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2006年8月31日 (木)

俺の夏休み終わっちゃった~今日の我が家~

冷しゃぶを考えた人って、偉いなあ。

豚や牛の薄切りをさっとお湯にくぐらせ、火が通ったところで氷水に取り、たっぷりの生野菜とともに供する。なんてシンプル。暑い台所でも最低限の火しか使わないし、ゆで汁はスープのベースになるし、食欲のない夏でも、野菜も肉もたっぷり食べられる。

うちはたまねぎをスライスして、半分は氷水で肉と一緒にさらし、残りはなべでスープの具にする。たまねぎの、生の香りと熱した旨みが肉に移るし、味付けのバリエーションも広い。今日は味ぽんとゴマだれを出したが、時により梅干+紫蘇とか、わさび+醤油とか、個々の好みに合わせるのもラク。

何より、残業続きの身には、安く手早くできてうれしい。簡単だけど、こう見えても多少技が要る。うちで、一番上手に作るのは娘だ。微妙な火加減が、同じ肉でもしっとりなめらかに仕上げる。   と持ち上げて、食べる娘お手製の冷しゃぶはまた、格別。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

ミッキーマウスプラティの赤ちゃん、結局5匹いるのを確認。購入して1週間もしないのに倍ですか。まさに「ネズミ算」の恐怖。…が、元気そうだったプラティさん、すでに2匹が星に。また、今1匹が体調悪そう。ついでに今、ネオンテトラの1匹が、まっすぐ泳げていない。1年ほとんど穏やかであったのに、相次いで誕生と死を迎えた感じ。娘がいる夏休みで、ある意味よかった。「はぐくむ」「送る」という経験は大切だ。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

息子がたった今発したお言葉。

「じいちゃんがエリートなら、俺はエロートだぜ!(ビシ!)」

我が家の、2006年の夏は、終わる。

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2006年8月30日 (水)

息子が職務質問されました~って、自慢するな息子よ~

このところ残業続き。今日も買い物に行く余裕がなく、帰宅してありあわせのもので夕食を作った。鶏もも肉と夏野菜のケチャップ炒め。うちはケチャップ味を嫌う家族が多いのでめったのことでは作らない味だが、ナスやエリンギにはたっぷり鶏の脂を吸わせて炒め、オイスターソースも使い、仕上げにはごま油。はあ、疲れた。やっと座れる~と、子供たちを呼び、一家団欒で「いただきます」

「俺さあ、今日職務質問されちゃったよ」

…今日の一家団欒の始めの言葉がそれか。「はああぁ?」と聞き返す私。息子は、私の実家に届け物をしにいく途中、職務質問されたらしい。「なんでよ」「さあ?雨の中、自転車で走ってたからじゃね?」
息子よ、私も何度となく雨の中を自転車で走っているが、一度も職務質問されたことはないぞ。そういうことは、よほど「怪しい」人がうけるものだ。「どんな格好だったのよ。上半身裸でいたとか?」「いや、この格好」息子は、部屋では年中上半身裸で、めったに着替えることのないズボン姿という怪しい格好なのだが、このときは回覧板をまわすのを頼んだため、一応黒いTシャツを着ていた。「これにリュック?」「そう」「いかにもアキバ帰り、って感じ?」「うん、そう」

「どうやら、自転車盗難の容疑をかけられたらしくて」
このあたりは自転車泥棒が多く、とくに近くの大学生が常習的に行うらしい。この辺で、盗難被害に会わない人はいないだろう、と思えるくらいだ。息子も被害に遭ったことがあるが、そんな風に見られたか。一応どのあたりに住んでいるかなど、簡単な質問に答え、その自転車が本人のものだとはわかってもらえたようだ。だが、「タバコとか、持ってないよね?」と、荷物検査をされたらしい。おまわりさん、ナイスだ。たしかに息子はいろいろ火に関して怪しいので、チェックしてほしいところだ。だが、リュックの中を見ると、遊戯王カード、ハガレンカード、ガンダムカード…カードを束ねたものばかり。おまわりさんも「ずいぶんカード持ってるね~w」「はあ」というやりとりで、無罪放免となったらしい。そのカードは、私や祖父母から盗んだお金で買ったり、売り場のゴミ箱から拾ったものだったり、ほかにもいろいろありそうだったりするのだけど、そこまではおまわりさんも突っ込めないか。

息子がふらふらしている時におまわりさんに見てもらえるのはありがたいことだ。これまで、私から「この辺に中学生がたむろしている場所がある」と情報を提供することもしばしばだったのに、今まで全く補導されず、ちょっと息子が世の中を舐めていたところだ。誰かに見咎められる、という経験は貴重だ。

幸い、今日の息子は、私のお使いで実家に届け物に行くという、感心な孝行息子的状態で、私の父も今日はいろいろ大工仕事を手伝わせたらしい。趣味の大工仕事だが、かなり本格的な道具を揃えている父の手伝いは相当おもしろく、勉強になったらしく、「ドリルは男のロマンだぜ~」と浮かれていた。…ドリルと聞いて、夏休みの友かと思ってしまった私だが。

いよいよ夏休みも終わり。息子、学校の課題は作文以外やっている様子はなかったが、とりあえず散髪するようすすめてみよう。

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2006年8月29日 (火)

社長夫人と談笑しました~誰でも新聞ネタになる恐怖を抱えているのさ~

両親の離婚に立腹していたという少年は、友人を巻き込んでの母親の殺害で、「求めるもの」が得られたのだろうか。

今、急成長中のとあるお店の社長夫人とお話しする機会があった。彼女自身もずっと働く女性で、2代目がぐんぐんお店を各地に展開している最近も、せっせと働いている。2代目氏は、私より少し若いくらい?彼女は、いわば私の親世代だ。とても気さくでおしゃべり好きな方で、私もつい甘えたくなる。いろいろ興味深い話の中で、息子さんの話も出た。

今あちこちでひっぱりだこの息子さんはスポーツマン。いわゆる反抗期も、お母さんには反発しなかったらしい。その分、塾の先生や世間などに不満をもらし、またそれをなんとかしようという気概にあふれた息子さんだ。私は息子のことは何も言わなかったが、二人の共通理解として「でも、親とかに反発しない子は、かえっておかしいですよね~」という言葉が何度も出た。きっと、夫人も私が「中学生の息子が居る」というだけで、いろいろ察したのだと思うw。彼女は言った。

「2回。私もずっと働いてきて、息子と夫が対立してるのが心配で、『明日の新聞のネタになったら困るから、2時間遅刻します!』ということが2回あったのよ。息子も2回目は、取っ組み合ったら絶対親父を負かしちゃうってわかってるから、腕を後ろに組んで口論してたの。夫のほうは『包丁を出してでも、息子に勝つ!』とか言っていてw」そ、それはしゃれになりませんよwwと突っ込みを入れつつ「でも、きっとそういうことって、どこの家庭にも多かれ少なかれありますよね~」と言ったら、「ある!誰も言わないだけで、絶対にあることよ、新聞ダネになっちゃったらどうしよう~!ってことが!ww」

よかった。息子が暴れたり、私が壊れたり、警察ざたにもなるような大騒ぎを起こす、とんでもない欠陥家庭にも関わらず、ご近所の私の親ほどの皆さんは、「うちもいろいろあったわよ~」などと暖かく声をかけてくださっているので、わかってはいるのだが、こうしてご家族そろってサクセスストーリーを歩んでいる、ぱっと見てとても仲のよさそうな理想的な親子でも、そういう試練を乗り越えてこられたのだと直接伺うと、感慨もひとしお。

もっとも、そんな荒波を乗り越え、今は順風満帆の日々だからこそ言えるのだろう、「昔はこれでもいろいろあった」と。まあ私だって、最悪の時期を抜けきれたと思えたからこそ、ブログであれこれ書けるわけで、一時期はものを書くどころか人と会うのもイヤだったのだが。
あんなふうに明るく過去を話せるようになるのは、まだまだ先だ。

最近こそ、私か子供、どっちかが被害者加害者として新聞ダネになるのを怖れないようになれたけど、息子が世間と一線をひいて生活している限り、「老母ミイラで発見 半年遺体放置同居の50代引きこもり男性逮捕」ネタはありそうだし。

息子よ、私をあんなふうに苦境を振り返れるご身分にしてくれ~

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

FF3があちこちで売り切れ。名作のFF5ほどのシステムではないが、あれがこの作品の上に立ってできたのだとつくづく思う。グラフィックや音響は、DSで比べようもないくらいにすばらしくなったのだろうが、この音楽の魅力、きっとファミコンでも鳥肌モノだったのだろうと想像する。

ところでルーネス(がくしゃ)って、改蔵や絶望先生に似てるような…

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2006年8月28日 (月)

高校球児幻想~ハンカチ王子はいかがなものか~

今年は久々に「野球」がきた。春の王ジャパンに引き続き、夏の甲子園も、球史に残る名決勝、早稲田実業、駒大苫小牧の両エースの活躍は、久々に「甲子園のヒーロー」らしいさわやかさを感じさせてくれた。

しかし、特に「ハンカチ王子」などという名をつけられた早稲田実業の斉藤佑樹選手の騒がれ方はちょっといかがなものか。たしかに、人気実力とも、久々の大物だ。端正な顔立ちに清潔感漂うしぐさ、知的なところも加えて、まさに「理想の高校球児」が出現した感がある。

日本人は、「白球に青春を賭ける穢れなき高校球児」という幻想が大好きだ。この「穢れなき」が重要。前の甲子園のヒーローだったダルビッシュ君は、喫煙でヨゴレがついてしまった。真紅の優勝旗を北海道にもたらした駒大苫小牧にも、多くの物語を期待したが、結構部員の不祥事なんかのヨゴレがついてしまった。

うちの近所にも某高校野球部のキャプテンがいたが、小中学生の女の子に露出などの性的いやがらせを頻繁に行い、ついにはひったくりで捕まった。高校球児がこのようなことを起こすと「まさかあの子が」という反応になってしまう。うちの息子など、オタクだというだけで「性犯罪者予備軍」呼ばわりされて傷ついて不登校になっているのだが、こういう傾向はまだまだ続くのだろう。スポーツに青春を賭ける子は、健全。そうでない子は不健全。こういう構図の元、高校球児には必要以上に「努力、友情、勝利」などの物語を望む。ったって、スポーツ少年だって、オタク少年だって、悪いことをやるかどうかの確率なんて、たいして変わらないと思うのだけど。

横道にそれた。まあ、斉藤君は賢く、清潔で、実力もあり、優れた少年なので、騒がれるのも無理はない。が、一介の高校生をつかまえて「王子」はないだろう。甲子園が終わって大分たつ今日だって、「ハンカチ王子選抜チーム情報」「ハンカチ王子の彼女は慶応少女だった」などの報道が相次ぎ、今朝のワイドショーでは彼についてまわった女性リポーターが「アーーーッ!今、汗を拭きましたぁ!」などと、まるで珍獣のような騒ぎっぷりだ。

そんなふうに騒がれるたびに、斉藤君がおかしくならないかと危惧してしまう。またこんなに騒がれたところで、ちょっとでも「穢れなき高校球児にあるまじき振る舞い」のひとつでも報道されたら、マスコミは持ち上げた反動で、たちまち叩きに転じるだろうことが容易に想像できる。

イメージで必要以上に貶められるオタク少年もつらいが、必要以上に神格化される高校球児も気の毒だ。

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2006年8月27日 (日)

死と、誕生と~うちのミッキーマウスプラティ~

1週間前にミッキーマウスプラティ5匹購入。4匹は食欲旺盛で、ものすごく元気なのに、1匹だけ、ひっそりと葉陰に隠れていた。やはり、昨日お星様になってしまった。

プラティは卵胎生のめだかの仲間で、状態がよいと爆殖してしまうが、飼いやすく、混泳も容易で、人懐っこく、かわいいと人気の熱帯魚。底ものばかりで寂しい水槽に華やかさを、と尾の部分にミッキーマウスのような黒い模様が出るのが特徴のミッキーマウスプラティを購入。娘の希望で5匹も。たしかに卵胎生の魚の出産とか興味はあるが、増えすぎても困る。一応、うちには小型カラシンであるネオンテトラもいるし、生まれたばかりの仔の多くは自然に淘汰されること、また本当に殖えてしまったら、それなりに責任を持つことを娘に承知させた。が、星になった1匹は、「もしかして唯一のオス?」と思われた個体。しかも葉の影や流木の陰などに隠れてばかりの「引きこもり」。

爆殖どころか、出産も見られないかもね…と、お魚を埋めてやりながら、娘と話した。

が、今朝のえさやりのときのこと。

流木についたモスの中に、少なくとも2匹、黄金色に輝く赤ちゃんプラティを発見!

