不登校息子にどうしても譲れない部分~息子よ、それは一種の麻薬だ~
なんだかんだいいながらも、「オタク」仲間としては仲良しな私と息子。アニメやゲームの話をしている限りは、平和。というか、ものすごく馴れ合っている。
が、私はやはり「友達」ではなく、親なのだ。漫画を読むのもよし、アニメを見るのもよし、時にはテレビゲームなどに没頭するのも良いだろう。美少女イラストを描くのもいいんじゃないか。が、ネットゲームと、トレーディングカードは、絶対に私は認めない。
「ストレスがあるから、それを癒すために必要なんだよ」と息子は言うが、じゃあ、「ストレスがあるから麻薬をやるんだよ」と言えば、世間が認めてくれるとでも言うのか。「ネトゲは麻薬じゃねえよ!」とも言ったが、息子よ、あれは立派な麻薬だ。トレカはパチンコみたいなものだろう。安く遊んでいるつもりで、驚くような金額を使ってしまい、生活や心身に破綻をきたす。
現に、あんたはその両方にはまり、盗みの常習犯にまで、なっているじゃないか。
「無料で遊べる!」と謳う某ネットゲームに、中学生としてはありえない金額を、何度も振り込んだり、電子マネーで払い込んで、装備か何かを買い込んでいるのを、私は知っている。証拠もつかんでいる。その出所は、家計を預かる私や、祖父母の財布なのだ。今も、ちょっと油断するとお金をくすねていく癖があることを、気づかないとでも思っているのか。
私が禁止しているのにも関わらず、トレカ類を大量に保持している。明らかに、与えている金額以上に。最初は「売り場で、みんな要らないカードを捨てているんだよ。それを拾って、最強デッキを作っているんだ」などと言っていたが、嘘だろう。トレカに狂った子達が、たしかに親の稼いだお金でカードを買い、そこのゴミ箱に捨てているのは知っている。嘆かわしい。これ自体、狂っているのだと思うが、あんたの持っているキラカード類を捨てるほど、他の子どもたちはおかしくなっていないだろう。
そして、そのトレカを、近所のフリーマーケット会場の片隅で、小学生相手に勝手に売買して儲けている。本人は「別にあくどいことはしていない、みんなに喜んでもらっている」という。「ただの引きこもり」よりは、少しでも稼ごうとし、才覚を磨いているのだと、親ばか的にかなり割り引いてみてやっているが、でも、それは立派なチンピラの仕事だ。
フリマ主催が、素人というか、善意の団体だから何も言わないが、本来なら「誰に断って商売してんだゴルァ!ショバ代払ってもらおうか」といわれるべき行為だ。また、いつ小学生の親御さんから文句を言われても、言い返せないようなことだ。不良の一種だよ、それ。
と、いくら話しても全く理解せず、屁理屈をこねていたので、たとえを変えてみた。「コミックマーケットは、運営するのにものすごくお金や手間がかかり、参加するサークルも、一般参加者もスタッフも、金銭や労働などでかなり協力して、ようやくああいう場所が作られている。あんたがやっていることは、一切そんな負担をせずに、会場で勝手にチラシを配ったり自分の同人誌を売ろうとするようなものだ。もしもあんたが、サークルとしてきちんと参加して、正当に一生懸命作った本を売っているのに、その前でいきなり一般の人が同じジャンルの本を売り出して、皆そっちを買っていったら、どんな気持ち?」
ようやく、少~しだけわかったようだ。はぁ。
アスペの子に社会的なルールを理解させるのには、根気が要る。まともな論理は通用しないし、変に口が達者なので、やりこめられてしまったり、まったく理解し合えず、親子で憎しみを募らせてしまったり… この間、ばったり会った古い友人も、親戚に同じような悩みの親子があり、そこの場合はお母さんがまったく、アスペルガー症候群というものを理解できない、受け入れられないタイプで、親子双方にとっての悲劇だ、あなたはよく理解していておおらかでよかったねと、なぜだか私をほめていた。褒められたのか。
児童相談所や警察などでも、親子のいろんな会話を打ち明けたが、私としてはダメ親子のダメ漫才程度に思っていたエピソードが、「すばらしいwお母さん、よくわかってる。この子はお母さんに任せたほうがいいですね」という評価を受け、見放され任されている。私としては、他に頼りたい一心なのだが…が、結局、子どもの責任は親にあるし、どうも、一番息子に理解しやすい言語を持っているのも、成人の中では私のようで。
ただ、親子二人して生暖かい、大好きなオタクの世界で馴れ合っていても未来は無いので、私は言う。
ネトゲとカードはだめ。私だって、FF11をどれだけやる気満々だったか。私はFFが盲目的なくらい好きで、他のいろんなテレビゲーム類も、大いにはまったが、テレビゲームは、たとえれば「酒、たばこ」だ。もちろんこっちも危険性はあるが、自己管理能力さえしっかりしていれば、ほどよいストレス解消の道具だろう。だが、ネトゲとカードは、やばい。少なくとも、私は、自分がこれを制御できるほどの自己管理能力や、精神状態にないと判断したので、避けた。息子も、幼いだけにまったく耐性がない、と判断したから禁止した。でも、そんな子どもをターゲットにしているネトゲとカードだから、実際にやめさせるのは難しい。娯楽は娯楽としてあってもいいのだが、いかに多くの「廃人」を生んでいるか、生みやすいシステムになっているか、ちょっとここで訴えておく。
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FF3いよいよ真のラストダンジョンへ。……で、迷子になっている。昔、ロマサガ3もクリアしたが、あれを髣髴とさせながら、…いや、あれも相当「ひでーーーーーーーwww(褒め言葉)」だったのだが、伝説のFF3は、それより殺人的にひどい(絶賛)。「クリアできないんで、2階の窓からファミコンごと投げ捨てた」「ゲームは1日1時間!というオカンが最強のボスだった」は本当だった!…逆に、こんな麻薬的に面白いゲームが出始めて、テレビゲームが社会問題とまで言われるようになったわけだけど。
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