」と私。FF10をふと思い出してしまった。もちろん、自分の呼び名を設定して、声優さんの声でちゃんと○○クン、とか言って貰えるゲームもあるらしいが。息子は熱く語る。「あと、文字は出ても、デフォルトの名前で呼ばれちゃうのよ」そうなんだ。詳しいな、息子。まるで歴戦の勇者だ。

今度はネットでエロ画像検索→保存にはまる佐藤。というか、これまでの引きこもり生活でネット使えるパソコンもあって、いい若いモンが一体今まで何をやっていたんだ。と、親子で突っ込み。まあ、これが「それまでまじめ一筋な人間が、一度はまると怖い」という奴だろう。まだ中学生の息子が、訳知り顔で言うのに一応「で、なんであんた知ってんの?w」と突っ込んでおいたが。

佐藤、堕ちた自分を直視するために、とかなんとか理由をつけて、小学生盗撮へ。…いや、言っとくけど、こんな下校時間に女の子、それも美少女ばかり出てくる小学校なんか、ありませんから!w最初は黄色いランドセルカバーの1年生から、それも、昨今の物騒なご時勢を受けて、地元ボランティアの皆さんの監視の元、先生方の引率で、集団下校がデフォなのだ。全国ボランティアの皆さん、ありがとう。ついでに子どもの半数は男ですからww女の子のうち、美少女の割合だって3割以下ですから!!www そして夢を壊すようだけど、いまどき、ミニスカートはいてくれる小学6年生とか、いませんからorz  うちの愛娘ちゃんも、せっかくの脚線美なのに、ここ数年スカートはいてくれません。まあ、もしも穿いても、絶対オーバーパンツを穿かせますけどね。どこで変態に狙われるか、わかったもんじゃないから!…というご時勢という現実をこそ、佐藤は見つめるべきだった、と。

不登校ひきこもり息子の、かつての語録(2年くらい前)。「俺?大丈夫だよ。俺、2次元のロリにしか萌えねえから。3次元に手を出すなんて、馬鹿のやることだ」それって、親として安心していい言葉?

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2006年7月24日 (月)

浴衣着付け特訓~娘が鬼コーチに~

「ママの着付けは、ヘタだ!」何事もはっきりものを言う愛娘、家に帰ってから夜毎浴衣の着付けの練習を迫ってくる。ことに、おなかのあたりのおはしょりがすっきりしないのが気に入らないらしい。自分のおなかのぽっこりはおいといて。

「もう一度、ばあちゃんに教わってくる?」きっついなあ。ああだこうだ、ばあちゃんはああしてた、友達はこうやってるらしい、と叱咤されながら、それでもなんとか上達してきた私。「うん、ずいぶんうまくなったんじゃない?」今夜はちょっと機嫌が良い。その生意気な口、帯をギュッと締めて黙らせてやりたい。

帯は、一人で締めるのと同様に、娘のおなか側で締めてやる。とりあえず、いわゆるリボン結びにして、長い方をくぐらせて前にたらし、リバーシブル帯の色の妙を楽しむ、今風の(しかも簡単な)締め方に。大きく袋を膨らませながら、つい「すっちゃららっちゃ ちゃららららっちゃ♪」と口ずさむ。「小梅太夫じゃねえよ!w」突込みを入れる娘。お友達とお祭りで、集団小梅太夫ごっこをしなければよいが。

だが不思議だ。着付けが終わり、ざっと自分の艶姿を確認した娘が、必ず四股を踏むのが。「ああ、浴衣は楽でいいわ」……かつて、自分の子供の頃は、どんなオテンバ娘だって、可愛い浴衣や着物になると、どこかおしとやかになるものだと思っていたが、何か間違っていたのだろうか。そりゃあ、プリエしても着崩れないくらいが理想の着付けかもしれないが…いや、たとえ篠原千花・六花姉妹でも、お着物でプリエやグラン・ジュ・テはしないだろうし、まして雲竜型はやらないだろう。

「うん、今日は上達したかも」とことんえらそうな娘。しかし、妥協だらけで生きてきた私には、良い先生だ。神様はいろいろ考えて、私にクローンのごとき息子と、超しっかり娘を下さったのに違いない。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

「N・H・Kにようこそ」アニメの放映が終わったはずだけど、まだ見られない。娘がいるから、一応漫画版既読の我々は、特に第3話はうっかり手を出せないのだ。明日、娘が部活で出かけている間に…と密談している。「聞こえてるぞ~」と、娘の声が聞こえるが。

「さよなら絶望先生」に案の定、ずぶずぶはまっていく息子。素晴らしい感想を言っていたのでメモ。「すげえな、これ。読めば読むほど、発見がある。アハ体験だ」

…いや、なんとなく、ニュアンスはわかるぞwww

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夏風邪ひいてしまいました~一家だら~ん~

昨日は愛娘とデジカメ他を買い物にでかけた。帰宅してまもなく、のどに痛みを感じ、37度の熱を確認。「もう!パソコンなんかやめて寝てなさいよ!」と娘に叱られ更新もせずに寝床へ…

でも、娘はパソコン占領するだけして、夕ご飯の買い物も料理も私がしたのだが。

ごろごろしていてもなんなので、ケロロやマイメロの録りためた分をなんとなく鑑賞していると、最近ばらばらで過ごすことの多かった息子と娘もやってきて、一緒に布団でごろごろしながら鑑賞し始めた。

久しぶりの一家だら~~ん。

我が家では、ごろごろしながら仲良くテレビを見てすごすことを、昔から一家団欒ならぬ、一家だら~んと言っていたが、さすがに子どもも私の背を超えるかどうかという最近は、あまりない。息子、これまた久しぶりにケロロを見て、新EDに感動したり、マイメロではファンシーキャラにさせられて涙目の真菜ちゃんに萌えたり。寝床はすっかり狭くなったが、楽しいひと時であった。

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2006年7月22日 (土)

テレプシコーラ9巻出ました~少女たちの道~

今日発売の「テレプシコーラ」9巻は、いつもより神妙な気分で開くことになった。

なぜだろう、篠原のおばあちゃんが笑顔で、六花たちの大好物の太巻きをこしらえてるシーンだけで、泣けてくる。「この後の展開」がどうしても頭から離れないのだろう。

9巻は「小花」から、初々しくも大きな花に変貌する六花ちゃんを中心に、千花はもちろんのこと、ひとみちゃん、桜子ちゃん、大地君、拓人君など、これまで一緒にバレエを踊ってきた少年少女たちに、過酷な、「バレエ」の道を考えさせる。

「天才だけがバレエを踊ってるんじゃないもの」と帯にあるのに、むしろそれとはうらはら。実力があっても、努力しても、ケガをしたり体型や容姿に恵まれなかったり、華がなかったりでは、良い役には恵まれない。まだ中学生の彼らが自分の限界を知ったり、少しでも可能性を見つけるためにさらなる努力に身をを投じる姿が凄まじい。読者としては、見守るしかないのだが、どの子もいとおしい。

千花に負けず劣らず悲壮なひとみちゃんが、六花ちゃんに対し一瞬でも心に影を落としてしまうのに対し、千花ちゃんが、どんなに辛いことになってもずっとポジティブにものを考え、こんな状態なのに学業の成績は学年トップというのもまた切ない。

茜ちゃん一人勝ちの巻。この子は本当にすごいww

舞姫(テレプシコーラ) 9 (9) Book 舞姫(テレプシコーラ) 9 (9)

著者:山岸 凉子
販売元:メディアファクトリー
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ありがとう絶望先生~不登校息子がすごいことに~

「さよなら絶望先生」を大人買いし、これは不登校息子に良い影響を与えるのではないかと数日前に薦めた私。早くも息子に大きな変化があった。

「夏休みは友達(不登校仲間)と猛勉強するよ」

「今日はみんな(不登校仲間)と図書館に行って来る」

「俺は受験生なんだ! みんなに気をつかってもらえる受験生なんだ!

(糸色望)先生が、あれほどなりたがっていた受験生なんだよ!」

さすがは私の息子。100の説教より、こういう漫画が良く効く。少々ベクトルの向きが違っているようだが、思い通りの結果だ。いやもう、結果オーライ。また、同じような感想をもらしていたのが面白かった。

「ネタが全部わかんねー … ニュースをちゃんと見てないとなあ… スポーツとか俺、全然興味ないし。これ読んでつまらないっていうのは、単にもの知らずなだけなんじゃないかって思う」

縁切り寺に奉納された絵馬や、「間違い探し」のネタが全部わからず、いろいろ私に聞く息子。詞も曲もPVまで丸かぶり、の危険なネタには伏して拝み倒すほど感動していた息子。そして、かつては世の中すべてを憎み、ネガティブな感情に支配されていたのが嘘のように、ムーンウォークどころかかなりアクティブになり、今朝は元気に図書館へ向かった。

☆夏休みの課題図書(不登校中学生専用)☆

さよなら絶望先生 1 (1) Book さよなら絶望先生 1 (1)

著者:久米田 康治
販売元:講談社
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NHKにようこそ! (5) Book NHKにようこそ! (5)

著者:大岩 ケンヂ,滝本 竜彦
販売元:角川書店
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新世紀エヴァンゲリオン (10) Book 新世紀エヴァンゲリオン (10)

著者:貞本 義行,GAINAX
販売元:角川書店
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読書感想文も書かせたいな。

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2006年7月20日 (木)

FF4愛のテーマ~小学校音楽教科書でイヤな大発見~

名曲「エアリスのテーマ」でイヤな大発見をした記事を書いた私。ファイナルファンタジーの曲といえば、さほど著名な音楽家というわけではないけれど、プレイヤーの琴線をくすぐりまくり、時には勇壮に、時にはメロウに、素晴らしい音楽を紡ぎまくる植松伸夫さんの偉業が、真っ先にあがるだろう。私もまた、植松信者だ。FFコンサートにだって行った!…以下の文を読んで、同志の皆さん、石を投げないように。

我が愛娘が、夏休みを迎えるにあたって家に帰ってきた。小学校の通知表と、音楽の教科書を携えて。

この愛娘、実に有能だ。私の子とは思えないほど賢く、空気や人の心を読む。なんでも、じゃんけん大会になると「まりん(仮名)はずそうよ」「こいつ、だいまじんだよ」「ばけものだよ」などという声があがるそうだ。「私、傷ついたし。先生がそんなこと言うなって言うんで、今日もじゃんけんしたけど、『今日は負けるかも~』とか言ったのに勝っちゃったわテヘ」とか告白した。もちろん、ダメだということもあるそうだが、娘にとって、同世代の子どもの発想は、軽く読めるらしい。「たいていの子って、これの次にはこれがくるの」と、さらりと言う。

そういえば、ちょっと前、お友達と古本屋に遊びに行き、「きっと、ほしがってると思ったのが安かったから」とお土産に買ってきたのが、私には「エマ4巻」、引きこもりのお兄ちゃんには「これが私のご主人様2巻」だったときには恐れ入った。なんでわかるんだろう。恐ろしい子!  OTZ orz

で、「あらあらあら~、いつもよりAが少ないんじゃなくて~?」と突っ込みを入れたくなる通知表から、私の気をそらせるために、愛娘が持ってきたのが、自分の使う音楽教科書だ。「それがどぉしたの~」と、少し意地悪モードに入った私に、娘が開いたページには

「FFⅣ 愛のテーマ」

きゃあああああああああ~~~~~いいなあ~~~~

うなり声を上げながらにじり寄る猛獣に、血の滴るような骨付き肉を出し、鼻先をくすぐってはるか遠くに投げる。キャンキャン言いながら、そちらに走る猛獣。

愛娘は、猛獣使いか。

まあとにかく、私はまんまと愛娘のわなにはまり、成績表をくさす気がなくなったのだ。これは、彼女の勝利。

で、この素晴らしい音楽教科書(はい、FF音楽はシンプルなのに名曲ぞろいですからね、良い教材になること間違いなしですよ)を見て、私もつい、キーボードに向かいたくなった。♯や♭がない、庶民の味方・ハ長調だしね~!で、いきなり

し~ら~み~

はい?

