天上の虹20巻ゲットォーーーー!~まだまだ死ねない~
今日はのだめの最新刊が出るらしい、と本屋に寄った。
で、「天上の虹」20巻が隣に置かれ、残り2冊なのに気づいた。もちろん、のだめよりも先にしっかり手にし、購入。ああ、一体何年待たされただろう!
前の19巻では、たしか主人公の讃良も晩年に差し掛かり、いつ物語の終焉を迎えてもおかしくない状態だった。それで待たされる読者はたまらない。「アルカサル」もそうだが、主人公は歴史上の人物なのだから、当の昔に死んでいる。主人公がどうこの時代を生き、死んでいったかを、遠慮なく描いてほしいし、見事に完結して欲しい。どちらも実に読み応えがあり、早く続きが読みたく、完結が見たいのだ。
さらりと読んでみたのだが、
終わるのだろうか、これ???
物語は讃良よりもむしろその子や孫の世代、それも讃良によって表舞台から退けられた人々に移っている。大津の忘れ形見まで登場して、全編讃良への恨みモード全開!もはや死期を悟り、いかに葬られるか、なんてことを穏やかな気持ちで考える讃良だが、まだまだ波乱がありそうだ。
別作品では里中作品の主人公にもなっている若い世代のキャラクターたち。また、妙に存在感を持ってきたキャラクターたちもあり、日本古代から、国家の基盤を築いた時代の叙事詩が動き出している。副題が「持統天皇物語」なので、どこかできりをつけるのだろうが、物語のうねりは、讃良の死に関わりなくうごいてしまいそうなほどだ。あとがきの里中先生の苦闘ぶりに胸が痛むが、とにかくどこかで「完」の文字を入れてほしい。
でないと、死ねない!
という読者は私だけではないだろう。
少年漫画はファンでさえ「もういいよ…早く終わらせてよ…」という状態でも長々と連載が続くものが多く、ベテラン少女マンガ家の作品は突然休止して「続きはまだか、完結はまだか」とやきもきする作品が目立つのはなんでだろう。
天上の虹 20―持統天皇物語 (20) 著者:里中 満智子 |
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に、洗脳されまくった連休であった。一応、見ながら内職もやっていたのだけど。お経テイストのユーロビート、お坊様と巫女さんと陰陽師・矢部野彦麿が踊り狂うという、「勘違いされたニッポン」風の、ごった煮感がたまらない。そして彦麿のあやしいありがたい説法に、迷える私の魂は、ずいぶん救われた。ありがたや、ありがたや。
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