鋼の錬金術師で涙が止まらない
今日は電車で長い移動時間がある日。
ちょっと時間もあったので、ねんがんの「鋼の錬金術師15巻」をてにいれた。
本当に、すさまじい力量の漫画家だ、荒川弘さんは。
大体、少年漫画では10巻を超えるとダレはじめることが多い。それを超えても、まあ、20巻が限度かな、と思っている。11巻ですっぱりやめた「すすめ!パイレーツ」の江口寿史さんとか、20巻代で人気シリーズを完結させるゆうきまさみさんを尊敬している私だが、最近では、この「鋼の錬金術師」が、いい感じに「ちゃんと完結」してくれそうで期待が高まる。15巻あたりで「回想シーン」というのは、むしろダラダラコースの始まりのような恐れがあるのだけど、この15巻を読む限りでは、ダラダラどころか、卓越した構成力、ゆるぎない構想を感じる。これを描きたくって、第一話(読みきり前提だったらしいが)を描いたんじゃないのか、と思えるくらいだ。
登場キャラクターのほとんどがひきずる影~イシュバール戦。読むのが辛い。特に軍人組は、本当にこの時代を生きながら、あの結束力を生んだのか。そして「傷の男」の壮絶な物語。キンブリーの狂気。ウィンリィの両親の生き方。ロイの決意、おまけページ…これだけの物語が、この1冊に結集しているだけでも、すごいと思う。
もしも、20巻あたりで「第一回天下一国家錬金術師トーナメント」なんていうのが始まっても、負けずに読んでみようかなと思える。…いや、やめてくださいねスクエニさま…
鋼の錬金術師 15 (15) 著者:荒川 弘 |
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これを読んで「ああ、漫画を読める幸せよ!」と浮かれて今日は、もう一冊コミックを買ってしまった。ささやななえこさんの、「霊送りの島」(廉価版)だ。昔読んだ懐かしいものも含めて、ささや伝奇ワールドを堪能。なんて今日はいい日だろう!
が、今朝のズームイン!の占いの結果は「最悪」。その後、仕事が押しに押し、会社を出たのが9時。今日は、娘が帰っているというのに…まさかこんなことになるとは思わなくて、今日のメニューは鶏骨付きもものオーブン焼きの予定。先に冷蔵庫から出して室温に戻してもらったものの、帰宅が9時半、それから焼いたのでは夕食は10時半????大急ぎでオーブンを暖め、ローズマリーを摘み、鶏を下ごしらえ。…たしか息子と娘に、それぞれ塩コショウも擦り込んでおいて、と言ったつもりだが、肉はパックのまま放置。仕方なく塩コショウし、裏側に軟骨を切るように切れ目を入れ、皮の側にフォークを刺す。
「鋼の錬金術師15」と「霊送りの島」を読んだあとに、この作業か。
なんとなく、山岸凉子さんの「鬼」の一シーンを思い出す…いや、それ、最悪だって…
まあ、欝漫画を読んで40年の私なので、それはそれ、これはこれ、とおいしく鶏はいただいたのだが。
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