し~ら~み~ふぁみみ~~~

いきなり「しらみ」発見。

あの、胸を締め付けるような、美しいラブソングが、いきなりしらみまみれになるとは。9ではブリ虫がわくけれど、セシルやカインも一度、鎧を消毒したほうがいい。

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デジカメが壊れました~逃がした魚は大きい~

昨日はひどい雨だった。いや、自分程度の被害で文句を言っている場合ではない。全国的に、まさに日本の地盤を揺るがしかねない大雨だ。ニュースを見ても、もはやどこの町だか記憶が混乱するほど、あちこちで大雨による災害が起きている。唖然と朝のニュースを見ているとお天気コーナーになり、気象予報士が「今日は全国的にお天気下り坂で…」などと言っている。

まだ下る気か、お天気。

子供の頃からさわやかな晴天よりも曇天や雨天を好んだ私でも、さすがにお天道様が現れるのを望んだ。被害に遭われた方に、お見舞い申し上げます。

雨天続きなのを喜んでいるのが、菌類だ。食中毒も怖いが、とりあえず、キノコがそこここに見られる。仕事の途中、とある学校の裏を歩いていて、私は、なんとも形容しがたい、巨大キノコを見つけた。

最初は、犬の死体かと思った。また、黒っぽいビニールやゴムのようなものにも似ているのだが、おそらく「生物」だからこそ、私はそのように感じたのだろう。

キノコだ。

興奮した。学校の校庭の裏林らしいところに、道路から見て50センチ。…いや、一本ではなく、3本くらいなのだと思うが、巨大化して、一体化し、不気味にかさを広げている。私は、いつものようにデジカメを出し、起動した。…反応なし。

そういえば、先日絶品チャーシュー麺がその日一段と男前だったので撮影しようとしたら、うんともすんとも言わず。あ、電池切れかあ、今入れ替えて、麺を伸ばしたり不審に思われてもいけないし、また今度にしよう、と放置していたっけ。私は思い直して、予備の乾電池を入れ替えてやった。

愛機、完全に沈黙。

目の前には、猛々しくいきりたつ、巨大キノコがあるのに。

キノコの命は短くて、今まさに、撮りごろの状態なのに。

こんなところ、めったに通ることもないのに!!!!

携帯電話じゃ、フェンス越し1.5メートルくらい先の暗い林にある黒いキノコなんて、撮れやしない。しのつくような雨模様でもあるし…

今、デジカメ買い替え検討中。…でも、まずあの見事な菌糸には二度と会えないだろう。

撮れないとなると、いっそう口惜しく、どんどん自分の中で理想化していく。白馬の王子様が両手いっぱいの花束を持って訪ねてきたのに、マスカラがダマになっちゃってるんで会うのをあきらめた。←今、こんなカンジである。

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2006年7月19日 (水)

我が家の書棚~今日買った漫画本~

子供の頃から漫画好きの私だが、家計を預かる身でもあるし、むやみやたらと買うわけにいかない。ことに、子供を生んでからは、エログロに手を出すことは極端に減ったし、子供が大きくなり、一緒に漫画を楽しめるようになってからは、「子供に読ませたいな」と思う漫画が、購入の基準となった。今日、買ったのがこの本だ。

さよなら絶望先生 4 (4) Book さよなら絶望先生 4 (4)

著者:久米田 康治
販売元:講談社
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え、何か?

「漫画は幼児や、知性・教養に欠ける人の読み物」だなどと言う人は、もはやこの日本では絶滅危惧種だろう。漫画の表現は多岐にわたっているし、中には読み手の知性や教養が問われるものもある。あさりよしとお著「HAL」などもその例か。これも、ある程度の常識や科学知識、時事にたいする関心を持っている人しか楽しめないし、うっかりすると危険なことになる。不勉強にして「シュレディンガーの猫」を本作で知った私は、うっかりその話題を人前でできないと思っているくらいだ。

本作も、そのようなタイプかもしれない。序盤はともかく、濃厚にちりばめられたネタの数々をすべて理解するには、時事問題から文学、歴史、科学、芸能、スポーツ、ワイドショーから2ちゃんねる、さらにはコミックマーケットなどまで精通していなくてはならない。本当にこれ、少年マガジン連載なのか!

漫画を楽しむのにも、相当の知性と教養を要求される時代なのだ。

漫画を存分に楽しみたかったら、義務教育などは最低ライン、日々ニュースや新聞に親しみ、自分が興味なくても、芸能やスポーツの雑談を楽しめるようでなくてはならない。子どもたちの学習意欲を刺激し、不登校引きこもりの息子には、社会参加への足がかりとなるだろう。実に教育的な、子どもに与えるのにふさわしい漫画だというべきだろう。

と誇大妄想を膨らませたところで、息子に読ませてみた。

おお、大喜びで読みふけっている。笑っている。感動している。

だが反応しているのは や ば い ネ タ だけだ!!

思うようにいかないものが、育児や教育。私にとっても勉強になった。

HAL―Hyper Academic Laboratory HAL―Hyper Academic Laboratory

著者:あさり よしとお
販売元:ワニブックス
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☆  ☆  ☆  ☆  ☆

「サルヂエ」で、真ん中に「つ」の入る3文字の言葉という出題があった。「あつし!あつし!」と叫ぶ息子。「そんなの人の名前じゃない。固有名詞はダメでしょう」と、私。なんか、それは同人作家かなんからしく、いろいろ熱く語っていたが、どっちにしろ固有名詞だ。問題外だ。さっきだって「カメコ」もダメだったんだぞ。

「リ」の入る3文字の言葉、という出題が出た。「アリス!アリス!」だから、なんで人名にこだわるのか、息子よ。「え?アリスって、人名なの?」当たり前だろう。「人名だし、あとは伝説のロリータ雑誌だよ! どっちにしろ、固有名詞だからダメでしょ!」と答えてはっとした。

「あああああーーーー!フォークグループのアリス忘れてたーーーどうしてそっちが先に出てこなかったんだ私!!!何がロリータ雑誌だああああ!」

息子に「プ。馬鹿だな」と笑われた。

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2006年7月18日 (火)

畠山被告に読ませたいコラム~いっそ差し入れさせろ~~

「ちょっと、これ見てよ。泣くわよホント」

とある工場街の地味な食堂で、私がひそかに絶品!とたたえるチャーシュー麺をすすっていた時、おばちゃんが常連らしいおじさんに、読売新聞のコラムを勧めた。

「…ひどいよね、こりゃ」

「本当にねえ、可愛そうに」

ここのチャーシューは、脂も厚さも程よく、何よりくるりと巻いたバラ肉を香ばしく焼き上げた炙りチャーシュー。舌と鼻が興奮したところに、魚介系のスープがあっさりと脂を流してくれる。味付きとろりの玉子もうまい。野菜もたっぷりで、正直、ちょっと有名なラーメン屋でもここまで満足させてくれるかどうか。この街に来ると、つい食べにくる…というか、ここでお昼が食べられるよう、スケジュールを組んでしまう。おばさんも、顔を覚えてくれたようだが、新聞を勧めるほどの常連とは思われていないらしい。

うちは朝日新聞を購読しているので、気になって図書館に寄ってみた。これは、泣きそうになった。以下、読売新聞18日付け「編集手帳」より引用。

 生まれる前の子供たちが、地上に降りる順番を待っている。「時の番人」から呼ばれた子供は船に乗り、おのが命の誕生に向けて旅立つ。メーテルリンク「青い鳥」の一場面である◆皆が希望を胸に乗船していくなかに、ひとり、ぐずる子供がいた。「いやだ。いやだ。行きたくないんだ。生まれたくないんだ。ぼく、ここに残っていたいんだ」(新潮文庫)。理由は語られていない◆秋田県藤里町で近所の小学1年生、米山豪憲(ごうけん)君(7)を殺害した疑いがもたれている畠山鈴香被告(33)が、今年4月に水死した自分の長女、彩香さん(当時9歳)についても殺害を認める供述をはじめた◆一緒に川に行き、彩香さんを持ち上げて橋の欄干に乗せ、突き落としたという。なぜ。供述はこれまでにも二転三転しており、豪憲君を殺害した動機を含めて事件にはなお、幾つもの闇が残されている◆世の中には、おぼれたわが子を救うために、自分が泳げないことも忘れて水に飛び込み、命を落とす親もいる。供述の内容を伝える記事を読みながら、にわかには信じられないでいる。「青い鳥」の子供の声が少女の面影に重なる◆橋の欄干から眼下の川面に落ちていく寸秒の恐怖のなかで、彩香さんは誰に救いを求め、誰の名前を呼んだだろう。「おかあさん」、それ以外にはなかっただろうに。

(2006年7月18日1時49分  読売新聞)

私にはあまり、畠山被告を叩く資格はない。世間的に見たら、「大差はない」程度の人間だから。家庭は崩壊、心身を病み、このままでは破滅だとわかりながら何もできず、ようやく一歩外に出られたと思ったら、方々に迷惑をかけるはめになっている。息子は…やはり、普通ではいられなくなっている。

少し、自分のこと、子供のことなどを冷静に見てみようか。何か文章にしたら、見えてくる道もあるかもしれない。

そんな気持ちで、ブログを始めた。数は決して多くはないが、見てくれる人はいる。もしかしたら「この人ヤバイ!」と思ったら、どこかに通報してくれるかもしれないwうむ、見事なかまってちゃんブログだな。が、幸い、ここのことを知っている息子も、わりと理解を示しているし、恥を忍んで無料でココログさんで遊ばせてもらっている。まあ、そんなことはどうでもよいが。

人生と同様、育児に困難は付き物だ。誰だって、誤解されたり、つまずいたり、間違うことがある。

自分の人生のために、娘が邪魔だったと。多くのシングルマザーが、新しい人生と子供の狭間でゆれていると思う。シングルでなくても「こんな子、要らない!」と、乳幼児に暴力を振るってしまったり、殺意を覚えてしまう親も、決して少なくない。でも、多くはそんな山を乗り越えて、ひとつ大きくなっていくのだ。

「もう男はこりごり!」と言って離婚後の新しい仕事っぷりを見せてくれた友人は、今、良い伴侶と、新しい命を得て幸せにすごしているが、必ずしも、連れ子を受け入れてくれる男性に恵まれるわけではない。でも、そうなれば、親に子供を預けても良かったではないか。「子を捨てる」ようだが、殺すよりはましだ。もう9歳にもなれば、祖母の手を煩わせるどころか、お手伝いもできるし、すぐ大人になって独立できるのだ。

そして、言ってはなんだが、男は、本当に一生の相手になり得るのか。きちんと家庭を営む気などなく、ほんの数年、だらだらとした関係を持つつもりしかないのではないか。

すごく利己的な意味でも、子供は、一生の宝だ。畠山被告も、彩香ちゃんも、孤独なように思えるが、結局、本当に信じ、支えあえるのはどこの王子様よりも、母であり、子であるのではないか。利己的に猫かわいがりし、利己的に殺害してしまった畠山容疑者だが、もう少し欲張りになれば、子供なんか殺せるものではない。

最後の一息まで、きっと彩香ちゃんは、お母さんの愛を求めていただろうから。

容疑者の高校の卒業アルバムには、級友たちによりひどい暴言が綴られていた。そんな心の傷を、彩香ちゃんの存在は癒してくれたのではないか?綾香ちゃんがいることは、それだけで支えになったことはないのか?彩香ちゃん、さらに豪憲君を殺して、本当の孤独を味わうことになったのではないか?

