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2007年6月30日 (土)

私はこれでトマト好きになりました~漫画はどれだけ子どもに影響を与えるか~

無類のトマト好きである。どんなに忙しくて調理に凝れなくても、とりあえずトマトを添えれば栄養バランスバッチリと言う栄養価も魅力だが、トマトソースのパスタなんて、皿をなめつくしたいくらいの大好物。「ママはトマト好きだね~」と、子どもにも呆れられるほどだが、私が小学生くらいの頃、実は「トマト嫌い」の子どもだったと、だれが想像できるだろうか。

私がトマト嫌いから一転、トマト好きになったのは文月今日子さんの「初恋はトマトの味」を少女マンガ雑誌で読んだことがきっかけだ。デビュー作「フリージアの恋」で幼い私は「これでまだ高校生??この人天才!!!」と大ファンになってしまったのだが、その第2弾がこれだった。農家の娘の主人公は、幼馴染で同じくトマト農家の息子が大好き。でも長女と長男、結婚への道は険しい。おいしいトマト育成に情熱を燃やす彼に、主人公はドキドキ……という内容だが、その頃すでに完成されていた美しい絵、テンポよいストーリー進行とギャグ、それに何より、当時の少女マンガでは珍しい農家を描いた題材で、とことん、彼の育てるトマトの描写の見事さに心が引かれたのだ。

それまでトマトきらーい、と残し気味だった私は、一転冷蔵庫のトマトを丸ごとつまみ食いする子供になった。赤く丸々としたトマトにかぶりつくと、ゼラチン質に包まれた種をたっぷり含んだ汁が飛び出す。その旨みといったら!そのうち汁をこぼさず上手に食べられるようになり、甘いところはもちろんだが、ヘタ近くの青臭いところにまで魅了されるようになり、冷蔵庫にも缶詰置き場にもトマトが欠かせないくらいの無類のトマト好きになってしまった。

こんなに漫画に影響されやすい精神的に未成熟な未だに子どもの私でも、人を殺しても「ドラえもんなら何とかしてくれる」なんて都合のいいことは、

これっっっっぽっちも考えたことはありませんが。むしろ、そんなことであってはいけないと、ドラえもんで学びましたが。

と、某事件弁護団にお伝えしたい。

☆  ☆  ☆

この記事を書くにあたって調べていたら、この「初恋はトマトの味」、20年位前の文春文庫にも収録されてましたが、今年5月朝日ソノラマから「文月今日子初期作品集」として発刊された模様。おおおお~欲しい。30年以上昔の作品ですが今見ても瑞々しいこと間違いなしです。

それにしても朝日ソノラマ、最近解散のニュースが流れましたが高橋葉介といい、明智抄といい、この文月今日子といい、なんか私の好みに合いすぎな、ビジネスとは関係なく「すごい」作家に力を入れてくれてたんですね。そりゃあ私もアニメやゲームが大好きですが、最初からそういうメディアに派生することを前提として作られる最近の漫画にはちょっと辟易。そんな風潮になって10年以上、おいしいビジネス関係なくいい作家に機会を与えてくれてありがとう。こういう会社があってこそ、日本の本当にいい漫画が守られていたんですね。……時間を見て、ソノラマ文庫買いあさりに行きます……

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2007年6月29日 (金)

アスペ息子のものまね修行~蓄膿症がすごすぎる~

アナゴさんで知られる声優の若本規夫さんと、中の人などいないミッキーマウスの声色を自在に使い分ける我が息子。

先々週、テレビで「天空の城ラピュタ」を放映していた。「もうジブリはいいよ~クソだし」とかいいながら、いざ見始めると「やっぱりこの頃のジブリはすげえな……」と大絶賛。「本当だね。未来少年コナンやカリオストロの要素を盛り込んで、どっかで見た感はあるものの、それだけ練りこまれて魅力的なシーンが続くよねぇ。この頃はほんとに良かった。20年以上昔のアニメとは思えないね」と言うと「え……俺が生まれる前の映画だったの……?」と絶句していた。子供の頃に見せてやったが、当時の新作だと思ったらしい。

そして後半、妙に魅力ある冷徹な悪役・ムスカのモノマネに挑戦し始めた息子。しかし、うまくいかない。私は「鼻をつまんでみたら?」とアドバイスした。鼻をつまめばだれでも簡単に「黒柳徹子でございます」ができる。系統としては似た声質だと思う。

息子は言われるままに鼻をつまみ「人がゴミのようだ」と言った。……この驚きを、どう表現しようか。普通、それなりに鼻声が出るものだと思う。しかし、息子の声は、まったく変わっていなかったのだ。

