入学式~舞い散る桜と娘の心の闇~
幼稚園でいっしょだったが小学校は別、というおともだちもいてなんだか懐かしい。
娘は平日私の実家に住み、そこから通学するので制服姿を見ることはほとんどない。せめて画像に残し、自分の宝物と、夫の実家のほうにも見せたいと「写真撮ってあげるよ」というのだが、娘は「いやだ」の一点張り。「お友達といっしょならいい」とか言っていたのに、「じゃあ、そこに並んで」と周りの友達にも声をかけたのだが、これも拒否した。「いいから帰れ、うざい」などという。私は傷心のまま帰宅した。
「なんであんなことを言うの」私はあきれ返って娘を叱った。親を疎ましがるのはこのくらいの年の子にはあることだが、それでも非礼なことをしたら叱らなくてはならない。これも親の役目だ。「お友達といっしょならいいって行ってたじゃない。お友達も撮ってほしそうにしてたのに」娘はとても人気があるらしく、あっちからもこっちからも声がかかる。先輩たちにだって知り合いが多くて、この前の吹奏楽演奏会では、むしろ中学の先輩方に囲まれていた。今日の入学式でもたくさんのお友達に囲まれて和気藹々、みんなで小学校に行こう、なんて盛り上がっていたのだが。
「はぁ? 別に、友達じゃないし。本当に友達だと思う子は、あの中にいなかったよ」
………なんか怖いよ愛娘ちゃん…
とにかく、おめでとう。「変態女子小学生」は今日から「変態女子中学生」になる。
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