許されるなら、世間にあふれるただの非難の声でなく、このコラムを届けたい。ほかの誰でもなく、「お母さん」しか頼れない彩香ちゃんのことを、本人に思い出してほしい。

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我が家の生態系2~雨が降ると増える家族~

雨がすごい。今週いっぱい、傘と縁が切れなそうだ。

で、大雨が続いたときに現れる生き物が、うちにいる。

ミジンコである。

ひとつだけ、乾燥に弱い植物用に作ったプランターがあり…と言っても、今はほとんど何もなく、ツユクサなんかがゆれてるんだが、水が抜けないように細工したため、大雨が降ると水がたまる。すると、じっと乾燥状態を耐えてきたミジンコが、泳ぎだすのである。今年は大雨が多くて、実にうれしそうだ。

しかしこんなに長く水がたまっていると、ボウフラがわかないか気になる…毎日、様子は見ているのだが。かといって、カダヤシやメダカを放したら、ボウフラより先にミジンコが食べられるだろう。困ったことである。

いつもはクレソンやセリを植えても、結局乾燥してしまい、あきらめられ、放置されていたのが、今年はすごい存在感。またチャレンジしてみようかな、と雨空を眺めながら思う。

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2006年7月17日 (月)

N・H・Kにようこそ~第2回親子鑑賞会~

「N・H・Kにようこそ」は、引きこもりの主人公佐藤と、同様に何か現代的な問題を抱えた人々の物語である。現代を生きる人にとっては、時に「なんで自分がアニメ化されてるんだ?」と錯覚すること請け合い。

今日は、佐藤のかつての後輩であり、いじめられっこで、今は立派なオタクになった山崎との再会のお話。謎の美少女・岬ちゃんとの交流以外は、全編生々しくも哀しい引きこもりの描写が続く。

「俺だよ、こいつ…」ずっと年上の佐藤に共感しまくりの息子。散らかった、居心地の良い空間から出られないのも、部屋でシャドウボクシングする姿も、本当にそっくりだ。「俺が2人いるみたいだ…」…多くの視聴者が、同じように感じているだろうw

山崎登場。まず、部屋のディティールが良くできている。典型的なオタクの、よく片付いたバージョン。「伐々木デザイナー学院(なんて読むんだ!w)」でゲーム制作を学ぶ彼だが、今も孤立しているらしい。「あいつらみんなバカばっかりですよ!」と毒づく山崎に、息子は赤面した。中学のことを語る自分そのまんまの姿を、客観的に見てしまったからだろう。佐藤の「こいつは弱いくせにすぐキレて、喧嘩する奴だった」という山崎評にも、苦笑。「…俺と同じだ~……俺が3人いるよぉ~~」

私はすかさず叫んだ。

「3人、4人、  5人!  10人!」

「分身の術かよ!!!wwww」息子は爆笑した。「サスケ」のテーマソングを理解するとは、おまえはいったいいくつだ。

というわけで、アニメ「N・H・Kにようこそ」を見る息子を鑑賞する私であった。

NHKにようこそ!(3) Book NHKにようこそ!(3)

著者:大岩 ケンヂ,滝本 竜彦
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不登校息子の前向きな人生~睡眠リズムを取り戻せるか~

息子は、睡眠障害である。

30時間くらい起きていたかと思うと、20時間以上眠っていたり、昼夜逆転したり。まったく睡眠がコントロールできず、それが学校に行けない理由のひとつになっている。

もともと、夜鳴きが激しい赤ん坊で、3年も私はまともに眠れなかったし、幼稚園に行くのも苦労した。小学校時代は、なんとか寝坊気味ながらほぼコントロールできていたのだが、不登校生活が始まる前後に「徹夜」を経験、「徹夜っておもしれーーーー」とはしゃいでいたとき、とてもイヤな予感はしたのだが。

案の定、それからネットゲームにはまったり、深夜チャットで朝まで過ごしたり…いろんなたがが外れてしまった。

息子と、その父親は、目覚まし時計で起きるということが、まったくできない。耳元で何時間、ベルが鳴っていようと反応せず、近所迷惑なだけだ。経験上、私も起きないときは絶対起きない子とわかっているので、一応朝起きたときと出勤時、ぎりぎりまで声をかけ、場合によっては仕事中何度も電話をかけて様子を見るのだが、なかなか毎日学校にはいけないようだ。

それが、うれしいことに「俺、だんだんリズムができてきたようだ」と言う。もう3日も、夜、夕食を食べずに寝たら朝5時に起きられているらしい。このところ、食事らしい食事は、自分で作るぺペロンチーノのみで、夕食を食べないというのは栄養面で気になるが、それはなんとかなるだろう。問題は、せっかくリズムができてももうすぐ夏休みということだが

昨夜、私の財布から1000円消えたことから口論になり、ちょっと夜遅く就寝したためか、今日は残念ながら11時頃のお目覚めになってしまった。ちょっと情けなさそうに笑う息子。ここは、暖かく見守ってやろう、と

「まあ、がんばろうね。前向きに」と声をかけた。

息子「…うん、俺はいつでも前向きさ~♪」

私「…なんか、前を向きながら全力で後ろ走りしている気もするがなw」

息子「うん、俺の人生、ムーンウォーク」

息子よ、全力でどこへ行く。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

息子は相変わらず家では上半身裸。今日などは急に気温が下がって、寒いくらいだと言うのに。くしゃみまで連発しているのでたまらず「服を着なさいよ!」と言った。

息子「これはなあ、バカには見えない服なんだよ!」

「そう、ちゃんと服を着ているのー」と、娘と触りまくってやった。

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2006年7月16日 (日)

不登校息子と麻生大臣~おい、そこまでいうか~

明日は久々の祝日。娘ものんびり、我が家の生活を楽しんでいる。

で、娘の大好きな番組が「行列のできる法律相談所」だ。不倫とか離婚とか慰謝料とか、そういうえげつない話題と、島田紳介はじめえげつないキャストがたまらないらしい。私のほうが興味を持つべき番組なのだが、今日はなんとなくゲストに釘付けになった。

麻生太郎外務大臣が出てる!

自民党総裁戦を前に、底辺へのアピール、お疲れ様である。

麻生さんといえば、筋金入りの漫画好き。年齢こそおじいちゃんの部類に入るが、海外留学の時代も含めて、数多くの漫画を読み続け、手塚治虫崩御(漫画界の現人神だったので、あえてそういわせてもらいます)の折には、国民栄誉賞を提言したという伝説の、今、日本で一番地位の高い漫画オタクである(黒田清子さんは、降嫁されたため、今は一応平民)。

思わず私は親しみをこめて「麻生クンキター!」と叫んだ。

娘は言う。「麻生クンっていうの、やめてよ。クラスメイトに、麻生クンいるんだから」

息子も言う。「麻生クンはないだろう。

麻 生 き ゅ ん だ

……中学生にきゅんと呼ばれる大物政治家。最高齢萌えキャラ決定かもしれない。

一応私の萌えキャラに故・昭和天皇があらせられるのを追加。

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涼しいアニメってなんだろう~真夏日をのりきるために~

昨日は本当に暑かった。汗をふきふき、たまりにたまったHDDのアニメを整理するために編集作業をする息子。その作業の合間、画面がケーブルテレビに切り替わると、「ギャラリーフェイク 監獄のミケランジェロ」の冒頭部分が写った。

「うわ、やめて、暑苦しい」

私は思わず叫んだ。この話は、刑務所のドーム状の天井に、受刑者である天才画家が絵を描くという話で、フジタの若い頃のエピソード。真夏の日差しを受けた石造りのドームは、まさに「石焼釜」状態で、画家も、助手を務めた若いフジタも汗だくの中で過酷な作業、というエピソードだったと記憶しているので、今日は絶対見たくないアニメに決定。

で、一方で、「こんなクソ蒸し暑い日に見たい涼しいアニメとは何か」という話題になった。息子は言う。
「そりゃ『涼宮ハルヒの憂鬱』だよ~」…名前が涼しそうなだけじゃないか。
私「女の子が水着でリゾートしているようなアニメはどうよ」
息子「それはちょっと違う気がする」
私「それじゃ学校のプールでスクール水着の美少女が…」

息子「ふざけんなてめえ」

…何か息子の逆鱗に触れるようなことを言っただろうか。息子の好きな「ぺとぺとさん」とかはダメですか、そうですか。

私「普通に思いつくのは『雪の女王』よねえ」
息子「それ、涼しいっていうか、寒いじゃん」
私「いいじゃん、寒くて」
息子「キャラクターが厚着だから、暑苦しい!」

などと話していて、わりと両方の意見が一致したのは

蟲師 初回限定特装版 第五集 DVD 蟲師 初回限定特装版 第五集

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「蟲師」だった。しんしんと雪の降る季節もよく、夏の季節を描いたものも、情緒たっぷりでむしろ涼しげ。作品全体が、季節を問わず冷涼な感じ。

ほかに、涼しい漫画やアニメ、ゲームなどがありましたらぜひご一報を~~

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2006年7月15日 (土)

オトシンクルスが死んでしまいました~我が家の生態系~

我が家には水槽が二つあり、いずれも熱帯魚が入っている。一つは淡水ふぐ。もう一つは、ネオンテトラとコリドラス、クーリーローチ、サカマキガイ(ふぐの餌用)がいて、おのおの一匹ずつ、コケ掃除用にオトシンクルスを入れていたのだが、ふぐ水槽のオトシンが、先ほど力尽きているのを発見したのだ。

さっき水替えや掃除をしてやったときは、元気そうにガラスに吸い付いていたのに…あるいはその作業がまずかったのか…orz

オトシンクルスは、コケ掃除用として重宝される小さなナマズの仲間である。水草の裏やガラスに張り付いているようすは愛嬌があり、原則エサ要らずのお掃除メイドさんなんだが、可愛がるファンも多い。コケが足りないと餓死してしまうため、きゅうりを与えたり、無農薬の野菜をゆでて与えたり、本末転倒だがコケを養殖したり、それなりに覚悟はいる。(使い捨て感覚のアクアリストもいるそうだがそんなの嫌いだ!)健康食品のクロレラ粒がいいと聞いて、買ってきたこともあった…が、食べなくて、結局私が健康的になるはめになったのもいい思い出だ。ここ1年、わが適当な水槽は、一匹の脱落者も出すことなく、平和であった。

そういえば、最近このオトシンはよく明るいところにいて、吸い付いているか、底のほうにくったりとしていて、時折心配になった。…どこか、弱っていたんだろうか。これも寿命とあきらめるか。

我が家では、死んだペットは原則として土に帰される。バジルのそばに埋めてやった。よい土となって、おいしいバジルになりますように。

うちの水槽の古い水もまた、土にまかれ、ネギやシソやローズマリーの糧となっている。間接的ではあるが、お魚のエサや、お魚自身が、めぐりめぐってわれわれの口に入るのだ。わずか80㎡程度の中にあるプチ生態系。生態ピラミッドの頂点にある身だが、小さなお魚の死は、やっぱり悲しい。

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暑い時期の定番貧乏メニュー~砂肝と豚舌のマリネ~

昨日は暑かった~! PCの調子もおかしくなるし(おかげで日記は書けないし)、子供たちもぐったり。そんななか、夕食メニューが子供に喜ばれたので、メモしておく。

砂肝と豚舌のマリネ

材料はほかに、にんじん、たまねぎ、セロリ、パセリ(多めに)にんにく、オリーブオイル、レモン汁  

 豚舌と砂肝には塩コショウをすり込んでおく。通常、豚舌の皮をむいたり、砂肝の硬いところを取り除いたりすると思うのだが、我が家ではコリコリした触感を好むのでそのまま。

 野菜類はフードプロセッサーに入れ、細かく刻む。オリーブオイル、レモン汁、あればドライハーブでもいれてマリネ液を作る。

 沸騰した鍋に、豚舌、砂肝を入れてゆでる。再び沸騰したら火を弱め、じっくり中まで火を通す。

 茹ったら砂肝から熱いうちにスライスして、どんどんマリネ液に漬け込む。最初からスライスしてゆでてもいい…というか、雑誌にはそうあったと思うが、なんとなく旨みが抜けてしまいそうなんで、うちはこの方式。

 全部漬けたら、荒熱をとって冷蔵庫へ。2,3時間で食べられるが、前の日に作っておくとおいしい。

 茹で汁が、おいしいスープになっているので、これも活用。

 うちの子らはパセリを好まないのだが、たっぷりパセリのこのマリネだけは夢中で食べる。安い食材でさほど難しくもなく、さっぱりと香りがよくおいしくて、ビールのつまみやちょっとしたパーティに出しても大丈夫。おもてなしにするなら、豚舌の皮や砂肝の硬いところは取ったほうが上品でいいかも。カリカリのバゲットにのせて食べると病みつき。貧乏のどん底時代の真夏は、これで乗り切りました…

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2006年7月13日 (木)

不登校息子の主張~円周率編~

賭けに負けた……ので、もう1本恥さらしな日記を書こう。

息子は突然夕方、私の実家に現れたらしい。塾の帰りの娘を送りに行ったら、そこにいるとのこと。「カレーだけど、夕食食べていくか」と誘われて、お言葉に甘える。とにかく、息子と実家で食卓を囲めるのは貴重なことだ。過去記事参照

息子は食卓を前に、やはりマイペースにいろいろ語る。これが美少女ゲームやアニメの話じゃないだけ、よかった。今日の彼のテーマは、初歩的な公式への挑戦のようだった。

「球の体積ってあるじゃん。球って、半円が360度回転してできるから、半円の面積×360で出せないかなあ」

… …  ユニークな息子だ。

実は、私は食事を前に、それに対して反論も導きもできなかった。一応、父は日本でも有数の大学の、理数系の科卒だが、やはりぽかーん、だった。日本一の美貌を誇る母は、「やっぱりマリンちゃん(仮名…過去記事参照)はすごいね」と感心した。彼女だって一応その年齢にしては高学歴なのだが、夫の血をひいた自閉気味3人の子供を育てたキャリアだろうか。ナイスフォローだ。おかげで子や孫の異常にも、まったく気づかなかったわけだが。

息子に言わせると、体積の求め方って、面積×高さ。円がぐるりと回転してできる球って、半円面積×360じゃないのかとか、いろいろ言って来る。忙しいので私は一人帰宅して、家でしかできない残業と、明日の料理。そして入浴して、少し頭を整理して言った。

角度はあくまで角度であって、長さではない。

たとえば、この体積の球(あるいは円筒)を、この角度で切りました、この体積は?

