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2007年5月31日 (木)

「ドラえもん最終回」に思うこと~本物の石ころ、偽もののダイヤモンド~

もちろん、「ドラえもん最終回」は読んでいた。ネットで何度も話題に上っていたから。

今回の騒動、小学館側の判断を責めることはできない。妥当だと思う。著作権は守られなくてはいけない。このようなことを野放しにしていては、真の創作活動の妨げになるだろう。

最近話題になった某国の遊園地にも「ニセドラえもん」はいた。醜悪だった。造形の未熟さ以上に、ドラえもんのなんたるかをまったく理解していないくせに、表面だけ猿真似して、何の芸もない実に劣悪なモンスターを作ったものだ、と辟易した。

しかし一方、「最終回」の方はいやに「本物」だったのが問題なのだ。報道でも、それを本物と勘違いして「教材に使いたい」と申し出た学校の先生がいたとかなんとか。絵柄は実に丁寧に似せてある。内容も、「もしも本当に最終回が描かれるとしたらこうだったのかもしれない」と思わせるほどのものだった。

実は私も、これを読んで感動した人間だ。子供の頃からドラえもんを読んできた私にとって、この漫画は「本物」だった。うれしくて、涙が出た。一応、原作ドラえもんは、のび太がジャイアンに立ち向かう話で一度完結し、その後エンドレスの物語になっている。F先生には今もご存命で、ぜひとも新たなドラえもんを描き続け、国民栄誉賞くらいはとっていただきたかった、と今でも思う私だが、今もご存命でいらしたとしても、きっと「最終回」は見ることは無かっただろう。終わりのない物語。それでもいい。が、物語の終わりも見たい。そんな私のような人間の欲求に、大変なクォリティで応えてくれた作品だと思う。

私は、今の30代が大好きなテレビアニメ「ドラえもん」も、「違う」と思ってきた。ドラえもんは、あんなに説教臭い存在ではないし、のび太もあそこまで凶悪ではない。子どもにせがまれて買った、ドラえもんを使った学習漫画には、呆れた。ドラえもんである必要はまったくなく、キャラクターは似ても似つかないし、学習しようにも「これなら教科書の方がおもしろくてわかりやすい」というようなものだった。

これが、「オフィシャル」である。

と、一応大人の私は理解する。きちんとした契約の下で認められたものだけが「本物」だ。それがキャラクタービジネス。どんなにうまかろうがなんだろうが、偽者は偽者である。

しかしなあ…

私が子供の頃大好きだった漫画の、原作者が亡くなってからの現状ときたら。もちろん著作権は遺族やプロダクションにあるのだけど、その後のキャラクター展開や、映像作品の………なこと。うまく原作を本当に愛し、素晴らしいものに昇華した「009(最後の蛇足除く)」「鉄人28号」などもあるが、絵はきれいなのに、原作はあんなにおもしろくて、それを忠実に映像化したらなんでこんなにつまらなくなったんだろうと思うような「●の鳥」とか「●・J」とか。

そりゃあ、「ファン」には何の権利もないのでどうこういうこともできない。言われるままに、「オフィシャル」を受け入れるしかない。

そういう現状だから、「パロディ」や「二次創作」という波が起こる。『自分たちが欲しいものはこれ!』と、どんどん創りだしてしまうのだ。もちろんこれは著作権的にはグレーだし、権利者が怒ればたちまち犯罪。

…しかし、コピーして丸儲けした悪質業者と同列にされてしまうのか?

今回の事件は、「見せしめ」効果を狙ったのだろう。出来が良すぎたばかりに…と、作者には同情を禁じえない。

そして正当な権利者側には、これ以上の「本物」を我々に見せて欲しい。

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2007年5月30日 (水)

声優さんって大変だ~「銭」で描かれるその世界に息子は

「銭」4巻を購入し、娘に先駆けて読んだ。うん、おもしろい。

私と息子が大好きな声優の世界も描かれていた。その「数字」にはいろいろ驚かされっぱなし。それを目指す若い女性を中心に物語は進むが、なぜか「銭」を読もうとしない息子に、その話をいろいろ話した。

息子は声優に詳しく、自分でもモノマネをし、親ばか視線ではなかなかの美声である。
さらに、絵を描くのが大好きで、いつも萌え美少女を描いている。「学校の机って描き心地がいいよ~」と、私が止めるのも聞かずに机を美少女で埋め尽くしており、先生に「ほう、君はロリコンなんだね」と優しく声をかけられたそうだ。
おまけにパソコンに詳しく、小学生の頃は自作のアニメーションを作っていた。

絵に描いたような……である。それで一時期は不登校引きこもり。典型ちゃんだ。

だが、同じような子が声優、漫画家、アニメのキャラデザイナー、ゲームクリエイターなどにあこがれ、養成学校にお金を積んで入るなどするのを、息子は非常に冷ややかに見ている。「夢は追いかければかなう、なんていうのは嘘だ。かなえられた人間だけがそういうが、その影でどれだけの人間がそれで人生を棒に振るか」が、息子の持論だ。って、普通そういうことって、夢見がちな子に親が言うせりふでは…

そりゃあ、半端な能力と覚悟で目指せる世界ではない。私も息子にそういう世界を目指すんだ!などといわれたら正直困る。が、こうも自分の可能性を否定するのもなんだか寂しい。

「あんたは夢を見なさすぎ。少しは挑戦しよう、努力しよう、と思ったら?せっかくいろんな能力があるのに、あんたが人の指導を受けたり、『努力』をしたらどれだけの力を持てるかわからないのに」

息子は、幼い頃から「能力が高い」と言われてきた。が、努力などということは絶対にしない。まったく独学、自分の判断でいろいろやっており、たとえば教科書を開けば書いてあり、わけがわからなくても覚えておけば点数がとれる法則でも、自分で「発見」しないと気がすまない。体を鍛えるのは好きだが、人から指導されるのは大の苦手だ。靴があまりに傷むので何をしているのかと聞くと、「いつも壁のぼりをしているから」と答える。壁を見ると上りたくなるというのだ。乗り越えるのではない。手を使わず駆け上がるのである。これをきちんと鍛えれば空手の達人か、カンフーの達人か、スタントマンやいっそジャッキー・チェンを目指してもいいじゃないかと思うのだが、そんな夢はまったくなく、そこに壁があるから上る、だけだそうだ。

「あんたは俺を買いかぶりすぎだ」という。親が子に期待をかけるのは普通だろう。自分の子の能力を見極め、適した道に導いたり、無謀な夢に「壁」として立ちはだかったりするのが、このくらいの年の子の親の務めだ。自分の可能性を全否定する子にやきもきするのは当然だと思う。そんな私に息子は叫んだ。

「うるせえ!石はいくら磨いても石なんだよ!」

……

なんか、FFTのせりふでも聞いたような感じだ。「家畜に神はいない!」くらい、ぐうの音も出ないお言葉である。

FFTの追加シナリオより、「松野節」を感じた私は息子、文才もあるんじゃないかしら、ゲームクリエイターとかシナリオライターとかいけるんじゃないかしらと妄想をめぐらせた。

子どもが夢を見なければ、親が夢を見るはめになるのである。

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2007年5月29日 (火)

娘が読みたがる「銭」~さすがは欲望でできている女

娘が先日、だだをこねた。

漫画好きのアニメ好きのゲーム好きの、という我が家だが、年齢や性別により微妙に嗜好は違う。私は懐古主義で、新作でも大人に人気の有る漫画が好きだし、息子は「萌え」傾向が入る。娘も古い漫画を好んでいたが、最近では「りぼん」とか「ちゃお」とかのローティーン向けや、BL風味のものを好む。

ところが、その娘が本屋で声を荒げて欲しがったのが、鈴木みそさんの「銭」なのだ。

鈴木みそさんというと、私はファミ通の業界ルポ漫画で知り、その後化学式の学習漫画も愛読した。具にも着かない学習漫画の中では異質なほど、よく咀嚼されておもしろくわかりやすい。学習漫画としては異質なほど、素晴らしくエロいのも特筆すべきだ。

その素晴らしいルポライター的センスで経済をときにえげつなく、ときにハートウォーミングに描く話題作。それが「銭」である。

銭 四巻 Book 銭 四巻

著者:鈴木 みそ
販売元:エンターブレイン
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幽霊たちが現代日本をさまよいながら、「銭」をテーマにいろいろな業界と、人々を観察する。語る。生々しい経済学であるが、そこに救いや解決法を示唆してくれるところもよい。かといって、「いい子」に収まってないのもまたよい。うちでは3巻まで買っていたのだが、なんとしても続きが読みたい!と娘がだだをこねたのだ。

「あたしの85パーセントは『欲望』でできているの」

と小学5年のときに言い放った娘は、たしかに欲深く、お金が大好きな女である。

まだほんのよちよちの頃であった。祖父母といっしょにドライブにでかけ、昼食をとろうとレストランに入った。娘は車の中ですやすや寝入ってしまい、座敷に入ったあとも何度も揺り起こしたのだがまったく目を覚まさない。仕方なく食事を済ませ、父がお会計をしようと財布を出した時、チャリチャリという小銭の音に突然娘がむくりと起きたのだ。

