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2007年2月 3日 (土)

恵方巻って…

娘が、絶対に食べたいというので、今日は恵方巻を買った。

なんだかんだで定着してしまった珍習。それが恵方巻だ。少なくとも私の子供の頃にはそんなことはしなかった。たしか、テレビのバラエティで、大阪出身の女性タレントが「大阪ではそうする」と話して驚かれていたシーンを覚えているのだが、あれが発端だろうか。バレンタインなどと同じようにイベント化され、もうどこのコンビニでもスーパーでもデパートでさえも恵方巻と称して太巻きが並んでいる。

「昔はこんなことしなかった」というと娘は驚いていた。平成生まれにとっては、全国津々浦々で行われる日本古来の伝統行事に思えたのだろう。が、欲望娘のこと、太巻きが丸々一本食べられるこの習慣は、歴史が浅かろうとなんだろうと、どうでもいいのだ。

しかし。なんというクレイジーな習慣だろう。太巻きは、やはり切って断面の美しさを楽しみ、ひとつずつ食べるのが良い。それを丸々一本、黙って食べるとは。近所のスーパーは肉、魚などそれぞれに別の業者が入っているが、魚屋はもちろん、肉屋、惣菜屋もそれぞれ太巻きを並べている。魚屋は特に気合を入れ、本マグロだのずわいがにだのが入った高級品も含めて種類が豊富だ。398円~980円。しかしどれもでかい。他の奥様と店員が「ねえ、もっと細いのは無いの?」「無いんですよ~」「じゃあ、これの半分の長さのは…」「これを丸ごと切らずに食べるのがきまりですから」というやりとりをしていたが、夕方で50円引きシールが貼られていても、お客は手にとっても、躊躇しているようだった。

ちょっと足を伸ばして、「小僧寿し」を覗くと、もちろんここも恵方巻デー状態。が、通常の太巻きの隣に、中巻きくらいの太さの恵方巻が、190円で売られていた。

これなら口に入る。

すると、同じようなお客が次々にその190円巻を手に取り、人数分買っていくではないか。

やはり無茶だよ、太巻きにかぶりつくのは!

今年の恵方は北北西だということで、私と娘はそちらを向いて食べ始めた。この方角だと、ちょうどテレビに背を向ける方向だ。苦行だな、これは。
息子は直前までパソコンにかじりついていて私の話を聞いていなかったと見え、「なんでそっちむくんだよ。たしか前はあっちだったぜ?」と南西のほうを向いた。いつの話だ。ジェスチャーしたが、わからないようで、私と娘はそれを伝えるべく必死で食べ終わり、「恵方っていうのは、毎年変わるんだよ」と声をあげたときには、息子は全部食べ終わっていた。

家族全員が同じ方向を向いてもくもくと太巻きにかぶりつく姿は異様だが、家族の一人だけ背を向けて食べた我が家は、もっと異様だ。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

朝布団のなかでFF6をプレイ。日ごろ電車の中でしかできないので、音が聞けるのは久しぶりだ。やっとロックと再会できた。さあ、これから盗みまくろう~!

しかし、混乱して自分にメテオストライクをかけるマッシュは、器用だな。

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