てな時には角度は使うだろうけど、四角形が移動して得られる直方体の体積とは違い、回転運動は、広いところと狭いところがあるわけで、体積を求めるのに360度は関係ないんじゃないの?

息子も、いろいろ話していたが、「じゃあ、体積がわかってる球体を使って実験したい」とか言い出した。一応、スーパーボールやビー玉をノギスで直径を測り、公式で体積を割り出した上で水に沈めて、体積を計りなさい、と言って置いた。ああ一応、スーパーボールは水に浮くから、ビー玉にしなさいよ、などとも。息子、悩んでいるようだったが。

息子、幼稚園のときに素数やら倍数やら理解していたし、ユニークな先生のおかげで中学校で習うくらいの物理の主な法則を3年生で身につけていた。が、おかげで「この公式を覚えておけば点を取れる」ではなく、探求することを学んだのだ。

普通に、球体の面積を求めるなんて、小学生レベルだ。妹も「はあ?」という顔をしている。が、「バカ、公式を覚えとけばそれでいいんだよ」とは、誰も言わなかった。これはいい環境だなあ。点を取るなら、何も考えず公式を覚え、逆らわないのが良し。

でも、みんなが「当たり前」と思うことに意義を唱えるのは、ごく一部の、特殊な思考を持った人間だけだ。私は、その特殊さゆえに、得もしたが損もした。なるべく息子には同じ轍を踏ませずに人生を歩ませたいのだが、どうもそれには高校受験は間に合わないように思う。

一応、いろいろ考えたが、自分のレベルでは答えも反論も出せない。エリートのじいちゃんも、うまい説明ができないようだ。学校に行って、数学的センスのある先生に聞いてみろ、と言った。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今日は本当に蒸し暑かった。気温や湿度が上昇するのを、不快指数とか言って表現するテレビ局。でも、気温30度、湿度80パーセントでも文句言うのに、

水温40度のお湯につかると幸せな気分になるのはなぜでしょうか。湿度にいたっては、100パーセント超えましたよ。

息子に聞くと

「中途半端はイヤなんじゃね?」

「ちゅ~~~とはんぱは、俺のポリシーにあわねえんだよ!」

「あっちゃんカッコイイーーーー!」「ペケポン!!」

おまえはどこのオリラジだ。

とにかく、いろいろものを考えてほしい。

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学資保険が満期になりました~不登校息子も受験生~

簡保満期のお知らせが来た。お留守でしたので、ご都合のよい日をお知らせくださいとハガキも入っていた。が、都合のよい日など我が家にはなく、その前に「この保険って誰がかけたっけ?」という状態。

契約者と受取人は夫の名義だ。だが夫にメールで聞くと「何それ」と返事がかえってきた。久しぶりに生存確認ができてよかった。親もたしか、孫が万一病気やケガをしたときのためにと、夫名義で簡保に入っていたようなので、聞いてみたが、違うようだった。満期の金額は50万らしく、その下に1,780円とある。月々1780円払う保険なんて、覚えがないのと忙殺されてついつい問い合わせもできないままに。すると…またまた漫画よりも奇なる私、仕事でうろうろしているところで、郵便局の担当の方にばったり会ってしまったのだ。

すぐ調べてもらったが、これは私が月々3000円ほどかけていたものらしい。が、払ったのは私でも、一応世帯主に万一のことがあれば保障されるようにだったか、名義を夫にしていたのだ。で、私のお金だが、受取人の委任状として、夫の自筆と保険証のコピーがいるという。…いつになるかわからない……私は途方にくれた。東北弁の郵便局員さん「んまあ、そういう人、おおいっぺや~まあ、お金を使うのは来年だろうけど」と、あせらないように諭してくれた。で、私はようやく思い出したのである。

これは、息子の学資保険だった。

息子が生まれて間もない頃、それは私の第一次貧乏のどん底時代だったのだが、未来のために少しでも…と最低金額で保険に入ったのだった。もう一つ入ったやはり安い保険は数年前の第二次貧乏のどん底時代に満期を迎え、子供の将来どころかあっという間に生活費に消えてしまった。そんなどん底時代でも、なんとか解約もせず、こつこつ払い込んでいたのだが「でも、あの~この1780円って、月々の支払い金額ですか?」と聞くと、「いやあ~~(笑)これは、利息」「はあ…」

ゲームソフト1本買えない金額が、この涙なしには語れない学資保険の利息か。

で、また私は思い至ったのである。

息子、本当に「受験生」なんだなあ…

クラスメイトたちは今頃、部活に、勉強にとがんばっているだろう。三者面談なんかもやってるかもしれない。一応昨年暮れには私も先生と面談したのだが、志望校とか、それどころじゃなかった。なんとか一日でも出席日数をかせげないか、とか、保健室以外に勉強するスペースを確保できないかとか。クラスでいじめがあったと息子に聞いていますが?などと先生に聞いてみたが、先生はまったく把握していない。していても言う筈もないか。ほかのお母さんだったら子供の学校の様子を先生に聞くところだろうが、うちは逆に息子の様子を先生に聞かれて終わりだった。
`,、'`,、'`,、'`,、'`,、(ノ∀`)'`,、'`,、'`,、'`,、'`,、

3学期末には少し、希望を持っていろいろやったのだが、何せ2日続けて朝起きられない息子。定期テストもまともに受けられないので、まともな高校受験は絶望的だ。この状況下で、偏差値を眺めながら一喜一憂しても無駄。もちろん、少子化の時代なので、どっかの学校には入れるとは思う。が、いっそ入らないほうがよいような学校に行ったところでどうなのか。私は、定時制や、不登校者や自閉専門の高校も視野に入れている。

件の自閉症関連運動の方にも学校のご紹介をいただいたし、タウン情報紙などを見て情報は集めている。…学費や校風もいろいろだ。勉強だけでなく、いろいろなスキルをつけさせるところ、自閉症の社会適応に力を入れてるところ…正直、学費はきつい。が、息子がアルバイトなどをし、学費と社会常識を得ながら自分の道を拓くのもまた、よいのではないか。

そろそろ、「エヴァに乗れる年」も卒業だ。息子よ、自分の居場所を探せ。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

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2006年7月11日 (火)

目立ちたくても放火はダメ~なんだかもう~

デスノートのおもしろさは、一見荒唐無稽なストーリでも、しっかり現代の様相を描いていることだと思う。ことにおもしろいのは前半、主人公の月と、それを暴こうとする相手との頭脳戦だ。レイ=ペンバー、南空ナオミ、そしてL。月は、自分の正体(キラ)を隠しながら、巧みに相手の情報を得ていく…。

名前と顔。すなわち「個人情報」を取られたら負け。ナオミはことに、まったくデスノートの情報もなく月の前に現れ、慎重に実名を隠していたのだが、月の演技で本名を露にしたとたん、デスノートの犠牲となった。犯罪者ではないのに。ナオミとレイのエピソードは、月を「退屈な、正義感の強い天才少年」から、デスノートを使いこなすようになって「自分に逆らうものは容赦なく裁く暴君」へと変える、実に象徴的で、おもしろいものだった。

同時に、「こりゃあ、ネット社会や、個人情報保護社会を暗喩してるんだろうなあ」と恐れ入った。

インターネットの世界は、誰でも情報を発信できる無限の媒体だ。宣伝にも、自己実現にも、驚くほど安いコストで自分の持つ情報を発信できる。が、同時に一度発信した情報が、どう扱われるのかわからない、そういう世界でもある。個人情報保護法ができたのはすばやかった。今、子供のスポーツ大会参加目録に、娘の名前を出すのもイヤがる親がいる。ほのぼのした子供の遊ぶ写真を載せるのも、新聞記者は気を使っている。最近の学校にはホームページを持つところが多いが、児童の顔はボカシが入っている。PTA広報も同様だ。新聞やテレビで褒められるということは、きっと本人の励みになるだろうが、その前に誹謗中傷、あるいは性的対象にされるという危険もはらむ。名前や顔を出すこと。素性を知られること。「有名になる」は、今は危険なことなのだ。

で、先ごろN県で放火の疑いで逮捕されたE・Hさんである。今更こんなひっそりとした個人の日記でイニシャルにされたところでどうにもならないだろうが、この方はとても自己顕示欲が強く(私も含めて、大なり小なりHPやブログをやってる人はそうなのだろうから、私に叩く権利はないのだが)、それがかなり無防備で、すごすぎる。

詳細は、おそらくほかでいくらも情報が得られると思うので、ここにはいちいち揚げない。というか、そのくらい、彼女はいろいろ「有名」だったようだ。名前も、顔も、風俗で働いたこと、整形したことも。…まあ、これもキャラクターによっては潔いとか、そういうことになるかもしれない。が、あまりにも、あまりにも……

とにかく、彼女は異常な自己顕示欲の強さのために、2ちゃんのような魔窟でひたすら自己アピールに勤めたようだ。もしかしたら、嫌悪したり、呆れたり、怒ったりする人の反応も、自分の魅力のためだとうれしかったのか。だまされようが半ば馬鹿にしに来てようが、自分のホームページにアクセスがあることを誇っていたのか。誰も自分をアイドルとして認めてくれなければ、自作自演の火事で、注目を浴びようとしたのか…

今のところ彼女が全部関係しているかどうかわからないが、S市の連続放火では、不幸中の幸い、死者はでていないそうだ()。だから、まだ笑いのねたにできている。よかったですね、Eさん、とても有名になれて。

が、たとえ車を燃やされただけでも、もちろん大切な家を燃やされただけでも、大変な被害です。家を建てるって、どれだけ大変か。燃えてしまったアルバムや思い出の品は、どうやって償うんでしょうか?