また、しまじろうくんの本を見せたときだ。「3と5、どっちがおおい?」と、正解をたどるとゴールにつけるゲームがあった。お兄ちゃん(アスペルガー)はこういう問題は幼い頃からすらすら解いたのだが、娘は「????」と首をかしげる。さっぱりわからないらしい。「じゃあ、チョコレート3つとチョコレート5つ、どっちがほしい?」というと娘は目を輝かせ、そこから娘の「さんすう」は始まった。

幼稚園の頃から、特にお勉強ができるというわけでもないのだが、一緒にスーパーに買物に行くと、やけに「お釣り」を計算するようになった。893円のお買物でママが1003円出すと…と、お金の計算だけは大好きな子になった。

その娘が、日ごろ顔の半分くらいが目というような漫画を好んでいる子が、「銭」を読みたがる。

頼もしいような、末恐ろしいような。

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2007年5月28日 (月)

「イズルードずるいーど」~息子のジャンプ勝負~

息子のジャンプ部隊は順調にイヴァリースを進んでいるらしい。本当に、いつでも、どこでも、ジャンプしかしない連中である。魔道士だろうが、風水士だろうがすごい勢いで飛んでいく。

こんな空飛ぶ異端者集団が、オーボンヌ修道院に入った。神殿騎士イズルードとの、念願のジャンプ勝負に挑むために。

「ずるいよ、イズルード」
息子がぼやいた。イズルードは「水平ジャンプ2」を連発するのだが、どう見ても7,8くらい飛んでいるという。たしかに、マップのどこにいてもすっ飛んできた気がする。ボスキャラ特権か?

対抗するラムザ飛行隊は、ジャンプで対抗する。
「そろそろイズルード飛ぶと思うよ、ほら、飛んだ」と息子が見せる。それを機に、次々にイズルードの場所にジャンプ。イズルードのジャンプは空しく虚空を刺し、自分の位置に戻ったところで黒魔道士やら踊り子やらが降って来るのだ。

こ れ は す ご い

ダメージこそ小さいが、笑える。10年前から遊んできた私の、まるで見たことの無いFFTだ。こういうときは、さすがに息子が天才じゃないかと錯覚してしまう。

ルッソイベントも、私から話を聞いていたせいか、軽く全ベヒーモスを密漁したらしい。ルッソには「ドンアク効かないよ」と、ドンムブにしたそうだ。すると、私の時とは違い延々自分に「エール」をかけていたという。

「先輩たちのいじめに、負けるな俺!」……という心境だったのだろう。

で、ジャンプ軍団を育成していたせいか、こうして入ってくる固定ユニットが、ことごとく最初から「高低差無視」が覚えられるくらいに育っていたという。

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2007年5月27日 (日)

バルフレアを仲間にした…RWにつながってたのか…

ようやくバルフレアを仲間にした。ベルベニアクリア後、盗賊についてのうわさを聞き、ドーターでもうひとつうわさを聞くと、ドーターでイベントムービーが始まり、バトルになる。

賞金首のバルフレアと勘違いして襲い掛かる賞金稼ぎたち。そこに当のバルフレアがかっこつけて登場。ラムザも莫大な賞金首であることに気づいた彼らは、「二人とも逃がすな!」と…

で、ムービーを見ると剣をふるモンクなどが現れるのだが、ちゃんとバトルメンバーにも反映されている。剣装備のモンクと、弓使いがいるのだ。モンクは蘇生を使うし、レベルこそ36程度だが、多彩な能力を持っている。男シーフが、うちの算術を使う女忍者をチャームしたときにはあせったが、バルフレアがとてつもなく強いので、負けることはまず無いだろう。

で、バルフレアは「グレバドスの秘宝」に触れ、この世界に飛んできてしまったらしい。そこで聖石を探すラムザに半ば強引に同行するのだが…

ラムザは、何かと「主人公」ヅラし、子ども扱いするバルフレアにいい感情を持っていないようだ。実際、装備は良いし、能力も異常に高い。「空賊」のspeedが14って!このあとシドにも食われるし、主人公特権のガッツもルッソのエンゲージとかぶってるし、影がうすくなりそうなラムザ、がんばれ…

しかし、実はうちのラムザ、ルッソに先にアルテマをラーニングされて、今度習わなくてはいけないのだった…

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2007年5月26日 (土)

ラムザ飛行隊~息子の漢プレイ

使いやすいような使いにくいような。

それが竜騎士のジャンプ。実のところ、私はジャンプをほとんどすることがない。

それに対抗するかのように、息子が「全員ジャンプ」するパーティを作っている。

槍を装備した竜騎士はもちろん、ナイトも!アイテム士も!白魔道士も!みんながんがん飛んでいく。
「これは男のロマンだ!」と息子は誇る。たとえば、誰か守りたいユニットを皆で囲み、いっせいにジャンプすると、近接タイプの敵は「見えない壁」に阻まれ近寄ることができなくなるし、全員すっ飛んでしまって途方にくれる敵の様子も面白いという。

さらに、敵が進軍してくるのを予想して何もないパネルにすっ飛び、見事、のこのこやってきた敵モンスターを仕留めたこともあるという。

「かっこいいな、それ」
「かっこいいだろう」ジャンプを極めるっていうのもいいなあ。
「ところでオーボンヌ修道院の書庫って、室内なのになんでイズルードはジャンプできるんだろうね」と息子。うん、東京ドームくらいの高さがあるんだろうね…

☆  ☆  ☆

ドグーラ峠のイベントバトルでは、さすがに「算術トード」を封印し、アグリアスのネイムレスダンスを堪能し、普通にバトルすることにした。モンクが放った風水術「局地地震」で、敵ナイトが混乱。奇行に走り始めた彼に対し、黒魔道士一人と、竜騎士二人が阻止にかかった。
黒魔道士は「ファイガ」を唱え始めた。
竜騎士Aは、ジャンプした。
竜騎士Bも、ジャンプした。

それってやりすぎじゃないか…と見ていたが、案の定ファイガとジャンプ一回で混乱ナイト死亡。竜騎士Bは、倒れたナイトに落ちてきた。

横の連絡がないのか、騎士団…

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2007年5月25日 (金)

養豚業者ラムザ、ヤードーで怪奇現象を見る

うりぼうがよく増えて、その出荷と、新しく入ったユニットを育て、儲け話をこなし、とついあっちへうろうろ、こっちへうろうろ。ちょっとは話を進めようかと襲ってきた脱走兵を返り討ちにして世知辛い世を嘆き、オーランと再会した。オーラン、僕が妹から奪った赤い靴をはいているのは後世に書き記さないでねッ!

そして一行は城塞都市ヤードーへ。ここで実の兄に襲われるエキゾチックな美少女・ラファに出会う。「助けてッ」はいはい、助けるからそこの入り口をふさがないでね。うち、今回はJUMPの低い面々で挑んでいるから。

高い塀を乗り越えるには、JUMPの高いジョブやアビリティ、アクセサリで臨めば簡単に敵地に乗り込み、敵を一掃できるのだが、キャラが超えられなくても魔法や地烈斬、聖剣技などは壁を通過するので問題ない。そしてもちろん算術も、壁の影響を受けない。

で、みんなで仲よくカエルになろうよ(ただしこちらは百八の数珠つき)と、トードをかけた。数人の敵お供がカエルになり、戦闘は有利に進む。

バトルが続くと、ラファとマラークの会話も出てくる。この兄妹に何があったのか、その影にいる悪者の情報もわかる。さらに一巡すると、怪奇現象が起きた。

屋根の上に避難してぴょんぴょんしていたカエルがいきなり、男忍者姿になって仁王立ちし、「どういうことだ、マラーク!?」と叫んだのだ。マラークとこの男の会話は続いた。いわく、妹ラファは義父を裏切って逃亡しようとしている。殺すんだ、ということ。納得したように、男はカエル姿に戻り、また屋根の上でぴょんぴょんし始めた。

「妹を殺すだって!?」かつての親友ディリータが目の前で最愛の妹を殺され、絶望する姿を見たラムザ。そして今、自分の最愛の…たった一人の気を許せる肉親である妹アルマをさらわれ、救いに赴こうとするラムザにとって、同じように唯一の肉親である妹を、自らの手で殺そうとするなんて、理解しがたかったに違いない。

が、目の前の屋根の上のカエルに驚いてからモノを言え。

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2007年5月24日 (木)

裁判員制度って、本当にできるんだろうか?