まだまだテトラやプラティの口に入ってもおかしくないようなサイズだが、慎重に生きている。すでに妊娠していたメスがいたのだろう。一度に産む仔の数は10匹くらいだそうなので、あるいはすでに何匹かは落ちていたのかもしれない。

ねぼすけの娘も、「プラティの赤ちゃんがいる!」の声に飛び起きた。昨日から一転、祝賀ムード。もちろん、まだまだ油断はできない小さな命。今日の水替えも慎重にやろう…

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2006年8月26日 (土)

FF祭りな週末~24時間ヘネマラソン~

FF3のんびりプレイ中。序盤いきなりお子様たちが飛空艇をゲットし、飛び回るのに驚いた。FF12なんか、空賊が仲間にいるというのに砂漠を歩き、山を登り、空港を詣で…飛空艇の遠かったこと。まあ、すぐにぶっ壊し、今は徒歩と船とチョコボの旅を満喫中。FF3は初めてなんだけど、武器を両手に持つのは普通…?二刀流のせんしやシーフはともかく、杖を両手に持ってたこ殴りするしろまどうしには違和感が…(といいつつ、やめないんだけど)

さて、FFといえば、今日はちょっとした別の祭りもあります。ヘネ魔石鉱の「最強の矛」を1000分の一の確率でゲットすること血道をあげた人々が、アンガールズに負けるなと言わんばかりに、「24時間ヘネマラソン」をやるという、恐ろしくも悲哀に満ちたマラソン大会。(会場)一体どんな感動が待ち受けているのでありましょうか。言いだしっぺは実は私…

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2006年8月25日 (金)

FF3発売~息子に首を絞められますた~

昨日はFF3DS版の発売日。仕事がかなり忙しいのだが、FFの発売日ともなれば一種の祭り。バレンタインにチョコを買い、クリスマスにケーキを買うように、しっかりソフトはゲット。

泥のように疲れていたのだが「ちょっとだけ」と起動。最新のソフトなのにやっぱり懐かしい雰囲気。「うわ、なんかクリスタルに選ばれちゃったよw」息子もちょっとのぞきこむ。
「あ、アルクゥゲット」アルクゥを仲間にしたときについ漏らすと、息子が「その言い方やめろよw」と突っ込んできた。心と声を入れ替えて「アルクゥ、ゲットだぜ!」と言うと、後ろから羽交い絞めに首を絞めてきた。死ぬがな。

息子は友達とよくそうやってふざけているらしい。私は男子中学生の友達か。
そういえば、一昨日の豪遊以来、息子はものすごく懐いてくる。昨日帰ったときも、なんと私に聴かせたい・歌わせたい・一緒に歌いたいアニソンやエロゲソン等を編集したオリジナルCDを用意して待っていた。うれしいが、喜んでいいのか。漫画を読むのにも、ぴったりくっついてくる。

前から、この子は3歳児のまま体が大きくなってるなと思っていたが、妹抜きの水入らずで、甘え放題ねだり放題という一日が、よほどうれしかったのだろう。私も一番上の子だったので、その気持ちもわからなくはない。決してないがしろにしたわけでなく、むしろかまいすぎかと思っていたのに、12年間、それほど寂しかったのかと思う。

息子よ、覚えていないかもしれないが、私はもともとテレビゲームが大嫌いだったのだ。家族とコミュニケーションをとるためにはじめたのが最初なのだぞ、あくまでも。

しばらくはFF3の攻略情報を交換し合う中学生同士の関係になりそうだが…

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

仕事先で自分のデジカメを使い、その場でお得意様に画像を見せた。

間違えて、夏に撮ったコスプレ画像を見せてしまった。

それも「メイドガイ」のを。

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2006年8月24日 (木)

不登校息子と豪遊~親子関係しきりなおし~

「今日は息子の家族サービスに専念する」と決めた。別に、「高校生が母親の首を斬り付ける」というニュースがあったせいではない。いろいろ二人の都合がついたのだ。

まあ、いろいろあった。お互い悪い部分もあったし、行き違う部分もあった。息子は学校にほとんど行けなくなり、いろいろ損失を負った上でこれからの進路を考えなくてはいけない。貧乏のどん底から一人で這い上がるためにはいろいろ我慢したりさせたりということがあったし、そのせいでお互いが不審にもなった。

学資保険満期金50万円は、息子の前で手渡され、新しい保険契約に関する手続きも子供たちに参加させた。現金は息子と一緒に駅前の郵便局へ行き、息子の口座に入れるところを確認させた。息子は、自分のお金がこんなに貯まっている事(ただし息子の感覚で)に驚いたようだった。

「これは、あんたが将来の道を歩くのに困らないように、ママが貯めてきたお金。高校くらいは行けるようにしないといけないから」と話した。これまでそんな話もできなかったが、受験や進学にどういうお金がかかるかも話した。受験するにもお金がかかる、滑り止めの私立の多くは、入学金を納めなくてはならず、他の学校に行くことが決まってもほとんど帰ってこないこと、うまく公立高校に入れたとしてもこのくらいのお金、私立だったらこのくらい、いざというときにフリースクールなども考えているが、息子が大金のように考えているお金も、意外と簡単に飛んでいってしまうこと、など。

今、ようやくこの段階だ。

駅周辺には制服を着た中学生がたくさんいた。同級生のグループからも「よお」と声をかけられた。「たぶん、高校の説明会だと思う。俺は情報入ってこないから行ってないけど」と息子。引きこもり仲間でさえ、行ったことがあるようなのに、何やってるんだか…しかし、私自身も仕事を毎日やるのが精一杯で、何もしてやることができてなかった。第一、定期テストもまともに受けられない状態で、志望校云々なんて、考えられないし。

今の息子の第一の課題は、家族を含めた人間関係を円満にすること。もはや父親には何も期待できないが、それ以外は2年前には考えられないほど良くなってきた。第二の課題は「生活リズムを取り戻す」こと。朝、起きるべき時間に起き、寝る時間に寝る。自分の気まぐれでなく、社会のリズムに合わせること。今日は、眠いとかなんとかいう息子を、明るい町に連れ出し、家では食べられないおいしいものを食べさせ、おねだりも極力聞いてやり、楽しませてやろう。外の世界は、こんなにも刺激に満ちているのだ。

電車に乗り、まずは私のお得意先でもあり、絶対に息子が感激すると信じたお蕎麦屋さんへ。一人前1000円以上する食事なんて!とイヤがったが、私が絶対これがお勧め!と思う天せいろを食べさせた。どうよ、この打ちたての蕎麦。コクのあるつゆ。てんぷらもからり、大きなえびはぷりりと、存在感も満点。わさびアレルギーだと思い込んで外食を避けていた息子に、あえてここの本物のわさびを、ちょっとでもいいから入れてみなさいと勧めると、素直に「うまい」とうなずく。お会計時、店主が「息子さんですか?」と話しかけてくれた。なんと、息子は初対面の店主と気軽に話しはじめた。不登校が、引きこもりが、うそのようだ!うまい蕎麦は、引きこもりを直すぞ!「美味しんぼ」的展開だ!

息子の希望を聞くと、なかなか海や山というわけにはいかず、その町のオタク向けスポットがどうしてもはずせない。今日のメインは閉館間近の「バンダイミュージアム」だ。以前に連れて行ったときには生活の不安からザクマシンガンを撃たせてあげられず、ずっと恨み言を言われていた(俺の希望なんか、結局聞いてくれないじゃないかよ~!と)ので、今日は大いに豪遊させるつもりで。ところが、息子はガンプラなどを見るだけで満足。「もう、いいから」と言った。さすがにだだをこねるのは卒業したか。帰り際、ケロロのグリーティングに遭遇。こういう着ぐるみとしては小さく作られ、動きなどが本当にかわいいので、バンダイミュージアムでも大人気。「すげえ。本当にかわいいなあ」だから、去年あれほど一緒に見に行こうと言ったのに。

カラオケに行き、日ごろやたら歌う息子を、思い切り歌わせた。ヘヴィメタ系、絶叫系、アニソン、どれもうまい。おまけに得意の「あなごさん」声でも歌いこなす。驚いたのは、家ではやらないファルセットも完璧だったことだ。「Air」のテーマ曲「鳥の歌」や、「ファンタジックチルドレン」のエンディングなど、女性でも歌いこなすのは厳しい曲を、美しく歌ってる。若本からオリガまでって、息子はばけものか。なぜか一緒にアニメタルを歌い、今度は「レッツファイナルフュージョン」を一緒に歌おうね、と誓う。

本屋にも行った。古書も新書も、品揃えの良い店に行ったので、息子は大喜びで、漫画談義におねだりにとコミュニケーションを楽しんだ。高校進学の本も読んでみたり、いきなり漱石の「坊ちゃん」をねだられたり。CDショップでも、アニメのDVDや一部CDが安い店に案内。そのあとの日用品の買い物も嬉々として手伝い、「荷物重い~明日は筋肉痛~~」とはしゃいでいる。「おいおい、あんたらに食べさそうと、肉や野菜や牛乳やらで、いつもその倍くらいの荷物持って帰ってるし、そのくらいの荷物持って毎日仕事で歩き回ってるんだよ~」と言っておいた。

良い刺激になったと思う。今、息子は必死で宿題に取り組んでいる。

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2006年8月23日 (水)

子供の保険を検討~郵政大臣お墨付きは今のうちらしい~

息子の学資保険が満期になり、満期金をもちがてら、次の保険を勧めに、郵便局の人がやってきた。どちらにしろ子供の怪我や病気に備えて何か保険に入るつもりだったし、こちらもその心積もりだったんだけど、数日前、父が「ちょっと待て」と言ってきた。

一昔前なら断然郵便局が有利だという印象だったが、今は民間の商品のほうが有利ではないか、というのだ。父は、顔の聞く代理店に、大雑把な見積もりを送ってもらい、一緒に資料を見せてくれた。たしかに、月々の掛け金や、入院などの保障額に、結構差がある。今日は会社の夏季休みが取れる日だったので、できれば今日中にことを済ませておきたかったが、契約は慎重にいこう、ということになった。

が、結局、今郵便局の簡保がいいかも、ということになっている私たち。郵便局の人も、差し迫る民営化に備えていろいろ必死だ。

まず、今なら簡保の証書(他社では証券ですよ、と強調)には郵政大臣の印がつく。つまり、日本政府が転覆でもしない限り、国がこの契約を保証するのだ。これは、来年9月までの契約に有効だそう。これは強い。

そして、一見掛け金や保障に不利に見えるが、他社が死因などにいろいろな条件をつけ、結局なかなか保険金がもらえないこともあるのに対し、郵便局はほとんど確実に保険金が出るという。死因や入院の理由が災害だろうが、テロだろうが、がんだろうが、あれこれ特約なしに保障する。本人に瑕疵があった場合でも…極端な話、飲酒運転などで困ったことになっても、補償してくれるというのだ。そう考えると、郵便局、頼りになる。

今のところ、一応他とも比較検討して…と、契約書の必要事項は記入しながらも、来週まで正式な返事は待ってもらうことになったが、おそらくこちらで決まりそう。息子よ、今は保険に入っていない状態なので、絶対に入院するようなことのないように。朝の超散歩や、公園やエレベータホールでの壁のぼりはやめて……