で、もしも「キラ」が実在したら、きっとEさんもここまで悪目立ちすることもなかったでしょう。なまぇゃかぉがでたらこゎぃのは、Eさんにもわかることでしょうから…

で、月はあんまり相手にしないけど、少なくともミサミサは「この馬鹿女~~」と嬉々としてノートに書きそう。それも、事件を起こす前にかも。いろいろデスノートのおもしろさを再確認した事件だった。

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2006年7月10日 (月)

N・H・Kにようこそ!~朝食を食べながら親子で見ました~

イケメンが引きこもってんじゃねえ!!!!wwwwww

さわやかな月曜の朝、私たち親子は久しぶりに一緒に朝食を食べながら、深夜放送されたアニメ新番組「N・H・Kにようこそ!」を鑑賞した。原作は小説で、漫画化もされている「ひきこもり」をテーマに現代を描く意欲作。文体がテンポよく、それでいてしっかりしているので、若者対象の作品だろうが、年寄りにも面白く読めると思うので、原作も漫画もお奨め。念のため、小説と漫画は臆面もなく「NHKにようこそ!」、そのまんまだ。

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前にも書いたが、これに最初にはまったのは息子のほうだ。ちょうど、引きこもり始めた頃だった。あまり洒落にならない話だが、あえて洒落にしてやろうと私は思う。正直、当時私も児童相談所や警察や学校のカウンセラーなど、いろいろなところに相談したが、意外と、一番いろんなことを教えてくれたのがこの作品だったりするのだ。解決方法なんか何にも書いてないけど。

息子は、アニメにまったく期待していなかったが、私の強い希望でしぶしぶ録画。まあ、もともとハルヒを録っていた息子としては、ほとんど手間いらず。で、朝、徹夜明けの息子が「俺、夜は寝ちゃってると思うから」と言い、出勤前だというのに一緒に鑑賞することになったのだ。

渋谷系のおしゃれなオープニングに続いて本編へ。主人公・佐藤の妄想全開。町の人がみな悪口を言っているような気がして引きこもるようになったという佐藤クンは、立派な統合失調症状態だ。「でも、俺もそういうときがあるよ。本当なのかもしれないし、俺の妄想なのかもしれないけど」息子、かなりまじめに見ている。私も、世界中から笑われてるような気がして何年だ。「俺が4年も引きこもるようになったのはNHK…日本引きこもり協会の陰謀だ」という妄想は、なぜか小説や漫画よりかなり強引に見えるが、気にしないでいこう。その前に、アニメ佐藤はなんでこんなにイケメンで美声の持ち主なんだ?で、二人盛り上がる。

もちろん、引きこもりに美醜は関係なく、引きこもりイコールデブだのめがねだの、というのは偏見に過ぎない。が、背も高く、スーツも着こなし(in妄想)渋めのいい男声の佐藤クンは、やはりかっこよすぎてかえって気持ちが悪い。漫画版佐藤だって、そう悪いほうではないが、まだ親しみがもてる容姿で、エッチな妄想に溺れようが、ロリ画像にはまろうが、とことん堕ちていくさまも、なんとなく愛嬌があったのだが、これでは視聴者に共感されないんじゃないかと危惧する。佐藤がイケメンだからといって、女性層が喜んで見るとも思えないし、まったく、無駄なかっこよさだ。まあ、息子には引きこもりでもイケメンを目指してほしいが。

佐藤クンの隣の部屋からは、電波風味のアニメソングがひっきりなしに流れてくる。さすが「電車男」OP映像を作ったGONZO、某「にょ」とか言うキャラによく似たアニメキャラを作り、宍戸留美さんに「いかにも」な歌を歌わせ、佐藤クンは、好きでもない歌を延々聴かされる苦痛を訴える。このシーンでは、私は思わず息子を見た。あんたのことだよ、息子。私はもちろん、ご近所も大変なんだよ(涙)!

岬ちゃん登場。佐藤クンの妄想は一気にピンク色方面になり、親子で見るには気まず…くもなかった。この間の「中学生日記」を親子で見るほうが、よほど辛いだろう。あちらのNHKの方がある意味過激だ。来週は、負けないでほしいと思う。何がだ。

そして怒涛のEDへ。息子は大槻ケンジも好きだったらしく、「エンディングすげえよ!」と感動している。とりあえず、楽しみなアニメだ。

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2006年7月 9日 (日)

おねがいマイメロディ~膨れ上がる群像・そして柊恵一~

今週も、凄まじかった。

退屈している天才(あれ、どっかで聞いたな、最近の映画で)柊恵一は、アニメマイメロの起爆剤であり、弟主体になった今シリーズでも、異様なまでの存在感を持っている。

この間、歌ちゃんに微妙なお土産を持ってきて、「これは本気でアタックか」「兄弟戦争に恋愛が加わったのか」「それにしても、女子中学生たちは、あのおみやげを見ても、まだ柊先輩ステキ!なのか」「ここは鳳学園か」と、どこから突っ込んで良いかわからない、相変わらずの異様さを放っていたのが、今週はいきなり、マダムキラーである。

思えば、先週の異様な予告…なんだこりゃあ、スタッフ遊びすぎてないか?と思ったのに、ちゃんと、まじめに予告していたのか。それはそれで恐ろしい。第一お相手は、あの、マリーランド王妃にして元レディースで番をはっていたというルミちゃんである。王の御前でルミちゃんを陥落するとは、やはり恐ろしい高校生だ。が、うまいこと丸め込まれている。ファンの思惑通りにw これからのウサミミ仮面のだいかつやくに期待しよう。

今日は2回も召還シーンがあった。それはマイメロの弟・リズムくんのコンプレックス解消物語につながるのだが、まこりん・みこりんの馬鹿ップルの再々登場にもつながった。

「おねがいマイメロディ」のすごいところは、サンリオ提供のキャラクターアニメでありながら、マイメロ中心の甘い物語に終わらないところだ。昨年の放送で、ご近所の人、歌のクラスメートなど、いろんな人がクロミに利用されて登場したが、これを一度限りのゲストで終わらせない。1年で約50回の放送。ゲストキャラは何十人だ。これが、まだ、生きて動いている。学校のシーンでは、本編のストーリーのほか、バックのモブシーンも見逃せないほどだ。

で、今日の馬鹿ップルも、なんだかんだでマイメロのおなじみキャラなのだが、…まさか、まこりんが「魔法のマコちゃん」になってしまうとは。

もう、30年以上昔のアニメではないか! 私もはるか古に夢中で見た。東映まんがまつりでも見た。大スクリーンで、全裸で砂浜に横たわるマコちゃんを! …今日、マコちゃんというと、ヒロインいきなり全裸で…と息子に説明したら「ありえねえ!」とか言って信じない。悔しいので、テーマソングを高らかに歌ってやった。台詞つきで。なんか、もだえ苦しんでいる。息子よ、今宵はうなされるがよい。

大量の黒音符を出す幼稚園児たち。孤独の淵に立つ大臣。変わらず愛を深める馬鹿ップル。異様なオーラを放ちつつ、唐草模様の傘でマリーランドを飛ぶ柊恵一。召還システムを、可愛いのか不気味なのかわからないテンションで楽しんでいるマイメロファミリー。さりげなくグッズも販売、リズム君よりも先にマイメロに召還されていることをアピールするクロミーズ5。

もはやラスボス決定か、可愛いなかにも底知れぬ恐ろしさのバコちゃん。

たぶん、このシリーズになってから見始めた人には何がなんだかわからないほど多くの登場人物がうごめいている、まさに混沌とした世界。「おねがいマイメロディくるくるシャッフル」は日曜の朝から、大河ドラマもかなわないほどの壮大なスケールで絶賛放映中。

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2006年7月 8日 (土)

今日の夕食は揚げだし豆腐~流れを読まずにほのぼの日記~

末期の水は、おいしいほうがいいだろう。

蜆を浄水に入れてテーブルにおいておき、豆腐を水切りしながら野菜を切る。茄子は洗ってヘタの処理をし、食べやすく厚い輪切りに。ピーマンとエリンギは縦切り。大根おろしも作っておく。

揚げ物をするのは久しぶりだ。油を熱し、茄子、エリンギ、ピーマンを素揚げ。蜆が砂を掃いたところで、ざっと洗い、水を張った鍋へ。軟体動物といえども慈悲をかけ、酒をたっぷり入れて火にかける。揚がった野菜は油をきって、どんどん漬け汁につけ、味をしみこませる。

豆腐はちょっといいのを買ったので、身が結構しっかりしている。片栗粉をまぶして油へ。片栗粉が皿にあまったので、近いうちにあんかけにでも使おうと冷蔵庫へ。

揚げだし豆腐は、衣がぱりっと、中はとろりとするのが子どもにも受けている。夏に作るのは初めてじゃないか。今年は比較的涼しくてよかった。明るい狐色に揚がった豆腐と、野菜を器に盛り、つゆを張る。野菜は多めに揚げたので、残りは冷蔵庫で。明日はおいしく冷えたのを食べようか。

大根おろしをのせ、ベランダのシソと、ジャコを乗せる。きゅうりとたこの酢の物、蜆汁と一緒に食卓へ。

「ああ、これがないと!」娘がかんずりを出してくる。うちでは揚げだし豆腐や、ノロゲンゲのから揚げにはかんずりが欠かせない。 

うん、やっぱり手間隙かけた料理は、息子も良く食べるな。

夕食後は娘の浴衣の着付けの練習。昨日よりは上達した。がんばろう。

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アスペと自閉症3~不登校息子と私のちょっとしたお話~

それにしても、またなんで、こんな偶然にも自閉症関連の運動されている方と出会えてしまうんだろう。おまけに、いろいろお話していたら、あちらのお子さんとうちの息子の名前が、字は違うけど読みが同じだと発覚!お互い「ええええーーーー!」と驚いた。
ああ、漫画よりも奇なる私の日常。

またひとしきり笑ったあとで、こんなんで笑うのってヘンだよね、と親子で語った。

私「けどさあ、もしも、私がこの冊子を持って青ざめてワナワナ震え、『…こ、これを…読んで頂戴…… ああ…  息子ちゃんも 私ももう…  』とか言って泣き出すような母親だったらどうする?」

息子(しばらく黙る。たちまち顔つきが、暴れていたころの表情に変わる)「……  ぶっ殺す……」

お馬鹿な母親でよかった。

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アスペと自閉症2~不登校息子と私のちょっとしたお話~

発達障害の本を読んで爆笑するお母さん。この状態を見たら、普通、この人ヘンだと思うだろう。

「はあぁ?病気の本でしょ?悩んでる人が多いのに、何爆笑してるの?不謹慎じゃない?しかも、自分の子供がそれじゃないかというのに。それでも人の親?人間?神経疑うね」

なぜ、私が爆笑してしまったかというと、自閉症の子供に見られる兆候
1 おかしくもないのに笑う
2 奇妙な遊び
3 理由不明のかんしゃく
4 子どもたちの輪に入れない
5 危険がわからない

などの挿絵(すごい、本文も絵も有名な和田誠さんが書いている!)が、まったく!息子の幼いころそのまんまだったからだ。ぱらぱらめくって挿絵を追うだけでも、それは息子そのまま、もしも昔ブログなんていうものがあって、私が息子の育児日記をつけていたら、そのまんま「自閉症児観察日記」が出来上がっていたかもしれない。

…そしてそれは私自身の幼いころの姿でもあった。

女性のアスペは少ないと言われるが、もしも私が診察されたら、アスペでも、自閉症でも、ついでに鬱病とかパニック障害とか、いくらでもお墨付きをもらう自信がある。もらったところでどうにもならないから、なんともしていないだけで。

で、「やっぱりそうかあ」と思ったら、自然に高らかに笑えたのだ。 自嘲? 諦観? うまく表現するのは難しいが。「アスペルガー」の方もぱらぱら見る限りでは、やっぱり同じ。

そのまんまやん!