今朝のズームイン!で辛坊さんが話題にしていたのだが、来るべき「裁判員制度」、これにもいろいろあるようだ。

裁判員制度で「裁判員」に認定されると、否応なく裁判に呼び出され、1週間ほど、従事させられる。一応日当も出るようだ。だが、現実問題、どうなんだという制度だ。

日ごろ庶民は、ニュースを見るにつけ「何でこれが死刑じゃないんだ」「かわいそうだけど、それが法律なんだから、それには従わないと!」などと好き勝手に管を巻いている。それが、一応世論となって渦巻いているが、それが反映されることは絶望的だ。で、それをくみ上げる制度と言うことだが…なんで、庶民にとって貴重な時間を割いて、裁判所に足を運び、何の関係も無い人の事件を考察しなくてはいけないのか。責任を負わされなくてはいけないのか。

「たとえ、辛坊さんがニュースキャスターをやってて忙しいからといって、断れないんですよね」と、羽鳥アナ。「多忙」は、断る理由にならないらしい。しかし、自営業などで、自分が裁判員になると会社が潰れる!などと言う場合は考慮されるという。

主婦の意見も汲みたいところだが、そうなると「子連れ裁判」の是非で別の論争まで呼びそうである。

さらに、いくつかの設問もあるという。「あなたはこの事件に関係していますか」被害者、加害者どちらかの関係者である場合、それは裁判員としてふさわしくないだろう。どうあっても、公平な審判などできるはずも無い。同様に「あなたに近い人が同様の事件の被害に遭っていますか」というのもあるそうだ。そりゃあ、近親者などが同じような被害に遭っていた場合、必要以上に加害者に対し、厳しい判決を下しそうだ。

そして、極端な思想もチェックされるという。これは問題だ。「死刑廃止論者」などは排除。「もう、みんな死刑でいいんじゃね?」というのもまずかろう。極端な話、そういう問題の有るキャラを演じれば逃れられるということだ。

敬虔な朝日新聞読者は「人が人を裁き、殺すということがあっていいのでしょうか。死刑制度を廃止し、総理は即時退任を」と言い、
敬虔な2ちゃんねらは「レイプ殺人犯はチンコ切り落として眉間に『肉』の刺青でおk」と言う。

本当に、裁判員制度、できるんだろうか…。

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2007年5月23日 (水)

息子の就職活動~社会人への第一歩~

なんとか今は新しい学校で皆勤状態。少し余裕が出たので息子はアルバイトを探し始めた。

一軒目は、小さな、老夫婦がほそぼそとやっているような飲食店だった。実はこれは、私が息子に持ちかけたのだ。些細なきっかけで話をしたのだが、「土日手伝ってくれる奥さんを探してるんだけど」と声をかけられた。忙しくて、土日の昼だけ、手伝ってくれるパートさんを探しているらしい。

最近、結構パートやアルバイトに関しては売り手市場らしい。他でも結構求人で悩んでいる店に、何軒かあった。こんなご時勢で、あくまでも若い奥さんで、土日少しだけ働いてくれる人…

これはちょっと、難しいと思う。子どものいるサラリーマン家庭の奥さんで、その条件で働きたがる人っているんだろうか。できれば平日昼間、子どもが学校に行っている間だけ働くか、土日もたまに出るけれど、平日とあわせてある程度まとまった金額が入ることを望んでいるだろう。「かといって、あんまり年のいった人では困るし」などと仰る。学生も視野に入れたほうが…などと一応助言して去ったが、息子に一応、こういう店があることを教え、自分で話に行かせてみた。

結果は、不採用。

どうにも、「男子」が来ることを想定していなかったらしい。「むしろあの店にいい話かと思ったんだけどね」とねぎらったが、本人はさほどへこたれず、むしろ次の店に闘志を燃やした。

「履歴書の書き方、教えて」といってきた。

「志望動機のところに、『遊ぶ金ほしさ』とは、書くなよ」などと助言した。いつになく丁寧に、慎重に筆を運ぶ息子。

今日友人と面接に行ったそうだが、二人とも面接と接客のロールプレイング、筆記試験は受けたものの「履歴書再提出」を言い渡された。息子は、生年月日を西暦で書いたから、友人は学歴を「●●中学卒」しか書かなかったからだ。

「結構、きちんとした店だね」厳しいけれど、そういう店で勉強させてもらえるほうが初めての仕事にはいいよ、とは声をかけた。息子もそれはよくわかっているようだった。

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2007年5月22日 (火)

新主人公ルッソと密漁勝負!

息子の汎用ユニットをめでている場合ではない。うちもそこそこ進まねば。

うちのラムザさんは平凡なメッセージしか言わない汎用ユニットと、強いけどとろいアグリアスさんと絶対はずせないムスタディオ、そして今回はずさないほうが良いといわれるアグリアスのお供を連れ、結構大所帯である。…これまではお供は、装備をひっぺがして除名していたのだけど。

修道院の連戦を経て、儲け話に派遣されたメンバーを迎えに北上すると、新規イベントが起きた。FFTA2の主人公・ルッソのお披露目である。

「俺はおいしくないよ!」とか叫びながら、ベヒーモス軍団に追われる美少年。十分おいしそうである。

彼も、ベヒーモス軍団も。

慌ててこちらの編成を、密漁軍団にしてみた。ベヒーモスは、密漁すると貴重なアイテムを出してくれることが多いが、遭遇することは珍しい。このように、固定イベントで大量発生してくれるとは、なんという好機。

「密漁」とは、FFTで魅力的な行動である。シーフを育成して得られるこのアビリティをつけて「たたかう」と、敵味方問わずモンスターを「密漁」できる。密漁されたモンスターは即消滅し、3章以降に出てくる毛皮骨肉店に行くと、半額アイテムか、レアな非売品となって出てくる。ことにレアなモンスターは、レアなアイテムに変わるので、見つけたら即密漁か、「勧誘」などで仲間に引き入れ、繁殖して密漁!というのが定石である。

物理攻撃軍団に「密漁」をセット、念のため「勧誘」をつけたユニットも入れた。ムスタディオには狙撃もつけた。ラムザは算術も使い、サポートする。

で、ルッソの基本ジョブ「モブハンター」は、「密漁」があり、このバトルに関しては、彼が「密漁」すると、アイテムが手に入らないという。「算術」でベヒーモス軍団のHPを削り、密漁。ムスタディオはルッソの動きを止めようとするが、なかなかかなわない。

で、貴重なキングベヒーモスの止めをさされてしまった。あああああ。こうなれば、低確率の勧誘なんかしている場合ではない。救出イベントのため倒すこともできないルッソに先駆けて、狩るしかない!

「このベヒーモスを狩るのは僕だッ! 負けるものかッ」と、ラムザが先に進んでいたルッソを追い越したとき。

ルッソが、あどけない顔をしながらラムザに向けて「エール」を送った。

……なんだか、胸の奥に灯がともったように暖かくなった。

めでたく1体を獲られながら狩りまくり、ラムザとルッソは意気投合、一緒に行こう!ということになった。で、「仲間にする やめる」の選択肢が出るのが笑える。この流れで「イラネ」というのもどうかと。

さて、現在ラムザは養豚中。ちょっと油断するとやたら増えまくるうりぼうたちだが、ルッソはその豚たちに囲まれながらついてきている。

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2007年5月21日 (月)

親子でFFT三昧~息子の変なパーティ

「俺もFFT獅子戦争欲しい~」息子が言い出した。FFTは、FF12RWと違って短時間でクリアできるものではないし、その気になれば一生遊べるんじゃないかと言えるくらいのボリュームを持っている。私の、算術士や踊り子がいてもまだまだ序盤のFFTを共有することなど、考え付かない。「俺の誕生日プレゼントで良いから」って、そうか、たしか誕生日プレゼント、受験間際でゲームは無いだろう、といろいろ後回しにしてきたんだっけ。FFTは有意義なゲームだし、それならいいか…と、給料日に買ってやった。ちなみに今日店に行くと完売していた。買ってよかった。

「RW(隠しエンディング)クリアしてからね」と渡したが、「もう、いつでもクリアできるから」と我慢できずにFFTに手を出したらしい息子。彼が最初にプレイしたのはたしか幼稚園かそこらだと思うが、10年経て成長すれば、プレイスタイルも物語の解釈も変わってくるだろう。大人になればなるほどおもしろいゲーム。それが「ファイナルファンタジータクティクス」である。

さて息子も順調に、早々に算術士が出る方向でプレイ。汎用ユニットを可愛がり、ボコを仲間にがんばっている。「もうこいつ要らないよな~」と、最初に仲間になった男を解雇しようとしていた。そこで、一応キャラのメッセージを読んだのだが…「やべ…こいつ、なんかいい…!」とか煩悶している。

息子は、すぐに斡旋所に行き、可愛い女子を一人雇っている。まったく何も考えず、好みのステータスで選んだのだそうだが、息子のパーティメンバーの女子たちはこんなことを言う。

「ついてきちゃった…」
「私のこと、忘れないでねっ」
「もう、どうにでもしてっ!」

なんですか、このハーレム状態。うちのパーティは、男女とも普通に攻略法しか言いませんよ。あと、うちのメンバーは「盗賊の砦」前で女忍者が育ったのだけど、女の子に「ハートを盗む」をやる敵男シーフが怖くて出さなかった。息子は、平気でこのシナリオにも女子中心ハーレムメンバーで臨んだという。確固たる信念を持ったハーレムパーティ!

で、息子が解雇を思いとどまった男だが、名をスパイダーと言う。全然使ってなかったので、見習い戦士のあどけない顔をしているのだが、メッセージを聞くと

「昔はよく倉庫の裏で…」

などと言う。何?と、○ボタンをもう一度押すと「くくく」とほくそ笑むのだ。

何なんだ、この邪悪な見習い戦士!これはたしかに解雇できない!ぜひとも新ジョブ暗黒騎士に育てるべきであろう!

