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2007年3月31日 (土)

オタクの才能~キングダムハーツで痛感!

ようやくキングダムハーツRE:COMに着手。もう、この手のゲームをやる自信が無いので、ビギナーモードで。

はははは。本当にビギナーモードですか、というくらいとろとろする私。今度はシルバーモードとかがほしいくらいだ。なんとかアクセルと最初のご挨拶をしたところで息子が帰還。「俺、もう全然やる気ねーよ?面倒くさいっていうし」とか言っていたけれど、画面を見ると興味を示し、じゃあちょっと、といきなりプラウドモード(上級者向け)で始めた。キングダムハーツ2も、ダージュオブケロベロスもいきなりプラウドでクリアした野郎だ。ちくしょー。

で、本当にプラウドモードですか、だ。すごい勢いでサクサク進む。「やっぱりあんたは飲み込みも早いし、うまいネエ」「そんなことねえよ。俺、飲み込みなんか早くねえ」

そんなやりとりに、腹を立てた私と娘。

そもそも、我が家にテレビゲームが入ってきたのは娘が生まれたときだ。私はこう見えても、当時何かと話題だった「テレビゲーム」反対派で、息子にもゲームはもちろん、アニメなども見せない方向でがんばっていたのだ。

自分のようにしないためにと。

社会性が著しく欠けていた私は、育児書に従い「毎日2時間は公園などに出て他の子達と触れ合わせる」を実行していた。が、それだけがんばっていたのに、息子は人に関心を持たず、まるで自分のようになっていく。かといって「異常」というほどでもないので医師なども相談にのってくれない。

そんな息子が、第二子出産時実家に預けていたところ、私の弟にスーパーファミコンで遊んでもらっていた。夫も、妻の居ぬ間にスーパーファミコンを買い入れていた。そんなこんなで、息子と私は以後テレビゲームにのめりこんでいくのだ。

で、思うのだが息子がゲームやアニメなどに触れたのが3歳くらいから。娘は生まれたときからテレビゲームを知っている。息子は赤ちゃんの頃毎日2時間は外出して人と触れ合った。娘は、そんなおにいちゃんの成長に絶望した母がすっかり引きこもってしまったため、ほとんど外に出ることなく、いきなり幼稚園に入ることになった。

普通に考えたら娘の方が虐待に近いひどい育てられ方をしており、どんな異常が出ていてもおかしくないくらいだと思うのだが、娘はいたって社交的で健康そのもの。あれほど神経を使って普通に育てようとした息子は、絵に描いたようなオタクに育ち、最近ようやくアスペルガーの認定を受けた。

結局先天的なものなのか?

ものごころつく前からケフカの笑い声を子守唄に、スーパーファミコンのコントローラーをガラガラ代わりに育った娘。この環境のおかげで年の割には漫画やアニメには非常に詳しいが、どこか「オタク」ではない。テレビゲームもあれだけやっているのにクリアできたのはアトリエシリーズ、プリンセスメーカー、牧場物語など、いつかは必ずなんらかのエンディングを見られるものばかり。今もやるのは「おいでよどうぶつの森」とか「たまごっち」とか、育成や交流を楽しむ普通の女の子好みのものだ。幼い頃からゲームがものすごくうまく、年上の子をポケモンで打ち負かしたり、「クリアできないゲームがあるから来てくれ」と呼ばれて、やったこともないゲームを軽くクリアして見せたりしたお兄ちゃんとは明らかに違う。

ていうか、お兄ちゃんが、どこか違うのか。

しかし、こう鮮やかにキングダムハーツをプレイしてくれる息子は便利だ。ストーリーは知りたいけどアクション要素のあるゲームは無理!な私のような人間にとっては、こういう彼氏か息子を持てということだな。

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