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2006年7月10日 (月)

N・H・Kにようこそ!~朝食を食べながら親子で見ました~

イケメンが引きこもってんじゃねえ!!!!wwwwww

さわやかな月曜の朝、私たち親子は久しぶりに一緒に朝食を食べながら、深夜放送されたアニメ新番組「N・H・Kにようこそ!」を鑑賞した。原作は小説で、漫画化もされている「ひきこもり」をテーマに現代を描く意欲作。文体がテンポよく、それでいてしっかりしているので、若者対象の作品だろうが、年寄りにも面白く読めると思うので、原作も漫画もお奨め。念のため、小説と漫画は臆面もなく「NHKにようこそ!」、そのまんまだ。

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前にも書いたが、これに最初にはまったのは息子のほうだ。ちょうど、引きこもり始めた頃だった。あまり洒落にならない話だが、あえて洒落にしてやろうと私は思う。正直、当時私も児童相談所や警察や学校のカウンセラーなど、いろいろなところに相談したが、意外と、一番いろんなことを教えてくれたのがこの作品だったりするのだ。解決方法なんか何にも書いてないけど。

息子は、アニメにまったく期待していなかったが、私の強い希望でしぶしぶ録画。まあ、もともとハルヒを録っていた息子としては、ほとんど手間いらず。で、朝、徹夜明けの息子が「俺、夜は寝ちゃってると思うから」と言い、出勤前だというのに一緒に鑑賞することになったのだ。

渋谷系のおしゃれなオープニングに続いて本編へ。主人公・佐藤の妄想全開。町の人がみな悪口を言っているような気がして引きこもるようになったという佐藤クンは、立派な統合失調症状態だ。「でも、俺もそういうときがあるよ。本当なのかもしれないし、俺の妄想なのかもしれないけど」息子、かなりまじめに見ている。私も、世界中から笑われてるような気がして何年だ。「俺が4年も引きこもるようになったのはNHK…日本引きこもり協会の陰謀だ」という妄想は、なぜか小説や漫画よりかなり強引に見えるが、気にしないでいこう。その前に、アニメ佐藤はなんでこんなにイケメンで美声の持ち主なんだ?で、二人盛り上がる。

もちろん、引きこもりに美醜は関係なく、引きこもりイコールデブだのめがねだの、というのは偏見に過ぎない。が、背も高く、スーツも着こなし(in妄想)渋めのいい男声の佐藤クンは、やはりかっこよすぎてかえって気持ちが悪い。漫画版佐藤だって、そう悪いほうではないが、まだ親しみがもてる容姿で、エッチな妄想に溺れようが、ロリ画像にはまろうが、とことん堕ちていくさまも、なんとなく愛嬌があったのだが、これでは視聴者に共感されないんじゃないかと危惧する。佐藤がイケメンだからといって、女性層が喜んで見るとも思えないし、まったく、無駄なかっこよさだ。まあ、息子には引きこもりでもイケメンを目指してほしいが。

佐藤クンの隣の部屋からは、電波風味のアニメソングがひっきりなしに流れてくる。さすが「電車男」OP映像を作ったGONZO、某「にょ」とか言うキャラによく似たアニメキャラを作り、宍戸留美さんに「いかにも」な歌を歌わせ、佐藤クンは、好きでもない歌を延々聴かされる苦痛を訴える。このシーンでは、私は思わず息子を見た。あんたのことだよ、息子。私はもちろん、ご近所も大変なんだよ(涙)!

岬ちゃん登場。佐藤クンの妄想は一気にピンク色方面になり、親子で見るには気まず…くもなかった。この間の「中学生日記」を親子で見るほうが、よほど辛いだろう。あちらのNHKの方がある意味過激だ。来週は、負けないでほしいと思う。何がだ。

そして怒涛のEDへ。息子は大槻ケンジも好きだったらしく、「エンディングすげえよ!」と感動している。とりあえず、楽しみなアニメだ。

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