ドンドンテポドンテポドンドン~不登校息子のけっこう熱い日~
未明から、北朝鮮がミサイルを大盤振る舞いしている。
多くの国民が飢え、凍えている国が、まったく豪儀なことである。
世界中が「何考えとんねん」と呆れ、慌しい。進行状況によってはきな臭いことになるだろうし、そんな日に「何事もなし」という日記を残しては後悔しそうだ。
息子は夕べ12時ころ起きた。私は一応寝なさいよ、と声をかけて1時ころ就寝。朝起きると、ニュース番組は大騒ぎ。台所に行くと、息子が珍しくメモを書いていた。
「北がミサイル発射したってよ
日本本土から90kmぐらいにおちたらしい
うわ二発目も…」
後で聞いたら、息子はよほど私を起こそうかと思ったくらい興奮し、ネットで騒いでいたらしい。朝には眠っていたが。って、寝るな。学校をなんと心得る。
が、100歩くらい譲れば、もしかしたら歴史のターニングポイントかもしれない瞬間に興奮し、どこの誰かはわからないとはいえ、熱く語り合うというのも、本人にとって大切な経験だろう。よし、譲った。私もストレスを溜め込んでこれ以上おかしくなるより、毎日1万歩くらい譲る気でいたほうがよさそうだ。譲りっぱなしだが。
息子は午後2時くらいにやっと電話で起き(何度電話させるんだ…)、慌てて登校。先生に会って開口一番、ミサイルの話をしたという。興奮して寝られなかったと話したら、先生も「気持ちはわかる」とおっしゃったそうだ。先生も、こんな息子のマイペースぶりに、譲歩、譲歩の毎日なのだろう…すみません。が、ヤリが降っても受験勉強が大事という時ではあるが、社会が大の苦手だというこの息子が、国際情勢を憂うというのは、すごいこと。歴史年表や世界地図を無理やり暗記させるより、こんな新鮮な教材のほうが、人生の役に立つんじゃないか。
「北朝鮮、何考えてんだろうね」帰宅後、また語る。幸い人的被害などはなく、朝の緊急記者会見生中継状態に比べて夕方のテレビ状況も落ち着いているし、片田舎の落ちこぼれた親子に世間で言われている以上の情報などがあるわけがなく、雑談レベル。
まあ、息子がひとつ憂慮していた特筆すべきことは
「深夜アニメ、大丈夫かなあ…(新番組ラッシュの季節なのに)L字画面だったら困るよなあ」
そっちかい。
一方、私は、北海道沖の、おそらく何万もの海洋生物の生命や寝床が奪われたことを憂慮した。もちろん、人的被害が出るのに比べたら微々たるもので、今、日本側が感情的になってはいけないのだが…
「今、ただでさえ庶民の味方・イカやイワシが高騰してるのに、また高くなっちゃうわ」
そっちかい。
「五十歩百歩」「かえるの子はかえる」何か、いろいろ教訓が思い浮かぶテポドン記念日である。
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