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2007年1月23日 (火)

テレプシコーラ10巻発行~まとめて読むとすごいですね~

テレプシコーラ10巻がついに発売。

あまりに衝撃的な内容にネタバレ情報が駆け抜け、あちこちでまるで友だちでも亡くなったように語られた千花ちゃんの死。その最終過程がコミックスになり、話題作「テレプシコーラ」の第一部が、本当に完結した。

ひとしきり、また泣いたのだが、それ以上に「ぎゃー!」と叫んでしまったシーンがあった。

篠原ママが千花ちゃんの学校に赴いたあとのシーン。1、2年生の時の担任が千恵子さんの後姿を見かけ、現担任に話しかけたところだ。

うわああああ。

ちゃんと高森さん、いるうぅぅぅ…

たしかこのエピソードは立ち読みで済ませたので覚えてなかったのだが、一見白く適当に描かれたまじめそうな女生徒が、ちょうど「韓国」「手術」「失敗」というような話を、しかも大声でしている時に後ろに立ち、日誌を届けに来ている。このエラ、メガネ、たしかにこの子は、ここにいたんだ…白く、適当に描かれているけど、たしかに山岸先生の手によるものだ。ほかのその他大勢クラスメイトなどはアシスタントさんが描いているので、明らかにこの女生徒が重要人物だとわかるのだ。最後のコマでは、先生方の会話に聞き耳をたてているようなのを暗示している構図だし、匿名掲示板で千花ちゃんの情報を書き込み、止めを刺したのも本当にこの子だったんだなあ…

立ち読みで済まさなきゃ良かった…。この頃は「コミックスでまとめて読めばいいや」としか思わず、その後の衝撃の展開に前の号を読み返したくてたまらなくなり、内容を知ってはいても今日のコミックス発売は待ち遠しくてならなかった。

千花ちゃんがどんどん追い詰められていく過程を見るのは、つらいのだけど。

高森さんのことをイメージしながら「鼻をあかしてやる」「Kill」などと思っていた頃は、まだ死のうなどとも考えていなかったのだろうと思う。絶望し、ゲームに興じたり六花ちゃんにいやみを言ったりと、どんどん「らしくない」行動に出る千花ちゃん。なぞの徘徊も気になる。どれほど彼女が自暴自棄になったか。でも、お母さんが久しぶりに作ったカレーを少し食べ、ようやく妹に「医者になろうかな」と打ち明けた時。これが、ようやく彼女が自分を取り戻せた一瞬だったのに。

最後の朝などは、彼女はもう、何も考えてなかったのだろう…湧き上がる衝動に身を任せた。その時、止めるものは何もなく、都合よくベビーカーを押した女性がいて、鍵のかかっていない屋上があって…

実は私も兄弟を飛び降りで亡くしているのだが、この、金子先生の凍りついた表情といい、六花ちゃんの、血がさあっと引いていくような、世界が崩れ落ちるような心情表現と言い、まるで自分の経験をそのまま絵にされたようだと驚いた。山岸先生は以前エッセイコミックでご自身のお父様を亡くされたときの体験をまとめておられたが、近親者が亡くなった時に感じたこと、また不思議なことも、どこか共通するのだろう。「夢」の描き方もさすがに秀逸、名人芸だ。

さて、期待は第二部に膨らむ。古い巻を読み返すと、どうしても忘れるわけにはいかない人物もいる。第一部が千花・六花の物語を中心にするとして、これからどのような話になるのだろう。

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昨日は予想通り、ココログさんのメンテナンスが長引き、夜ログインすることが不可能でした。最近妙に勘が働きますw

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