蓄膿症。

アスペルガーとかなんとかいう障害があるらしく、いささか個性的な息子だが、そういえばアトピーに喘息、花粉症、そしてひどい蓄膿を小さな頃から持っている。ずっとあちこちの病院に通い、よくならなくて本人はすっかり病院不信で、いくら言っても医者にいかないのだが、息子の鼻はたしか幼児の頃腫れでほとんど穴がふさがっていた。そのためいつもぽかんと口を開け、そのため風邪をひきやすく、風邪を引くと喘息発作を起こし、常にアトピー……中学の頃不登校であったが、小学校に通えたのがすごいと褒めてやりたいほどだ。

息子の地声は普通の高校生声だが、少し腹に力を入れればなかなかの二枚目声だ。若本ボイスも軽く出す。しかしこれが、ほぼ完全に鼻の穴がふさがった状態で出せているとは、親の私さえ気づかなかった。というか、いつの間にか治ったんだろう、という認識だったorz

あれから2週間。息子は努力を重ねたのか、鼻をつままないでも「君はラピュタ王の前にいるのだよ」と、硬質な悪役声で語れるようになった。副産物として、「むかつくえなりかずき」の芸風までマスターしていた。鼻をつままずとも鼻声が出せる芸人は多いだろうが、鼻をつまんでも普通の声が出せるっていうのはさりげなくすごいな。それはそれで普通はできない芸のような気がする。

「昔、竹中直人は美声で声の仕事を細々とやっていたが『笑いながら怒る』という芸などでなんとなく注目され、今や押しも押されぬ名優であり、文化人だ」という話をした。あれを彷彿とさせるくらいの変な特技(?)だと言いたかったのだが息子、それに挑戦した。

……軽く、やってのけた。竹中芸では不自然に顔が揺れる癖があったが、息子のそれは完璧に、あどけなさの残るさわやかな少年の笑顔を浮かべながら、聞くに堪えない怒声を叫んだ。いきなり竹中を越えるとは…恐ろしい子(白目)!

でも、ぜんっぜん役に立たない天賦の才能!!

☆  ☆  ☆

声優の中江真司さん死去のニュース。トリビアの泉などで重厚な美声を楽しませてくれていたがもう72歳であられたか。名ナレーターとして、超遅咲きのブレイクという気がするが、まさにこれからというときに……ご冥福をお祈りします……

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2007年6月28日 (木)

渇水です~子どもに不自由を教えましょう~

今年は渇水である。雨はそれなりに降っていて、それどころか今月、近所では水害さえ起きたけれどダムの貯水量にはまだまだ貢献することなく暑くつらい夏になりそうである。

私も何度か渇水で節水する夏を越したけれど、20年くらい昔、やはり苦しい渇水があったと記憶している。

ダムは干上がり、田んぼは乾き、川には魚が苦しそうにうめいていた。庭への散水も控えよう、噴水やプールも中止という夏。だれもが我慢を強いられた。

そこへ、こんな投書が新聞に載った。

「渇水のツケを子どもたちに背負わせるのは間違っている。子どもたちのプールを再開して」という母親の声だった。

私は呆れた。背負わせるも何も、ないものはないんだから仕方がないではないか。長年丹精こめた植木や盆栽が枯れそうな人もいる。農業関係者はすべからく苦しい。田んぼに水を張れず、その年1年の収入を失い、人生を狂わせる人もいる。果樹などは、もしも木が枯れでもしたら、1年どころかどれだけの負債を抱えることになるのだろう。人も死活問題だが、川や田んぼでは本当に死の危険に晒された生き物がたくさんいたのである。

未来が無くなる人や生き物がいるのに、未来ある子どもたちには一年くらいプールを我慢させても良いではないか。いや、この機会に我慢させるべきである。お天道様のご機嫌には逆らえないものだと。こういうときには我慢し、助け合い、解決するものだと。

どうにも水がないと困る人を優先し、楽しみは後回しでよいと、なぜ教えないのか。楽しみにしていたプールを奪われ、あれも我慢、これも我慢と強いられた子どもたちは、それを機にどれだけのことを考えるかわからない。

これまで何不自由なく使えていた水は、一体どこから来ていたのだろうか?

水が無いって、本当はどういうことだろうか?

なぜ水不足がおきるのだろうか?

