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2006年9月13日 (水)

不登校息子が入試に前向きに~しかし不純かも~

息子が、珍しい調べものをしていたので声をかけてみた。友人と、高校見学などを考えていて、自分にも可能性のありそうな高校へのルートを調べていたようだ。それはいいことだ、と「高校の公式サイトとか調べてみたら?最近はほとんどあるでしょ」と勧める。私はデスクトップ、不登校息子はノート、リビングでそれぞれ検索、それぞれのPCで、同じ公式サイトにたどりついた。

「お、パソコン部がある」息子は興奮した。それだけでなく、イラスト部とか軽音部とか、今の中学には無くて自分がやりたい分野の部が、意外とあるのに驚いていた。私も一緒にこんな部も、あんな部も、などとサイトをめぐって楽しんだ。定期代はいくら、途中下車って何、自転車で通えるかなあ、などと盛り上がる。それまであいまいだった進学への希望が、ぐっとリアルに想像できるようになってきた。

まあ、考えてみるといい。今の「不登校」の中学生は、年々増加する一方の社会問題だ。学校、保護者、児童相談所などが親身になって未来を担う子どもの悩みを聞き、なんとか社会に出られるようにしている。今、息子は、社会に守られるべき存在だ。

だが、来年の今頃、その肩書きを通用させるためには最低でもどこかの高校に属さなくてはならない。学校の生徒でなければ、「不登校」もへったくれもないだろう。そしてもしも、どこの学校にも属さず、就職もしないとなると、肩書きは「無職少年」に変わる。「不登校」という言葉の持つ「ちょっとかわいそう」感など、微塵も無い。無免許運転で死傷したとか、リンチで殺しちゃったとか、そういうイメージが漂ってくる。それが加害者ならまだしも、たとえ被害者でも、「無職少年」という言葉には、「ドキュンが夜中にうろうろしていて死んだか」などと、一般に同情されにくいイメージがある。
同じ「社会問題」の人でも、まるっきり、ニュアンスが違うのである。

同情してもらえるのも今のうち。いいかげん、自分の道を見つけないといけない。さすがに息子もわかってきたのだ。私もあまりガラの悪い高校でも困るなどと、必死で登校と勉強を促してきたが、もう、ここまできたらこちらに選択の余地など無い。息子が公立をめざしてくれるなら、万々歳だ。サイトを見ていると、そうひどくもなさそうだし。

活躍する卒業生、というページに行ってみると、おお、ここの学校、声優さんが出ているではないか!息子にそう告げると「えええっ誰?」と顔をあげた。私は知らなかったのだが「○○○○○だって」と、画面の中の若い女性の名前を告げた。「えええええええええ!○○○○○う~~~~~?すげーーーーーーー!」息子、大声をあげて興奮。「知ってるの?」と聞くと、「うん、エロゲ声優

職員室に来なさい。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

昨日書いた瀕死のネオンテトラですが、記事を書いた直後、天に召されました。長患いで、生きているときから死体のごときやつれようだったので、朝、姿を見つけられないほど白くなり、ぼろぼろでした。

立派な、最期でした。

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