で、うちの主人公は正統派の優等生だが、息子の主人公はお友達からして女子は性奴隷、男子は邪悪、というちょい悪キャラなのが判明した。

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2007年5月20日 (日)

さよなら全裸のガフガリオン~そして最強プリンセス

ゼイレキレの滝直前には、ガフガリオンを全裸の白魔道士にでもしておくのは定石だが、後のゴルゴラダ処刑場、ライオネル城門でも今回ガフガリオンを全裸にすることにこだわってみた。レアものブラッドソードをなかなか手放さなかったが、なんとか装備を全部いただくことに成功。

「さよなら、全裸のガフガリオン…」がいいたくて半日費やす。

すると、場面は「ゼイレキレの滝」へ。おお、これが追加イベントか。ゼルテニアへ逃避行するディリータとオヴェリア姫が襲われるシーンだ。以前と同じく、ミッションはオヴェリア様救出、操作するのはディリータ一人である。

敵はレベルが低く、二人が大変に有能なので、まず心配なくクリアできるおまけミッションだが、それにしてもオヴェリア様、強すぎる。

私はディリータを一気に滝をかけのぼらせ、敵陣を襲おうとしたが、橋の上にいたオヴェリアさまはついてこず、むしろ敵前に走った。死にたいのか、お姫様ー!と叫びそうになったが、姫はマバリアをかけ、来るべき戦闘にしっかりそなえた。

マバリアは、プロテス、シェル、ヘイスト、リジェネ、リレイズを同時にかける究極の補助魔法で、ラムザの妹・アルマもこれを使う。修道院で教わるお嬢様専用魔法らしい。

オヴェリア様は敵ナイトの攻撃を受けたが、リジェネがあるので大丈夫。黒魔道士のサンダーも華麗にかわした。って、イベントでも敵の矢をとっさによけてるし、姫君ただものではない。

ディリータは順調に聖剣技で敵を倒していくが、そこでオヴェリア様~ずっと俺のターン状態~が滝中腹でナイトを殴ったあと、すごい勢いで滝を一気にかけのぼり、ディリータの隣にきてマバリアを彼にかけた。そして間髪いれず滝を下り、ナイトにとどめを。

なんという八面六臂の大活躍。先ほどまで絶望に打ちひしがれ、足取りも重かった姫が。

「これでわかっただろう?」ディリータが声をかけた。「いくらおまえが嘆いたって、そうやって命を狙われるんだ。生きるためには一緒に来るしかない」

そ、そうか???姫君「私を利用するものから守るというのはうそだったのね…」とかなんとかいいながらかなりお強いではないか。
「どうするんだ?自分の不幸を嘆いて死ぬか、オレの手をとって生きるか、どっちか決めるんだな。」
「……貴方についていくしか…道はないのね…。」

ラムザ一行は、こんなに大所帯でフリーバトルにふうふう言いながら旅をしているが、この二人は大丈夫そうである。

☆ ☆ ☆

息子が久しぶりに爆発。しょうゆ入れを投げ、コップとマグカップを投げて台所はまだ破片だらけである。

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2007年5月18日 (金)

待賢門院さまが出てるぅ~朝日新聞で夢枕獏が連載

このところ忙しくて新聞もゆっくり読めないのだが…

朝日新聞でこの春始まった夢枕獏さんの連載小説で、角田文衛さんのネタが引用されているのに数日前気がついた。

角田文衛さんは実にユニークな視点で歴史研究をしている方で、20年位前にとてもはまった。平安時代の女性名の研究もよかったが、鳥羽天皇の妃・待賢門院の研究は本当におもしろく、赤裸々な皇室スキャンダルが、後の歴史に大きな影を落とすあたりに歴史研究と言うよりは小説のような魅力があった。

これを踏まえて夢枕ワールドが広がるとは、かなりおもしろそう。

☆ ☆ ☆

昇給した~! なんだかこのごろ、忙しい分充実している。

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2007年5月17日 (木)

21世紀を見る漫画~機動警察パトレイバーを見直そう

今の刑法は、始めに「動機ありき」である。

金品を奪おうとしたとか、憎しみを晴らそうとしたとか、犯罪には必ず動機があり、極端に利己的に行動したために生まれるのが犯罪、ということになっているらしい。

おかげで「不可解な犯罪」が解析できないし、裁けない。犯人に何の利益ももたらさない、むしろ不利益になるような犯罪を説明するのに、あれこれと加害者と被害者の関係などを探り、なんとか被害者の非を探そうとしたり、犯人の精神的な欠陥や、悪影響を及ぼすものを探そうとする。その結果、凶悪犯罪もきちんと裁けなくなることも多い。

「手段のためなら目的を選ばない」

…もちろん、通常は「目的のためなら手段を選ばない」という犯罪者の気質を表す言葉であるが、この言葉を見たのははるか20年近く前のコミック「機動警察パトレイバー」だ。

バブル時代に描かれた、1999年近未来コミック。たったの10年後を予測しながらSFを描くというのは結構難しいと思うのだが、アニメ監督や声優、漫画家などが集った「ヘッドギア」はそれに挑んだ。アニメは実に秀逸で、近未来アクションとして、人間ドラマとして大人の鑑賞に耐えるアニメーション作品と、大変評価が高い。しかし、ゆうきまさみ氏の描いたコミック版も、絶品だ。

鬼才押井守は、昭和の軌跡を髣髴させるようなエピソードを盛り込みながら、近未来を描いた。

一方ゆうきまさみは、つかみどころの無い犯罪者・内海課長を闊達に描いた。いつも笑顔を絶やさないし、「ぼかあ人の血を見るのはイヤなんだ」という。全編通じて「悪意」というものをさほど感じさせない男で、大変な能力を持ってはいるが、子どものように無邪気である。内海とバド、正体の見えない敵を、主人公野明は「遊んでいるような…」と表現した。さらに、「手段のためなら目的を選ばない」だ。仮にも大企業に身を置く立場。会社の潤沢な資金や人材などを利用するのに、当然会社に利益をもたらすようなことをほのめかすのだが、目的はあくまでも「遊び」である。

理解できない異常犯罪を考えるとき、そういう分析をしたほうがよいこともあるのではないか。脳髄の異常に発達した人類は、生殖以外の性、極端に利己的な犯罪行為などを行うようになったが、この21世紀に入る頃には不可解な、誰も何もトクをしないようなパフォーマンス的な犯罪が目立ち始める。迷惑この上ないが、本人は「やりたかったから」としか言いようが無いのである。

そのパトレイバーが、パチンコになってしまった。嘆く私を息子は「まあ、これでいろんな人に再評価されれば…」と慰める。

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2007年5月16日 (水)

中学生日記で「腐女子」がテーマに~さすがはあの…

NHK。日本ホモ協会。そう、日本ひきこもり協会の前に、NHKにはそんな異名がある。

そのNHKの長寿番組「中学生日記」で、男子学生に対する性的虐待をテーマに、直視するのも恥ずかしいようなあんなシーンやこんなシーンが展開されたのは記憶に新しいが、今週19日には「腐女子」をテーマにした番組が放送されるという。さすがである。

自称腐女子・愛娘も、いよいよ中学生。我が家に向けて作られたような番組ではないかorz

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2007年5月15日 (火)

FFT~これを何度もプレイする理由

FFTとFF6は、本当にもう、何度もプレイしていて、ことに前半はあのシーンもこのバトルもまかせとけ!てなくらい語れる自信が有る。

なぜか。

FF6は、中古SFで、それでも当時10000円くらいするシロモノを遊んだのだが、何かと言うとデータが消えたのだ。さあいよいよ後半だ、仲間を探そう~というところで、すべてのデータが消え、「新品同様」になったこともざら。しかし何度プレイしても飽きることなく、PS版は限定版と両方持ってるし(ついでにこのソフトはうちのPSでは途中でフリーズするものだった)、GBA版も買っちゃうし。私にとって魅力有るゲームなのだろう。

FFTを何度もプレイする理由は別にある。「ハマり」だ。このゲーム、一筋縄でいかないところが多く、ことに城に入るとか、船に乗るとかしてセーブしてしまうと、そこをクリアするまできわめて行動が制限される。もうひとつデータを作れば問題は無いのだが、そうしなかったばかりに一からやり直したこと多数!

