精神科にかかる暇もない~息子は実在するのだろうか~
Q.数日前に、こんなページが話題になっていた。
精神科の相談ページで、相談者のメールに、お医者さんがアドバイスするというところなのだが、一応読む暇もない方のために解説すると、嫌がらせをし続ける無職の弟に関する姉の悩み相談。偏執的な弟の嫌がらせが事細かに書かれ、「弟は統合失調症ではないでしょうか」と相談している。医者の回答は、ずばりまとめると「たしかに統合失調症です。あなたが」
笑えるというか、怖いというか、大どんでん返しだ。お医者に言わせると、姉のいう「弟」とは姉の妄想の産物で、その被害妄想こそが典型的な統合失調症だというのだ。もしかして私、「優良なミステリー」のネタ晴らしをしちゃったかもしれない。おもしろみが半減した方には、申し訳ない。
で、私も読みながらいろいろ考えさせられた。
若本ボイスの不登校暴力息子は、実在するのだろうか。
もしかしたら、「統合失調症の私」が作り出した、妄想ではないだろうか。
息子は、若本ボイスで語ったり歌ったりしている。時には「いよお~ぉ」とアルシド(FF12)の声で登場し、誰かがカラオケで歌っているときには、アナゴさんの声でいっしょに歌い、吹き出させる。「きゃっちまいはぁ~と ベリーメロン♪」と歌いだすと、つい私も洗脳されて、「ベリーメロン♪」と甘ったるいアニメ声で合いの手を入れてしまう。この前は、「赤ずきん」なるアニメを見ながら「パァンプキ~ン!」というレパートリーを増やしていた。
こんな中学生が、いるものか。しかもこの息子、時々ミッキーマウスの声でしゃべりだすのだ。たとえば今日は学校に行ったかという私の問いに「ハハッ!今日は4時に起きたのに、学校なんて行けるわけはないさ、ハハッ!」と、あの甲高い声でしゃべる。
若本ボイスとミッキーマウス。「キングダムハーツ」で言えば、ラスボスのゼムナスと王様のミッキーマウスの両方の人格がいるようなものだ。そんなわけのわからないものが、パソコンを抱えてにやにや笑ってるなんて。よく考えたらおかしいではないか。
また、息子は異様に体が柔らかい。ネコのように足で顔を掻いたり、腕をありえない方向に曲げたり。「ジョジョ立ち」なんて、朝飯前だ。今、目の前で息子が私に「見てー見てー」というのが、立ったまま、足を後ろに曲げ、尻につけるポーズ…まあ、これだけならまだいいが、そこからぐぐっと足をあげ、尻を経由しておなかのほうに足を持ってくる。ほとんど、へそまでつきそうだ。「学校では上履き履いてるから、(腹についたまま)立ってられるんだぜ~」と自慢げな息子。こんな緊張感のない受験生が、本当に実在するのだろうか。
若本ボイスでミッキーボイスでノーバディのようにくねくねとやわらかい。こんな生き物がいるのだろうか。「キングダムハーツ」によほど毒されたか、あるいは「テレプシコーラ」の読みすぎか。
もちろん、暴力を振るったり、真夜中に騒音を出したり、家や家具、電化製品を壊す息子なんて、いやだなあ、いるわけがないじゃないですか。ごみを散らかしたり、食べ物を持ち込んでカビや虫を繁殖させてるのも、きっと私の妄想ですよ。現に、部屋の中をまっすぐ歩けない?それはお酒の飲みすぎか、年をとったからですよ、……なんて、脳内可符香が出てきて、私にささやく。
思えば、息子はまだ10代だというのに私よりも初代ガンダムに詳しかったりして、小学生のころからネットでおしゃべりしていても小学生とは信じてもらえず、冗談で「実は40才です」というと「やっぱりな」と言われる子だったという。これは私の分身、自分にとって都合の良い妄想の「友人」だったのかもしれない。いやまてよ、私の妄想の息子なら、私の知らない、または興味のないアニメやゲームの知識を息子から得るのはどうなんだろう…… もしかして、息子に教えられた最近はやりのアニメなどは、私の夢の中の産物だったり?
このブログを読む人は、もしかしたら「何、この人?ぱにぽにとかローゼンメイデンとか、そんなありもしないアニメのことを語ってるよガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル」という状態かもしれない。うん、ありえる。しかしなぜ、私の興味のないはずの「ガッシュベル」の挿入歌をいやというほど聴き、つい口ずさんでしまうのか?…私の潜在的な意識が、若本ボイスをもとめているのか?もしかしたら、毎日仕事で歩き回っているというのが私のもうひとつの妄想で、未だに親の庇護の元、実は数台のパソコンを駆使してゲームに掲示板に、お絵かきに、と遊びほうけている「独身の私」だったり?
ついでに、HGなる芸人に毒されて腰を振りまくる愛娘も、幻に相違ない。
A.典型的な現実逃避です。
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