落ち込んだときに見たいもの
天国から地獄へ、とはこのことか。
昨夜(正確には今日未明)の家でのごたごたに引き続き、もう、電車に飛び降りたいくらい気分になることになってしまった。
それでも、笑顔でいかなくてはいけない。今日もしっかりウォーキング。ため息をついたら、ますます幸運が逃げる。笑うかどには福が来るのだ。
で、こんな精神状態の時に、こんなものが目に入るのである。
山手線など、線路脇の斜面を良く見ると、コンクリートや石垣の隙間から芽を出した草木が、コケや外気の汚れで真っ黒になった壁に、風雪に耐えながら「半円」を描いているのを良く見かける。車窓から眺めていると、そんな半円がリズミカルな並び方をしていて、なかなか美しく、楽しい。
が、これは見事に真円を描いている。
草のほうはすっかり枯れていて、見る影も無いのだが、これだけの線を描くのに、どれだけの風に耐えたのだろうか。
それこそ、荒れ狂うような風に翻弄されながら、ほんのわずかな足場に必死でしがみつき、描いたのだろう。
負けるものか、負けるものか。
自分の居場所は、ほかにはないのだから。
花壇の花のように愛されるわけでも世話をされるわけでもない、雑草。ただ運が良いのか悪いのか、ほんのわずかなコンクリートの隙間に根を下ろし、誰も見ていないのに、風と戦い続けた。この草は、果たして生を全うし、種を飛ばすことが出来たのであろうか。
この草の残骸を見てもそれはわからないが、少なくともこのような形で「生きてきた証」を残したこの草。
この道をまっすぐ行けば、今日会いたいお客さんのところだ。笑顔で行こう。ひたすら歩こう。
自分の足跡を、残していこう。
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