コツをつかめば簡単なほうだというが、凶悪なボスキャラに、特定のアクセサリやジョブ、アビリティが必須というのはきつい。

…けど、おもしろい…

辛酸を舐め、いやというほどアルガスのせりふを聞き、かみ締めるとまた解釈が違ってくる。このイヴァリースという架空の国がどれだけ作りこまれ、多くの人々の運命が交錯しているかを知る。そしてシステムのおもしろさ!最初「使えない」と感じたジョブやアビリティも、育て方、使い方がわかると同じバトルもまるで違うものになる! 何度も何度もプレイしたけれど、汎用ユニットも毎回まるで違うし、そのたびに新鮮だ。この汎用ユニットも可愛いもの。見習いからコツコツ育てて、愛着はひとしお。名門出の主人公ラムザは、その後出奔して傭兵となり、さらには「異端者」の烙印まで押されて歴史の表舞台から抹消される運命を背負う。士官学校の学生だから、それなりに両家の子女だと思われるのだが、そんなラムザについてくるなんて、素晴らしい友情ではないか。

しかし今回は、1章で算術士が出るようなプレイはやめよう…

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FFTの途中ですが、パッチギの試写会に行ってきました

日曜、縁があって「パッチギ!LOVE&PEACE」の試写会に行った。私は前作を知ってはいたけど見ていないし、一緒にいくことになった父にいたっては、パッチギのパの字も知らない。

で、いきなりの流血暴力シーン。まあ井筒監督、ずっと容赦なく過激なシーンで驚かせる。

あんまり痛そうなのは見たくないなあ…と思いつつも、1974年の東京の描写にはついつい見入る。その頃私は10歳くらいか。全然違う顔の東京に住んでいたが、なんとなくああ、わかるわかる、という感じ。ことに小物類には細部までこだわっていた。シールのぺたぺた貼られたカラーボックスやら、グラビア切抜きを飾った壁。あの魔法瓶。「コーラを飲むと骨が溶ける」もあったあった。ヒロインがアイロンを置いて電話をとるシーン。さりげなくスイッチを切っている。あああ、懐かしい。今のアイロンはサーモスタット付で、ちょっと離れても問題はないが、当時はちょっと電話に…で、火事になるのだ。演じる中村ゆりさんにとっては生まれる前の時代。きっちりと、演技指導されたのだろう。「ああ、俺も気づいた!」と父もそのシーンのさりげないしぐさを覚えていた。

最後に主演の井坂俊哉さんが、舞台挨拶と握手会に登場した。何でも「アンソンが行く!」というキャンペーンで10000人と握手するという。舞台挨拶での話では、この映画、千葉で撮影されたシーンが多いという。最初の電車乱闘、在日一族とノーベル海へ行く、戦時中の済州島、そしてクライマックスの試写会会場は、八千代文化会館だそうだ。

で、井坂さんだが、不勉強なオタクなので存じ上げなかったのだが、これからぐんぐん伸びそうな方である。スタッフの方がプロフィールを紹介していたが、「純情きらり」とか「14歳の母」よりも「ジャスティライザー」に「おお」と反応したのは、この会場でも私だけだったのではないだろうか。スポーツマンでアクションもばっちりこなせ、さわやかな笑顔と目力は、かつて劇団からNHK朝ドラ、そして大河ドラマから世界に進出した渡辺健さんを髣髴とさせる。がんばれ~。私に「あの井坂俊哉と握手したのよぉ」と自慢させて~

目下、私は子供たちに「四半世紀前に近所に来た所ジョージのステージを見たことがある」という話でとても尊敬されている。

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2007年5月14日 (月)

アルガス、雪の砦で堕つ!~全裸で~

アルガスは、FFTの中でも最も印象的なキャラクターである。

彼は、大貴族と呼ばれる家の出である。が、50年戦争の際、祖父が大変信用を落とす振る舞いをして死んだとかで、権威は失墜、彼はプライドだけは人一倍高く、お家再興への意欲に凝り固まって成長したようだ。

上昇志向はよろしい。気概もあってよろしい。また、言っていることもそう間違ってはいない。

が、祖父の失敗もなるほどとも思える人格だ。「家畜に神はいない」という名せりふに表れるように、目の前にいる人を人とも思わないような、相手を貶めることで自分を優位に立たせようとするような、そんな性格である。正直、敵は多いだろう。

さて、そんな彼がボスキャラとして前に立ちはだかった。非道なことに、平民出でありながら主人公ラムザと一緒に育てられ、家族同様であるディリータの目の前で、たった一人の妹・ティータを射殺して。

これは、ディリータにアルガスを倒させてあげるべきであろう。

というわけで、一度は地烈斬に巻き込んで倒しちゃったディリータだが、他のナイトや黒魔道士を片付けた後、アレイズかけて復活させ、ゴーレムも呼んで全面サポート。がんばれ、ディリータ!

が、よく見るとアルガス、いい装備を持っているではないか。そこで盗むモンクのアネットちゃんが、二人のバトルを邪魔しない程度に、少しずついただいていくことにした。まずは鎧から。続いて兜、盾、武器…順調に盗んでいく。おお、残るは「パワーリスト」のみ。全裸にリストのアルガスを、高みの見物としゃれこむラムザご一行。美人召喚士のヒルダさんにいたっては、アイテムを探しながら火薬庫の上から見物している。

さて、パワーリストもいただいた。完璧、全裸のアルガス。あとはアネットがギルを盗みながらディリータが戦うだけだ。3人、同じところをくるくる回りながら同じ作業を繰り返している。

さて、ここで困ったことが起きた。アルガスはダメージを受けると勝手にポーションを使うという「オートポーション」をセットしている。こういうリアクションアビリティは、そのキャラクターのBRAVE値に依存する。能力値の高いラムザなどはほぼ毎回「リジェネーター」とかを発生させるのだが。

なぜかアルガス、一緒に戦っているときはそれほどでもなかったのだが、敵として出てきたときにはいっちょまえにナイトに転職、いろいろアビリティを覚えているのに、BRAVEが33と、極端に低くなっている。

思うのだが、口だけはたいそうであるが、彼は本来小心者で虚栄心が強く、実はこのとき、一応は面識も有る美少女を殺害して、ラムザやディリータを前に、内心びくびくしているのではないか。弱き心ゆえの、暴言ではないのか。

というような考察はともかく、もしも「おどす」を使いまくればすぐにチキン状態になるような臆病者のアルガス、それほど「オートポーション」は気にするほどでもないと思ったのだが、もともとほとんどレベルも上がらず、初期装備で放置していたようなディリータだ。全裸のアルガスを斬っても、斬っても、ようやく瀕死に追い込むところで回復されてしまう。

盗むモンクアネットは考えた。もう、何千ギルも盗んだわ。このままあたしだけが成長しても仕方が無いし、少しくらい支援してもいいわよね。

もう十分戦ったディリータ。止めだけを刺させればよいではないか。アネットは、アルガスが瀕死になるように、波動撃をかけた。

で、

なんでそこでクリティカルするんだああああああ。

アルガスは、倒れた。雪のジークデン砦に。全裸で。

家畜に神はいないのか。平民には、妹の敵を討つことさえできないというのか。

最愛の妹のなきがらを抱えながら炎に消えたディリータは、きっと、野心の炎を胸にともしたことだろう。そうそう、ここで本懐を遂げちゃだめなのよ、ここで辛酸をなめて立ち上がり、英雄王を目指すのよ、と急に脳内ストーリーをめぐらせる。

それにしても、アルガス、たっぷりお金を持っていたなあ。ディリータからは当然だけど盗めなかった。本気でお金が無かったか、けっこうがっちりしていたか。後の英雄王の伝説に、ぜひ書き加えたい情報である。

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2007年5月13日 (日)

剣士ミルウーダ~こんな隊長はいやだ!

ウィーグラフの妹・ミルウーダと2度対戦し、葬る。

それにしてもFFTは妹ゲーである。ラムザ、ディリータ、そしてウィーグラフが妹萌え。

ミルウーダは、大変にネガティブな精神の持ち主だ。いろいろあったのだろうが、なんだかいかにもヤケである。マイクを持たせれば「こんな女に誰がした」とか「道に倒れて誰かの名を~呼び続けたことがありますか~」とか歌いだしそう。兄上は立派な革命家だと思うのだが、この人、戦士としてはともかく、隊長の器ではないのではないか。「逃げましょう」「投降しましょう」という部下に対し、いちいち絶望的な言葉を吐く隊長。

こんな隊長は、イヤである。ついていってもロクなことは無いだろうし、こんな隊長のために命をささげる気にもなれない。士気ダウンしまくりの部下たち。

あんまり気の毒なので、このレナリア台地での戦いでは部下たちを殺害することなくクリアした。皆、第二の人生を歩んで欲しい。

…カエルとして。

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2007年5月12日 (土)

重い、重いよFFT!~「ひっかく」ひとつでたっぷりためる

ああ、またこつこつとゴブリンを囲んで石を投げたりギルを盗んだりチャクラをかけたりする日々が戻ってきた。序盤はほとんどこの作業に費やすのが、楽しいFFTのこつである。ジョブやアビリティがそれなりに充実しないでドーターや砂ねずみのあなぐらや、まして風車小屋などに突っ込むのは辛酸をなめにいくようなものである。はい、昔はさんざんなめさせてもらいました!

しかし…FFT獅子戦争、やけに画面が重い。ほんの序盤の「ケアル」や、「ひっかく」なんていうなんでもないようなところのエフェクトが、やけにとろとろしていて、結構ストレスがたまる。これで召喚獣なんて呼んだらどうなるんだろう。オーランは、「星天停止」ができるのだろうか?

昨日の記事で、息子が「充電しながらプレイできない」と言っていたと書いたが、どうやらそれは大丈夫な様子。バトル中、ちょっとスタートボタンを押し上げるだけでスリープモードに入るので、電車のちょとした時間でもバトルや編成ができるのはうれしい。今週は営業のお仕事も怖いくらいに順調だったので、週末はのんびり石の投げっこをするかな…

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2007年5月11日 (金)

FFT発売! PSP売れまくりじゃないですか?