息子も、私も。 こりゃあ、しょうがないわ~。

帰宅して、息子にこの2冊を勧めてみた。題名を見て眉をひそめる息子。「いや、いいから見てみなって、イラストのとこ」と無理やり見せる。息子も、ちょっと見て

「ぶふぉっ !!  これ、俺じゃん!!」

やはり高らかに笑い出し、七夕の夜空にたぶん自閉症の母子の明るい笑いがこだまするのであった。

この小冊子を見て笑える権利と才能は、同じ状態に苦しむ人だけにある。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

いやあ、本当に、もっと早くこういう小冊子に触れていればよかったです。自分のこともおかしいな、とは思っていながら何とかだましだましやってきて、息子が生まれたときも「この子、…自閉症じゃない???」とずっと疑問に思っていたのに、健診の先生、幼稚園の先生、小学校の先生、親、いろいろ何度も相談したけど「そんなんじゃない」って言われました。もちろん悪気などなく、純粋に励ましてくれたんでしょうけど。たしかに、幼稚園、小学校には多動症の子などがいたし、本当に深刻な状態の人たちに比べれば、私たち親子はボーダーライン。変人、非常識な人と区別がつかない状態。

…だから、居場所がないんですけどね…(苦笑)けれど、小さいころからそういう傾向なのだと割り切っていれば、また違った対応ができたんじゃあ、と悔やみます。でも、この方に言われました。「お母さんがよくわかってるから、大丈夫。何もわからなくて苦しんでる人はたくさんいるのよ。この小冊子は、親が理解するというよりは、周りに理解してもらうためのもの」息子と話をしたけれど、自分がこうなんだって自覚すればいい、というのと、「これを読むと、自分だけじゃないってわかる」のがいい、と意気投合。

世間から見捨てられた母子が、そろって自閉症だったのね~と高笑い。なんか悲壮な光景なのだけど、私たちは一人じゃない! マイナス×マイナスはプラスだ!と無意味に躁状態になってみる。

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アスペと自閉症1~不登校息子と私のちょっとしたお話~

爆笑する母と息子。息子は不登校。母は(自称)メンヘル。この母子に何が起こったか。

私はいつものように、外回りの営業。飛び込み中心のお仕事で、もちろん辛いものではあるが、考えようによってはいろんな人と会えておもしろい、と私は思っている。対人恐怖の過去は意図的に忘れて。引きこもっていた自分としては意外なくらい、それなりに楽しんでいる。

街の中はエキサイティングだ。この春オープンしたばかりのお店や教室が、もう何軒も消えている。お仕事があるだけで素晴らしい!そして、いろいろな人に会えるのも、楽しい!そしてまた、営業トークをやってるうちに、妙に話が弾み、仲良くなってしまう人も何人かいる。が、まさか、営業でまわっていて自閉症をサポートする活動をする人に、ばったり会うとは思わなんだ。

自閉症の子を持ち、理解を得るために、またそんな人たちが生計を得て独立できるように長年戦ってきた彼女。なんとなく、そんな話をするうちに、「実は…」なんて、つい身の上話をしてしまったのが始まり。

自閉症、アスペルガー症候群…一見「変な子」に見える子供たち。幼いころは親が「しつけが悪いのか、自分が悪いのか」と苦しみ、本人も徐々に「人と違う自分」に気づき、さまざまな困難にあって苦しむ。こんな言い方をしてはいけないが、とお互い共感したのだが手や足など、はっきり見える障害を持つ方がまだうらやましい。個性か、しつけや環境の悪さか、「発達障害」なのか。これがあいまいなぶんだけ、苦しい。どんなにがんばっても、「普通」のことが理解できず、当たり前のことができないという面では他の障害者と同じなのだが、たとえば視覚や四肢に障害を持つ人を、今、面と向かって馬鹿にする人がいるだろうか。そんなことをする方が非難されるだろう。また、障害のあることが認められれば、障害に応じて福祉の恩恵が得られる。

が、こういう発達障害の場合は、モロに人格を否定される。当然就職なども不利になるのだが、福祉の対象にはならない。知能はむしろ高いくらいなので、ますます「障害」だとは思われず、「どうしようもない奴」「気持ち悪い」と評価される。ちょっとしたことでつまずき、立ち直れないくらい傷つくのだが、そんなところも周囲には理解されない。
「理解されない、自分を表現できないから、暴れるのよ」と彼女が言うのに、また共感。息子の大暴れも、まさにそれだった。私もそれはわかっていたのだが、「親として」きちんとしつけることに固執していた。

彼女のところで、小冊子を扱っているのを買い求めた。(社)日本自閉症協会の「あなたの隣のレインマンを知っていますか」と、東京自閉症センターの「アスペルガー症候群を知っていますか?」。各1冊200円。ちょっと手にとって開いてみた。

私は笑い出した。

                                            続く

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2006年7月 7日 (金)

舞姫たちのお父さんも心配だ~なんでそんなにやさしいの?~

昨日から、「テレプシコーラ」関係で検索してきてくださる方が驚くほど多い。
千花ちゃん、本当に多くの人に愛されていたのだと思う。

ところで、篠原家のお父さん、大丈夫だろうか。

最愛の娘に続いて母を亡くし、一番辛いはずなのに、取り乱す妻や、まだ幼い娘を気遣っている。

強い。

一見凡庸で、どこもかっこいいところのないおじさんだけど、立派である。

娘たちが舞姫として大成するという、妻の夢を実現するということだけに、すべてをささげていると言っても過言ではない献身ぶり。作品中で、彼が「我」を出したことなどほとんどない。独白シーンで思い出すのも、妻の実家が傾いて、娘の手術代もかかるし、でカレーやコーヒーには自信があるから喫茶店でも…なんて思いつくシーンくらいだ。いや、平凡でも安定した公務員続けてください、このうえ借金してまで喫茶店もっても、泥沼にはまるだけですよ、とかいいたくなったシーンだけどw

子供が自殺や、不登校、非行などに走った場合、けっこう妻を責める夫が多いと聞く。「おまえがちゃんとしてないから!」とか「おまえが厳しすぎるから!」などと。今月号で、そんな展開になったらどうしようかと心配した。今まであまりにできすぎたやさしいだけのお父さんで、ここへ来て豹変したらどうしようかと。千恵子さんが取り乱すのはどう考えても避けられないだろうけど、もしもここでお父さんまで壊れてしまったら。もう、どうにもならないドロドロ状態になってしまう…

が、それは杞憂に終わったようだ。お父さんだって、決して普通ではいられなかっただろうけど、妻や娘を気遣い、母を送り、多分立派に相次ぐ喪主を務めたことだろう。その精神力。これが本当の男らしさ。まさに「お父さん」の鏡である。

母として、最大の悲劇に見舞われた千恵子さんだが、妻としては世界一幸福だ。このお父さんがいる限り、篠原家は、決して元のとおりとはいかないまでも、きっと微笑を取り戻すことができる。

なんとなく、「テレプシコーラ」の1巻を読み返した。

千花ちゃんがランドセルしょってるよ…(涙)。でも、ものすごくしっかりして、大人っぽい。ランドセルしょいながらも、プリマ目指して一直線。バレエはもちろん、毎日のストレッチや筋肉トレーニング、勉強や英語もしっかりやって。そのうえ妹の六花ちゃんを、厳しい口調ではあるけれどいつも気遣って。彼女のひとつひとつのエピソードに、六花ちゃんならずとも「千花ちゃんてすごい」と感心してしまう。そして衝撃の事実。

お 父 さ ん 、 細 い (号泣)

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2006年7月 6日 (木)

ダ・ヴィンチを手に入れました~今度こそリアルで~

警告します。「ダ・ヴィンチ」8月号は、立ち読みなんかするものじゃありません。
学校や仕事の帰りに中を見たいのを我慢してさっと買い、家でゆっくり、それもひとりになれるときに読む。または、近寄らない。ネタバレが怖くて、コミックス収録までネット断ちする覚悟で。

いい大人がコンビニで、一応文芸雑誌とはいえ、中にある漫画を読んで泣いているなんて、絶対絵にならない。涙目で慌てて店を出ても、街を歩いていて知り合いにでも会ったら大変だ。まして、これが通勤や通学の途中、外回りの最中だなんて。

で、まあ、私はそんな愚行をやっちゃたわけだが。

いつもそうではあるが、今号の「テレプシコーラ」も、淡々と篠原家の様子を描いていた。漫画的な、超派手なベタフラッシュもなし、天地が崩壊するような背景もなし。大切な「家族との別れ」を、どこの家庭でもこんなことがあればそうだろうと、納得がいくような描き方だった。それがいっそう、胸に来る。

家族に自殺されると、それは辛いものだ。それも年若い、前途洋洋の子供にだなんて、悲惨極まりない。どんなに良くしてあげたつもりでも、何かと自分を責めてしまう。篠原家の人々は、みな千花を愛していたし、いつも期待し、励ましていた。貝塚バレエの先生方も同様に、期待し、励まし…それを後悔しているかのようだ。誰も、悪くないのに苦しんでいる。しかし千花にとって、自分を大切に思う人がすべて「バレエ」に関係する人だったのも悲劇だったのかもしれない。

うすうす…ずいぶん前から予想はしていたけど、白百合に埋もれ、ジゼルの衣装で旅立つ千花ちゃん。うぐ。立ち読みが辛くなる。

これまた十分すぎるくらい誰もが予想していたのだろうけど、あの世とこの世の境を流れる河トゥオネラで踊る千花ちゃん。あの「くるみ割り人形」以来、久しぶりの彼女の踊りが、肉体を失ってからなんて、皮肉だ。

しかし肉体を失った彼女は、いろいろな呪縛から解き放たれ、もはや重力からも自由になったかのように、伸びやかに、華麗に水上で踊っている……
幸福なのか、哀しんでいるなのか。彼女の表情からは推し量れない。
ただ、無心に、踊る美しい千花ちゃん。

「…ありがとうございましたー」

店員さんの声から逃れるように外へ。「上を向いて歩こう」って、本当に名曲だ。涙をこぼしながら白昼街を歩くなんて、できやしない。…一応、その後の仕事はばっちりこなしたけど。こんなことで失敗したら、情けない。仕事の帰りがけ、同じ店に寄ってダ・ヴィンチ購入。

今、思う存分泣いている。

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2006年7月 5日 (水)

ドンドンテポドンテポドンドン~不登校息子のけっこう熱い日~

未明から、北朝鮮がミサイルを大盤振る舞いしている。

多くの国民が飢え、凍えている国が、まったく豪儀なことである。

世界中が「何考えとんねん」と呆れ、慌しい。進行状況によってはきな臭いことになるだろうし、そんな日に「何事もなし」という日記を残しては後悔しそうだ。

息子は夕べ12時ころ起きた。私は一応寝なさいよ、と声をかけて1時ころ就寝。朝起きると、ニュース番組は大騒ぎ。台所に行くと、息子が珍しくメモを書いていた。

「北がミサイル発射したってよ
 日本本土から90kmぐらいにおちたらしい

 うわ二発目も…」

後で聞いたら、息子はよほど私を起こそうかと思ったくらい興奮し、ネットで騒いでいたらしい。朝には眠っていたが。って、寝るな。学校をなんと心得る。

が、100歩くらい譲れば、もしかしたら歴史のターニングポイントかもしれない瞬間に興奮し、どこの誰かはわからないとはいえ、熱く語り合うというのも、本人にとって大切な経験だろう。よし、譲った。私もストレスを溜め込んでこれ以上おかしくなるより、毎日1万歩くらい譲る気でいたほうがよさそうだ。譲りっぱなしだが。

息子は午後2時くらいにやっと電話で起き(何度電話させるんだ…)、慌てて登校。先生に会って開口一番、ミサイルの話をしたという。興奮して寝られなかったと話したら、先生も「気持ちはわかる」とおっしゃったそうだ。先生も、こんな息子のマイペースぶりに、譲歩、譲歩の毎日なのだろう…すみません。が、ヤリが降っても受験勉強が大事という時ではあるが、社会が大の苦手だというこの息子が、国際情勢を憂うというのは、すごいこと。歴史年表や世界地図を無理やり暗記させるより、こんな新鮮な教材のほうが、人生の役に立つんじゃないか。

「北朝鮮、何考えてんだろうね」帰宅後、また語る。幸い人的被害などはなく、朝の緊急記者会見生中継状態に比べて夕方のテレビ状況も落ち着いているし、片田舎の落ちこぼれた親子に世間で言われている以上の情報などがあるわけがなく、雑談レベル。

まあ、息子がひとつ憂慮していた特筆すべきことは

「深夜アニメ、大丈夫かなあ…(新番組ラッシュの季節なのに)L字画面だったら困るよなあ」

そっちかい。

一方、私は、北海道沖の、おそらく何万もの海洋生物の生命や寝床が奪われたことを憂慮した。もちろん、人的被害が出るのに比べたら微々たるもので、今、日本側が感情的になってはいけないのだが…

「今、ただでさえ庶民の味方・イカやイワシが高騰してるのに、また高くなっちゃうわ」

そっちかい。

「五十歩百歩」「かえるの子はかえる」何か、いろいろ教訓が思い浮かぶテポドン記念日である。

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2006年7月 4日 (火)