余談。

郵便局の人って、今もう「当社の場合は…」などという言い方をしている。すっかり、民営化にシフトした感じだ。で、担当の人がごくポピュラーなお名前の方だったのだが、この方の名刺が手元にない状態で、仕事先から携帯で郵便局に電話をかけたときのこと。
「Sさんいらっしゃいますか?」
「Sは2人おりまして、名前も同じなのですが、字は…?」
字も何も、Sさんという苗字しか記憶にない。担当地区などを言ってもわからないらしい。
「…え~と、ずーずー弁のSさんですが…」
「かしこまりました、少々お待ちください」

つ う じ た よ ! (;´ρ`)

この話には、父も母も、子供さえ大いに受けていた。

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2006年8月22日 (火)

今日午後、とても涼しくなりました~恐怖のビルがご近所に~

営業で月に一度訪れるところはいくらもあるが、今日の相手は、以前にも猫大好きで頭の下がると書いた女性。一見、かなり派手でドキュ風味の奥様だが、本当の動物好きで、ご近所の事情にもかなり詳しい。彼女のお話はいつも楽しく、仕事を忘れ…いや、ちゃんと雑談の中にも、いつもおいしい情報を下さる、まことに素晴らしい方だ。

今日は、誰と会っても「暑いですね~」で始まる。で、私は、この近所で実際に私が経験した「怖い話」でつかみを狙った。つかみはOK、彼女は、とても乗ってきた。

で、10倍怖い話を聞かせてくださった。
((((((;゚Д゚))))))

そこのお宅からちょっとのところに、古い街道筋の、三叉路がある。その、又のところに立っているビルなのだが、そこがかなりやばいらしい。

彼女の家は土地持ちで、駅前にいくつか店舗用のスペースを持っているのだが、そこを引き払って、安い家賃と、いろいろ良い条件に惹かれてそのビルに引っ越した元店子さん。実はそのビル、昔殺人事件が起こり、現場は血の海とワイドショーなどで報じられ、近所では知らぬ人はいない場所。彼女も知りながら、「余計なこと言っちゃ悪いかと思って…」と、黙って見送った。現場の2階は、今の大家さんが住んでいるそうだが、事件以来、そのビルで飛び降り自殺が4件、起きている。
近くにメンタル系の病院があり、バスに乗った患者が多く通るのだが、そのビルのそばでなぜかバスを降り、上に上がって、飛び降りてしまうのだそうだ。ちなみに、落ちる先は、裏の墓地だ。うわあ、近寄りたくないなあ。

「で、出るらしいのよ」と彼女は言う。その店子さん自身は、見えるほうではないのだが、たとえば人の気配を感じる、誰もいないのにドアノブが周り、人一人分くらいすうっと開く、風も無いのにハンガーがくるりと回って落ちる、くらいはざら。怖いのでいつも音楽などをかけっぱなしにして、明るい時間にそこに入っても、無音なのは怖いから…とラジオをかけっぱなしで夜閉め、翌日出勤すると、高い棚の上において、固定していたはずのスピーカーが、コンセントがはずれ、二つともぶらりぶらりと揺れていたとか。

十分、まずいでしょう、それは!

その店子さん、前に健康上の理由で辞めた店員さんの生霊だと思い込みたかったらしい。が、バイトの人が、「見て」しまったらしい。一生懸命作業をしていたら、背後から視線を感じた。ああ、店長が見守っているのかなあ、と思っていたが、様子がおかしい。で、振り返って………

元店子さん、生霊のことだと思い、「それは、こういう年恰好の人でしょ?」と聞いた。バイトさん、蒼白で「…いえ…」と言ったまま、口をつぐむ。元店子さんも、もう、それ以上は聞く勇気が無くなったらしい。(ある意味、生霊の方が怖いと思うけど)

その近所の人も、怖い目にあっている。「見る」だけでなく、車に乗って出かけようとしたら、いきなり車の中が白くなった。「これはまずい」と思っていたら、出火、炎上。幸い脱出したものの、大騒ぎになったらしい。そんな、奇怪なだけでなく、身の危険を感じるようなことが、そのビルの周辺では頻繁に起きる。

あるときは、店のシャッターが狂ったように暴れだした。あんまりなことに、店子さんは大家さんに携帯で「何とかしてください」と助けを呼ぼうとした。そのときだ。シャッターを支える棒のような部分が外れ、店子さんめがけて飛んできた。
気づくと、携帯電話ははるかかなたに飛ばされていた。棒は、電話を持った左手を直撃したのだ。
まるで、「電話をやめろ」というように。

元店子さんの左手は、以来痛みが走り、動かすのに不自由しているという。

て、どこのホラー映画ですか。

さすがに、なんとかならないですか、と大家さんにかけあうのだが、「そんなの序の口。うちはいつも火の玉がうろうろしてるのが見えるよ!」ととりあってくれない。

て、どこのブラックギャグですか。

で、元店子さんとしても一刻も早くそこを出たいと思うのだが、資金が無くて思うようにならない。それだけ、そこは破格の値段で人に貸しているのだ。勢い、お金の無い人が集まる。正直、夜逃げ寸前の人が。

ビルの周辺にはよく、怪しい車や人が待機しているという。ご近所の人も慣れっこだそうだが、それは、夜逃げしようという住人が用意した車と、それを抑えようと待ち構えている893だそうだ。つかまった住人はどうなるんだ…((((((;゚Д゚))))))

コワイ霊が集まると、コワイ生きた人間が集まるという、恐怖のスパイラル。そういやそのビル界隈、私もそばを何度か通ったけど、何も知らなくてもなんとなく「もう来たくないな」と思ったもの。ビルがあったのは覚えていないが、道の感じが、なんともイヤだったのだ。なんということのない道なんだけど。

この先は、憶測。古い街道筋の、こういうところは、いわゆる刑場に使われたことが想像できる。私も昔ぶらぶら歩きが好きで、都内旧跡などを歩いたり、古地図と照らし合わせてうっとりしてたのだが、なんとなく、いろんな有名なところと雰囲気が似ている、と思ったのだ。ちなみにうちの近くにもなんとなく「こんなとこに家が建ったけど、この家には住みたくないなあ…」と直感した場所があるのだけど、やっぱり、あとでそこ一帯が昔の刑場跡だと知った。もちろんその家は10年たっても売れた様子は無い。

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2006年8月21日 (月)

N・H・Kにようこそ~第7回親子鑑賞会~

さわやかな月曜の朝。娘も朝練に出るので早起きし、よし、今日は気持ちよく家族で朝を過ごせるぞと息子を起こしに部屋の前に行った。まさに声をかけようとしたその時。玄関の鍵が開き、息子が入ってきた。

「うわ、びびったーーーー」

それは、こっちのせりふだ。息子、また「朝のお散歩」に行ったらしく、朝は良いなあ、などとご機嫌。しかし、早起きで出かけるのならともかく、昨日昼ごろ起きて徹夜して、朝放浪するのは微妙にさわやかな青少年の行動ではないぞ。

娘が部活に出かけたとたん、息子が「よぉーし、NHKにようこそ見ようぜ~~」と準備をし始めた息子。そんなに妹に見せたくないか。いろいろ自分の痛い部分を突かれるからかな。

今日の内容は、まるで先週、私が抱いた素朴な疑問に答えるかのような内容。佐藤の母親は、一応息子の東京生活に見切りをつけ、いっそ手元において就職させようとしていたらしく、上京を機に、そういう話をしようと電話してきたのだ。

佐藤は、見栄っ張りだ。

中身が伴わないのにプライドだけは高く、頭も悪くないが、問題解決能力に欠けるところがある。無気力や幻聴など、放っておくと危険な兆候があるのだから、ここは親などの元で、周囲に目をかけてもらったほうが良いと思うのだが、どうやら故郷は佐藤の最後の砦らしい。今、こんな悲惨な状況だって、田舎じゃあ「東京でがんばっている佐藤クン」でいられる。おめおめと家に帰り、親の助けで仕事に就くくらいなら死んだほうがマシ、とでも思っているのだろう。でも、今の佐藤クンって、馬鹿にしている田舎のどの仕事のひとつも、きっと満足にこなせないんじゃないかと思う。小さな商社だろうが、町工場だろうが、菓子屋の売り子だろうが。今ならまだ若さでカバーできるけど。

息子を案ずる親を 撃退 安心させるため、会社を興し、結婚を考えている彼女を捏造する佐藤。典型的なラブコメ的展開。こんな可愛い子が自ら「私が彼女役やったげる」と押しかけ、デートをし、腕を組む(ぷにゅ)なんておいしい展開、あるわけないだろ!wと、甘さを突っ込みつつ、次回へ。

この番組を見始めたとき、息子がエンディングの「踊る赤ちゃん人間」にものすごく感動していたのが印象に残った。大槻ケンジなんて、私の世代のミュージシャンだと思っていたのだが、息子は「踊るダメ人間か!ピーターパン症候群よりひでえ、赤ちゃん人間かwww大槻ケンジやっぱすげえ」と大いに受けた。息子、「踊るダメ人間」知っていたのか。「ピーターパン症候群」なんてのも、20年位前の流行語的なものだと私は思っていたのだが、ダメ中学生の息子が口にするとは。この大槻ケンジ氏を起用するあたり、このアニメ、さすがに「引きこもり」世代をしっかり鷲掴みするつくりだ。
「引きこもり世代」というのは、まさに下は息子、上は私の世代なのだ。

最近、息子はこれを見ながらも、うっかりブログに書かれちゃかなわんとばかり、不用意な発言を避けている。が、それなりに同じように佐藤や山崎、一番年の近い岬ちゃんの心理を分析し、自分に投影しながらいろいろ考えてるんじゃないかなあと、期待している。

今日書いた佐藤像は、どこか「私」自身だ。

Music 踊る赤ちゃん人間

アーティスト:大槻ケンヂと橘高文彦,小泉豊
販売元:ビクターエンタテインメント
発売日:2006/07/20
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2006年8月20日 (日)

カシオペアが活動休止してました

8月1日に、あのフュージョンバンド・カシオペアが活動休止を発表していたことを、ココログのトップで知りました…(公式HP

私の世代にとっては本当に懐かしく、今の年になっても変わりなく聴ける音楽だったので、本当に残念。と言っても、私も子どもを生んでからはライブに行くわけでなく、さらにメンバーチェンジしてからはCDもご無沙汰。それにしても、テレビなどでほとんど報道されていないそうで、その方が驚き。そりゃあ、ランキングを派手に賑わかすようなバンドでは無かったけど、誰でも一度は耳にしているような美しいサウンドで、日本人の高い音楽性を海外にも知らしめた功績もあるバンド。「解散」ではないにしろ、まったく理由も明かされない状態での突然の休止、もうちょっと大きく扱われてもよさそう。私だって、向谷さんがココログにブログ持ってて、たまたまトップを見に行かなかったら、知ることもありませんでしたよ~…

そういえば、先日の某元アイドルの自殺に関して、「夫もミュージシャン?」「でも、全然聞いたこともないようなバンドの名前が出てたわよねwww」と、会社で話題に。思わず「えええ~~有名ですよ、T-スクウェアは!」と叫んでしまったけど、インストゥルメンタルバンドって、まだまだ扱いが低いかも…。そして私はまた、マニアックで変人と笑われる…

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2006年8月19日 (土)

これが自慢の不登校息子3~ダメ絶対音感~

久しぶりに息子と、「それゆけ徹之進」を見た。朝日小学生新聞連載の漫画が原作なのだが、毎回教育上よろしいのかよろしくないのか、おもしろいのかおもしろくないのか、微妙なラインを渡り歩く感じが一部にたまらないアニメだ。

今日のお話は、どっかで見たようなロボット犬・ロビィとの感動物語。ロボット犬の飼い主である少女リナの声を聞いた息子が「あれ、これ、アスミの声じゃね?」と言い出した。