待ち焦がれた「ファイナルファンタジータクティクス」の発売日。FFとしては外伝的な、シミュレーションRPGだが、内容は最高峰とも言える作品で、私も何度もプレイした。この重厚なシナリオを見よ!10年経ても古びない美しいグラフィックを見よ!色あせぬ崇高な音楽に酔いしれよ!と、熱くなる。

私がPSPを購入したのはちょうど1年前くらい。よほどPSPが今ひとつだったのか、いわゆる抱き合わせのように安売りしているのに偶然ぶつかり、ついつい購入したのだ。「どうせFFクライシスコアが出るんだしー」と。大きな紙袋を抱えて帰った私に、子どもたちは冷ややかだった。しかしまあ、置いとけばいいさと、私はFFシリーズが出るまで寝かせておくつもりだったのだが。

息子にとられた。

息子、「PSP使うなら、メモリースティックデュオがいるんだけど…」「その前に、カバー必須。すぐ、液晶壊れるし」などと言ってきて、結局「モンスターハンター」などで遊んでいたらしい。

「FFT出るから、返してね」と告げると、「不登校息子」の称号を変換したばかりの息子は激しく絶望した。「それキツイ…PSP、今、俺のコミュニケーションツールなの…」新しい学校で、仲よくなれそうな子達がPSP使いらしく、それが使えなくなるとなるとつらいという。そんな、ゲーム機の有無で左右されるような人間関係なんか知らんわ、といいたいところだが、せっかく今の学校に希望を持ったところだ。

結局、ソフトと共に、新しくPSPを購入することになった。

これってDSと同じ流れだ…そして、相変わらず「FFの新作が出るとハードが増える」の法則発動だぁ!

それにしても、PSPとFFTを遊ぶのには、本当にお金がかかる。

本体20700円。ソフトは、そりゃあSFの時代に比べれば安いのだけど5000円弱。メモリースティックデュオは容量、メーカー、売り場にもよるが、普通に数千円する。息子によると「ゲーム売り場で買っちゃダメ」ということで、いろいろ歩いてみた。たしかに、同じ店のゲーム売り場と、デジカメ売り場で、同じ製品の値段がずいぶん違っていた。ちょっと足を伸ばして、秋葉原っぽい店に行くと、もっと安い。ゲームやら記憶媒体やらわからん中高年は、たっぷりお金を払うシステムになっているようだ。

さらに、息子も言っていたがPSPはDSと違い液晶むき出しなので、絶対に保護するものが必要だ。今日夕方PSPアクセサリ売り場に行くと、「ほとんど無いじゃん!」状態だった。FFTのソフト自体、すごい勢いで店頭から消えていたが、やはり同時にハードや、アクセサリを買う人が多いのだろう。さすがキラーソフト。

さあ、荒天にも負けず帰宅。わくわくしながら製品を取り出す。明日から毎日立ち食いそばでランチかもしれないけどいいや~ 息子も「買ったの?????…ゴメンナサイ」だ。その罪滅ぼしかなんだか知らないけど、この、ゲーム機だかオーディオだかパソコンだか動画再生機だかわけわからない機械について、熱心にレクチャーしてくれた。

本体出さないでー! まずは液晶ガード用意して!  ほう。

バッテリーはここにこうしていれる。ほう。

これがUMD。ここをこうして…あ、固いなあ。こうしていれる。  ほう。

あ、設定しちゃえば? ほう。って、なんかニックネーム「闇鍋」とかにされてるし。

頼もしい息子のおかげで、失敗無くいけそう。しかし

「あ…やべ。PSP新しいの使えねー」とか言い出す。バッテリーは、設定の最小限くらいの容量しかなく、すぐに充電したほうが良い状態だったが、DSや、前のPSPなら普通にできる「充電しながらゲームプレイ」が、なんかできないという。「PSPに関しては、古いバージョンがいいらしいぜ。改善っていうより、改悪が多いらしいし。バッテリーに負担をかけない、ということかもしれないけど」そうなんだ。

このところずっとFFT関連の音楽を聴き、ひたすらFFTの夢を見ていた私だけど、イヤと言うほど序盤はやったし、まあ、すぐにプレイできないと暴れる!というほどでもない。またFFTは、充電する間くらい、待てる余裕の有る大人が遊べるゲームだ。

さっきから、私が心の中で暴れているのはヒミツだ!

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2007年5月10日 (木)

テレプシコーラ、朝日新聞手塚治虫文化賞大賞に

ああ、千花ちゃん、六花ちゃん。

この美しくしなる膝。しっかりと舞台に立つ、その爪先。反り返る甲。

愛くるしい六花ちゃん。あでやかな華を持ち、誰よりも高く足をあげ、完璧なポーズを決める千花ちゃん。

このページを、私も何度飽きずに眺めただろう。

この絵とともに、「大賞」の文字が目に飛び込んだ。「第11回手塚治虫文化賞」の大賞に、「舞姫 テレプシコーラ」が決まったのだ。

朝日新聞の、この賞の傾向を考えると、あたかも「事件」のように語られた第一部が終了したこのタイミングでの受賞は、「当然」という感じだけど、なんだかうれしい。

おめでとう、山岸先生。そして、千花ちゃん、六花ちゃん。N県に行ったという空美ちゃん、新聞読んでるだろうか……

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2007年5月 9日 (水)

我が家のぬし釣り~えさは超人バロム1

5月5日、いつものように日テレ系「スッキリ!」を息子と見ていたら、こどもの日スペシャルとかいうことで、人気のアニメソングベスト5、などというランキングをやっていた。「どうせ、アンパンマンとかコナンとかのつまんないランキングだろ」とたかをくくってみていたが、ガンダムだのエヴァンゲリオンだのが入る、およそ子供向けでも日テレ寄りでもない内容だった。さらに、アニキこと水木一郎さんが登場して、出演者のリクエストのアニソンを歌いまくる。それが「バビル2世」、「超人バロム1」、「がんばれロボコン」、「マジンガーZ」といったナンバー。

どこが「子どもの日」やねん。

こんなナンバーで喜ぶのは、40以上かうちのようにオタクな親に育てられたお子様だけである。

そんなお子様の一人、うちの息子はよくパソコンでいろんな曲を聴いている。今若いオタクの間で流行っている電波ソングやゲーム、アニメの曲が多いが、本人の趣味で、古きよきアニソン曲も流れる。今日は帰宅するとTVアニメ「スペース・コブラ」のOPなどを流していた「かっこいいな~」と悦に入る息子。「うん、『それは紛れも無くヤツさ』とか、『コォブラ~』なんていう歌詞が入るあたり、立派なアニソンだけど、大人っぽくてカッコイイよね、今聴いても」と、私も夕食の準備をしながら聴き入る。しばらくいろいろ聴いたところで、「超人バロム1」が流れた。

「超人バロム1」は、私の子供の頃に放送された懐かしい子供向け特撮番組だ。二人の少年が「バローーーーム!」と腕を組むと、超人バロム1に変身し、悪と戦う。そのOP曲を、件の水木一郎さんが熱く歌っていたのだが、詞の半分ほどが「ブロロロロ~」「ビュンビュビュン」「ズババババーン!」などで埋められるという、良い意味で開き直ったような熱いアニソンっぷりが魅力である。

そんな私。「マ~ッハロッドでブロロロロ~ブロロロロ~」という歌が聞こえては、「ブロロロロォ~~~~ッ!」と絶叫するのは当たり前のことである。もはや、身に染み付いた条件反射のようなもの。すると、息子がにやりと笑い、つぶやいた。

「食いついたか」

……はぁっ?  ……私、釣られたのっ??て、息子、歌で母親を釣るか。確かに、小さな頃からよく歌って聞かせてやったけど。

このバロム1、好きだった割にはさほど内容を覚えていなく、色白で目のくりっとしたちょっとした美少年と、デブキャラ少年が熱い友情物語を展開しつつ、悪を倒してた、というくらいのイメージなのだが

「もしも今リメイクしたら、デブキャラじゃなくて美少年二人の友情物語になるだろうね」などと熱く語り合ってしまった、そんな親子。

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2007年5月 8日 (火)

RW隠しエンディングを見たぁ!~真の地獄はラストに

昨夜、思い余ってラストに向かった。隠しエンディングを見るぞ~!という気概と共に。

隠しエンディングの条件を満たすと、最初のバトルは、敵ザコのレベルは通常通り60前程度だが、その次のラストバトルはこの戦い専用のザコのレベルが99になると、ネットで知った。おお、たしかに99。これはいよいよだ。

先に進むのが怖いから いろいろな要素を見逃すまいと、それはそれは慎重に、どこのマップでも一度はフリーバトル、さらに合成を極めるために発掘しまくりの私のデータでは、もはやカイツがレベル98。ラスト前の召喚ゲート封じで、めでたく99になった。

一応、私が一番使ったキャラは、やはりパンネロである。強制的にはずされるイベントを除いては皆勤賞だ。だが、恐らく敵に止めをさすなどで、経験値が振り分けられるのだろう。

逆に言えば、カイツは臆病で心優しいキャラクターとは裏腹に実に戦士として有能で、誰よりもその手を血で染めているといえる。もちろん有象無象の99レベルザコと対等にわたるためには、欠かせないだろう。そしてパンネロ、レベルは意外と低くなってしまったが、「主人公だし」とヴァン。それからフィロと、「やっぱ、隠れた主人公だし」とリュドで臨んだ。