だからデスノートはうけるのか~自分ならどうする、ヤギ被告~

まだまだあいりちゃん事件の興奮が冷め遣らぬ私。そして、思うのだ。

夜神月なら、すぐに裁いてくれるだろうな。

超人気(だった)コミック「デスノート」の連載終了後公開された映画が好調だそうだ。まあ、コミック前半が忠実に映像化されていてつまらなかったらそれこそよほどのことだ。藤原クンの字の下手さと、月としては「指」に色気に欠けるのはご愛嬌として。「デスノート」は、よくシリアス版「ドラえもん」といわれるが、まったくそのとおり。もしも「できたらいいな」を、なまけもののダメ少年ではなく、美形の天才少年に託したらどうなるか。犯罪者を自分がノートによって裁き、犯罪のない理想のない社会に、という月と、それは、ただの殺人だとする探偵・Lの対立は、普遍的であり、まさに現代的なテーマだと思う。

古くは、吸血鬼ドラキュラのモデルとなったルーマニアのヴラド・ツェペシュ公。彼は幼少のころの体験により、嘘偽りや裏切りを憎むようになり、長じて親を裏切り自分を苦しめた貴族を串刺しなどの残酷な刑に処したほか、領地ではたとえ泥棒などの軽微な罪でも残酷な刑に処したという。この過激な厳罰主義のおかげで領地では高価な皿を広場においておいたとしても盗むものなどなく、どこに比べても治安のいい状態になり、今も現地の人々は公を英雄とあがめている…という話を子供のころ読んだとき(今は違う解釈らしい)、世をすねていた私は、「これって正しいと思う!」と友人に熱く語った。もちろん、大反論にあった(笑)。たしかに、これはあまりに危険だ。ことに当時は差別や貧困による犯罪や、冤罪も数多く、敏腕弁護士が冤罪に苦しむ囚人を、数多く死刑台の淵から救うのが話題になっていた。冤罪のまま死刑になった人もいるらしいし、なんでも厳罰で臨んでもいいものじゃない。犯罪者にも人権を。更正の道を。

犯罪者に優しい日本は、そのころから始まった。

で、このところは、その犯罪者ばかりに優しい時代。被害者の人権は踏みにじられ、たとえ街を歩いていただけでいきなり殺されたとしても「心神耗弱」「未成年」などの一言で終わってしまう。オウム真理教の松本被告など、狂人じみた振る舞いのせいで、いつまでたっても裁判が終わらない。おまけに、一人殺した殺人犯ならそこそこの期間で判決が出るというのに、何回死刑にしても飽き足らぬほどの犯罪を起こした同被告は、あまりの事件の多さのせいで、これまたいつまでたっても「死刑判決」が確定しないんじゃないか、なんて言われたこともあるのだ。罪を犯せば犯すほど、安寧な生活が保障されてしまうという矛盾。極悪非道なことをしながら、決して刑に服することなくのうのうと私服を肥やす人間もいるし。昔はテレビの「必殺シリーズ」がばんばん現代の巨悪を裁いてくれて、庶民は快哉を叫んだが、夜神月の、若く青いけれど、鋭い視線に快哉を叫ぶ読者は多かっただろう。

一方、それにブレーキをかける天才探偵・L。素性はまったく謎。奇人のようだが、どこか愛嬌があり、これも鋭い推理と底知れぬ財力・人脈で月を追い詰める。いかに、月が極悪人を裁こうと、「それは殺人です」と一蹴。これもまた、正義だ。
凶悪な犯罪のニュースが報じられるたび、日本のどこでもおきそうな議論を、死神のノートという道具、二人の個性的な天才青年で描いたのだから、おもしろくないわけがない。それに、死神のノートにある根本的なルール「相手の名前を、顔を思い浮かべながら書く」ことで殺人が行えるというのが、顔と名前…「個人情報を奪われたほうが負け」という図式にし、現代のネット社会の暗部を浮かび上がらせるようで、またまたおもしろいのだ。

「もしも、デスノートが手に入ったら」

かつてドラえもんの道具に夢をはせたように、おそらく誰もがいろいろなことを考えさせられるだろう。何せ、完全犯罪が労せずに行えるノートなのだ。月はわざと、これが自分の行いによるものだとわからせるような使い方をして世を挑発したが、凡人としては自分に火の粉がかからない使い方をするのがせいぜいか。保険会社は、おそらく成り立たくなるだろう(笑)。また、幼女連続殺人のMとか酒鬼薔薇クンとかオウム関係者とか、いっせいに複数の人が書き込んだらどうなるんだろう。

で、流れ的に、私だったらヤギ被告をどうするか。

え~~と、つづりがわからないので、書けません~~って、逃げる。

たとえ自分が殺人犯に問われる心配がなくても、何の権限も接点もない自分が人を裁けるのか。おせっかいだ。そして、やはり冤罪が怖い。

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あいりちゃんは3度殺されるのか~ヤギ被告に無期判決~

父親の願い届かず、ヤギ被告に無期懲役の判決。

まだ確定ではないが、今日はそんなニュースが流れた。

抵抗もできぬ幼女を己の欲望のためだけに弄び、挙句の果てに殺してしまっても、「1人くらいなら大丈夫!」という恐ろしい判例になるんじゃないかと思うが。

あいりちゃんが何をされたか、それを公表することは、遺族にとっても身を切られる思いだったと思う。が、多くの人はこの無残な事実に驚き、その気持ちを汲んだと思う(やはり、一部は批判的な人もいたらしいが)。特に性被害を恐れる女性や、子供の親は、その勇気ある行動に、敬意を表した人が多いのではないか。

「一人(光市の場合は二人)の殺人で死刑という判決は難しい」なんていう識者の意見もテレビで聞いたが、これも納得がいかない。「赤点は○回までOK」とは次元が違う。被害者の命は、一つしかないのだ。これを奪われて「まあ、初犯だからね」と適当にあしらわれてはたまらない。もちろん、殺人事件の事例はいろいろあるので、一概に殺人=死刑とまではいかないだろうが、一人でも、その犯人にまったく人間性が感じられない、極悪非道な、あるいは被害者にとって理不尽な殺人であれば、死刑も視野に入れて当然だと思う。

私はまったく法律など無知だし、こんなのは感情論だというのは自覚している。が、犯人には優秀な弁護士がついて、「環境の悪さ」だの「心神耗弱」だの「残虐なテレビゲームの影響を受けて…」だの、犯人に都合のよい物語を紡ぎ出すが、被害者、特に死者にはそんな味方はいない。検察がついて物的証拠などを挙げ、犯罪を立証してくれても、被害者の心情までは代弁してくれない。
裁判官も人の子、昔のつくば母子殺人事件では、週刊誌などで被害者の妻が水商売をしていたなどの情報が流れて後期の目にさらされ、加害者である夫(エリート医者)に温情的な判決が出たことがあった。あれも死人にくちなし、加害者側の作った物語で出た判決だと思った…。百歩譲って奥さんが殺されなくてはならなかった人間だとしても、私は、子供たちまで殺される理由はまったくないと思う。「愛人に心が移って、邪魔な妻と、おまけに子供を始末したんだろ」と女は見るが、男性視点の当時の週刊誌は「本来エリートの妻にふさわしくない女に結婚を迫られ、愛人を作ったらそれを口汚く罵られ、かっとなって殺し、つづいて幼い子供たちも、母親を失ってふびんでと殺した」という加害者寄りの物語を紡ぎ出し、裁判官もこれにのった。かくて、邪魔な妻ばかりか幼い何の罪もない子供二人を殺して海に捨てた浮気男は無期が決定。結局、裁判だって感情がものをいうのだ。

被害者の心情を代弁するのは、遺族しかなく、それを裁判にまで影響させるのは世論しかない。しかし、性的な問題が絡むと多くは口を閉ざしてしまう。その結果、多くの性犯罪者が実際の被害者側のダメージに比べて非常に軽い罰ですんでいることがあるんじゃないかと思う。

だからこそ、本村さんも木下さんも、身を切られる思いで声をあげたのだ。これは、その被告が死刑になるかどうかというだけの問題ではない。これから性暴力に遭うかもしれない、すべての人の運命も握っている。

「レイプ殺人を起こしても、1人や2人ならたいした罪にならない」国なのか、ここは。

もしも、この判決に「勇気付けられ」て、自分や、自分の子供が(性被害は、必ずしも女性が遭うとは限らない)をレイプし、殺す人間が出たとしたら、どうしますか、皆さん?

被害者の人生は終わってしまい、遺族も生活が困難になるくらいダメージを受けるのだが、無期懲役なら早ければ10年、長くても20年ほどで自由。しかもその間は、職を失う恐れもなく、ちゃんと屋根のあるところで3度3度食事にありつけ、職業訓練まで受けられるのうのうとした生活がおくれる。その生活を保証するのは、われわれはもちろん、遺族や被害者友人なども含めたシャバにいる人たちの収める税金なのである。

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ダ・ヴィンチを手に入れました~ただし夢の中で(苦笑)~

ぱらぱらとダ・ヴィンチをめくると、テレプシコーラのページが見えた。あれ…?前号であんな終わり方だったのに、いつものような篠原家の風景。学校帰りの六花ちゃんと千花ちゃんがたわいのない話をしている。千花ちゃん、屈託なく笑ってる。慌てて1ページ目に行くと、金子先生が笑顔で「飛び降りて、片足を骨折したのよ!」「ええ~!なんだあ」と六花ちゃん。はあああああああああああ?

で、目が覚めた。ダ・ヴィンチ発売まであと2日、まさかこんな夢を見るとは(苦笑)。

ぱらぱら読んだ夢の中の今月号は、どこかで期待する部分もある。どうやら骨折してバレエはいよいよ断念状態、周囲にも悩んでいたことが理解してもらえて、いろいろふっきれたらしい千花ちゃんは、六花ちゃんと楽しそうに話をしているし、どこかふっくらしたみたい。もう、体型に悩んだり、正座をしなかったりなんてしないでいいんだ!私は自由なんだ!と憑き物が落ちたような顔だった。私が千恵子さんなら、バレエの道を断たれたとしても、娘が幸せそうに笑っているだけでいいのだと気づけるだろう。

とはいえ、しょせん自分の脳内で作り上げられた原稿だし、あまりにもトンデモ展開で「こんなテレプシコーラはイヤだ!」なのだった…。

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2006年7月 3日 (月)

勝利ポーズが気になる4

勝利ポーズスレで新たな動きが。ゲストキャラの勝利ポーズの話になり、「アーシェの両手剣と、ウォースラの勝利ポーズが同じ」というのを発見した神出現。さらに、画像をUPする神も出現。

たしかにそっくりな動きで、スレは感動の嵐に包まれている。故意か偶然かはわからないが、その画像を見ると、二人の「絆」が感じられて切ない。

アーシェは2年間、どれほどウォースラを信頼していたことか。もしかしたら、憎い仇を討つために、剣を教わることもあったかもしれない。父と夫、国を奪われ、頼ろうとしたオンドールにまで裏切られた、と絶望の淵にあった彼女を支えたのは、何よりウォースラだったはず。ウォースラとしては、そんな危うげな姫君の嘆きや怒りを受け止めながら、彼なりに最良の道を探っていたわけだが。

FF12の勝利ポーズは、各キャラクターの個性が出ておもしろいだけでなく、微妙な人間関係までいろいろ想像させておもしろい。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今日は「レダスの尻画像」まで見つけてしまった。

私「おい、レダスの尻画像があったぞ」
息子「保存すれ」
私「言われずとも、している。貴様のところに送りつけてやろうと思っていたところだ」
息子「頼む!」
私「要るのかよ!」

今日の我が家は、平和である。

Photo_1

無断でこっそり貼っておきます…

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2006年7月 2日 (日)

デザイン、変えてみました

なんとなく酔った勢いでデザインを変えてみました。少し涼しげになったかな…前のコルクも好きだったのだけど、ここに来てくださる皆さんのブログをいろいろ拝見していたら、皆さんとてもおしゃれなので、うらやましくなって。…しかし、「闇鍋奉行」の「恥更科日記」(更級日記を間違っているところがまた恥さらし)というイメージにぴったりなデザインが見つかりませんでした。当たり前か。

