FFTの途中ですが、パッチギの試写会に行ってきました
日曜、縁があって「パッチギ!LOVE&PEACE」の試写会に行った。私は前作を知ってはいたけど見ていないし、一緒にいくことになった父にいたっては、パッチギのパの字も知らない。
で、いきなりの流血暴力シーン。まあ井筒監督、ずっと容赦なく過激なシーンで驚かせる。
あんまり痛そうなのは見たくないなあ…と思いつつも、1974年の東京の描写にはついつい見入る。その頃私は10歳くらいか。全然違う顔の東京に住んでいたが、なんとなくああ、わかるわかる、という感じ。ことに小物類には細部までこだわっていた。シールのぺたぺた貼られたカラーボックスやら、グラビア切抜きを飾った壁。あの魔法瓶。「コーラを飲むと骨が溶ける」もあったあった。ヒロインがアイロンを置いて電話をとるシーン。さりげなくスイッチを切っている。あああ、懐かしい。今のアイロンはサーモスタット付で、ちょっと離れても問題はないが、当時はちょっと電話に…で、火事になるのだ。演じる中村ゆりさんにとっては生まれる前の時代。きっちりと、演技指導されたのだろう。「ああ、俺も気づいた!」と父もそのシーンのさりげないしぐさを覚えていた。
最後に主演の井坂俊哉さんが、舞台挨拶と握手会に登場した。何でも「アンソンが行く!」というキャンペーンで10000人と握手するという。舞台挨拶での話では、この映画、千葉で撮影されたシーンが多いという。最初の電車乱闘、在日一族とノーベル海へ行く、戦時中の済州島、そしてクライマックスの試写会会場は、八千代文化会館だそうだ。
で、井坂さんだが、不勉強なオタクなので存じ上げなかったのだが、これからぐんぐん伸びそうな方である。スタッフの方がプロフィールを紹介していたが、「純情きらり」とか「14歳の母」よりも「ジャスティライザー」に「おお」と反応したのは、この会場でも私だけだったのではないだろうか。スポーツマンでアクションもばっちりこなせ、さわやかな笑顔と目力は、かつて劇団からNHK朝ドラ、そして大河ドラマから世界に進出した渡辺健さんを髣髴とさせる。がんばれ~。私に「あの井坂俊哉と握手したのよぉ」と自慢させて~
目下、私は子供たちに「四半世紀前に近所に来た所ジョージのステージを見たことがある」という話でとても尊敬されている。
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