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2007年4月13日 (金)

元不登校息子の不思議な上着

「定期落とした」

という衝撃的なメールで始まった息子の登校第一日目。乗り換えもある息子の定期は、3か月分で2万以上。それにみどりの窓口大幅リストラのため、どこの売り場も大行列だ。比較的空いているときに買ったが、それでも大変な時間を要した。あれほど気をつけろといったのに、また本人も上着の内ポケットにしっかり入れるから、と張り切っていたのに、なんということだ。

「その辺は探した?駅員さんに聞いた?」と返信すると「やった。駅員さんもこれは見つかりそうに無いから買いなおして、もしも見つかったら新しいのを払い戻ししてと言われた」という返事。

はあぁ~~…

しかしよくよく話を聞くと、「どうもこれは落としてはいないんじゃないか」と思えた。改札を通って、電車に乗り、すぐに降りて改札を抜けようとしたら、定期が無いのに気づいたというのだ。そしてすぐに戻り、電車やホームを探した。とても小さな駅なので、これで拾われて盗られたとしたらよほど運が悪いのだろう。というより、上着かバッグの中に紛れ込んでいるのではと思えた。

「よく上着を探した?」

「探したよ!とっくに!!」

キレる息子。あまり言うと暴れかねない。

翌日。「俺が悪いんだから、切符は俺が買うわ…」とでかけた息子。かわいそうではあるが、これも大事な経験だろうとその通りにさせた、私も出勤。すると

「定期見つけた~~!」

というメールが。はあああ、よかった。

帰宅後話を聞くと、落としたのではなく、上着の表と裏地のなかに落ち込んでいたのだという。「でも、ポケットに穴は開いてないんだよなあ」……なら、なんで取り出せたんだろう。というか、だからよく上着を調べろと言ったのに。結構、よくあることなんだから。

ずいぶん損しちゃったね。

しかし、これもまた大切な経験だと思う。損失を、あまり周りが補填してやってもいけない。

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