精神科・メンタルクリニック大繁盛~3週間待ちは当たり前~
こーころオナニーにたとえよう~~
清らかな歌声なのに、どうしてもそう聞こえてしまう邪な私。耳鼻科に行けって?片耳、軽度の難聴です、すみません。精神科行けって?メンタルクリニックと心療内科なら行ったことあります、すみません!!!
で、今はそういう関係のお医者さんに行く気さえ、失っている状態だ。ひとつには、息子の状態がかなり良くなったこと、ついでに自分の症状も気にならなくなったことがあるが、「やってられない…」と思ったこともある。
かつての息子は、ちょっとしたことで暴れだし、家の壁、ドア、家具、電気器具、なんでも壊す状態だった。世を恨み、級友や祖父母に殺意をほのめかし、私にも暴力をふるった。
たとえば、和気藹々と親子でテレビの旅行番組などを見、おいしそうな料理を見て、私はこんな内容のことを言った。「うわああ~~おいしそう!外はカリッと香ばしく、一口含むと肉汁がじわっと…」
そんなことで、私は殴るけるの暴力を受けたことがあるのだ。理由は「どうせ食べられないのに、あまりうまそうに言うのでむかつく」だ。せいぜい、会社を休んで接骨院に行く程度で済んで本当に良かった。もしも最悪のことになってたら、たとえば朝のさわやかな時間、日テレ系「スッキリ!」では、アベちゃんが深刻そうな顔で「中学生グルメ母殺人事件」をレポート、「あまりうまそうに言うのでむかついた。今は反省してる」と中井和哉さんのナレーション、全国の主婦大爆笑。…すごくイヤだ!
暴力がとくにひどい頃は、私はあちこちにすがった。警察、児相、学校。あまり言いたくはないが、職場にも告白せざるを得なかった。どこも平日昼間しか相手にしてくれず、勤務時間を割くしかなかったからだ。で、あちこちでの助言を元に、とある心療内科に電話をした。総合病院だが、週2日くらい専門の先生が診てくれるという。
「今からですと、3週間後の予約になりますが」
今、暴れて不安定な状態なのを診てほしいのに、3週間後だ。一応、予約する。案の定、落ち着いた状態の子を連れて行くことになり、一応話を聞いてくれ、薬も出してもらえたのだが、さらに次の予約の3週間後には、「しばらく様子を見ましょう」ということで終わってしまった。
次に、私が情緒不安定なのにキレた父が、「精神科に行け!早く行け!」と暴れだしたので(父もまた、なんでもないことで暴れだすので有名なのだ)、近くのメンタルクリニックにいくことになった。たしかに涙もろくはなっていたが、前の職場のときにあったような、特定の条件化で激しい動悸、息切れ、めまいが起きるわけでもなく、受付で「どんな症状ですか?」と聞かれても、自分でうまく言えなかったのだが。一応受け付けてもらい、カウンセリングなどを受けたが、まず、プライベートなことを話しているのにひっきりなしに看護師が訪れ、内容が筒抜けなのに驚き。不安定な心の人がびっしりと待つ待合室で、なにやらくすくす内緒話で笑い続ける受付スタッフの態度も気になった。また息子の話題になり、「本当は息子のほうを診ていただきたいんですけど」と言ったら「うちは、小児は受け付けておりませんので」とぴしゃり。
そうか、小児は専門のところがいいのか、と思い立ち、親身に情報を集めてくれた人がいたこともあって、やっと見つけた小児精神科に、勇気を出して電話した。
「今、とても新規の方を受け付けられません」とがちゃり。
なんか、すごい世の中だ。そんなにも、困っている親子がいるのか。そういえば、中学で私が先生などに相談をしていると、「こういうお子さんを診てくれるお医者さんや施設など、ごぞんじないですか?他のお宅からも聞かれるんですけど」と逆に相談された。うちの中学などはまだまだ平和なほうだと思ったが、どこのクラスにも何人か、学校に通えなかったり、荒れる生徒がいる。児童相談所などだって手一杯で、やはりアポをとるのは一月に1度。この管轄でも最近二人くらい死者が出ている状態だし、どこも「まだまだ、お宅はいいほうですよ」とか言われる。警察は、昔から死人が出なければ動かないものだ。また、息子が暴れて焼身自殺を図りそうになったときにきてくれた警官が教えてくれた。「うちの息子もこんな状態でしてね…私みたいに体力のある父親がいても、そんなですから…」
「うちだけではない」。それはどこか気持ちが楽になる反面、日本は大丈夫だろうか、という不安も抱いた。
で、自分ばかり哀れんで、誰かに救ってもらおうなどという虫のいい考えではなく、自分でなんとかしなくてはならないのだと思い至る。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
暑くなって来た。息子は、昨夜の興奮もあってかまた夜明かしをしてしまい、リズムを乱している。また朝の散歩でも行ったのか、朝「ハサミの片方折れたクワガタを見つけた。このままでは将来がなさそうなので、面倒をみたいんだけど」と言ってきた。部屋に散らかった2リットルペットボトルを加工して作った簡易な飼育器に、大きく立派なのにたしかにアゴの片方を失ったクワガタが、昨夜のスイカの皮にうれしそうに吸い付いている。
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