アスミというのは、「ふたつのスピカ」というアニメ(漫画)の主人公。クレヨンしんちゃんで知られる矢島晶子さんが、物静かながら芯の強い少女を好演。ついでにアスミに憑いた幽霊のライオンさんは、子安さんが演じ、シリアスなのにしんのすけとボーボボの競演という、声優さんってすごいなあ、なアニメだった。

そんな名優矢島さんが、こんなとこに出るの~?と私。最近も、「BLOOD+」で、わかりやすくいうと女吸血鬼に男子中学生が性的な意味で襲われ、殺されるというシーンがあったのだが、襲う女も襲われる少年も矢島さんが担当。さらに、その二つの人格が融合したような状態に変化していく様子まで演じわけ、芸の幅の広さをしみじみ堪能したばかり。ガラスの仮面では、亜弓さんを演っているそうで、洋画の吹き替えからここぞという難しい役どころまでばっちりこなす、名声優の一人。こういっては何だが、あまり視聴率のよろしいともいえない番組のちょい役なんてもったいなすぎないか。しかし、息子も、いや、絶対あれはアスミだ、と言ってきかない。そこで二人は、エンディングのキャストに注目することになった。ずらりと並んだ声優の名前の中に、矢島さんの名は無い。ほら、やっぱり…と思ったところで、最後に特別扱いで名前が出た。

ロビイ リナ リナのママ
  矢 島 晶 子

これには息子も吹いた。「やられたっ!ロビイもかよwwwww」「すごい!ママもやったんだwwwww」すごい、すごすぎる、矢島さん。もしもこれでロビイの機械的な音声も生でやってたら、女山ちゃんとか言われそう。
それはともかく、息子はますます「ダメ絶対音感」を誇ることとなった。「俺は新ドラえもんののび太のママの声も、三石だってすぐにわかったからな~勝った~」

…これで一芸入試とか受けてくれる学校が、あればよいのだが。

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2006年8月18日 (金)

JINミュージックステーションに初登場~本当に日本語だったんですね~

「BLOOD+」のテーマソングで注目の「雷音(ライオン)」を歌うJINがテレビ初登場。この曲が出たときは、衝撃だった。サウンドが良い。ボーカルも良い。どこの言葉かわからないが、新鮮だ、と。
翌日あたりに、ネットで「実はほとんど日本語」と知り、さらに衝撃を受けた。

で、息子と何度か聞き返したことがある。「わかんねーw」「だれかがわらう、っていってる?」「それはわかる」などと笑いながら聞き終えて、で、いざ自分が歌うとなると、老化した私の頭には、なぜか「おっぱいおーおぱいおー」というようなフレーズしか出てこない。

「おっぱいおーおぱいおー」
「だーれーかがわらうー」
「お~えお~お~お~」

どんな歌だ、それは。

なので、今日の放送では歌詞が出るのが楽しみだった。

おおおお!ほとんどが漢字だったのか!道理でお経のように聞こえたはずだ。そして、歌詞テロップが出てると、ちゃんとそう聞こえる!不思議がいっぱいだ

かのサザンオールスターズも、デビュー当時は「何を歌っているのかさっぱりわからない」と言われたもの。あのサザンを生まれた頃から聞いている世代は、さらに日本人離れしたリズム感と、巧みな歌詞を組み合わせていくんだろうなあ、といろいろ感慨にふけった。

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夏休みアゲハ計画~アゲハ観察仲間さんようこそ~

今日の検索フレーズに異変。「さなぎ どこ アゲハチョウ」がいきなりトップに躍り出たのだ。今まで、FF12にテレプシコーラに不登校にエロ漫画にと変遷してきたが、さすが夏休みも後半、こういうキーワードがくるのか。夏休み、庭の木などでアゲハの幼虫を発見し、これを観察しよう!という親子が、毎日丁寧に日記をつけ、さあそろそろさなぎになるかなあと思ったところで思わず出る「さなぎ どこ アゲハチョウ」。よくわかる。私も何年も、可愛い山椒の木を犠牲にしながら羽化する日を心待ちにして、そろそろというところで消える幼虫に、何度悔しく思ったことか。昨年、ようやく周囲にさなぎになっているのを見つけたのだ。羽化するところを見ようと思ったら、何か工夫する必要があるだろう。

さて、昨日書いた12匹のキアゲハの子達。おとといまでは、たしかにパセリはこんもり茂り、まだなんとか余裕がありそうだったのだが、今朝ほど見たら、小さな苗も含めてすっ…かり、葉も何も無くなっていた。まだ幼いと思っていた大きさの子たちも脱皮し、「最終齢の食欲をなめるナヨ」という顔でわずかに残った葉柄に鎮座ましましている。食べるものが無いからか、満足してさなぎになりにいったのか、数は半減。見るとちょっとはなれたツユクサにとまっているやつもいる。念のため買っておいた、パセリの枝を一枝おいて出勤。夜見ると、置いたパセリには誰も近寄らず、みんなが消えていた。市販のパセリ、農薬でも気になったのかナーーー…。まあ、君たちキアゲハのおかげで、うちはしばらくアゲハまたぎのパセリでがんばるしかないんだがナーーー…。

また週末、時間のあるときにでも周囲を探そうと思う。

さて、今日仕事でとある奥様を訪問。玄関先で長く話し込んでいると、強風にあおられて、何かが私の頭に当たり、ぽとりと落ちた。
「きゃああ~!」
奥様パニック。落ちてきたのは、最終齢のアゲハの幼虫だったのだ。
「あれ、このあたりに大きいみかんの木とか、ありますか~」とのんきな私とは裏腹に、奥様はティッシュを取りに家の奥へ。私もすっぱい液をかけられても困るので、適当な紙で拾い上げ、適当なところに逃がしてやったが、虫が平気な私に奥様は大変驚いていた。「実は私、毎年アゲハを育ててるんですよ」と話すと、奥様「あら、虫は嫌いだけどアゲハは好きよ」と興に乗る。結局、最近いただいたという梨を2個も、お土産に持たせてくれた。さて、その家の周囲を見ても、風であの位置に落ちてくるような大きなミカンや山椒の木は見当たらず、向かい側に人の大きさほどの柑橘の木を発見するばかり。おそらくあのあたりで育ったのが、さなぎになろうとして家の壁にでも上っていたのか。うまいこと、さなぎになれていればよいがと思う。

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2006年8月17日 (木)

夏休み不登校息子観察日記~アゲハ観察の方がよほどかわいいのだが~

息子は、絵に描いたようなオタクだ。
王道を行くようなオタクだ。
どこに出しても恥ずかしくないくらい、立派な、まごうことなきオタクだ。

その息子が、絶対湾岸に出かけたくなるはずの今月13日、「今回はいいや~」と、とっとと朝寝してからの睡眠サイクルが、やっぱりおかしい。

「俺の眠りのピークって、夜7時なんだよな」
とかいいだした。それまで睡眠サイクルとか、まったく信じていなかったくせに、そういう困ったことを言う。私の仕事だと、どう考えてもその時間に息子にご飯を食べさせ、お風呂に入れて寝かしつけることができない。いや、会うことすらできない。せっかくおみやげに会社でもらったお菓子を持って帰ってやっても、与えることができない。朝は食べず、昼もまともに食べておらず、夕食だけが栄養補給源だというのに、どうすりゃいいのか。

今日も必死で仕事を切り上げ、買い物をして帰ると「もう、お兄ちゃん寝ちゃったよ~」と娘が出迎える。娘がいないときだったら、私はどんなさびしい帰宅時間を過ごすのだ。

で、2日続けて早寝した息子。これが、丑三つ時に起きやがる。トイレに1時間もこもったり、歌いながらシャワーを浴びたり、台所でぺペロンチーノを作ったりして、実にうるさい。朝4時くらいになると、散歩に出ることもあるらしい。ただでさえ「問題行動」でご近所の注目の的なのに、あるときは竹刀の素振り、あるときは公園の木に登って就寝、コンビニの駐車場で寝ていて「行き倒れだ」とネットで騒がれたこともあるくらい、奇妙な行動を起こすのでやめろというのだが、本人はいたってさわやかな朝の散歩を楽しんでいるつもり。私も寝不足になるし、もちろんご近所に大迷惑なのだと言っているのだが。

「今日も散歩したぜイェー」散歩帰りの息子は、決まってハイテンションだ。その日あったこと、ネットで見つけたこと、ギャルゲーのこと、その手のアニメのこと、洗濯にトイレに化粧にと動き回る私にくっつき、ずっとしゃべり続ける。「ねえ、もう着替えたいんだけど?」というと、さすがに部屋の外に出るのだが、壁越しに熱く語り続ける。今日は「双恋オルタナティブ」とやらについて。

この年まで「後追い」が続くとは思わなんだ。

はいはい、よちよちの頃にも、「後追い」でトイレにも入れないくらい追われたが、それは一時のこととどの育児本にも書いてあったのになあ…。

一応、私は先週末から下痢が続き、時には寝込み、今朝も大事な仕事があるので休めないが、微熱が出ている、と言っておいた。昨年の今頃も寝込んで秋に入院する羽目になったが、あまり改善されなかったので、きっと危機感なんか抱かないんだろうなぁ…

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

キアゲハ13匹のために、我が家のためにと貴重な盆休み~しかも腹下し中~を、パセリの苗探しに費やした私。どの園芸店、ホームセンターにも「この時期にはねえ…」と言われ、購入を断念。たしかに例年、この時期にパセリ苗を見たことはない。
幸い、見ていると幼虫たちはもう寿命も尽きると思われる株の、花の部分にご執心。これだけで、結構大丈夫なようだ。…それから、1匹、まだ小さかったのが力尽きている。熱い鉄柵にでも触れたか。合掌。
というわけで、12匹のいもうとたちを育てることになった私。良く見ると、パセリ株の周辺に、種が飛んで発芽したと思われる苗がいくつか。今のパセリが食害に負けないよう、雑草を丁寧に取った成果だ。

そして、近くの雑草をむしったり、水をやったりすると

にょ

にょ にょにょにょにょ

と、次々にツノを出すのが、かわいい。

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2006年8月16日 (水)

娘がクッションを作るらしい~幼き日の娘のお言葉~

夏休みの宿題に、娘がクッションカバー作りに挑戦するらしい。とりあえずヌードクッションと、布地と、刺繍糸を買ってやったのだが…はたしてどうなることやら。

思い起こせば、娘がまだ幼稚園くらいの頃。私は安くて夏に心地よい布地をたっぷり買ってきて、娘にパジャマを作ってやった。共布で作ったフリルやギャザーの可愛い、夏らしいパジャマに娘は大喜びだった。

さて、まだまだ布地はある。この布で、私は娘専用の枕カバーを作った。やはり共布のフリルが可愛い、おそろいの枕だった。娘は大喜びで言った。

「うわああ~~~ありがとう、かわいい

ほ ご し ょ く のまくら!」

………当時も虫かなんかのテレビ番組を見たところだったか。

娘よ、今回も安いからとワッフルの布をたっぷり買ったぞ。思う存分、保護色の服などを作るが良い。

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2006年8月15日 (火)

N・H・Kにようこそ~第6回親子鑑賞会~

「山崎さんって、彼女いるみたいですよ」
という岬ちゃんの一言に嫉妬に燃えた裏切られた気になった佐藤が、ひきこもりの分際で伐々木アニメーション学院に乗り込み、真実を探ろうとする話。体験入学希望者と間違われ、自分の理想のゲーム企画書を書く佐藤だったが…

佐藤クンの親って、なんでひきこもらせたまま4年も放置してるんだろう。ふと、現実的な疑問を抱く。アパートとはいえ、首都圏に一人暮らしさせる費用は相当なものだ。大学を除籍された以上、一人暮らしをさせる意味もないし、そこの街で生きる道も見つけられないんなら、アパートなどとっぱらってでも、故郷に戻してやったほうがいいと思う。佐藤は打たれ弱い。山崎のおかげでようやく目的を持って動き始めたのだが、ちょっと企画書を笑われただけで「症状」が出ている。統合失調症。決して珍しくない病気だが、悪化させると深刻なことになる。

