息子、久々に暴れる~うちの家電は使い捨てか~
最近はすっかり落ち着いたと思ったのだが、久々に息子が暴れた。原因は、私が掃除をしたからである。
年頃の子なら多かれ少なかれあることだが、息子は自分の部屋に入られたり触られたりするのを非常に嫌う。私も、余計な衝突は避けたいし、それ以上に「入りたくない」ほど、息子の部屋は混沌としている。
ついでに「息子の部屋」はどんどん広がっており、洗面所にはラジカセやコミックスがびっしり、玄関は「勉強部屋」に、聖域だったパパの部屋は音楽部屋にされ、家にはあるはずのない清涼飲料水やスナック菓子、カップ麺などで散らかされた。靴下などはあちこちでじっくりと熟成され、かぐわしくなっている。皿やどんぶりなどは数多く行方不明になり、捜索に行くと、たいてい変わり果てた姿で発見されるのだった。虫たちは生を謳歌し、当然悪臭もある。こうなると我が家だけの問題ではない…しかも息子は、火に対する執着が幼少のころから強く、いくら言っても火遊びをやめられないのだ。今日だって、たまの休みに玄関くらいはきれいにして…というつもりだったのだが、息子の布団の汗取りシートをつけてやろうと敷布団をちょっとあげたところで、「うげ」。…とにかく、明らかなごみや、汚れた洗濯物、虫の湧きどころくらいは取り除いた。
息子の部屋は無理だったが、今日はけっこう掃除機もかけられた。ちなみにうちの掃除機は、柄の部分が息子に振り回され、壁や家具などを壊すのに用いられたために、折れて今はない。したがって我が家では掃除機をかけるといえば、ひざまづいて行うものなのだ。カーペットに隠れたごみや髪の毛などが見えて、実に具合がよい。…ということにしておこう。
窓のサッシや玄関の雑巾がけ。水槽も、暑い季節に合わせてファンを出してやった。録りためたアニメなどを見ながら(マイメロディの予告は、今回も凄かった)、アイロンがけ。そして夕食を作っていると息子が帰宅。部屋が触られたことに腹をたてて飛んできた。
「触るなって言ってるだろう!俺は汚いのが好きなんだよ!」と叫んで、掃除機をどーん!と叩きつけた。フタの部分が、壊れて飛んだ。そのあと、部屋で、おそらくクローゼットの戸を壊しているのか、そんな音。久しぶりだなあ。先日も夜中に口論となったが、まったく暴力を振るわなかったので、ずいぶんよくなったと思ったのだが。
そういえば、昔ハムスターを飼っていたが、これもケージを掃除されるのがイヤそうだった。んもー、せっかくベストな寝床を作って気持ちよく寝ていたのに、また1から作り直しじゃないかー!においもつけなおしじゃないかー!と。人間にとって心地よい清潔さとか、芳香とかは動物にとってあまりありがたくないこともある。息子も、どこかそういうところがありそうだ。言葉はハムスターよりは通じるので、まだいろいろわかるようにしてやろうと思うし、また、やらなければならない。しかし息子は、物理や数学の話なら幼児のころからすいすい理解したが、人間として当たり前のマナーとか、常識とかの話はいくら言っても理解できないので、道のりは長そうだ。ご近所の皆さん、ごめんなさい。
掃除機は無理やりフタを押し込んでみた。動くかなあ… リモコン、電話、スキャナなども今まで投げ壊されて、会社帰りに買いに行き、自転車に積んで持って帰ってるのだけど、掃除機は無理だろうな。そういえば、電話機本体の前に、子機を壊されたが、これを買うのにいくらかかるか電器屋に行ったときのこと。
私「あのう、子機が壊れたんですけど、取り寄せになるんでしょうか?」
店員「故障ですか?バッテリーを入れ替えて見ましたか?」
私「…あ、いえ、そういう状態ではなくて…」
店員「修理を承ることもできますが」
私「…いえ……完全に、破壊されているので…」
店員「……………… !」
世の中、家電や家具を破壊する家族がいないことのほうが多いと思うので、説明するのも大変なのである。
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