朝からボルテスⅤ~フィリピンで一番愛される日本の歌~
安倍首相負夫妻、フィリピンでアロヨ大統領と会談。夫人もファーストレディとして大活躍
そんなニュースをやっていた。寝ぼけ眼でなんとなくズームインを見ていたときである。夫人のために?だったか、フィリピンの青年たちが日本の歌を披露、というシーンになって、すっきり目が覚めた。
ボルテスファイブだああああああああ!
画面では、応接室のようなところに数人の青年が並び、あやしく体をゆらしながら、決して上手とはいえない歌を歌っていた。「おやに~~はぐれた~~ひなど~~りも~~~」…聴かされる安倍さんは、「???????」だったのではないだろうかw
日本ではそれほどぱっとしたイメージはないが、フィリピンでは昔、視聴率99パーセントの大ヒット番組となったアニメ「超電磁マシーンボルテスⅤ」。「暴力的である」という理由で当時のマルコ政権下では放送禁止となった。おかげで「虐げられた民衆が立ち上がり、ボルテスとともに悪の独裁者政権を打ち倒す」というラストは当時放映されることはなかったのだが、その後マルコス政権が倒れてからはアニメも復権。一時は「暴力的な日本の粗悪アニメ」の象徴として扱われていたのだが、今は民主主義の象徴かというくらい愛されている、特別な番組なのだそうだ。
そして私にとっても、懐かしい、特別な番組である。私の手元には、ファンによって作られた「設定資料集」がある。設定画やボツ脚本を収録、巻頭にはキャラクター原案の聖悠紀氏書下ろしの「ハイネル・健一」「めぐみ・カザリーン」のヌードイラストまでつけるという、想像を絶する本だ。女子大生と女子高生が集まってこの本を出したのが、その代表が「アニパロ」の元祖ともいえる現在漫画家の浪花愛さん。ご本人はこのサークルの活動を、「ちゃんと最後までできなかったから」と少し苦い思いを持っておられるようだが、現在のアニメ・マンガ事情を考えると、彼女の功績は本当に大きい。
折も折、最近この「超電磁マシーンボルテスⅤ」のDVD-BOXが出たばかり。アニメ専門ショップで聖先生の書き下ろしイラストのポスターが貼られており、麗しい巻き毛のハイネルさまと健一が対決していたりして思わず赤面。これだけでも懐かしさ満載だ。
超電磁マシーン ボルテスV BOX (初回限定生産) 販売元:東映 |
ジャケット写真が載っているのはここ
私にもサンタさんが来ますように…
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