気候や都市の構造、歴史などに興味を持つ良い機会だ。「こんな夏はごめんだ」と思えば、そうならないような国を作ろう、環境を守ろうという意識も高まるだろう。

しかし、世論はその声を尤もだと受け入れた。子どもに我慢させるな、公立学校でプールを再開せよ…かくて学校のプールには子どもたちの笑顔が戻ったのだ……

学校などに難癖をつける「モンスターペアレント」なる親が急増しているという。「子どもがかわいそう」の大義名分の下、どんな無理難題も通そうとする親だ。権利意識ばかりが肥大し、子どもに我慢を教えず暴れまわるという。そんな親に蝶よ花よと育てられた子どもが、果たしてこれからの日本を担う人物に育つのかどうか。

私はあの「プール」親が、モンスターたちの元祖的存在に思える。そしてあの頃プールで笑顔を取り戻した子どもたち世代が、たしかそのあといろいろヤバかったのだ。

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2007年6月27日 (水)

財宝をプレイしてみた~FFTの楽しみはいろいろ~

しばらくFFTの日記は書かなかったが、まったくプレイしていないというわけではない。旅行の機中では、「空想魔学小説」を初めてクリアした。

FFT「儲け話」で得られる財宝には、実際に読む=遊べるサウンドノベルがある。これはそのなかの一つ。この前はあえて「燃料がなくなって墜落」の結末を見たのだが、これの難易度は低く、何度かやれば確実にエンディングが見られるのではないか、と思う。

て、飛行機の中で「墜落」エンドは見たくないが。

で、ガンダムネタやヤマトネタも含んだ飛空艇での冒険譚をめでたくクリア。今まで入手していても本編のほうで手一杯で遊べなかったが、持ち歩けるPSPだと本を読む感覚で遊べるから良いな。

一方、前にも遊んだことのある「エナビア記」は意外と難しい…気がする。庭師の息子を好きになってしまった貴族の令嬢の物語だが、何度やっても途中で現実に目が醒めてしまうか、お父様に勘付かれてしまう。この前買った攻略本にはしっかり攻略法が書かれていたと思うが、まだまだそれに頼ることは避けたい…選択肢でいろいろおきるのがおもしろいし。

というような話を息子にした。テレビの音がうるさいせいか、息子は良く聞き取れないらしい。

「え、なべやき?」

エナビア記だ。え、な、び、あ、き。

「なべやき?」

だからー、えなべやき……じゃないって…

と、自分で鍋焼きにしてしまったorz

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2007年6月26日 (火)

ハリセンボンを食した~うちフグ飼ってるんですけど~

巨大エビや、得体の知れない刺身に舌鼓を打つ私たち。この、異様な赤さを持つ赤身は何だろう…トロとは違うような霜降りは何だろう…この分厚く引かれた白身は、ブダイとかだろうか。地元の人に聞いても要領を得ずわからないし、お店の人に聞いても何も聞き取れない。日本なのに、どこか異国っぽいのが楽しい。

P1020352 で、運ばれてきたのがこの唐揚げ。

てんこもりにもほどがある……で、何?と思うと

「ハリセンボン」だという。

ハリセンボンというと、トゲトゲの愛らしいフグだ。フグにとってはおなじみの体を膨らます行為は死ぬか生きるかの時に行うことなので、フグを愛する人間ほど、その膨らむ様子を見ることはないのだろうけど。

それが豪快にぶつ切りされ、からりと塩コショウで揚げられている。で、箸でつかんだのがテトラオドン特有のヒレがばっちりのこの一切れ。

P1020354 うち、ペットのフグ・アベニーパファーがいるんだけど。このヒレを見ると、あの愛くるしい尾びれや胸びれを思い出す……しかし、思い起こせば「ドンキーコング2」で、私は敵ハリセンボンにずいぶん萌え苦しめられたではないか。これもおいしくいただかなくては。

本当に、おいしかった。味付けもよいのだと思うが、一口かじれば淡白な身に軟骨状のところ、ゼラチン質のところなどが次々現れる。噛みしめれば滋味あふるる。……今宵が最終日なら、家族に持って帰りたいのに。

豪快エビの活け作りーずに巨大ハリセンボンふた皿、一体いくらしたのか、実は幹事もわからないのだという……

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2007年6月25日 (月)

五色海老を食す~沖縄の市場はエネルギッシュ

P1020369ゴシキエビ、というと、その名の通り極彩色かというような鮮やかな文様と、巨大な体躯が水族館などで人気である。

沖縄の美ら海水族館にもいた。立派な体格と美しい姿。この水族館ではタカアシガニが意外と小ぶりなこともあり、甲殻類では王者の風格を見せていた。

それが、市場ではこんなことになっている。

P1020342 活け作り…でかすぎ…

牧志市場2階のツバメ食堂でのお食事に、こんなものが出た。養殖伊勢えびでも滅多に口にできない庶民としては、なんだかすごい贅沢をさせてもらった。しこしこぷるぷる、じんわりとした甘み。もちろん頭は味噌汁に。