アニメ専門学校の中は、意外ときれいな雰囲気で描かれていた。こんな美男美女が集まってくる学校なのかw日本が世界に誇るアニメーションの若きクリエイターを養成するのは大切なことだ。だが、息子もモデルとなった学校には入る気がない、と言っている。私も、アニメーターや声優の置かれる状況を考えると、とてもそういう世界に子どもを進める気がない。息子は、今回の放送でどう思ったんだろう。

まあ、今の息子の夏休みの過ごし方では、将来アニメ学校の講義にもついていけるはずがないのだが。

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2006年8月14日 (月)

子どもに聞かれて困ること~どう答えりゃいいですか~

娘と一緒に都心めぐり。秋葉原や有明、汐留などで夏休みを満喫した。
本当は息子も一緒に連れていく予定だったのだが、息子は、「金が無いから行く気がしない」と断固拒否。とにかくいろいろ難しい。

で、娘とお出かけなら、ファッションにグルメにショッピング、と、それなりに楽しみに出かけたのだが。

まず、秋葉原に行きたいという娘。ガチャガチャがずらりと並ぶキャラクターショップに立ち寄り、いろいろチェックをし始めた。

「あ、ひぐらしのなくころに」
「あ、Canvas2」
「あ、To Heart2」
…ケロロとかプリキュアそっちのけで、なんか妙なものに反応している。「あ、クロミちゃんメイドカフェだ。あ~メイドカフェいきて~」なんだそれは。いつもの娘じゃない。

さて、たまたま有明に通りかかって、世界最大の漫画の祭典をのぞく。エロ本のイメージの多いイベントだが、ものすごくまじめな本や、娘も大好きな可愛い動物グッズなどもあり、コスプレなどを見ると喜ぶ。で、歩いていると娘がはしゃいで言う。

「あ、ローゼンメイデン第7ドールのコスプレ」
「あ、メイドガイのコスプレ」
「あ、『これが私のご主人様』のコスプレ」
なんか、おかしい。娘じゃなく、息子と一緒に歩いているようだ。

可愛いハムスターの本や小鳥のグッズを買ってやり、適当に汐留の日テレのイベントなどを見学。「もう1回、秋葉原に寄りたい」というので、DVD-ROMなども買って帰りたいし、と立ち寄り。駅に着くと、娘が呪文のように

「とらのあな」

とつぶやく。改札口前の床にある広告、ホームから見える看板…。

「何よ、それ」「ううん、べつに」といいながら、にまにまする娘。なんなんだ。

そして家に帰り着き、息子に買ってやったおみやげの本を渡し、娘は幸福そうに、今日買ってもらったものを並べ、思い出をかみしめていた。「楽しかったね」「混んでいたけどね」と家族で話していると、娘が唐突に言った。

「ところで、ホモとやおいってどう違うの?」

……娘よ、あんた「赤ちゃんはどこからくるの?」と聞く前にそれですか。そういえば、小学生の人気漫画「あさりちゃん」でも、「やおい本を描こう!」というネタがあるが。そんな難しいことを聞かれても、私は困ります。

また、娘の今日の怪しげな言動を息子に話すと、「おまえ、俺の本勝手に読んだだろう!」と怒り出した。やはりそうか。夏休み、親がいないと本当に大変だ。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

なぜか家族全員が好んで読んでいる漫画のひとつ

仮面のメイドガイ(3) Book 仮面のメイドガイ(3)

著者:赤衣 丸歩郎
販売元:富士見書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ばかばかしさも突き抜けたものがあると、芸術的でさえあります。

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2006年8月13日 (日)

我が家の生態系4~扶養家族が増えてしまった~

昨日、我が家のローズマリーの花の蜜を一心に吸うアゲハ発見。おお、アゲハの幼虫もそろそろ出ているかも、と思い、山椒の木を観察したが、一匹、鳥の糞状のやつを見つけただけだった。

いつもはもう5,6匹はいるんだけどなあ…

なんか、うちがもうすぐ火事になるとか水没するとかの予兆だったらコワイなあ、などと思いながら、夕方何気なく他の鉢を見ると…

鮮やかなシマの幼虫が、柵にいる。

えっ!と驚き、パセリを見ると、キアゲハの幼虫がいっぱい!

13匹は確認。いつもだったら、年に1匹出るかどうかなのに。我が家のパセリは2株。うち1株は昨年からのもので、ほとんど葉がない。

確実に、パセリが足りない!我々の使う分も、無くなってしまう~~!

盆休みのうちに、買いに行かなくては… orz

もはやなんのためにやってるかわからない家庭菜園であった。

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2006年8月12日 (土)

息子の感想~ただいま寄生中!~

昼ごはんの冷やし中華を食べながら、息子がつぶやいた。「あれ??…なんか話すことがあったと思うんだけど…なんだっけなあ」どうにも、思い出せないらしい。が、食事を終え、リビングでゲームをしようとした息子が「あーーーーっ」と叫んだ。

「これだぁ!これ読んだことを話そうと思ったんだ!」
息子の手には、「ただいま寄生中!」のコミックス。

「ていうか、えろいな、これ!!!!!!」

うわああ。息子も、わかるのか。羞恥と、スカトロと、その他いろいろ想像させるサービスカットの数々。生理的にじわじわくるいやらしさ。
「けど、おもしろいかっていうと、微妙だな」
まあ、そうだと思う。

で、冷やし中華を前にして、このことを少し思い出したんだ(苦笑)

20年も前に目黒寄生虫博物館に行って楽しんだ私のような人間はともかくとして、ちょっと閲覧注意のエログロ漫画。お食事前にご覧になると、ダイエットに成功してしまうかもしれません。

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ただいま寄生中を読みました~エロいというのはこういうことさ~

そろそろ年頃にさしかかったはずの娘が、羞恥心が無くて困っている。
「暑いから」と、家ではズボンなどを脱いでしまい、パンツまるだしで歩き回るのである。私も息子も「何かはけ!」と怒るのだが、一向に言うことをきかない。「おとうさん、私の胸って大きいかなあ」と相談してくる育成ゲームの娘とか、そんなのありえないだろう!なんて突っ込んでいたのも今は昔。いちご柄のパンツでうろうろするので、「イチゴばたけやめろ」などと呼ばれているが、注意すると私の顔に尻をおしつけ、「うれしいかー、うれしいかー」とほざく。うれしかねえ!

さて、古い漫画のようだが、あさりよしとお著「ただいま寄生中」を手に入れ、読んだ。これに興味を持ったのは、以前の記事で書いた「金田はじめの事件簿」の表紙カバーでこれの広告が載っていたことだった。…それはあたりまえだと思うのだが、なんと、自社・同著者の広告なのに、絵では「ただいま寄生中」、文字では「ただいま寄生虫」となっている。

こんな派手に誤植される本というのはいかがなものか。

ただいま寄生中 Book ただいま寄生中

著者:あさり よしとお
販売元:白泉社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

めがね美少女・幸村いづみは、生徒会長の石田光成さんにあこがれる16歳。ところが正義と悪の寄生虫戦争に身も心も巻き込まれ…

なんの予備知識も無く、ページを繰り始めて第一印象。

まあ、すごいエロまんが。

裸などは一切無く、中学生にも読ませられる内容なのに、エロを狙ってる。途中、有害出版物の規制を訴えるおばさんたちが登場して、なんとなく「あ、あの時代の社会風刺漫画かな?」と気づいた。「規制中」と「寄生虫」をかけて、あえて裸を出さずにエロティシズムを追求した反骨漫画、ということかな?と。
あとがきまで来て、本当にそうだったらしいと納得。驚いた。当時はエロ漫画と認識してくれなかったとか、アンケート最下位だったとか、うらみつらみと反省が書き連ねられている。…そりゃそうだろうなwww

あら、当時私が読んでいれば、正しく「すごいエロ漫画」と解釈できたのかも。

それどころか、「青少年の正義心を育て、寄生虫の知識を身につけられる、科学まんがザマス」くらい、いかれたレビューが書けたかもしれない。もしも、当時ブログなんていう誰でも日記やレビューが書けるシステムがあれば。

まあ、それはともかく。

ぬらぬらとした寄生虫が口から!あれこれの真田十勇士(寄生虫)が美少女の尻から!私の検便を返して!尻から出ないで!あああああっ石田さん、そんなっ!!

「羞恥心」という、今日本から失われつつあるものを持ち合わせぬ人間には、この作品のエロティシズムは微塵も理解できないと思う。もう、15年ほど前にも本当にこれが理解されなかったと思うと、恐ろしい。

正直、制服ミニスカで胡坐かいてそこらに座ってる女子高生より、長襦袢姿で「はずかしゅうございます」という80のおばあちゃんの方がエロティックだ。羞恥あってこその、女の魅力。これが軽んじられていては、やがては恥知らずばかりの国、世界になることだろう。それって、いいのだろうか。

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2006年8月11日 (金)

N・H・Kにようこそ!~第5回親子鑑賞会~

佐藤のふりみてわがふり直せ

佐藤といっしょにどこまでも

か。

引きこもりニート・佐藤くんと、後ろ方向に前向きなオタク・山崎、なぞの美少女・岬ちゃんの物語の、このままじゃ佐藤君になっちゃうかもしれない不登校息子との鑑賞会も、5回めを迎えた。しかし今回は、小学校の健全娘も交えて、である。

高校時代の美人先輩の登場で、ようやく物語がゆっくりと進み始める。美人で大人びた先輩だが、今は……  テレビアニメの許容範囲での、薬依存症。佐藤クンという引きこもりの視点から、現代日本の陰部暗部が、徐々に浮き彫りになってくる。そして岬ちゃんのあぶなっかしい「カウンセリング」。

なんだかんだ言っても、山崎や岬ちゃんに構われ、エロゲーを作るという目標を得た佐藤クンは、第一話とは比べ物にならないほど生き生きとしている。おまけに先輩と携帯番号の交換まで出来て、ずいぶん明日への希望がわいてきている。謎の美少女・岬ちゃんとて、落ち着いてよく見れば、今どきフロイトだのユングだのを、得意げに持ち出してくる小娘だ。おにいちゃん、思わずセクハラしちゃったよ、てな佐藤。

人間、本当に何も出来ずにこもってしまうよりは、友人を持ち(たとえ山崎でも)、外に出(たとえ秋葉原でも)、何かをする(たとえエロゲー制作でも)のがよいことだとつくづく思う。

「エロゲーなんて、簡単じゃん」と息子は言うが、まさに「言うは易し」。お決まりのパターンを踏襲していけば形になるといわれるエロ世界だが、そんな誰にでもできるものではないと思う。私はスキャナにはさまった息子のイラスト下書きやらを見ているが、正直エロゲーを馬鹿に出来るのか?というかわいらしいものだ。シナリオでも絵でも、本当に人を喜ばせられるエロゲーができるものなら、私も一目置いてやろうと思う。

息子とひきこもりーずは、昨冬、コミックマーケットにでかけた。「18禁やら買うなよ~」と親としての義務で言っといたが、今日おもしろいことを言っていた。「俺はエロには手を出さないで、ギャグの、本当におもしろいものだけ買ったのよ。でもエロ買った友達はみんな失敗してた。エロってピンキリあって、だましもあるからああいうところでは手を出さないのが吉。あとでとらの○なとかに行って、吟味して買う方がいいよ」

どこで社会勉強してますか、息子。

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2006年8月10日 (木)

鈴置洋孝さん死去~さよなら、(あえて)万丈~

声優・鈴置洋孝さん肺がんで死去56歳のニュースを知ったのは、帰宅後。えええええ。と驚いていると、ほぼ同時に2ちゃんねるの専用ブラウザ・壺からもピンポンパンポーン♪と、速報が入った。大変だ。今夜は大騒ぎだろう。