件の息子、ひとしきり暴れたあげく、自分のお気に入りカップ(幼稚園のころから愛用)がきれいに洗われていて激怒。混沌と化した部屋で紅茶に懲りまくって、すっかり茶色く染まっていたのを、クレンザーで磨き、新品同様の輝きを取り戻してやったのだ。ざまあみろ。
息子「俺はなぁ、程よく汚れたカップが好きなんだよぅ!」
私「…あんたってさあ」
息子「なんだよ!」
私「漫画のキャラみたいだよね…プ」

なんか、「ちくしょおおお!」とか言いながらうれしそうだ。

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息子、久々に暴れる~うちの家電は使い捨てか~

最近はすっかり落ち着いたと思ったのだが、久々に息子が暴れた。原因は、私が掃除をしたからである。

年頃の子なら多かれ少なかれあることだが、息子は自分の部屋に入られたり触られたりするのを非常に嫌う。私も、余計な衝突は避けたいし、それ以上に「入りたくない」ほど、息子の部屋は混沌としている。

ついでに「息子の部屋」はどんどん広がっており、洗面所にはラジカセやコミックスがびっしり、玄関は「勉強部屋」に、聖域だったパパの部屋は音楽部屋にされ、家にはあるはずのない清涼飲料水やスナック菓子、カップ麺などで散らかされた。靴下などはあちこちでじっくりと熟成され、かぐわしくなっている。皿やどんぶりなどは数多く行方不明になり、捜索に行くと、たいてい変わり果てた姿で発見されるのだった。虫たちは生を謳歌し、当然悪臭もある。こうなると我が家だけの問題ではない…しかも息子は、火に対する執着が幼少のころから強く、いくら言っても火遊びをやめられないのだ。今日だって、たまの休みに玄関くらいはきれいにして…というつもりだったのだが、息子の布団の汗取りシートをつけてやろうと敷布団をちょっとあげたところで、「うげ」。…とにかく、明らかなごみや、汚れた洗濯物、虫の湧きどころくらいは取り除いた。

息子の部屋は無理だったが、今日はけっこう掃除機もかけられた。ちなみにうちの掃除機は、柄の部分が息子に振り回され、壁や家具などを壊すのに用いられたために、折れて今はない。したがって我が家では掃除機をかけるといえば、ひざまづいて行うものなのだ。カーペットに隠れたごみや髪の毛などが見えて、実に具合がよい。…ということにしておこう。

窓のサッシや玄関の雑巾がけ。水槽も、暑い季節に合わせてファンを出してやった。録りためたアニメなどを見ながら(マイメロディの予告は、今回も凄かった)、アイロンがけ。そして夕食を作っていると息子が帰宅。部屋が触られたことに腹をたてて飛んできた。

「触るなって言ってるだろう!俺は汚いのが好きなんだよ!」と叫んで、掃除機をどーん!と叩きつけた。フタの部分が、壊れて飛んだ。そのあと、部屋で、おそらくクローゼットの戸を壊しているのか、そんな音。久しぶりだなあ。先日も夜中に口論となったが、まったく暴力を振るわなかったので、ずいぶんよくなったと思ったのだが。

そういえば、昔ハムスターを飼っていたが、これもケージを掃除されるのがイヤそうだった。んもー、せっかくベストな寝床を作って気持ちよく寝ていたのに、また1から作り直しじゃないかー!においもつけなおしじゃないかー!と。人間にとって心地よい清潔さとか、芳香とかは動物にとってあまりありがたくないこともある。息子も、どこかそういうところがありそうだ。言葉はハムスターよりは通じるので、まだいろいろわかるようにしてやろうと思うし、また、やらなければならない。しかし息子は、物理や数学の話なら幼児のころからすいすい理解したが、人間として当たり前のマナーとか、常識とかの話はいくら言っても理解できないので、道のりは長そうだ。ご近所の皆さん、ごめんなさい。

掃除機は無理やりフタを押し込んでみた。動くかなあ… リモコン、電話、スキャナなども今まで投げ壊されて、会社帰りに買いに行き、自転車に積んで持って帰ってるのだけど、掃除機は無理だろうな。そういえば、電話機本体の前に、子機を壊されたが、これを買うのにいくらかかるか電器屋に行ったときのこと。
私「あのう、子機が壊れたんですけど、取り寄せになるんでしょうか?」
店員「故障ですか?バッテリーを入れ替えて見ましたか?」
私「…あ、いえ、そういう状態ではなくて…」
店員「修理を承ることもできますが」
私「…いえ……完全に、破壊されているので…」
店員「………………    !」

世の中、家電や家具を破壊する家族がいないことのほうが多いと思うので、説明するのも大変なのである。

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2006年7月 1日 (土)

玉虫様に会いました~娘のお誕生会~2

思えば、かつて、真剣に「ど貧乏」だったときの方が、よほど
「グルメ」だったと思う。ただ同然の食材や、自分で育てたハーブなどで、
驚くほどご馳走を作っていた。当時ブログがあれば、おお威張りで日記にしていただろう。

まあ、今は時間も金もない、ないないづくしだが、頑張って娘を喜ばせてやろう。

ケーキは、娘の好きなお店のもので決定。手作りお菓子が得意な娘だが、自分の誕生日の季節には、新鮮な生クリームとか、手作りデコレーションがあまり効果的でないことを痛感。これは、近所のお店に予約を入れて、次に希望したのが、ローカル地区で見つけた無人販売のナスを使ったあっさりひんやり焼き茄子だ。これは、健康志向の私の自家では作ってもらえず、父まで私をあてにしている。よし、これは決めた。

前の日に、閉店間際のスーパーで、20尾以上たっぷりつまった有頭エビが390円と言う破格の値段で売られていた。これも、買い。こんな贅沢な食材、どう料理しようか。

とりあえず、3尾は鬼殻焼き、ということでそのまま塩焼きに。甲殻類の持つ香ばしさをご堪能あれ~~

また3匹は、殻剥いて背わたとって茹でた。鮮やかに茹でられたエビは、焼き茄子と一緒におだしと醤油で冷やす。大根おろしと、我が家でとれた青じその千切りを沿えてあっさり。

別の3匹は、お茄子と一緒にさっと焼いて、レンジでチンしたブナシメジ、飾り切りしたキュウリといっしょにマリネ。ったって、安いオリーブオイルにレモン汁、あとは塩コショウやにんにく、ハーブを…で、味をしみこませて冷やしただけ。けど、子ども大喜び。

あとのエビは、背を開いて軽く塩コショウ、たまねぎと自家製パセリをフードプロセッサでみじん切り、塩コショウしてマヨネーズとあわせ、生パン粉を振りかけてオーブンで焼き色。

とにかく、最近食べなくなっていた息子も含めて子ども、大喜び。もう、今はそれだけでいいです… 続くし。

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玉虫様に会いました~娘のお誕生会~

いろいろ都合を考えて、今日の夕食を娘のお誕生会にすることに決定。いろいろある家庭だから、今日はとことん娘の希望をかなえてやろうと思う。

で、今日は娘の部活の関係で、一日潰れた。しかしうちの市の公共施設って、なんでこう、不便な所にあるんだろう。車を使えない市民お断り!とかなんだろうか。私が車を使えないのは、貧困や能力など、自分の問題もあるのだろうが、以前、身体に障害を持ちながら障害者スポーツの分野で金メダルまでとった人に話を聞いたら、別のスポーツにも挑戦中だけど、市内の施設は車ナシでは行けないので、片道2時間かけてよそに行っているそうだ。この人の障害では、どんなに努力しても、免許はとれない。障害者に優しくない町は、誰にも優しくない町だ。

で、今日はいい旅夢気分を満喫させていただいた。ローカル線に乗り、徒歩約20分。…娘の友人関係で、20分も徒歩する家庭は皆無に等しい。が、私も娘も、その行程を楽しんだ。駅前のスーパーが廃墟になっている町。商店街などまさに名のみで、どこもシャッターが閉まっている。が、少しあるくと見事な長屋門や、生垣、巨木、野菜の無人販売などが見られ、娘も大感激。娘も私も、なんのとりえも無い貧乏人だが、くもの巣や鳥の死骸や畑の作物など、何にでも感激できる。とってもお徳な体質だ。

娘が用を済ませる間、私は読書にも飽きて、ふらりと散策。このあたり、けっこう遺跡があるらしい。緑も多いし、単線踏切の地面にさえ、感激してしまう。今日、見つけた踏み切りは、線路と道路の交差角度がきつく、自転車、ベビーカー、車椅子…どんな状況でも怖いと思った。今まで、ほぼ直角に交差している踏切しか見たことがなく、踏み切りで立ち往生した車椅子の方が事故に遭われたニュースを気の毒に思いながらも、どこかで「…なんで、線路にはまっちゃうんだろう?まっすぐ進めば、はまるはず無いのに」なんて思っていた自分を深く反省。

で、ふらふら歩いていて、玉虫様が歩いているのを  発見(*゚Д゚)

Dscn0735

もはや瀕死のようなため、撮影も容易でしたが…本当に美しい生物です。時折、羽を広げて逃げようとしたのですが、甲の下の薄い羽も、身も、見事な虹色!いやあ、もう眼福。娘にもうらやましがられました。

帰り、娘の強い希望もあって、無人販売のお茄子と紫たまねぎを購入。いずれも100円。つやつやしたお野菜を見て、娘は興奮。「焼き茄子しようか」と言うと大喜び。

続く…

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愛娘の最近の語録~

もうすぐ誕生日を迎えるわが愛娘の、最近の語録

「うちって鷹がトンビを生んだようなものね ……  ……  …

あ、トンビが鷹を生んだ、だわ」

気づくの遅いのがまた可愛いぞ、娘。たしかに本当に自分の子か?????と思うくらい可愛くて賢い娘。小さい頃は「まなむすめ」というとなぜか

「な ま む す め ~ ~ げへげへげへ」

不気味に笑ったおちゃめさん。今ではすっかりお姉さんぽくなりましたね。

「きゅっ ぼんっ きゅっ …シクシク。お兄ちゃんがうらめしい」

手も足も首もすらりと長く、スタイルがいいと言われる愛娘ちゃん。でも、赤ちゃんのときからぽっこりおなかのキューピーボディが悩ましい。でもね、今は手足が長くて顔が小さくてお尻がきゅっと締まっていれば百難隠すという時代。そこらのぼんっきゅっぼんっよりもずーーっとセクシーでキュート。ああ、お兄ちゃんのことは触れないで。男なのに骨盤がどんどん育ってお尻が大きいの、気にしてるんだから。しかもウエストはぐんぐん締まってナイスバディ…ええいちくしょう!

「あたしの成分の98パーセントは、『欲望』なの」

峰不二子か、あんたは。小学生の言う台詞じゃないぞ。でもまあ、ワインで出来ている某女優さんとかよりは素敵な台詞だ。彼女、学校ではなかなかの優等生で通り、お友達も多く、気前がいいほうなのだが、生来の甘え上手で、祖父母や私から、いかにおいしい汁をすするかを、広言してはばからない。こういうタイプの人間が、結局は成功すると思うので、私はほどほどに戒めつつ、気持ちよくすすられている。
「じゃあ残りの2パーセントは何で出来ているの?」と聞いたら
「… … … 水 ?」と答えた。

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著者:「5年の科学」編集部,あさり よしとお
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これをもう一回読みましょうね。

「パパのこと? 恨んではいないわ。
ただ、 忘れただけ」

ん~~~と、詳細はパス。しかし、この娘、大物だなあ…と思いましたよ。お兄ちゃんは非常に記憶力が良く、2歳にならないうちのことを未だにぐちぐち言うタイプですが、愛娘ちゃんは3歩歩けば忘れるタイプ。「あたしはとりあたまなの」も含めて、名語録に入れときましょうね。

音楽も大好きな愛娘ちゃん。ついに自分のテーマソングまで手に入れちゃいました。

「街の灯りが~  とても きれいね よこしま

ブルーライト よこ~~しま~~~」

なぜか、自分が「よこしま」と言われるのが結構お気に入りのようす。学校では清廉潔白なキャラを演じているぶん、家では欲望に忠実なのだとか。けど、お母さんにセクハラする女児って、よこしまとか以上のものがあると思いますよ?

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