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2006年8月12日 (土)

ただいま寄生中を読みました~エロいというのはこういうことさ~

そろそろ年頃にさしかかったはずの娘が、羞恥心が無くて困っている。
「暑いから」と、家ではズボンなどを脱いでしまい、パンツまるだしで歩き回るのである。私も息子も「何かはけ!」と怒るのだが、一向に言うことをきかない。「おとうさん、私の胸って大きいかなあ」と相談してくる育成ゲームの娘とか、そんなのありえないだろう!なんて突っ込んでいたのも今は昔。いちご柄のパンツでうろうろするので、「イチゴばたけやめろ」などと呼ばれているが、注意すると私の顔に尻をおしつけ、「うれしいかー、うれしいかー」とほざく。うれしかねえ!

さて、古い漫画のようだが、あさりよしとお著「ただいま寄生中」を手に入れ、読んだ。これに興味を持ったのは、以前の記事で書いた「金田はじめの事件簿」の表紙カバーでこれの広告が載っていたことだった。…それはあたりまえだと思うのだが、なんと、自社・同著者の広告なのに、絵では「ただいま寄生中」、文字では「ただいま寄生虫」となっている。

こんな派手に誤植される本というのはいかがなものか。

ただいま寄生中 Book ただいま寄生中

著者:あさり よしとお
販売元:白泉社
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めがね美少女・幸村いづみは、生徒会長の石田光成さんにあこがれる16歳。ところが正義と悪の寄生虫戦争に身も心も巻き込まれ…

なんの予備知識も無く、ページを繰り始めて第一印象。

まあ、すごいエロまんが。

裸などは一切無く、中学生にも読ませられる内容なのに、エロを狙ってる。途中、有害出版物の規制を訴えるおばさんたちが登場して、なんとなく「あ、あの時代の社会風刺漫画かな?」と気づいた。「規制中」と「寄生虫」をかけて、あえて裸を出さずにエロティシズムを追求した反骨漫画、ということかな?と。
あとがきまで来て、本当にそうだったらしいと納得。驚いた。当時はエロ漫画と認識してくれなかったとか、アンケート最下位だったとか、うらみつらみと反省が書き連ねられている。…そりゃそうだろうなwww

あら、当時私が読んでいれば、正しく「すごいエロ漫画」と解釈できたのかも。

それどころか、「青少年の正義心を育て、寄生虫の知識を身につけられる、科学まんがザマス」くらい、いかれたレビューが書けたかもしれない。もしも、当時ブログなんていう誰でも日記やレビューが書けるシステムがあれば。

まあ、それはともかく。

ぬらぬらとした寄生虫が口から!あれこれの真田十勇士(寄生虫)が美少女の尻から!私の検便を返して!尻から出ないで!あああああっ石田さん、そんなっ!!

「羞恥心」という、今日本から失われつつあるものを持ち合わせぬ人間には、この作品のエロティシズムは微塵も理解できないと思う。もう、15年ほど前にも本当にこれが理解されなかったと思うと、恐ろしい。

正直、制服ミニスカで胡坐かいてそこらに座ってる女子高生より、長襦袢姿で「はずかしゅうございます」という80のおばあちゃんの方がエロティックだ。羞恥あってこその、女の魅力。これが軽んじられていては、やがては恥知らずばかりの国、世界になることだろう。それって、いいのだろうか。

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