私にとってはアニメ声優デビュー当時を知る、なんとなく思い入れのある声優さんだ。なんと甘く、それでいてクールで知的な声を持つ人だろうと感じ入ったものだ。「無敵鋼人ダイターン3」の万丈役は、謎のおぼっちゃま系色男っぷりと、ばかばかしさ、そして底知れぬ影を持つ役どころを、これ以上無いくらい演じてくれた。次にガンダムのブライト・ノア役。万丈に比べるとずいぶん地味なキャラクターだなあと思っていたが、つくづく、はまり役だった。初代ガンダムの声優さん、またずいぶん若くしてお亡くなりになる方が多いものだ。合掌。

感傷にふけりながら夕食を作っていると、旧来の友人から電話。「バンダイミュージアム、閉館ですって?」。彼とは昔一緒にミュージアムに行ったことがある。これもまた、感傷ぶかい話題ではあるが、春からその情報をキャッチしていた私としては「それより声優の鈴置さんが亡くなりましたよ」だった。「え~と、鈴置さんていうと…」彼は、いろいろオタクの世界に住んではいるが、声優さんにはさほど詳しくないようだ。「ダイターンの万丈、それからガンダムのブライトさん」なぜか、ガンダムのキャラクターって、アムロの視点で呼び名を変えてしまう。マチルダ、ミライ、セイラはさんづけ、フラウ・ボウはフラウ・ボウ。不思議なものである。もはや、ブライトさんは、自分の年の半分以下の坊やだというのに。「…ほかにはありますか?」と聞かれて、「ドラゴンボールの天津飯」と答えた。「天津飯ですかあ~!」彼にとっては、そちらの方が馴染み深かったようだ。

そこで、鈴置さんの代表作というか、マスコミが何の声の人として報じるかが話題になった。引用した記事では「ガンダムのブライト・ノアの声優」として報じられていた。少なくとも朝日新聞ではブライトさんが代表作だ。しかし、一般的に知名度の高いのはドラゴンボールのほうでは?という気もする。明日の新聞各紙、テレビ番組がどう報じることだろう。…テレビは、あまり報じてくれないかな…少なくとも、「あの万丈の」とはどこも報じてくれそうにないから、私が報じる。

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2006年8月 9日 (水)

2006第1回ししとう勝負~好き嫌いの子のための楽しいお食事~

「さあぁ、遊戯(ゲーム)を始めようかぁ…」

少年漫画の読みすぎな母(って、私か)の言葉から、今夜の夕食は始まった。

今夜のメインは、豚肉となすとしし唐のみそ炒め。みそも、しし唐も、不登校息子の苦手なものだ。

それが嫌いな人間ほど、嫌いなものに遭遇する」。私が生きてきた間に、何度この教訓を得たことか。蛾が死ぬほど嫌いな友人は、毎日のように「昨日も大きい蛾を見ちゃってさあ…」と嘆いていた。蛾が大好きな私でも、あそこまで遭遇できない。私の弟(生きているほう)はとても神経質だが、そんな彼に限って、髪の毛とか、虫とかが食事に混じっていた。

しし唐もまた、彼の嫌いなものだった。1パックのうち、せいぜい1本くらいしか激辛なヤツがないというのに、必ず弟に当たるのである。やがて弟が成人し、辛いもの好きになってからは、息子がそっくり、同じ役どころを受け継いだ。

「オレ、絶対、辛いのにあたるんだよなあ…」早くも涙目の息子。こんな息子のために、ここ十数年、自分ではしし唐を購入していなかったが、いいかげん息子も私より背が高いのだ。大人の階段を上ってもらおうか。「いただきまーす」小学生の娘はクールに食べ始める。「つうっ」息子、いきなり当たりをひいたらしい。…実は私も当たった。かすかではあるが、甘みよりは刺激を感じる。「1本めから当たったよ…」「そう。早くお食べ」もくもくと食べる私たち。ああ、夏野菜の味噌炒め!てんさい糖と味噌と酒をあわせ、肉となすとキャベツをじっくり味(調味液半分)を含ませながら炒め、最後にしし唐を入れて残り調味液を入れて仕上げた、夏の味。これまで息子のために封印してきたけど、こういう食卓が無くて、夏を語れるか。おおっと。私も2本目、ぴりぴり来たぞ。

「いてええええええ」息子も来たらしい。ひらりといすを飛び越し、家中を走り回っている。息子、いろいろ大人びて見られるが、実のところ、まだ3歳児かもしれないという、発達障害の疑いがある。つくづく、それを感じる。確率高いな。安かったせいか。娘は、黙々と久しぶりの味噌いためとモロヘイヤのスープ、大好物のなすの漬物に舌鼓を打ち、バラエティ番組を楽しんでいる。

結果。息子は3本(一応配慮して少なめにしてやったのだ)中2本が当たり。私は5本中3本。「オレ、6割だよ!!ひでええよ!」「ああ、私も6割くらいよ。おんなじね」と私。娘はしれっと言う。「うちは5本中、1本だったわ」

娘、激辛に当たっても、平然と食べていたらしい。さすが、我が家で唯一まともに生まれ、学校その他で女の子にモテモテのクールビューティ。少しは息子も見習え。

「ということは、今日のしし唐大会は、息子くんの勝利ね」と私。「おめでとう、お兄ちゃん」と拍手する娘。「おめでとう(高音)、おめでとう(低音)、おめでとう(普通)」と私。「おめでとう」と、ど低音の娘。パイプ椅子に座らされているかのような、エヴァパイロット世代の息子、「おめでとうじゃねえよ!!なんだよそれwwwww」と泣き笑い。

しかしすごいものだ。息子、通常の料理では、肉ばっかり食べて、野菜が残るパターンなのに、今日ばかりは嫌いなはずのしし唐が真っ先に口に入り、肉ばかりが皿に残っている。

嫌いなものも、細かく刻んだり、好きなキャラクターの形にしてやると喜んで食べてくれます。…てな、軟派な育児雑誌を思い返した。な~にが食べてくれますとか食べてくれないとかだ。子ども甘やかすな!と、当時は思ったが、もしかしたら永遠の3歳児かもしれない息子にはこういうゲーム仕立てが良かったのか。いつまでやんなきゃいけないんだかわからないけど。

「それでは2006年第1回しし唐杯は息子の勝利~~」まあとりあえず、楽しい食事でよかった。また、しし唐食べよう。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

しかし失敗した…今日の昼食は、とあるこだわりの蕎麦屋の天せいろだったのだ。どこか不器用な、でもとことんまじめな店主が、そばの栽培からこだわり、殻つきの実のまま農家から仕入れ、その日の朝に脱皮、製粉して手打ちにして供するそばは薫り高く、のどが喜ぶつるしこ感。天婦羅も誠実に作られていて美味。この季節では、さすがにそばの薫りが損なわれるし、この天候ではきっと…と思い、のぞいてみたら、案の定お昼時というのに誰一人お客がいなかったのだ。自分的に、昼食に1100円は高いのだが、天せいろを満喫。この内容で1100円、にはまったく不満はないのだが…しし唐になすにと、いろいろかぶってしまっている。美容と健康に良い1日30品目にするには失敗な選択であった。まあ、たまにはこんな夏グルメもよいか。

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2006年8月 8日 (火)

アンジェラ・アキさんが社長令嬢?~FF音楽にはずれなし~

新聞の広告で、「スクープ!人気女性シンガーソングライター実は社長令嬢」というのが目に入った。

通常、ワイドショーなどで「有名女優離婚激白」とか「大物俳優不倫」などとあるのは、「微妙」なタレントさんが多い。「ああ、そういえばいたわね。久しぶりに見たわ」とか、「あの役の。顔は知ってるけど、芸名知らなかったわ」とか。でも、わかってはいても名が伏せられていると興味をそそられ、ついつい見てしまう大衆の心理。私もまた、ついついその女性週刊誌を開いてしまったのだ。

て、アンジェラ・アキさんかい!

本当に赤丸急上昇の人気シンガーソングライターやん!

私の心は複雑だ…ドラゴンアッシュのボーカルが古谷一行の息子という話題の時には、普通に名前出されなかったっけ。アンジェラさん、FF12のテーマソングで注目、その後も大ヒットをとばし、数々の歌番組やドキュメンタリーなどで取り上げられる、まさに時の人だというのに、女性週刊誌では「微妙な人」扱いか。それとも、あえてその事実を出そうとしない、アンジェラさんとお父さん側に配慮してのことか。

記事の最後に「昨年は倖田來未、今年後半はアンジェラ・アキの年」というようなコメントがあったが、両方ともFFのテーマ曲を歌っているではないか。スクエアって、毎度有名・無名に関わらず、すごい人選をするものだと思う。

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2006年8月 7日 (月)

帰ってきたクワガタ~ちょっと夏休みモード~

先日、不登校息子が拾ってきたクワガタ。片方のハサミがなく、不自由そうなのを「面倒見てやりたい」と言っていたのだが…根気が無いというか、本物の生き物をきちんと最後まで世話するのに自信が無いというか、翌日には「逃がした」と言っていた。3、4日前のことだ。

生き物を飼うというのは大切な経験だ。最後には死んでしまうということも含めて、一度は経験させるべきだ。生きることに必要なことは何か、何が欠けるといけないのか。また、生き物が心地よくあるのにはどうしてやるのが良いのか。いろいろなことが学べる。結局それは、自分を活かすことにもなる。だから、不登校でいろいろ発達に妙な部分のある息子に、自分で世話をさせてやりたかったのだが。

が。

今日、私が残業からとぼとぼと帰ると、我が家の玄関前に、あのクワガタがいるではないか。

捕まえて、入浴中の息子に教えると「マジーーーーーー!」と叫んでいた。

我が家に帰ってきた…などと考えるのは、感傷的過ぎる。が、人間は、そんな物語をつい想像し、小さな虫にも愛着を持つ生き物。弱ってるのだろうが、私の手に必死でつかまるのにも「もお、暑いんだから、早く上着を脱ぎたいのに~」と文句をつけながら、やはり愛おしい。捨てるところであった息子特製虫かご復活。スイカの切れ端を入れ、今度はラップをかけず、適当に入れてやる。

もう、飛ぶ元気もないのだろうが、クワガタはまったく逃げるそぶりもなく、スイカに吸い付いている。そんな様子に息子も「必死で吸ってるwww」とうれしそう。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

夏休み、やはり絵本や本などが気になるところ。あの鬼才・いがらしみきお氏の最新絵本は、「いじめ」をテーマにしたものだという。

私は、「と○ないホタル」のような物語が、正直苦手である。あまりにもわかりやすく、いかにも子どもに「与えられる」物語だからだ。いじめはいけない、助け合おう、命は大切だなどと言ったって、実際の子どもは大人が思うより残酷だし、辛らつだ。たとえみんな仲良く、という理想的な幼児の世界を築いても、いずれは「劣るものは攻撃される」という社会に触れることになる。

いじめは、絶対なくならない。程度の差こそあれ、劣るものや異質なものは排除される。また、そうでなくては社会や大勢の命を維持できないという部分もある。私や息子は、排除される側になりがちな、持って生まれた性質を持つ。ある程度は修正できるが、どうにもだめな部分もある。

でも、生きていかなくてはいけない。

そんな自分にも、アライグマ君にも、ぼのぼのやシマリスくんにも、きっといろいろ考えさせる1冊。

ツワイオのこと―いがらしみきお・ぼのぼのえほん Book ツワイオのこと―いがらしみきお・ぼのぼのえほん

著者:いがらし みきお
販売元:竹書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

答えは、どこにも書いていないんだけど。

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2006年8月 6日 (日)

こだわりの息子のお買い物~オタクは自らに制服を課す~

息子と久しぶりに買い物に出かけた。息子の靴に穴が開いているというのと、お気に入りのズボンにこだわり、何日も穿き続け、隙を見て洗ったりすると怒って暴れだす状態。見かねて私が仕事の合間に購入しても、サイズや好みが合わないなどでまったく問題が解決しないのを、ようやく一緒に外出することに成功した形だ。

まずは靴。息子は極端な甲高足で、ひもはイヤだのなんのとうるさい。しかし幸い今日はすぐにぴったりの靴を見つけた。ところがレジの方が、お会計の途中「失礼しました。中があまりに汚いのでお取替えします」と、売り場に走っていってしまった。二人は顔を見合わせた。「…あんたの足が汚いせいじゃないの…?」「…そうかも…」
なんせ、片足の親指付近は完全に地べたを歩いているというのだ。試着で汚してしまったのなら、むしろそれを買わせていただくのが筋だろう。が、よく中を見ると、息子が試着したのは右足だが、左のほうも同じように汚れていたので、一応新しいほうにしてもらったが。今度からはもっと気持ちよく買い物をしたい。穴が開く前に、買いに行こうよ、息子よ。ていうか、なんでそんなにすぐに穴があく?

