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2006年11月23日 (木)

温泉で豪遊~勤労感謝を実感~

娘を伴い、郊外の温泉施設に出かけた。
今日は「勤労感謝の日」。
営業成績が今微妙(いや、昨日から上り坂ですが)なのも忘れて! 不登校息子のDQNっぷりも忘れて! 絶望しながら足を引きずり歩き、心身ともに疲れ果てた自分を、温泉とマッサージ椅子とグルメと岩盤浴で癒すのだ~!

が、いささか問題がある。この温泉施設、実は仕事の取引先のひとつなのだ。店長に会うと、全然日常を忘れられない。男性なら、「いやあ、今日はお邪魔してますよ」と、むしろ良い関係に持っていこうとするかもしれないが、すっぴんでのんびりしているところなど、見られたくない。おまけに、家族そろってならそれはほほえましいが、娘と二人きり。母子家庭だろうか、なんだろうかなどといぶかしく思われてもなんだか痛い。
で、クレームなどで店長が店内をうろうろしないことを願いながら、こそこそとバカンス。スリル満点。

「勤労感謝」なので、風呂上りの自分に黒生ビールを奮発。娘はジュースで乾杯。

「お疲れ様~私!」と言いながら。

「それって、相当、寂しくない…??ww」娘に言われた。言われるまでもなく、寂しいに決まっている。が、誰も自分をねぎらってくれないし、こうなったら自分で言ってしまったほうがいい。娘は知っているのだろうか。私は毎年「勤労感謝、私!」「ハッピーバースデー、私!」「メリークリスマス、私!」などと心でつぶやいているのを。

まあ、子供に金品を要求する気はない。
が、今日のように娘を伴い、温泉にでかけておいしいものをたらふく食わせ、近隣のショッピングセンターなどをぶらぶらしながら可愛いグッズや服、靴などを買うのは、まさに「私の勤労の賜物!」と思える。娘の喜ぶ顔が、何よりの「お疲れ様!」だ。帰り際には息子も喜ぶであろう食材をたんまりと買い込む。

子供を喜ばせる…そう、私はこの至福のために勤労している。勤労のおかげで、今年も子供たちに暖かい衣服や食事を与えられる。いろいろ絶望して、酒とゲームの日々に陥っていた頃とは比べようがない充足感だ。

ありがとう、勤労!

私は今、無能な自分に仕事を与えてくれる会社に、また何かとお世話になっている取引先に感謝している。そして、そんな幸福が得られるのも社会が健全であり、経済がそれなりにめぐっているためであることに感謝する。そしてこの社会を維持していくことが、ひいては自分の幸福、子供たちの幸福になるのだと実感する。

働けて、稼げて、家族を幸福にできる。

すごくシンプルだが、これは生き物の本能的に感じる「幸福」ではないだろうか。少なくとも育児をする生き物は、そうすることによって、種を維持してきたのだから。

「勤労感謝の日」は、「お父さんお母さん、働いてくれてありがとう」という日ではなく、働いている者が、大切な家族にサービスして「働ける自分」を再確認する日でもあるかもしれない。

ていうか、どこのテレビ番組でも、「今日は勤労感謝の日です」とかやってない。何もネタがないからだろうか。

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