息子に勉強させる不思議な方法~なぜこの本を読まないんだろう~
先日、ねんがんの「月館の殺人 上・下」をてにいれた。
実におもしろく、息子にも勧めた。が、息子はネットゲームとFF5に夢中で手に取らない。娘はめざとくこれを見つけ、しっかり読んでいたらしく「めちゃめちゃおもしろい~~!」と喜んでいたのに。あの「動物のお医者さん」をバイブルのようにあがめ、一時はH大で獣医の勉強をしたいとか言っていたのに。
毎日のように、「読んだか」と声をかけているような気がする。ミステリーだけにうっかりネタをふれないし、なんだかフラストレーションがたまる一方だ。テツの皆さんの魅力について熱く語り合いたいのに。
今日声をかけたときには、息子は「もう!HDDの編集をしろと言ったり、服を片付けろと言ったり、漫画を読めといったり!俺は体がひとつしかないんだぜ?」と怒り出した。ちょうど、夜食の炊き込みご飯をよそってきて、さらに勉強もしようとしていたようだ。ながら族も極まれり、の息子。
「じゃあ、月館読むか勉強するかどっちかに」と冗談を言ったら「じゃあ勉強~」と、がりがり勉強し始めた。
喜んでいいんだか。
いや、いいんだよな…。さっさと勉強を終え、FAXする息子。「じゃあ、次は「盾 シールド」か、月館のどっちかを読むこと」村上龍著の「盾 シールド」は、私の会社の社長が、荒れる息子を案じてくださったものだ。大人が読んでも良いが、息子のような子にこそ読んで欲しい内容だし、そういう経緯もあって、読ませないといけない事情もある。すると息子はこういった。
「じゃ、ニニンがシノブ伝読む」
そんな選択肢はねえ。
「もったいないねえ」娘も、意地でも「月館」を読まない兄に呆れ顔。天涯孤独となった女子高生の前に突如現れた「お祖父様」の弁護士。遺産相続のためにお祖父様のもとへ向かうために高級夜行列車に乗り込んだ彼女の前で、連続殺人事件が起きる……という、ベタベタな大筋が、佐々木倫子の筆でなんとも味のあるミステリーに。あっという間に読めるのに。まあ、これをいやがって勉強してくれるなら、それはそれでいいのだが。
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あれ?もしかして息子、自分が勧める漫画を私があまり読まないから、意地になっているのかも?息子よ、いろいろ勧められるがとても全部をおもしろいとは思えん。「ニニンがシノブ伝」はそこそこ楽しめるし、「かんなぎ」や「メイドガイ」も楽しみではあるが…今日は帰宅が10時になった。FF5を遊ぶ時間も限られるのだ…
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