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2007年4月19日 (木)

クリスタルキングを息子に聴かせてみた~彼らの本当のちから

「クリスタルキング」というと、私の世代では「大都会」の一発屋、息子の世代だとアニメ北斗の拳OPテーマ「愛を取り戻せ」、さらにそのボーカルの一人・田中昌之(現・雅之)さんのソロで仮面ライダークウガやウルトラマンでおなじみである。

で、息子が最近田中さんに惚れている。「愛を取り戻せ!」や「クウガ」の曲を集めて「かっこいい~~~(*´Д`)」と言う。「愛を…」の頃はマスコミからは干され、かなりいっぱいいっぱいながらも田中さんのボーカルは絶好調!だったと思う。実は私は、まだこの曲がアニメの主題歌に決まる前に一度、聴いている。小さなライブハウスで活動していた頃だ。

次のライブで「この前の新曲が、今一番人気のある漫画の歌に決まった」と発表された。「●×▲?」と誰か、ファンが叫んでいた。当時私はあまり漫画やアニメに興味を持っていなかったのでわからなかったが「ああ、それや」とうなずくメンバーに、ふうん、そんなに有名な漫画のオープニング曲になるんだ、これは久々にヒットするかなあ、と思った。

ところが、諸事情でさほど話題にもならなかった。もともと当時フジテレビの唯一の音楽番組「夜のヒットスタジオ」の偉い人と、いろいろトラブルがあったのだと聞いた。当時のクリスタルキングは、この北斗の拳「愛を取り戻せ」や、夏目雅子さんの遺作「瀬戸内少年野球団」のテーマ曲を歌うポニーキャニオンのアーティストだったのだが、テレビと言うのは怖いものだ。

で、田中さんを崇拝する息子に、ちょっと最近レンタル屋さんで借りた「クリスタルキング ベスト」を聴かせてみた。たとえば「LAST RAN」。ハードな音楽に乗ってトランペットのように響く田中の美声。「かっこいい~(*´Д`)」と惚れる息子。が、サビの超高音のところは、「田中と対称的なシブい低音」で知られるムッシュこと吉崎の声だ。目も口も大きく開けて驚く息子。ムッシュが高音、田中が低音パートを請け負うという曲も、あるのである。

なぜ今日、こういう流れになったのかと言うと、英語の話題からだ。結局机上で学ぶよりも実践だ、という話題で、「かなり悲惨な家庭環境で、学も無いが、田中の英語はすごかった」という話からだ。

田中昌之さんは、一応マスコミに公表している範囲の話であるが、姉弟全部父親が違い、貧しい中で育ったそうだ。彼の父親は、母の初恋の相手だったといい、中学の時に初めて対面。そこで初めて認知されたという。そのときの様子を、本人はソロ時代に歌にしている。

10代で米軍キャンプで歌うようになり、まさに実践で英語を覚えた。というより、レッド・ツェッペリンのロバート・プラントに憧れ、とことんものまねしようと、私生活までそれに倣ったのだという。

クリスタルキングというバンドはそんな風にアメリカの風に憧れ、貧しいながらも耳でそのリズムや音を捉え、歌い、当時の米軍キャンプや耳の肥えた福岡人の支持を受けたバンドだった。「大都会」という名曲で日本の音楽シーンに現れたのは、恐らく日本人にとって幸運であった…と思う。しかし、あまりにも印象的な曲であったばかりに、彼らの本当の実力がわからなくなった感がある。

「高い声」の田中さんだが、普段のしゃべり声は、当時もハスキーだった。本人のキャラクターも大変かわいらしく、面白い。そして過激。あんまり面白くて、「大都会」当時は事務所に封印され、子煩悩で口下手なたなかさん、というキャラクターを演じさせられていたようだ。

一方、「低いほう」的な扱いのリーダー・吉崎さん。むしろこちらの方が歌唱力があるのではないか、とファンは言う。前述の通り、実は声域も広い。おまけにまじめで、このバンドの中では常識もある。あまり書けないが、天才肌でとにかくもう、いろいろあったらしい田中を支え、実にバランスよく音楽をつくってきた。

どちらかというと、貧しい家庭の子ばかり。自分の耳を頼りに、音楽と、英語を自力で学んだ人たちのバンドだ。今日息子は、福沢諭吉が猛勉強しても英語の発音をマスターできなかった、一方中学で英語の成績1だった生徒が、ここで学んでアメリカで見事な仕事をするようになった、という逸話を聞いて発奮した、という話でつい昔話をした。

残念ながら今手に入りやすいのはこのベストCGだが、この頃ライブを見ていた私にとっては「この選曲のどこがベストやねん!」だ。ここにあるのもよい曲だが、彼らの本領は、こんなものではない。なんで「パッションレディ」、英語版じゃないんだろう。ライブでいつもやっていた、スタンダードナンバーも聴きたい。5~60年代アメリカンポップス、とても素敵に歌いこなす。

そして本領の「ハードロック」。日本のハードロックアーティストも敬意を表する見事な歌唱。私も何度も聴いたが、これをいっそCDなどで発表すればいいのに!

