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2006年12月 4日 (月)

娘とFF6~おいしいとこだけつまみぐいさせてみました~

娘は、はいはいしてたころからケフカやオルトロスが大好きであった。
今、アドバンス版を私がプレイしていると「そのシーン覚えている!」とちょっと感激している。オルトロスやモーグリが出るような、コミカルなシーンを中心に見せてやったり、遊ばせてやったりししてみる。

魔列車のシーンでは、「ゆうれい」を仲間にし、先頭キャラにすると「かわいいっ」と興奮し始めた。「食事シーンなんか見たら、あんた、萌え死ぬよ」というと、目を輝かせて覗き込み、観戦。「にがさん…にがさん…」のシーンでうろたえる姿にも「ぎゃああああっかわいいぃぃぃっ萌えるぅぅ!あああだめー、ボタン押しちゃだめー」と身もだえ。「腐児子」というのは本当らしい…

いざ、ゆうれいが食事するシーンを見ると、あまりのかわいらしさに「死ぬー!萌え死ぬー!どうしてくれるー!」と転げまわっていた。知るかいな。娘はいっそこのままこの列車に乗っていたいようだったが、それでは話も進まないので、「カッパにはさまれて爆走しながら魔列車をメテオストライクで投げ落とす」というお笑いシーンを見せてやり、先に進む。

私は魔列車の最後のシーンで、いつもぼろぼろ泣いてしまうのだが、娘はきょとんとしていた。私もこの子くらいの頃にはなんとも思わなかったのだろうが、人の親ともなればこのシーンが本当に辛い。幻想的な「迷いの森」からいきなりプラットフォームに出る静寂さ、そして葬送行進曲にも似た曲が静かに流れるなかでの恐怖体験、ちょっと笑っちゃうボス戦、そして…  何度やっても、魔列車はいいなあ…

FF6のもっとも華やかなシーンは「オペラ」であろう。私は太っ腹にも(この表現が最近気になる。まだがんばって9号を着ているのだけど)このおいしいシーンを娘に譲ってやった。というか、初プレイの娘を鑑賞。これは最高においしい。

オルトロス、そしてロックとセリスのイベントを楽しんだ後、娘は必死で台本をメモし始めた。ニヤニヤ。私もそうやったっけ。そして娘は舞台へ。歌はなんなくこなしたが「花束はどこ?」状態に。そこに現れたマリアの恋人・ドラクゥの幻影。娘演じるマリアはつかつかと近づく。「お、わかったのかな」と眺めていると、いとしいドラクゥをあっさりと無視して通り過ぎ、花束を探すマリア。
「だーーーーっ!無視するんかいwwww」ここは話しかけるのかとわかったときにはもう遅く、花束が出てきた頃には間奏が終わっていた。

うっかりして歌詞を間違えたり、ステップを踏み損ねたり、花束を持ってバルコニーを探したり…よいなあ、初心者・愛娘のオペラ。ようやくクリアし、5分でオルトロスのところに行くのは私がやってやったが、大好きなオルトロスのために、娘も観戦。

オペラは、戦争で引き裂かれた恋人たちの物語。恋人・ドラクゥは戦場で行方が知れなくなり、国は敗戦。敵国の王子に見初められた美姫・マリアは、いとしい恋人を求め、涙ながらにその恋心を歌い、現れた幻影の恋人に、永遠の愛を誓う…が、もはや祖国の運命は、敵国王子に見初められた自分の細い肩にかかっている。気が進まぬながらも、王子の歓迎を祝う宴で、ダンスの相手を務めるマリア。が、そこに祖国の残党が反撃にでる。そして、宴の場に現れたのは、ほかでもないドラクゥ!ここに、マリアを賭けた、ドラクゥと王子の戦いが始まる…

と、実にべたなドラマティックな展開。そこで娘は意外な感想を口にした。

「はあ?ドラクゥ、生きていたの?なんで?今さら~~~~! 空気読めって感じ~」

それじゃ、あんたはこのままマリアが敵国王子の妻になってめでたしめでたしだというの?と問うと

「あったりまえでしょ?それで丸く治まるじゃない」

ううむ、娘が大きくなったら、自分が好きだった名作少女漫画をともに楽しもうと楽しみにしていたのだが、どうやら「はいからさんが通る」は楽しめそうにない。というか、30年くらい昔の朝ドラ関係はたいていダメだな。これも時代の流れか。

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