うわあああああああ。

最初にクリアしたときとはまるで違う。アルテマ様だろうがバハムートだろうが、この有象無象にはてこずっているし、レベル1はもちろんのこと2の召喚獣でさえも使い捨てのように召喚しなくては追いつかない。ゲームオーバー、ゲームオーバー……一応、これで経験値は入るし、リュドもレベル99になった。また、「ここをああすれば…」などと、「ファイナルファンタジートゥエルヴレヴァナントウィング」などという呪文のような名前もろくに覚えられないような老いた頭なりに反省し、対策を立てられる。とにかく、パンネロ、カイツは真ん中にいれて敵の攻撃に晒すな、あまり離れるな、まずは向かって左の手をつぶし、次に右手。近接タイプのヴァンと攻撃役の召喚獣にターゲットを、あくまでも階段の下、脇の方から殴らせ、真ん中に回復、3レベルの強い召喚獣を盾に、リュドがそばでバニシガを使う。

あああああ。

だめだああ。両手をつぶすと、これまたレベル99のバハムートが来るし、強烈なビームも来る。普通にクリアしたときにはそれでもなんとかなったけど、レベル99軍団では、

『階段は絶対登るな』

でよし。って言うのに、隙あらば登りたがるリュド、カイツ、パンネロ。FFTなら、キャラが勝手に歩くことも無いのだけれど、本当にもう、うろうろするんだから。保育園の先生の気持ちがわかる…もたもたしてると、大事な園児が死ぬ~

何度もやり直し、いいかげん丑三つ時だ。明日も仕事だ。大切な回復役も、強力魔道士も倒れた。残るヴァンとフィロの生命力も風前の灯。召喚も、とても間に合わない…今日は、ここまでにしようか。

と思ったところで、本当に首の皮一枚のぎりぎりで、勝てた。

ところが。

ええええ!?ミッション100%、召喚獣100%だが、合成は92%だあ!しまった、合成の見逃しがあったか。せっかくこんなに苦労したのに…

だが、一応エンディングを見たら、ちゃんと隠しエンディングが見られた。合成は、100%じゃなくてもよいようだ。ふう。

あまりネタバレしてもいけないので、ちょっとだけにとどめるが、

レベル99の超魔人・カイツが、レベル80台のヴァンにブリザガ!

((((((;゚Д゚))))))

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おちゃめなことえり

会社の新しいパソコンは、これまでと打って変わってよく動き、快適だ。前のパソコンは新しい社員が使うことになったが、おかげで印刷ひとつするのに15分とか、とんでもないものだと認識してもらえた。うう、これまでつらかった…

動くパソコンを手に入れてからは、私の評価もずいぶん変わった。はあ、よかった。

しかし、問題もある。このパソコン、悪名高い「ことえり」しか入っていないので、まともに変換してくれないのだ。

今日の困った変換は「●●特別委員」だ。「特別」は何度打っても「と区別」と出てくる。「とくべついいん」と続けて打つと、「と区別いいン」だ。

小池一夫先生が変換してるンじゃないのか?

そういえば、「ファイナルファンタジータクティクス」が今週発売だ。ガフ・ガフガリオンもそンなしゃべり方だ。

誤変換から、仕事中に頭がFFTでいっぱいになってしまった…orz

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2007年5月 7日 (月)

シヴァファミリーに息子が夢中!

息子はフリーバトルを全然せずに、華麗なプレイをしまくっている。もちろん「ちょwwヴァン一人で行くわけwww?」など、全滅もいろいろあるが、「死んで覚えるゲームじゃなきゃおもしろくない」と、ものすごく楽しんでいる。私のようにチキンプレイでもなんとかなるし、百戦錬磨でもそれなりに楽しめる。結構、いいゲームだと思う。

モンスターハンターに夢中な元不登校息子が、「いいよめんどくせ」とか言っていたRWだが、私の「リッキーが…」「大ボスが美少女で…」「まあ、やる気なさそうだからネタバレするけどラスボスは私好みの渋イケメンで」などと話していて、画面を覗き込んだらそこに、息子のお好みの美少女がいたのだ。

ベイビーシヴァ。あのFFでおなじみの、シヴァの愛娘ちゃんである。「何これー何これーかわいー(*´Д`)!」と、息子は萌えた。
「ああ、シヴァの娘なのよ。ほかにシヴァのダンナの『ダーリンシヴァ』もいる」

息子はRWをプレイし始めた。イフリートまでゲットしながら今度は「どこ~ダーリンどこ~~~?」と叫んで。

息子は、シヴァファミリーが好きだという。ご一家総出でバトルさせたいと。…ラストまで行った私には、正直ご一家が活躍する場は、それほどないんじゃないか…と思うのだけど。

ストーリーラストのほうで、敵全員炎属性の連続バトル!という厳しいところもある。いやあもう…わかって対策したつもりでも、なんでそこから出てきやがりますかボム軍団???という、過酷な場所だ。ちまちまフリーバトルして、レベルもあげた私も本気で苦しんだ。

が、ここの皆さんは水が弱点だが、炎属性だ。シヴァファミリーは、有利でもあり、不利でも有る。私は少なくともここでは水属性、弱点雷の幻獣を使う。水属性、弱点炎の幻獣は、特攻させがちだし、どうも私は心が弱く、たとえ幻獣が、戦闘不能になったら元の世界に帰るだけといわれながらも、哀れでならない。なるべく、倒れる「仲間」を見たくないのである。

「うるせー俺は、シヴァファミリーが好きなんだ~」…それもまた、一種のプレイスタイルなのだろう。バトルが始まったら、余計な幻獣は引っ込めてヴァンを「ベイビーシヴァ」で囲んでハーレムを作るのが第一の仕事。「お母さんがんばれ~」って、私へのエールではなく、シヴァ宛だったりするのが憎い。

アルテマ様バトルでも、シヴァファミリーを出していた。途中、フィロだけをかろうじて残して他は全滅と言う窮地に陥ったが、そのままがんばってクリア。アルテマ様とシヴァ様の美女対決を満喫していた。

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2007年5月 6日 (日)

ゾディアーク倒した!~隠しエンディングまで秒読みだけど

このゲーム、「合成」がキーだ。隠しエンディングに行くには掲示板をチェックして、お店などをこまめにまわって会話をし、パンネロの料理の腕を上げ、そして合成をしまくればよい。あちこちのレアアイテムを探していると、自然にゾディアークと対等に闘えるくらいのレベルになるし(ノД`)!

で、ゾディちゃんだが、周囲のザコもめっぽう強く、真正面からぶつかると痛い目に遭う。姑息な手段ではあるが、ゾディちゃんは最強ではあるが永遠の赤子だけにその場を一歩も動かないので、周りの召喚ゲートを制圧したら、バハムートなどの召喚獣だけをぶつけて、ヒュムどもとエグルは両側のゲートあたりで「行け!カーバンクル!」「サボテンダー!君に決めた!」などと高見の見物としゃれ込んでいれば必勝。
が、しかし、それでは空賊の名が廃る、と、発掘、発掘で鍛えられた肉体を駆使し、正攻法で…ただし、やはり背面からだけど襲って倒したあぁぁぁぁ。

神も恐れた最強の神獣、しかしコストが30もある…このあと、どこで使おうかorz

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息子までRW~特攻戦法でがんがんととばす

「ギルガメッシュが出たよ」「リッキー一味がおもしろい」などと言いながら、狂ったようにRWをプレイする私を見て、息子が「やりたくなってきた…」という。

百戦錬磨のゲーマーである息子には非常にぬるいとは思うが、貸してやった。

最初のチュートリアル。息子にはまどろしかったらしく、最初のプリンを軽くスルーした。おいおい、練習ステージくらい付き合いなさいよ…。

するとヴァンがプリンに「相手しているヒマはないんだ!」と言い出した。「やっぱ、俺みたいなプレイヤーがいることを見越して作っているんだな」と笑う息子。そして息子のヴァンは、バトルを一切することなく、いとしいパンネロを目指した。プリン2体をひきつれて。

人のプレイっておもしろいものだ。こんなシンプルなゲームでも、私と息子のプレイスタイルはまるで違う。私はこつこつバランスよく、どんな状況でも困らないように召喚獣と契約し、満遍なくキャラを育て、期間限定らしいキャラとも楽しくつきあい、バトルはみんなで仲よくがんばろう!というスタイル。最初の頃など、迷子の召喚獣を助けにわざわざ戻ったりしたくらいである。

息子の場合は、ほんの序盤でもイフリートが暴れている。たいしてフリーバトルをしているわけでもなくがんがん進んでいるのだが、聖石をそこに注込んだということだろうか。「カーバンクルってどこよ?」ああ、カーバンクルはそういう進み方してると探すのに骨が折れるぞ…

炎のゲーマーは、さらに非道なプレイに出る。ボムの自爆大作戦だ。私が終盤、ボム軍団の特攻に泣かされたと話したせいか、むしろそれをやっちゃおうと思ったらしい。ボムをたくさん召喚し、いっせいに敵陣に突っ込ませて自爆。

敵のクリスタル破壊など、これで楽勝だという。

こいつに権力を持たせちゃいけないなw

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2007年5月 5日 (土)

FF12RW堪能しまくり~おたからだけが楽しみさ~

2周目にきて、本気でおもしろくなってきた。最初はクリアするだけでひいひい言っていたミッションも、スマートにクリア。リッキー一味とのお宝争奪バトルも、今回は1個だけとられただけですんだ。並み居るモンスターを無視しておたから目指して疾走するヴァンの勇姿。良いのだ、彼は英雄ではなく、空賊なのだから。