そして問題のズボンだ。ただでさえ、子供服を買おうか大人服を買おうかと迷うお年頃。おまけに息子はちょっと変わった体型をしている。ウエストが恐ろしく細く、一方尻がかなり大きい。息子のウエストの紳士ものはなく、子供服の170センチなどでは尻が入らない。とはいえ、おばさん服というわけにもいかない! そのうえ、色、柄、素材、価格にものすごくこだわるので、一筋縄ではいかない。「でけー」「尻入らねー」「色イヤー」「ブランドが入っててイヤー」「たけー」
ブランド物しか着ない子などよりははるかにましかもしれないが、とにかくうるさい。幼稚園くらいの頃だったか、あの頃から本当にこだわりが強く、やはりくたびれたシャツが気になってスーパーに行ったのだが、ワゴンの中に、ちょっと変わった感じのTシャツを見つけ、勧めたことがあった。息子はたちまちそれを気に入り、なんとワゴンにある同じ柄のものをすべて集め始めた。「何やってんの」「これ、全部買って!」…とにかく、極端なのである。

「パジャマも買おうよ。外ではお気に入りのを着ても、部屋でくつろぐときや寝るときにはそういうのがいるでしょ」「いや、いらない。寝てると俺、汗かくし」「…だから、汗をパジャマに吸わせるの。でないと布団が汚れるでしょう?」「要らない」「……」
息子には、まったく常識が通用しないので、あたりまえのことをわからせるのが大変だ。…よく考えたら、この子の父親もまったく同じだった。お義母さんも苦労していたらしい。こりゃ一生モノかもしれない。

「あ」
ジョークトランクスコーナーの前で息子が立ち止まる。ほしいのでもあるのか?
「あせった~『ホコリをとらえてはなさない』かあ」
「なに?」折られてて全部は見えないが、フローリング床専用モップの広告みたいなトランクスがぶら下がっている。

「つい、『ロリをとらえてはなさない』って読んじゃったよ」
「終わってるなw」
「うん、終わってるんだ、オレ」

いかん、これ、親子の会話じゃない。
「あ」また、息子が何かを見て言う。「どうした?」「あそこにいる人だけど…」

レジに向かった男性をそっと指す息子。長い髪にバンダナ、リュック、Tシャツには「アキバ系」のプリントの、40くらいの男性。あのシャツ、前に見かけて買ってやろうかと思ったことがあるなあ。

「あの人、前にこの街に来たときも見かけたんだけど、あの日とまったく同じかっこうしている」息子は友達と、1週間くらい前にこのあたりに遊びに来ているのだ。
「ふうん。で、あんたもそのときと同じかっこうしてるってことはない?」

「あ」

図星だったようだ。

ようやくジャージ1本とズボン1本購入。息子のファッションセンスと、衛生観念がレベルアップしますように。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

今週のマイメロディは「(スタッフが)のんびりできたらイイナ!」だったようだが、手抜き総集編をやるにもキレと毒があってさすが。また、いずれおとらぬ名場面集。わかっているのに裸サンタクロースで吹いてしまった。クルミ・ヌイの可愛さは犯罪。

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2006年8月 5日 (土)

今月のテレプシコーラ~伏線総ざらえ~

篠原家は、本当に健全な、理想的な家庭だ。

何事にも手を抜かず、母として妻としてバレエの指導者としてがんばり続けるお母さん。
おっとりとしながら、妻や娘のサポートに徹するお父さん。

そんな両親のもと、これ以上ないくらい、まっすぐに育った舞姫たち。

その、まっすぐさがいけなかったのか…長女の千花ちゃん、そろそろ49日も迎えたのか、洋風な家になじむような、あっさりとした祭壇で、花に囲まれ遺影となって微笑んでいる。その姿も、バレエの舞台衣装らしいのが哀しい。

前々からにおわされていた、「いじめ」の問題がいよいよ明らかになってきた。あんなことになったのに平然と「バイ」といってのける高森さんには底知れぬ恐ろしさを覚えるが、母親の千恵子さんの言葉には心底頭が下がる。これだけがんばってきたのに最愛の娘を失って、他の誰のせいにもしないのだ。実際、私も千花ちゃんがいじめなどに屈したなどとは思えない。自殺するかしないかは、結局は自分の問題だろう。千花ちゃんにはバレエしかなかった。イヤな連中の鼻を明かすのにも、バレエしかありえなかった。だから自分が踊れないのではないかと思ったとき、完全に自分を否定してしまった。

少しでも、千花ちゃんがアイドルとか恋愛とかにうつつをぬかせる子だったら。高森さんの100分の1でも、したたかだったら。

でも、そんなにも踊ることに全身全霊をかけた千花ちゃんだからこそ、ここまで多くの人の愛情を受けたのだろう。私にとっては、「あしたのジョー」の力石か、「ベルサイユのばら」のオスカル以来の漫画大事件だと思う。

千花ちゃん、まだトゥオネラで踊っているらしい。生前最初で最後の、あの素晴らしい舞台の頃よりも、いくらか大人びた体型になり、艶やかに舞う千花ちゃんに、涙。

でも、ずっとこのままあそこで踊らせてはいけない気がする…

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2006年8月 4日 (金)

精神科・メンタルクリニック大繁盛~3週間待ちは当たり前~

こーころオナニーにたとえよう~~

清らかな歌声なのに、どうしてもそう聞こえてしまう邪な私。耳鼻科に行けって?片耳、軽度の難聴です、すみません。精神科行けって?メンタルクリニックと心療内科なら行ったことあります、すみません!!!

で、今はそういう関係のお医者さんに行く気さえ、失っている状態だ。ひとつには、息子の状態がかなり良くなったこと、ついでに自分の症状も気にならなくなったことがあるが、「やってられない…」と思ったこともある。

かつての息子は、ちょっとしたことで暴れだし、家の壁、ドア、家具、電気器具、なんでも壊す状態だった。世を恨み、級友や祖父母に殺意をほのめかし、私にも暴力をふるった。

たとえば、和気藹々と親子でテレビの旅行番組などを見、おいしそうな料理を見て、私はこんな内容のことを言った。「うわああ~~おいしそう!外はカリッと香ばしく、一口含むと肉汁がじわっと…」

そんなことで、私は殴るけるの暴力を受けたことがあるのだ。理由は「どうせ食べられないのに、あまりうまそうに言うのでむかつく」だ。せいぜい、会社を休んで接骨院に行く程度で済んで本当に良かった。もしも最悪のことになってたら、たとえば朝のさわやかな時間、日テレ系「スッキリ!」では、アベちゃんが深刻そうな顔で「中学生グルメ母殺人事件」をレポート、「あまりうまそうに言うのでむかついた。今は反省してる」と中井和哉さんのナレーション、全国の主婦大爆笑。…すごくイヤだ!

暴力がとくにひどい頃は、私はあちこちにすがった。警察、児相、学校。あまり言いたくはないが、職場にも告白せざるを得なかった。どこも平日昼間しか相手にしてくれず、勤務時間を割くしかなかったからだ。で、あちこちでの助言を元に、とある心療内科に電話をした。総合病院だが、週2日くらい専門の先生が診てくれるという。

「今からですと、3週間後の予約になりますが」

今、暴れて不安定な状態なのを診てほしいのに、3週間後だ。一応、予約する。案の定、落ち着いた状態の子を連れて行くことになり、一応話を聞いてくれ、薬も出してもらえたのだが、さらに次の予約の3週間後には、「しばらく様子を見ましょう」ということで終わってしまった。

次に、私が情緒不安定なのにキレた父が、「精神科に行け!早く行け!」と暴れだしたので(父もまた、なんでもないことで暴れだすので有名なのだ)、近くのメンタルクリニックにいくことになった。たしかに涙もろくはなっていたが、前の職場のときにあったような、特定の条件化で激しい動悸、息切れ、めまいが起きるわけでもなく、受付で「どんな症状ですか?」と聞かれても、自分でうまく言えなかったのだが。一応受け付けてもらい、カウンセリングなどを受けたが、まず、プライベートなことを話しているのにひっきりなしに看護師が訪れ、内容が筒抜けなのに驚き。不安定な心の人がびっしりと待つ待合室で、なにやらくすくす内緒話で笑い続ける受付スタッフの態度も気になった。また息子の話題になり、「本当は息子のほうを診ていただきたいんですけど」と言ったら「うちは、小児は受け付けておりませんので」とぴしゃり。

そうか、小児は専門のところがいいのか、と思い立ち、親身に情報を集めてくれた人がいたこともあって、やっと見つけた小児精神科に、勇気を出して電話した。

「今、とても新規の方を受け付けられません」とがちゃり。

なんか、すごい世の中だ。そんなにも、困っている親子がいるのか。そういえば、中学で私が先生などに相談をしていると、「こういうお子さんを診てくれるお医者さんや施設など、ごぞんじないですか?他のお宅からも聞かれるんですけど」と逆に相談された。うちの中学などはまだまだ平和なほうだと思ったが、どこのクラスにも何人か、学校に通えなかったり、荒れる生徒がいる。児童相談所などだって手一杯で、やはりアポをとるのは一月に1度。この管轄でも最近二人くらい死者が出ている状態だし、どこも「まだまだ、お宅はいいほうですよ」とか言われる。警察は、昔から死人が出なければ動かないものだ。また、息子が暴れて焼身自殺を図りそうになったときにきてくれた警官が教えてくれた。「うちの息子もこんな状態でしてね…私みたいに体力のある父親がいても、そんなですから…」

「うちだけではない」。それはどこか気持ちが楽になる反面、日本は大丈夫だろうか、という不安も抱いた。

で、自分ばかり哀れんで、誰かに救ってもらおうなどという虫のいい考えではなく、自分でなんとかしなくてはならないのだと思い至る。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

暑くなって来た。息子は、昨夜の興奮もあってかまた夜明かしをしてしまい、リズムを乱している。また朝の散歩でも行ったのか、朝「ハサミの片方折れたクワガタを見つけた。このままでは将来がなさそうなので、面倒をみたいんだけど」と言ってきた。部屋に散らかった2リットルペットボトルを加工して作った簡易な飼育器に、大きく立派なのにたしかにアゴの片方を失ったクワガタが、昨夜のスイカの皮にうれしそうに吸い付いている。

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息子の盗みの現場を押さえました~(つД`)~

言ったそばから、息子が私の財布からお金を抜いている現場に遭遇。

息子の悪い癖は、ずいぶん前からだ。私も財布などはバッグに入れて鍵をかけ、さらに基本的に離さないようにしている。それでも、あったはずのお札が消えるので、ことに警戒していたところ。私が風呂に入ろうと洗面所に入り、戸を閉め、トイレに入ったところ、息子が私の部屋に向かって帰ってこないような気配があったので、すぐに部屋へ。鍵のかかたまま、バックに手をねじ込み、まさに小銭を抜いたところを押さえた。

これまで、明らかに息子が盗ったとわかっていても、何かとしらを切ってきた息子。「あのお金がないと暮らせない」と泣いて返すよう頼んでも、知らぬ存ぜぬでやってきた。それでいて、どう考えてもむちゃくちゃ派手な生活。