今、彼らの活動を容易に知ることができるベスト版では、その片鱗しかわからない。彼らの本当のすごさなんて…

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コメント

色々当時のエピソード、ご存知なんですね。
最近クリスタルキングのファンになった新参者です。
記事興味深く読ませていただきました。
もっとクリキンのこと、書いて頂けると嬉しいです。

投稿: 赤レンガ | 2018年7月12日 (木) 11時03分

赤レンガさんようこそ~!
おかげさまで古い日記を読み返しました。
息子ももう成人…こんな時代があったかと(^_^;)
あれからクリキンは残念なことになってしまいましたが、音楽は素晴らしかったですね…

投稿: 闇鍋奉行 | 2018年7月25日 (水) 09時33分

ベル&ロス(Bell&Ross)ってどんなブランド?
表示されている価格は新旧税率が混在している可能性があります。
定価60万円台とやや高価格帯にはなりますが、機能美とデザイン性の高さは買う価値あり、です。
ポツダム会談の決定によりポーランド人民共和国に定められた領土は、東部のウクライナ・ベラルーシ西部をソ連に割譲し代わりにオドラ川以西のドイツ領であるシロンスクなどを与えられるというものであった。
プブリカは「公共の」という意味で、ポーランド語ではポスポリタに当たる。
レスには「物」や「財産」という意味があり、ポーランド語ではジェチュがこれに当たる。
すなわちポルスカはこの「ポラン族の国」というのが元来の意味となる。
日本語に直訳すれば「ポラン」族は「原」族となる。
日本語の正式表記はポーランド共和国、通称はポーランド。
また、漢字表記は波蘭で、波と略記される。
プシェヴォルスク文化とザルビンツィ文化は共通した文化圏で、元は一つであり、ヴィスワ川河口付近からゴート族が入り込み間に割って入って川を遡上しながら南下していったためこの文化圏が西方のプシェヴォルスク文化と東方のザルビンツィ文化に分裂したものと考えられる。
彼らは「プシェヴォルスク文化」と呼ばれる、周辺のゲルマン諸部族とは異なる独特の文化を持つ集団で、ルギイ族はヴァンダル族の別名か、あるいはヴァンダル族は複合部族でルギイ族はその一つではないか、とされている。
その地理的な理由からフン族の侵入を免れ、ゲルマン民族の大移動の後に東方からやってきて中欧に定住した「プラハ・コルチャク文化 (Prague-Korchak culture)」を持つ他のスラヴ諸部族と混交して拡大していったものが中世にレフ族 (Lechici) あるいはポラン族 (Polanie) としてヨーロッパの歴史書に再登場したとされる。
ベル&ロス自身も、「コックピットから手元に移動して現代的な美しさを獲得した」と自負するほど。
ポーランドは西(ドイツ)と東南(ウクライナ)の2つの方向が平原となっている地形のため先史時代から陸上での人の往来が多く、東西の文化が出会い融合する文化的刺激の多い土地だったようである。
遅くとも8世紀までには現在のポーランド人の基となる北西スラヴ系諸部族が異教(非キリスト教)の諸国家を築いていた。
4世紀、プシェヴォルスク文化の担い手は、西のオドラ川(オーデル川)と東のヴィスワ川が大きく屈曲して作った平野の、当時は深い森や入り組んだ湿原(現在はかなり縮小したとはいえいまだ広大な湿原が残っている)だった場所に住んでいた。
さらに、地域の帰属国家をめぐる希望について尋ねた住民投票でも、彼らはドイツへの帰属を望んだから彼らはもともとのドイツ人なのだ、という決めつけが見られ、個人的な生活の事情からどの程度の非ドイツ系の人々がドイツへの帰属を望んだのかが明らかにされておらず、このように、これらのデータ分析の際にはその基盤のあやふやな「民族」という「集団」の強調のみがあり、「個人」というものに対する尊重がないため、ドイツの民族主義者の側による主観的な正当化に利用されている。

投稿: スーパーコピーブランドb2kopi.com | 2020年5月23日 (土) 16時47分

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