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2006年8月11日 (金)

N・H・Kにようこそ!~第5回親子鑑賞会~

佐藤のふりみてわがふり直せ

佐藤といっしょにどこまでも

か。

引きこもりニート・佐藤くんと、後ろ方向に前向きなオタク・山崎、なぞの美少女・岬ちゃんの物語の、このままじゃ佐藤君になっちゃうかもしれない不登校息子との鑑賞会も、5回めを迎えた。しかし今回は、小学校の健全娘も交えて、である。

高校時代の美人先輩の登場で、ようやく物語がゆっくりと進み始める。美人で大人びた先輩だが、今は……  テレビアニメの許容範囲での、薬依存症。佐藤クンという引きこもりの視点から、現代日本の陰部暗部が、徐々に浮き彫りになってくる。そして岬ちゃんのあぶなっかしい「カウンセリング」。

なんだかんだ言っても、山崎や岬ちゃんに構われ、エロゲーを作るという目標を得た佐藤クンは、第一話とは比べ物にならないほど生き生きとしている。おまけに先輩と携帯番号の交換まで出来て、ずいぶん明日への希望がわいてきている。謎の美少女・岬ちゃんとて、落ち着いてよく見れば、今どきフロイトだのユングだのを、得意げに持ち出してくる小娘だ。おにいちゃん、思わずセクハラしちゃったよ、てな佐藤。

人間、本当に何も出来ずにこもってしまうよりは、友人を持ち(たとえ山崎でも)、外に出(たとえ秋葉原でも)、何かをする(たとえエロゲー制作でも)のがよいことだとつくづく思う。

「エロゲーなんて、簡単じゃん」と息子は言うが、まさに「言うは易し」。お決まりのパターンを踏襲していけば形になるといわれるエロ世界だが、そんな誰にでもできるものではないと思う。私はスキャナにはさまった息子のイラスト下書きやらを見ているが、正直エロゲーを馬鹿に出来るのか?というかわいらしいものだ。シナリオでも絵でも、本当に人を喜ばせられるエロゲーができるものなら、私も一目置いてやろうと思う。

息子とひきこもりーずは、昨冬、コミックマーケットにでかけた。「18禁やら買うなよ~」と親としての義務で言っといたが、今日おもしろいことを言っていた。「俺はエロには手を出さないで、ギャグの、本当におもしろいものだけ買ったのよ。でもエロ買った友達はみんな失敗してた。エロってピンキリあって、だましもあるからああいうところでは手を出さないのが吉。あとでとらの○なとかに行って、吟味して買う方がいいよ」

どこで社会勉強してますか、息子。

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