不登校息子、カレーを作る
今日も遅くなったなあ、と歩きながら家に電話。いつも、帰るまでの間に風呂とご飯炊きと水遣りくらいはやるように念のため指示するのだ。が、今日は意外な答えが返ってきた。
「今、ヒマなんでカレー作ってる」
おお、神よ! 今日は疲れた体を引きずって夕食作りをしなくてもいいのか! というより、ぐうたらと遊んでばかりだった息子が、自らカレーを作っていると言う!おまけに、とうに風呂は準備して、さきにすませたという。大変な進歩だ。
一応買い物を済ませて帰宅すると、カレーのいい香り…の前に、ドアを開けるとものすごい熱気。
「換気扇回さないと~」うちは病人でも出ない限り冷房を使わないのだが、それだけに煮込み料理を換気扇も回さずに行うのは、蒸し風呂でデトックス♪状態だ。水遣りはやってないというのでそっちを済ませ、愛魚たちにえさを与える。赤ちゃんプラティ、大きくなったなあ…。いつもなら、それをやったあとにぶうぶう文句を言いながら風呂を準備し、重い体で夕食を作るのだが、息子は早々にパソコンを明け渡し、発泡酒でも飲みながらネット巡回がゆったりできる。
「そろそろできたと思う」というので、一応おまけに今日1個50円で購入した活きほっき貝をさばき、生野菜と一緒にサラダ風刺身にした。
そこでこんなことがあった。息子はとっととご飯をよそい、カレーをかけ、食卓についた。私はそこからいくつかの生野菜を刻み、ほっき貝を捌いたので、しばらく息子が待たされたのだ。
「ねえ、まだ?早く食べたら~?うまくできたと思うんだけど」
「ちょっと待って~あとも少し」
せっかく食事を作って、熱々のところを供したと言うのに、なかなか食卓につかない家族。どうだ、がっかりしないか?いらつかないか?
日ごろ、息子はゲームやネットが忙しいとかで、いくら呼んでも来ないのだ。「早くしなさいよ!」などと怒鳴れば「いいから先食ってろよ!」などと返してくる。こちらは熱いものは熱く、冷たいものは冷たく、揚げ物はからりとした状態で、お刺身はいきいきひんやりと食べてほしいものと、一生懸命食事を作っているのに、一家団欒である食事をよそに、何をやってるんだ!と口論になるのだ。仕方なく先に食べるが、味噌汁はとごり、麺類はふくれあがり、刺身は生気を失うというさまを見るのはつらい。そのうえ、食べ終わるころにやってきて、見るも無残な状態になった食事をいやいや食べ、おまけに残しやがるのも腹が立つ。
料理に限らないかもしれないが、自分がした仕事を粗末に扱われるのはつらい。人に料理をしてもらう一方では、絶対にわからない気持ちだろう。そんな意味でも、よかった。
昨日は息子のおかげでバハムートの洞窟を発見。思いっきりほめてやったが、今日はほめることが多くて本当にうれしい。
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明日はテレプシコーラ第一部最終回が読める日だ。あちこちの本屋で立ち読み風景が見られるのだろうか。おまけにマガジンの絶望先生にも会える日か…仕事の合間をいかにつくるかが、明日の課題だ。
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