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2006年11月11日 (土)

義務教育って~給食費未払いする親は義務教育を放棄しろ~

「給食費費払いの親の驚くべき言い分」というのを、今日の教育バラエティ特番でやっていた。これまでも、何度もニュース等で話題になっていたが、本当にいるのだ。「犬の美容費がかかるので給食費が払えない」「子供の携帯は月6万。給食費は払わない」まどと、しれっという親が。やらせでしょ?やらせだって、言ってくださいよ(涙)

「義務教育だから、お金を取るのはおかしい」などと言う親。今一度、義務教育の意味を考えようではないか。最低限の教育の義務は、子供に課せられているのではない。むしろ子供にとっては「権利」といえるもので、義務を負うのは保護者である。が、すべての保護者に「最低限の教育費を負担しろ」というのではない。本来はそれでもいいところを、「最低限の教育を子供に受けさせてあげるために、社会がいろいろ保障するから、親は農作業などの労働に子供を使わず、この恩恵を受けて教育を受けさせなさい」ということなのだ。
実際、子供たちに最低限の教育を受けさせる義務を負い、負担するのは、「社会」である。自分は子供を持たなくても一人働くOLや、もう子育てを終えた人などの税金によって、子供とその親は負担を軽くしてもらっているのが現状だ。

読み、書き、計算。国の基本的な歴史や地理など、最低限の教養がなければ、今、まともな仕事には就けない。たとえどんな家庭環境にあっても、その最低限の教育を、社会みんなが義務を負って、受けさせてあげましょうというのが「義務教育」。実際、「私は子供を生めないのに、なんでよその子の教育費を負担しなくてはいけないの」という人もいるが、子供は国を支える宝、そんな人たちも含んですべての人が、皆で子供と、その親を支えてくれているのだ。ありがたいことである。

給食制度は、かつては戦後の食糧難時、将来を担う子供の誰もが最低限の栄養を摂り、健全に育てるように定められた制度。日本のどこにも、豊かな食生活がなかったころに成立したものだ。それがいつしかみんなで同じ食事を分かち合う教育の場となり、すっかり豊かになった今は、働く母親の時間的な負担を軽くしたり、母親が提供する食事とは違う味やメニューを子供に触れさせる良い機会として多くの親と子に歓迎されている。もちろん、「おいしくない」「嫌いなものもある」などの不満は、あるかもしれないが…

が、だからといって「払わない」というのは筋が通らない。どこかのレストランに入って、「あんまりおいしくないから、お金は払わなくていいでしょう」ということがあるだろうか。「二度といかない」ということはあっても、お金を払わないということは、ありえない。もしもまた、その店を訪れることがあって、やっぱり「おいしくないから今日もただでいいでしょ」という人がいたら…どんなに立派な服を着ていても、それは立派な食い逃げだ。

この、しれっと「子供の携帯には月6万かかりますけどぉ」「義務教育なのに、給食費とるって」「お金とるならもっとおいしいものをだしてほしいですよね~w」とおっしゃる奥様方は、何も義務教育の恩恵を受けなくても、私立小学校に行かせるなり、家庭教師と最高のシェフによる昼食で育児するなりすればよい。文句があれば、弁当持参で子供を学校に出してもいいのである。アレルギーなどで給食を食べられない子の親は、学校と話し合い、場合によってはそうしている。毎朝、アレルギー対策弁当をこしらえるのは大変だ。が、そうしている親が給食費を払わなくても、誰も文句は言わないだろう。また、本当に経済的に困窮していて、給食費を払えない家庭にも、社会の救済があってしかるべきだと思う。

またうちの恥をさらすことになるが、うちもいろいろあって収入が途絶え、わずかな蓄えも底をついたことがあった。でも、給食費を払うことはやめなかった。いろいろ聞くと、そういうときは申請すればなんとかなったそうだけど、それは本当に、どうしようもなくなったときに、と後回し。家のローン返済や管理費、最低限の給食費は最優先。そのうえでいろいろ工夫しながら必死で職を探し、なんとか立て直した。もちろんそのころはゲームや漫画どころではなかったし、仕事のためにパソコンとネットを使ってはいたけれど、子供の習い事もいろいろ整理。あえて、私がそのころ夜遅く帰ることもある仕事をしていたため携帯電話も購入したが、これも最低限のことだ。犬どころか、自分も美容院なんか行ってない。優先順位としては、子供が食べていくこと、将来困らないようにやっていくことが最優先。その子供を育てるために、唯一子供を守ろうという親である私が倒れてはいけないので、しっかりと安くても栄養のあるものを食べ、医療も受けるということも大事にしたけど、結局入院することになったし、メンタル医療はまともに受けられなかったなw

うちは、夫がそれとはまったく違う価値観での消費行動に走ってしまい、一時無一文になっていろいろやっちゃった挙句、結局ちょっと持ち直したらまた、家を出てまったく帰らず、一晩で2~3万も使う生活に走ってしまったけど。もしもうちで何かあったら、夫がどういうことをしたのかはっきりとさせるためにここにちょっとメモしておく。数字だけでは、いろいろわからなくなる部分もあるから。

優先順位、多少いろいろあるけど、少なくとも公立の学校に行かせる親は、社会にいろいろ恩恵を受ける身であるということを自覚し、まずは最低限の親としての義務を果たせ。その上なら、外車を買おうが犬を美容院に連れて行こうが、かまわない。また、信念を持つ確信犯なら、いっそ子供に弁当を持たせ、給食を辞退せよ。もっとつましい生活の家庭だって負担する給食費に、たかるな。

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