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2007年4月 9日 (月)

負うた子に教えられてみました~変態女子中学生の意外なこだわり

昨日は娘と入学準備のために出かけた。電車に乗ってのおでかけだが、娘がきっぷを通しても、あの「ぴよぴよ」音がしない。もう、大人の切符なのだ。「あ~あ、あのうっぜえひよこ音から卒業だわ」と悪ぶる娘。さっき、自分で切符を買おうとしてうっかり子どもボタンを押したくせに。

そして母は寂しい。あのかわいらしい音が、娘の改札から聞こえないのが。財布が今までの倍、軽くなるのが。

さて、娘と電車に乗ると、娘は向かいの席に残された空のペットボトルを凝視した。終点、目的地に着くとすばやくそこに向かい、ペットボトルを拾ってゴミ箱に捨てた。

乗り換えた電車には、座席にスポーツ新聞が残されていた。がらがらに空いていたが、娘はまっすぐその席に座り、「こういうのがあると、あとの人が迷惑よね」と新聞を手にした。と、すぐにまた向かいの席の端っこに、ラップにくるまれたカステラらしきものを発見。ぴくっと反応したところで、気づかないのかカップルの女性がそこに座った。
「あら…服が汚れないといいわね」
私も、つい注視。娘はじっとそこを見つめ、「あたし手がふさがってるから、ママが終点で拾って。あたしばかりにいいことさせないでよ」と言った。

娘は、意外と陰徳を積むのが趣味らしい。買物をしていても、よその人が落とした売り物をそっと片付けたり、置き場所の違う商品を本来の棚に戻したり。実は私も意外と好きだったりする。家では片付けひとつしなくても、お店で変なところにモノが置かれていたりすると片付けたくなるし、人が置き去りにした買い物かごも、片付けずにはいられない。娘はそういうところを見て育ったのか。まあ、こんなところで自慢しているあたりで陰徳でもなんでもなくなるのだけど。

終点。人々が降りるのを待って、ゆっくりと立ち上がった私たち。幸い、カステラは座席のすみっこにはまり込んでおり、女性の服に被害を与えなかったようだ。もしかしたら手作りのものを貰って、かばんに入れていたら落としてしまったという類かもしれないが、今のこのカステラはただの迷惑なごみ。人の尻にも敷かれているので恐らく持ち主にとっても食用の道は無いだろう。

私はそれを拾い、娘とゴミ箱へ。にっこりと、笑う娘。このところ生意気盛りで、学校でもいろいろあると悩みを打ち明けていたが、本当にまっすぐに、自分の正義を貫く娘だ。親ばかと笑われようが、私はこの娘を誇りに思う。変態だけど。

☆  ☆  ☆

くまぇり懲役10年の判決…求刑より軽くなった。雑誌に載るという手記のニュースを見る限りでは、彼女は後悔はしているけど、まったく反省はしていないようだが。自分の惨めな境遇を嘆いていても、もっと苦しい目にあっている家族や、被害者には心が及んでいない。今、拘置所生活を嘆いているが、たとえ形を終えて出所しても、もう幸せな(本人は不満だらけだったかもしれないが)生活には戻れず、刑務所よりも厳しい現実が待つだろう。彼女は、そんなことを想像できているんだろうか。
「これなら食っちゃ寝の拘置所暮らしがまし」と、また問題を起こすほど、幼い気がする。

「美人はトクということか」アイドルを目指していて、ようやく夢をつかみかけていたところで、大事な20代を棒に振ることになった彼女を哀れんでの減刑じゃないかと、ちょっと懐疑的な私。

娘よ、この特典を得られない私たちは、まっすぐに生きようね。

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