我が家のぬし釣り~えさは超人バロム1
5月5日、いつものように日テレ系「スッキリ!」を息子と見ていたら、こどもの日スペシャルとかいうことで、人気のアニメソングベスト5、などというランキングをやっていた。「どうせ、アンパンマンとかコナンとかのつまんないランキングだろ」とたかをくくってみていたが、ガンダムだのエヴァンゲリオンだのが入る、およそ子供向けでも日テレ寄りでもない内容だった。さらに、アニキこと水木一郎さんが登場して、出演者のリクエストのアニソンを歌いまくる。それが「バビル2世」、「超人バロム1」、「がんばれロボコン」、「マジンガーZ」といったナンバー。
どこが「子どもの日」やねん。
こんなナンバーで喜ぶのは、40以上かうちのようにオタクな親に育てられたお子様だけである。
そんなお子様の一人、うちの息子はよくパソコンでいろんな曲を聴いている。今若いオタクの間で流行っている電波ソングやゲーム、アニメの曲が多いが、本人の趣味で、古きよきアニソン曲も流れる。今日は帰宅するとTVアニメ「スペース・コブラ」のOPなどを流していた「かっこいいな~」と悦に入る息子。「うん、『それは紛れも無くヤツさ』とか、『コォブラ~』なんていう歌詞が入るあたり、立派なアニソンだけど、大人っぽくてカッコイイよね、今聴いても」と、私も夕食の準備をしながら聴き入る。しばらくいろいろ聴いたところで、「超人バロム1」が流れた。
「超人バロム1」は、私の子供の頃に放送された懐かしい子供向け特撮番組だ。二人の少年が「バローーーーム!」と腕を組むと、超人バロム1に変身し、悪と戦う。そのOP曲を、件の水木一郎さんが熱く歌っていたのだが、詞の半分ほどが「ブロロロロ~」「ビュンビュビュン」「ズババババーン!」などで埋められるという、良い意味で開き直ったような熱いアニソンっぷりが魅力である。
そんな私。「マ~ッハロッドでブロロロロ~ブロロロロ~」という歌が聞こえては、「ブロロロロォ~~~~ッ!」と絶叫するのは当たり前のことである。もはや、身に染み付いた条件反射のようなもの。すると、息子がにやりと笑い、つぶやいた。
「食いついたか」
……はぁっ? ……私、釣られたのっ??て、息子、歌で母親を釣るか。確かに、小さな頃からよく歌って聞かせてやったけど。
このバロム1、好きだった割にはさほど内容を覚えていなく、色白で目のくりっとしたちょっとした美少年と、デブキャラ少年が熱い友情物語を展開しつつ、悪を倒してた、というくらいのイメージなのだが
「もしも今リメイクしたら、デブキャラじゃなくて美少年二人の友情物語になるだろうね」などと熱く語り合ってしまった、そんな親子。
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