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2006年10月20日 (金)

受験会議なんだかなんなんだか~女装する受験生たち~

さあ、もはや猶予はない。今週からでも、公立私立学校の説明会や体験入学会に参加するのだ。

と、夕食をとりながらこんな話題になった。「俺も行くの???なんで????」あたりまえだ。私が進学するのではない。もちろん、不登校仲間同士ででも、文化祭などにはおおいに出かけて、いろんな学校の雰囲気を知るといいとは思うが、私立校は、どこも金額などいろいろ条件が違うし、親を抜きには語れんぞ。

息子、突然話題を変える。食事中だというのにコミック「ニニンがシノブ伝」を放さず、「なあ、俺、これのコスプレしたいんだけど」と指差すのを見ると、なんだかよくわからないが、顔は音速丸で、体はマッチョでのっぺりとしたのがいる。全身タイツでマッチョ。私もそんな着ぐるみをつくるスキルは無い。「これは難しいわね。あんた、家庭科の授業、まじめに受けていればよかったわね」意地でも、学校に行けよゴラァ!という方向に持って行きたい母。

息子はそれを理解してかしていないのか続けた。
「なあ、俺、Yに『ひぐらしのなく頃に』のコスプレさせたいんだけど」
「ひぐらしのなく頃に」というのは、同人からブレイクしたサスペンスゲーム?サウンドノベル?みたいなゲーム…だと思う。実は、大人気なのは知っているが、私はプレイも何もしたことがなく、息子からの情報しか知らない。アニメなどにもなっているらしい。
「って言ったって、私はキャラとか知らないからなんとも言えないわ」
Y君は、やはり息子の不登校仲間で、やっぱり母子家庭の子だ。昔から目がぱっちりと色白で、お母さんいわく「坊主頭で男の服を着せてるのに、女の子と間違われた」というくらい、かわいらしい顔立ちをしていた。息子は、そのY君に、女子学生のコスプレをさせたいというのだ。
「あんたがやれば?」対抗するわけではないが(してどーする)ほとんど母子家庭の子の息子は、地味な顔立ちではあるが、小学生の頃は99パーセント、女の子に間違われていた。「俺、男だよ」と言っても、「あらあら、女の子がそんなこと言っちゃダメよ」とたしなめられるくらいだった。色白で唇や頬は紅く、市松人形の愛くるしさと、ビスクドールのような明るい髪を持つ、美少年だったのだ。
「俺はもう、ムリだろう」うむ。背は伸びた。筋肉もついた。父親譲りで、のどぼとけが異様にでかい。「麻呂」と呼ばれていた眉も、今は立派に生えそろい、郷ひろみばりだ。頬はこけた。顔にまんべんなく、毛が生えている。つまんで抜きたいくらい、髭が伸び放題だ。しかも声が若本則夫さんだ。ああ、昔はすばらしいボーイソプラノだったのに、今はアナゴさん。

「制服っていうのも、きっちりとした服地で、ちゃんと作らないとダメだからね。ああ、ちゃんと登校して、家庭科ならっておけばよかったね」あくまでも、不登校やめろやゴルァの私。ヲタクするのにも、義務教育は必要なんじゃ。
「それと、『ひぐらし』って、絵をちょっと見たくらいだけど、オーソドックスな制服で、特徴ないね。それになんか頭でっかちというか、脳髄肥大というか。デッサンく…」
と、止めて、お味噌汁をすすった。
「デッサン狂っているっていうけどさあ」と、息子が反論してきた。
「私、デッサン狂ってるなんて言ってないけど?」
母子爆笑。息子、必死で「デッサンく…デッサンくって、他に解釈できるかあああああ!wwww泣」

息子をわなにはめてみました。

ところで、息子ら不登校組が、「涼宮ハルヒの憂鬱」のエンディングを踊るという話は、どこにいってしまったんだろう。「不登校組で、ダンスの練習をしているそうです」と言うと、多くの大人が「それはすばらしい」と大変期待してくださったのだが。私は、歌を練習していたのに。

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