はた迷惑な美少女とナイスなおじ様はほうっておいて、ひたすらレアアイテムを求めてレムレースとイヴァリースをかけめぐる。この世ではないところにも行かされることがあったが、そこには驚くほど珍しいアイテムがザクザクでてくるので、ずっと居座ってしまったり。またイヴァリースにも珍しいものがあるのでうろうろするし、そうかと思うとこんなところに「真珠」が!なんて驚いたり。こんなに飛び回っているのに、まだまだアイテムは足りない…

結構地味にはまるゲームかもしれない。

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2007年5月 4日 (金)

「普通の家に生まれたかった」と娘に言われました

「普通の家に生まれたかった」

って。うちってそんな特殊な家でもないと思うけど。たしかに、パパは失踪してるし、お兄ちゃんは不登校暴力息子だし、私はこんなだし。

そんな家庭環境で、愛娘は奇跡的にすくすくと、「まとも」に育ったと思うのだけど。

「でもね、ここでは普通でも、一歩外に出るとうちはすごいオタクなんだわ」
不登校息子も3年前、運動部に入って人生を狂わせたけど、娘もそういう壁にぶつかっているらしい。

運動部の仲間たちと、GWに親睦しようということになり、私もお小遣いを持たせて送り出した。そこで娘は「壁」を感じたらしい。

まずは、「プリクラ三昧」だ。娘は写真が好きでないらしく、気が重いながらも一応付き合った。ファストフードで食事をし、ギャル好みの雑貨屋でショッピングを楽しみ、「なんか、ノリが違う」と感じたらしい。

ここまではまだ、仕方が無いのかな、と思う。今まで娘はそういうノリにも普通に付き合えると思っていたのが、意外だったくらいだ。

問題は、そのあとだ。先輩たちは大型SCに入り「鬼ごっこしよう」と言い出したらしい。娘は驚いた。そんなこと、しちゃダメじゃないか。しかし、いつものように説教ぶるのも気が引けたという。娘は泣きながら、自分はどうすればよかったのか、学校などに相談したほうが良かったのか、などと悩んでいた。

息子も、そして私も経験したのだが、中学運動部って、妙な空気がある。はっきり言って、表に出るような「さわやか」「健全」などというのとは真逆。まあ、ともかく「SCで、体も立派な中学生が鬼ごっこをするのは非常識だ」という感覚の持ち主では、やっていけないような空気だ。人の顔を認識できない、空気が読めない私と息子もつらかったが、それが人一倍できる娘も、ぶちあたったか…。

で、悩みに悩んで、娘が発したのが冒頭の言葉だ。「普通」になりたかった、と娘は言う。何が普通なのか、いろいろ話したいと思う。

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2007年5月 3日 (木)

ど根性植物の悲惨な芽生え

萌えいずる季節である。

我が家の植物たちの世話や掃除をし、久々にすがすがしい休日を楽しんだ。

が、数日前に見た、あの植物が気になる。

P1020106 場所は、最近できたばかりの娯楽施設の駐輪場。近辺は土筆も生えるのどかなところで、ここもついこの間まで土煙がもうもうの工事現場、きっとその前はやはりのどかな、雑草が生い茂るような場所だったのだと思う。

2月末、草木や虫、蛙などが目覚める直前、ここはアスファルトに覆われてしまった。きっと多くの命が、春を迎えることなくその下で絶えたのだと思う。

が、どっこい、竹か笹と思われる芽が、アスファルトを突き破って生えてきた。すごい生命力である。

…が。

彼が芽を出したところは、ちょうど鉄骨でできた仕切りの真下であった。

P1020109_3彼の無念の表情である。

さらに周囲を見ると、他にもど根性竹は芽を出していた。さすがに生命力が強い植物だ。かわいらしい、小さな息吹!

P1020110_1  って、ここもちょうど鉄骨の真下だ。

だめじゃん…orz

☆  ☆  ☆

イヴァリース上空の幻獣ばかりにかまけていてばかりではいけないと、うちの愛魚たちの模様替えを試みてみた。

うちのメイン水槽は、娘の強い希望で「オーストラリアの白い砂」という、それはそれは美しい純白の砂を使っているのだが、これが後に大変後悔することとなった。たしかに美しいが、純白だけにちょっとの汚れも目立ってしまう。と言っても、魚に糞をするななどとは言えないし、最初はせっせと掃除していたが、最近はどうでも良くなってしまった…

さらに問題は、可愛いコリドラスちゃんたちが、元気がなくなってしまったのだ。前の水槽では、コリドラスに適した砂を使っていたため、せっせと砂を吸い込み、えらからポロポロこぼす姿が見られたのだが、この白い砂の水槽に引っ越してからはそんな様子も無く、元気が無い。白コリも不機嫌だし、黒コリも顔色が悪い。たしかに、こんな真っ白な砂では居心地が悪いだろう。

そこで、コリドラスのために一部だけ、コリドラス専用砂を入れてみた。…今のところ、コリドラスは警戒しているけれど、いつかは喜んでそこに住んでくれると期待する…て、なぜか、他のテトラやプラティが喜んで集まってる…orzヤッパリマッシロナスナハイヤデスカ

しかし、久々に大改造して、すっかり姿を見ず、「人知れず絶えてしまったか」と思ったクーリーローチとハラ・ジェルドニーの姿をしっかり確認できたのはよかった。

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2007年5月 2日 (水)

FF12RW~2周目あほの空族団の冒険

夕べ、酔った勢いで2周目を始めてしまった。いろいろ、気になるところが多いからだ。ラストまで行った私には、序盤はまさに余裕で、ボスコ平原に降り立った。

謎の有翼人種がモンスターに襲われて倒れている。助けないと!というミッションから始まるボスコ平原。ここもまあ、練習ステージのようなものなので、ちょっと歩いて話しかければ終了。このリュドと合流して、他に襲われている仲間を助けに行くのだが…

これ見よがしに宝箱やおたからを見せられて欲にかられたヴァン一行。目の前の有翼人種を無視して、先におたからをゲットし始めた。

何しろこの空族団、「あほの空族団」という名前なので、このくらいしてもいいと思っている。カイツもかっこいい名前だと小躍りして喜んでいたし。
ぐるっと一周して、ようやく話しかける。彼が仲間になり、すぐに奥のほうで襲われる有翼人種を助けにいくことに。

しかし、すっかりお宝を取り付くし、モンスターもほぼいない状態。風光明媚な平原を、みんなで楽しくウォーキングだ。
すると、突然「おたからのとり方」についてのメッセージが流れた。って、もう、おたからありまへんがな。

あほの盗賊団は、隠しエンディングにいけるのだろうか…

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2007年5月 1日 (火)

まだまだRW~女王陛下の麗しきバトル

昨夜バッシュには本当に申し訳ないことをした。
そう、まだまだやり始めたばかりのゲームで、ヘタレな私が文句をつけること自体、おこがましいのだ。「ちゃんと操作してやれよ」と、あらゆるゲームをやってきた元不登校息子が言う。そうだな、大雑把な操作はいけない。ざざっと全隊選択して、ススメススメ ヘイタイススメ、というのがいけない。まずは、前線で戦わせたいキャラを前にだしながら援軍を呼び、効率よく駒を進めなくては。

って、なんで一番前に出たバッシュが、敵陣につくころには後ろにいる????

前に出すぎるな、ヴァン、フィロ。先陣きって前へ進めよバッシュ、ああ、そこでぼうっとしてないでフラン、バルフレア。カイツは、ほどよいところでががーんと魔法かましてください、そんなところで死んでないで。

と、いろいろ文句をつけたのだが。

パンネロは、可愛い割りにとても大人びて慎重派で、彼女の行動に不満を持ったことは無い。彼女を戦闘不能にしてしまったら、これは私の不徳のいたすところと感じるし、正直ポーズしてやり直しするくらいだ。ていうか、一番はずせない。でも回復専門だからレベルがいまひとつ上がらない…内助の功は、認められないものだなあ。

アーシェ殿下…いや陛下については、なぜだろう、それほど役に立っているというわけでもないように思うのだが、なんだかあまり不満に思わない。ラーサー陛下ともどもご多忙中の折空族の得体の知れない舟にご降臨くださっただけでももったいなく、おまけにこれというお供もつけられないのが申し訳ない。12では、「これも社会勉強」と盗み役をやらせたり、全裸(装備なし)でかんゆうしまくりの変なお仕事もさせたが、立派な女王陛下になられた今では、いてくださるだけでよい。そう、兵に囲まれながら投擲武器で攻撃しつつ、時折「リジェネガ」で士気を揚げてくだされば!

フィロも、使い慣れないと弱弱しくて頼りにならなかったが、上手に育てれば見事な特攻orマテリアルハンターになる。川や溶岩を超え、敵の裏を欺いてこそこそマテリアルゲット。結構重宝するようになった。

この作品の第二の主人公ともいえるリュド。「蘇生」もミストナックも素敵。しっかり育てて、ラストには連れて行きたいキャラだ。

という反省も踏まえて、今度は隠しエンディングを簡単に見るようにがんばってみようかという五月の初めである。

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