児童相談所で心理テストなどを行ったときも、「知能も能力も高いが、発達障害や人格障害の可能性がある」と言われた。もっと詳しく調べようとしたところで、息子が相談所に行くのを拒否、私もとても通いきれなくなってしまい、そのまま宙ぶらりんになってしまったのだが。幼い頃から、「あたりまえのこと」を理解することがまったくできず、平気でうそをつき、「社会のルール」よりも「自分のルール」を優先してしまう子だった。一見賢く、大人びて、高いモラルを持っている子のように見える分、始末が悪い。

問い詰められても、息子はやはり自分の非を認めることは絶対に無く、非はあくまで私のほうにあるのだという。この子は弁が立つし、切れるとまた何をするかわからない。それでも、たとえどんな理由があっても、また多寡に関わらず人のお金に手を出すことは絶対にしてはいけない、それが社会のルールだと、根気よく諭すしかない。もう何年もやってきたが、これからも。

真夜中だというのにまた口論になってしまって、ご近所の皆さんごめんなさい。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

昨日の親子漫才

昨日(もう一昨日になってしまった)の妙な親子漫才の果てに「ワンダーキモーイ」という妙な言葉ができてしまった我が家。そのときは怒っていた息子だったのだが…

息子「ちくしょおおおおお!『ワンダーキモーイ』、なんか歌いたくなってきたじゃねえかあああああ!どうしてくれるんだよおおおぉぉぉ!」
私「そうか。じゃあ、責任とって、録音してやるよ」
息子「すんなよおぉぉぉ!ていうか、なんで俺ら、誰もみてないのに、漫才やってんだよお!」

息子によると、こういう漫才の相方は他にもおおぜいいるらしい。というか、誰と会話しても漫才になるんだそうだ。その状態でなんで不登校なのか、理解に苦しむ。

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2006年8月 3日 (木)

N・H・Kにようこそ~第4回親子鑑賞会~

ギャルゲー制作の参考にと、山崎と秋葉原に出かけ、どんどん深みにはまる佐藤を描く回。

「うわあ、また俺の通ってきた道だあ」

中学生の分際で、ここまで来てるのか、不登校息子。

メイド喫茶は、本人曰く「あんなのはメイドじゃない」からと行ってはいないようだが、某テレビゲームの喫茶なら友達と行った様だ。同人誌専門店に、フィギュアショップ。息子いわく「この店、女性客が多いな。あんなエロ同人誌があるところらしくない」…本当に、なんでそんなに詳しいんだ?佐藤が、フィギュアのスカートの中を見るべく、靴紐を直すふりをしたのには哀愁を感じた。「こいつ、パンツ見るためにパソコンのモニタも下からのぞくタイプだなww」と息子も笑う。ごめん、私もそれだわ。

引きこもりニートで、生活費にも事欠いてるはずなのに、「見つけたら即、ゲットですよ」という山崎に促され、どんどんフィギュアやソフトを買う佐藤。まさに転落。

「オタクは、引きこもりよりはましだよな。外に出られるだけ」

たしかに、ずっと外界との接触を拒むようになったら深刻だ。だから、私も、周囲も、息子がふらふらと出かけるのをかなり容認している。佐藤は幸福だ。岬ちゃんや山崎が、いろいろ手を差し伸べてくれて。通常は、こんな人たちはいないので大変なのだ。うちの場合は…もしかして私が、親というよりは山崎みたいな役どころになっているのかorz

「けど、この状態はまずいよ…」

息子も、秋葉原や有明に出かけて自分の欲望のまま「即ゲット」を繰り返していたら、どうなるかを理解している。正直、何百万持って言っても「これで十分」ということがない世界だ。これで、思う存分買い物できるようにと、労働意欲を持ってくれればまだよいのだが、親の仕送りでぶらぶらして、こういう世界で散財しては、いよいよダメだ。

よし、息子、わかってるな。わかってるなら、親や祖父母の財布からお金を盗むのはもうやめろ。

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2006年8月 2日 (水)

不登校息子、亀田興毅の試合を見る!~絶望先生ありがとう~

「ボクシング見ようよ」
今夜のトリビアのつまらなさに業を煮やし、他に何かおもしろい番組はないかと家族会議が始まった直後、息子が言い出した。

息子は不登校の、絵に描いたようなオタクだ。ほうっとくと、ケーブルテレビのアニメ専門チャンネルや、録りためた、ぱにぽにだのまほらばだのましまろだのなるたるだのとか言うひらがなだらけのタイトルの番組を見ようとか言い出す子。この子が、生まれてこの方、スポーツ番組を見ようと言った事があるだろうか。息子よ。これは天下一武闘会ではないのだぞ。三次元の世界だぞ。美少女も出ないぞ!

国民的関心事のスポーツネタを仕入れていなければ、「さよなら絶望先生」を存分に楽しめないということだろうか。動機はともかく、自閉症の疑いのあるこの息子にとっては、こんなに自分の関心の幅を広げるのは大変なことなのだ。絶望先生のご指導の賜物である。ありがとう、絶望先生!

…で。ほぼ終盤の試合を観戦。昔はゴールデンタイムにボクシングやプロレス中継がよくあったように思うが、今はそういうこともなく、まして私もあまりそういうものを見ることが無いほうなので、子どもたちはボクシングを見るのがほとんど初めてだったようだ。だが、画面を見れば亀田興毅選手が劣勢であるのは誰の目にもわかる。

「こりゃあ、まずいかなあ」と私。
「こいつ、負けられないでしょ、弱い相手ばかりと対戦して、と叩かれてるのに、世界チャンピオンにあっさり負けたらまずいでしょ」と息子。一応時事ネタを抑えてるようだ。大成長。
血が出てる~…」と娘。グロ好き娘だが、こういう真剣な流血は、この子にもショッキングだったようだ。
「1ラウンドでダウンしてるって」「そりゃあ、もう…でも、ガードは完璧だな」と息子。「ガードうまいのは、ここまで来ている以上当たり前だけど、もう最終ラウンドになるところで守ってばかりもいられないよ。ここは思い切って攻めに行って、KOするかされるか、でいいんじゃない?判定負けなんていうキャラじゃないし、かえってKO負けして、再起をめざす、っていうストーリーの方がいい気がする」

しかし、素人の目ほどいいかげんなものはない。我々が「絶対勝ち目なし」と思った亀田興毅選手は、なんと判定勝ちで、世界チャンピオンの座についてしまったのである。まったく、素人がかじったようなことを言っていてお恥ずかしい。まったく呼吸も乱さず最後までリズミカルに打ち続けるチャンピオンよりも、足元はふらふら、目に涙と血がにじみ、必死で守りながら時折反撃に出るしかない亀田選手の方に軍配があがるという、何かのルールがあるようなのだ。いや、スポオツの世界は実に奥が深い。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

今日の親子漫才

息子は「もしも俺が女だったら歌いたい曲」というコレクションを作り、料理中の私に聞かせてくれた。いずれ劣らぬアニメ声オンパレード。が、どれも名曲には違いないので「いいじゃん、男でも歌いなさいよ」と言った。
息子「だめだよ~~こんな声出ないって」
私「同じ声は、女だって出せるもんじゃないし、あえてデス声で歌えばそれも味があっていいんじゃない?男女平等の世の中だし」
息子「やああだよお~俺は妥協したくないの。あ、ワンダーモモーイ」
モモーイとは、声優の桃井はるこさんのことだろう。彼女のデビュー時は、ひそかに応援していた私。今は押しも押されぬ人気声優&歌手になっているらしい。
息子「この声なんか、絶対真似できねえ~~(うっとり)」
私「いいじゃん、堂々とむさくるしい声で歌えば。キモーイって感じで」
息子「(σ・∀・)σワンダーキモーイ!!OK!

(# ゚Д゚) OKじゃねえ!!!!」

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2006年8月 1日 (火)

おねがいマイメロディ~グッズを使えたらイイナ~

「プールバック買ってほしいんだけど」小学生の娘が言う。前に買い与えたものは、取っ手が破けてしまったらしい。しかし「でもママが勝手に選んだらクロミさまになるからイヤ」

先日、娘と買い物に行ったときのこと。私は吸い込まれるようにサンリオショップに入り、クロミグッズを眺めた。最近は、クロミのレディース時代のクロミーズ5までグッズ化されて、サンリオも大異変だ。キティやマイメロが誕生した頃のサンリオショップも記憶しているが、アニメオリジナルの、しかもこんな過激なデザインと性格のキャラクターがサンリオショップに並ぶなんて、考えられない。ちょうどその時、クロミのプールバックが、早くも値下げされて並んでいた。「あんた、プールバック壊れてきたって言ってたね♪これは渡りに舟」と私が言うと「そんなのは恥ずかしくてイヤ」とか言ったのだ。

ついこの間まで、(私が好きでないというのに)ディズニーやサンリオなどのキャラクターものをほしがったり、ピンクのフリルがついたものじゃないと着ないとか言ったりしていたのに、娘は最近、無印良品とかユニクロとか、すっかりシンプル好きになってしまった。フリルやレースがはやっているのに、「そんなギャルっぽいものは着ない!」と見向きもしない。まあ、子供向けの化粧品が出回る昨今、娼婦のようなデザインの子供服や、華美なブランド服を好まれるよりは、無地やチェックの、トラッドなものを子どもが好むのは良いことなのだけど。

しかし。自分もキャラクター物やファンシー物は好まないというのに、キングダムハーツやマイメロ効果により、ちょっと変わってきた。「ねえ、お兄ちゃん、どう思う~?ママがクロミのバックをうちに押し付けたがるんよ」と、娘が言う。息子、話をすっかり聞いて目を潤ませた。

「…いいなあ…クロミさまのプールバックなら、俺も使いたいよ…けど、使えないよ!畜生!うらやましい!」と熱く、羨望のまなざしを向けながら、私の横にぴったりつく。「そうだよ、私だって使えるものなら使いたいよ。いいなあ~ああいうのが堂々と使えるマリン(仮名)って。いいなあ~」「いいなあ~  いいなあ~」

二人してうるうると「いいなあ~」を連発する恐ろしさに、娘は蒼白。(こいつら、マジおかしい…)とか思っているのだろうな。「と、とにかくうちはシンプルなのがいいから!」と叫んで、近いうちに単身で出かけるキャンプの準備を始めてしまった。

娘の気持ちもわかるのだが、もったいないな、とも思う。ファンシーなものを身につけられるのは、娘だってあと数年だ。いくら携帯のストラップに、ファンシーなものをつけるのが珍しくない昨今と言っても、また、「おねがいマイメロディ」のクロミが、いろいろな既存の枠を超えたすごいキャラクターだといっても、おまけに私と息子の親子が、相当にいかれているオタクだといっても(泣)やはり、あのプールバックを堂々と持てるのは、我が家では娘だけだ。ゴスロリで、ファンシー。キュートで、セクシーで、それでいてせつない。アニメの卓越した出来に感動し、続々登場するクロミグッズに大うけしたり、サンリオの心意気に感服したりしながら、それに報いたいと思うのに、いざこれを買い、身に着けるのは…自分は良くても、周囲に恐怖を与えるだろう。せめて、自分もアニメは楽しんでいる娘が使ってくれればよいのだけれど。うまくいかないものだ。

まあ、私は「化粧惑星」のおまけのクロミやバクグッズを、「女に生まれてよかったわ」とゲットしてこっそり愛用しているわけだが。

不登校息子は、「N・H・Kにようこそ」を楽しみにしながら、絶対に妹の前では鑑賞しないと心に決めているらしい。おかげで私も見られない…。で、息子が「N・H・Kにようこそ」DVDのネガティブパックに「引きこもり星人」なりきり全身タイツがおまけにつくと知って、「ほしい!着たい!みんなで着て『踊る赤ちゃん星人』を踊り狂いたい!!!!!!!!」と興奮している。

N・H・Kにようこそ! ネガティブパック<オリジナル無修正版> 第1巻 DVD N・H・Kにようこそ! ネガティブパック<オリジナル無修正版> 第1巻

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2006/10/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する

さて、クロミちゃんグッズをぶらさげながら街を歩くのと、引きこもり星人のコスプレをして踊り狂うのと、どっちがまともなのだろうか。

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