ニュースも理解できない不登校息子に唖然…
もう息子、進路を決められないかもしれない…
「勉強しろ」なんて言っても暴れたり、「おまえのせいでやる気なくした」とか言ってくるし、怪我をしている暇もないので、教材だけは買い与え、あとは本人の自覚に任せて…なんてやっていて、とうとう12月だ。
まだ、どこの高校にも見学に行ってない。
進路の希望も、学校に出せない…
何度かそんな話題を振ったのだが「そんなこと言われても」と、ネットゲームの手を休めない。なんだかんだで100万は払ったと思う教育業者も、このところ何もしてくれなくなった。担任の先生も、前に相談した臨床心理士の先生も連絡なし。
仕事仕事で何もできない私だけが、今のところ息子と会話しているようだ。
朝、久々にズームイン!でも見ながらリゾットを一緒に食べた。なんとなく、毎日、新聞を読み、ズームイン!の辛坊さんの話を聞くだけでもそれなりに社会勉強になるだろうと、息子に勧めているのだが、新聞はさーっぱり読まない。ただ、ズームイン!は、今のメンバーがなかなかにおもしろいと思うのか、それなりに見る。
液晶テレビのカルテルのニュースが読み上げられた。夕食の下ごしらえをしながら「あら~、これを機に、液晶が安くなるかしらね~」とつぶやくと、「カルテルって、何?」と聞く。
「あれ、中学で習わなかったっけ?」
「習ってるわけねえだろう!(俺は不登校だ)」
息子は声を荒げた。呆れた。知らないということよりも、本来中学で習っているはずの学習内容だって、全部「習ってないから知るわけがない」と開き直る息子の態度に。
病気などの理由で、学習がまったくできないというのではない。息子はいたって健康体で、自分の意思で登校や教室に入ることを拒否しているのだ。ならば、学習に関しては自習でなんとかするしかなく、またそうすべきだろうと思う。
私は、息子が不登校のうえにほとんど学習せず、ゲームなどで遊んでばかりなのは知っている。が、だからと言って
「そうよねえ、息子ちゃんは学校行ってないんですものねえ、何もわからなくて当然だわねえ」
などと寝ぼけたことを言うわけがない。家庭ででも学習しているべきなのに、怠けている人間を誰が認めるか。これから息子が進むのは、「不登校でした」「勉強してないからわかりません」じゃあすまない世界。いろいろ配慮してくれるのは、あと数ヶ月しかいられない、中学の中だけなのである。
とりあえず、カルテルのことは説明してやった。というか、途中で息子はすべてを理解した。理解力だけはものすごくある子で、昔から「一を知って十を知る」ことが多かった。それだけに、不登校が惜しい。とりあえず授業に出ていれば、ぼんやりしていてもそこそこ理解でき、私も無駄な教育費をかけずにすんだのに。でも、やらなければ真っ白。一を知らなければ、永遠にただの零だ。
今日の辛坊さんは、選挙権の年齢を18歳に引き下げよう、というテーマを語っていた。世界では、18歳から選挙権を与える国が多数なのだという。そのことを示すフィリップが画面に現れた。
15●(18歳で選挙権)
18●(それ以外の年齢)
数字はうろ覚えだが、誰もがへえ~、選挙権が20歳からというのは、少数派なんだなあ、と理解できるものだった。ところが息子は「なんだ、20歳とか、その他の年齢のほうが多いんじゃん」と言った。辛坊さんは、何度も「ほとんどの国が18歳で選挙権を与えている」と言っている。私にも、そうにしか見えない。「18●国のうち15●国が、18歳でしょ??こっちのほうが明らかに多いじゃない???」
息子はきょとん、として「え、…15●国対18●国じゃないの…?て、世界の国って、180国くらいだったっけ…」
世界に何カ国あるかは、私も定かではないが、大体200弱でいいと思う。普通選挙のない国だって、ありえるし。いや、そんなことより息子、「分数の割り算がわからない」と悩んでいたこともあったが、こういう数字の表記の仕方そのものを、理解していなかったのか?
「あんたの言う数字をあらわすのなら、15●:18●、というように表記するでしょ」
まだ息子はぽかんとしている。分数も、比例も、小学校で基本は習ったんじゃないだろうか。
息子が理解できようとできまいと、世の中は人を「義務教育は最低受け、理解できるもの」として話を進めていく。辛坊さんのコーナーは実に有意義ではあるが、高学歴者を対象にした講義などではなく、ごく普通の人もすんなりとわかりやすい朝のニュース解説のコーナーだ。学のない私も、これだけはわかりやすいわあ~、と楽しみにしている。…この辛坊さんの言葉が理解できない、ということになると大変だと思う。世の中のことが理解できないおばかさんが増えると、国が滅ぶぞ。
だから、義務教育をなめたらいかんのだ~~
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以前、スーパーで買物をした時の事。広告の品の「表示価格より3割引」のお肉のパックをレジに持っていった。レジには新人らしい、若くてちょっと派手だけどかわいい女の子がいた。ところが、表示を見て首をかしげ、3パーセント引きの処理をしようとしている。「ちょ、ちょっと、30パーセントでしょう?」と「え~、3割引ですから…」「だから、3割っていうのは、30パーセントでしょ?3パーセントじゃないわよw」というやり取りをすると、彼女は「て~んちょぉ~…」と助けを求めに行った。なんか、変なおばさんが、3割引を30パーセントだって、ごねるんですぅ~とでも言いに行ったのかな~と思っていると、店長が飛んできて、事態を理解し、彼女に的確な指示をした。彼女、とても不満そうに、3割引にした。…う~~んw、あとでしっかり勉強してね…と、心で思いながら店を出た。
が、その後彼女の姿を見かけなかった。
笑い事ではなくなった。頭だけはいいだろう、理科、数学だけは得意だろうと思っていた息子だが、アルバイト先でこのくらいの武勇伝を作ってしまいそうだorz
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