ネオンテトラの介護を始めてしまいました
8月27日に「まともに泳げないネオンテトラがいる」と書いた。もうすぐ死にそう、という内容で、その時私もせいぜい2、3日の命と思っていたが、どっこい、まだ、がんばっている。
ただし自分で泳ぎをコントロールできないためえさも摂れず、やせほそり、表面の輝きもすっかり失っている。娘が1週間ぶりにその魚を見、苦しそうなのを見て「…いっそ、ラクにしてあげたら?」と言い出した。
うちは、たいてい自然に任せる派。生き物が年を取ったり病気や怪我で死ぬことは避けられないことなので、いじめられてる魚を保護・隔離するくらいはするけれど、あまり治療などはしない。産仔が他の魚などに食われるのも、ある程度は仕方ないので、水草の中に赤ちゃんプラティを発見した時も、はらはらどきどきしつつも、別に隔離を考えなかった。とりあえず、みんな大きくなってきてほっとしてるが。
同時に、弱った魚を処分する、ということもしない。感染する病気なら話が変わるが、そうでなければ生を全うさせてやるのが普通だ。お客に見せる魚でもなし。もちろん苦しそうな魚を見るのはつらく、心の中で「早くラクになってくれれば」と思う気持ちも無いわけではないけれど、わざわざ殺すこともないと思う。また、子どもに簡単に「死にそうで見苦しいから殺してしまえば」というようなことを考えてほしくないので、「もうちょっとがんばらせてあげよう」ということにした。
「ねえ、えさを口元に持っていって食べさせてやったら、どうかなあ」と娘が言った。「そうすると、必死で逃げそうな気がする」「…うん、そうだね…」そんな会話を週末にしたが、週があけて何度見ても死んでるようにしか見えないのに、それでもかろうじて生きているのを見たとき、私は思わずえさを菜箸(熱帯魚専用)でえさを口元に持っていってやってみた。……食べた。ちゅる、ちゅる、と。ただ、口元に一番近づけてやった時だけで、ちょっとでも離れると食べようとしてか、必死で泳ぎ、あさっての方向に行ってしまう。多くを食べさせるのは、無理だ。
不思議なことに、えさの時間に菜箸がつっこんできても、ほかの魚はあまり気にしていない。
半分お花畑の向こうを見ているネオンテトラに、この菜箸はどんな風に見えてるんだろう。
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斜面林などで、アスパラガスのようなものがにょ、にょ、と伸びてきているのを見た。ヒガンバナだろう。暑くても寒くても、きっちりお彼岸のころに咲く律儀な花だ。
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