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2006年11月27日 (月)

放火200件で5人を殺し、女児への強制わいせつ200件…で死刑にならない国

ちょっと目を疑ってしまったのだが、これ、ジョークニュースサイトとかではないですよね…?

放火200件、強制わいせつ200件 被告に無期求刑
2006年11月27日12時54分
 東京、大阪などで放火を繰り返したり、女児ばかりを狙った強姦(ごうかん)事件を起こしたりしたなどとして、現住建造物等放火や強姦致傷などの罪に問われた無職尾上力被告(38)の論告求刑公判が27日、大阪地裁(中川博之裁判長)であった。検察側は「放火約200件、強姦約40件、強制わいせつ約200件を認めており、過去に例のない常習性、計画性の高い犯行だ」と述べ、無期懲役を求刑した。判決は来年2月19日。

 論告によると、尾上被告は99年5月22日、大阪府高槻市萩之庄1丁目の住宅のガスボンベのホースに放火して住宅1棟を全焼させるなど、98年10月~03年7月に大阪、東京などで放火13件、7~13歳の女児に対する強姦致傷・未遂15件を起こしたとして起訴された。放火事件では計5人が亡くなり、財産的被害は2億9000万円を超える。

 尾上被告は99~03年、岡山市で小学生の女児を襲うなど子どもを狙った強姦事件を連続して起こしたとして、同地裁で04年9月に懲役20年を求刑された。その後、連続放火事件を供述したために捜査・公判が続けられ、この日、検察側が改めて求刑した。

 尾上被告は最終意見陳述で「死刑と思っていた。罪を軽くしてくれと言うつもりはない」と述べた。

http://www.asahi.com/national/update/1127/OSK200611270031.html

子供一人が殺されても大ニュース、芸能人志望の美人が連続放火をやっても大騒ぎで記憶に残っているのだが、この尾上被告というのは犯した罪状のとんでもなさに比べてあまり騒がれていないような気がする。本人が認めているだけで200件の放火。女児ばかりを狙った強姦40件。強制わいせつ200件。放火では5人も命を奪われ、財産的被害は2億を超える。

心が痛むのは、女児への性的暴行だ。被害者が大人だって許せるものではないが、女児たちの心身の傷は、相当深いものだろう。もしかしたら、一生立ち直れないくらいの状態になっている子もいるかもしれない。それが、40人!私が親なら、命こそあっても娘がそんな目に合わされたら殺意を覚える。

なんで検察が「死刑」を求刑しないのかが不思議でならない。放火の被害者の無念の叫びは聞こえてないのか。わいせつ事件をまだ「野良犬にかまれたようなもの」と思っているのか。最初の連続わいせつ事件だけで「懲役20年を求刑」、放火がわかって「無期求刑」って、なんなんだ。本人も「死刑と思っていた」と拍子抜けしているが。

幼い子が受けた心の傷は一生続く。焼けた家は戻らない。もちろん、こんな理不尽な理由で奪われた命も、戻ることはない。
が、犯人は獄中でのほほんと暮らし、20年もすれば出てくるのか。ペドフィリアもまた、一生直るものではないのだが…つまり、また同じ事をやらかすようにしか思えない。

私は、こんな男に家を焼かれたくはないし、自分の子や孫でなくても、一人だってひどい目にあう女児が出てほしくはない。

この男の更正と、1億人ほどの人々が望む平穏な暮らしを、きっちり天秤にかけていただきたい。

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