P1020355 触角にさえ、タラバガニの足くらいの肉がたっぷりつまっている。下の小さな黒いものが御椀である。この大きさと言ったら!営業部長がこの椀をを食べる恩恵にあずかったのだが、取り出しにくく悪戦苦闘。他の部位も、身がしっかりしていて取り出すのに一苦労…しかし、しっかり食べてあげることが供養である。

そのほかにも舟盛りが登場。こちらは、「ウチワエビ…?」私もたまに近所でこういうエビを見かける。「アサヒエビ」という名もあったような…これを供してくれた地元の方に聞くと「ゾウリエビだよ」ということだが、ほかに何か違う名前も聞いた…それが、なぜかみんな思い出せない。P1020339 強烈な赤身、白身、霜降りの肉。

どれもよくわからないまま食べた。本土の刺身を思うといささかダイナミックと言うか、豪快と言うか、大雑把だが、うっかり異様に大きいエビのぶつ切りを箸でつかみ、皆にからかわれながら口に運ぶなんて。

旅番組のロケでもなけりゃないと思っていた。

で、これで驚いていたら、またすごいのが出てきた……(続く)

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2007年6月24日 (日)

社員旅行で子どもに一番受けた写真

社員研修旅行で、沖縄に行ってまいりました。いやもう、素晴らしいところでした。企画者が沖縄出身者だけに短い期間でかなり満喫させていただきました。あんなところに行き、こんなものを食べ、という贅沢な旅から帰り、バイトの息子も呼んで実家に土産を届け、ちょっと泡盛に沖縄珍味で乾杯し、一週間ぶりの愛娘ちゃんも交えてデジカメ写真を見せました。信じられないような景色や生き物、グルメもあるなかで、子どもたちが一番受けた写真。

P1020337 こんなんが、一番おもしろいかーーーー!

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2007年6月23日 (土)

社員旅行に行ってます

実のところ、現在私は沖縄へ社員研修中。週末にしか会えない愛娘と、出発前に電話で話した。

娘は中学でいろいろあるらしく、今週も一日学校に行けなかったらしいので、少しでもコミュニケーションしたい。開口一番「……つかれたよぉ…」という娘。いろいろ話を聞いてやり、「今日沖縄に行くね」という話題に。すると「おみやげ」と元気に言う。よかった、いつもの「95パーセントが欲望でできた女」だ。「はぁ?何それ?」とはぐらかすと「お・み・や・げ」と強調する。で、「え?もみあげ?」というとよく聞き取れなかったらしく「うん、そう」と言う。

「もみあげね」と念を押すと、ケラケラ笑っていた。

「ちんすこうー!ちんすこうー!ケロロで、ちんすこうを牛乳に浸して食べるとおいしいってやってたけど、まじおいしいわ」前は、あずまんがの影響で「さーたーあんだぎー!」と騒いでいたのにね……

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2007年6月22日 (金)

蟲愛ずる少年

息子がバイトから帰ってこない。

心配して携帯に電話をしたりしたが、まことに夜遅く、帰ってきた。

理由はいろいろあったが、中でちょっとおもしろいことを言っていた。スズメバチらしい虫を、追い出していたというのだ。

息子は、アスペによくあることだが、虫が大好きな子どもだった。一度、ハチにちょっかいをだして痛い目にあっているのを本人も覚えているが、それでも虫を必要以上に嫌ったり、恐れたりすることなく付き合っている。

「先輩、虫ダメらしいんだ。俺と友達で、追い出してた」

おいおい、スズメバチは本気で怖いぞ、と念を押したが「俺は虫の扱いを心得ているから」と涼しい顔。手塚治虫著「ブッダ」の登場人物タータは、動物の心に同化して思うとおりに動かすことができるという特異な能力を持った男であったが、彼は虫には同化できなかった。「あいつら、人と心の作りが違うみたいなんだ」たしかに、生物の進化としては、心を共有できないだろうと思えるくらい虫と人とは違う。脊椎か、外骨格か、体を支えるシステムをこれだけ違う選択をしたのだから仕方がない。

しかし、息子は虫の心に反応し、理解するという。その命をいとおしいという。

「こないだ電車の中で、クモを見たんよ」息子が語る。「こんなところにいても将来はないだろーと思って、手ですくって、居場所を探して駅を歩いていたら、人がぎょっとしてこっちを見る。何度も何度も振り返る。あー、俺、すごい異常なヤツに見られてるんだなーと思った」うん、もしも君が何かやっちゃったら、「クモを手に持って駅を歩いている気味悪い少年だった」などといわれちゃうんだろうね。わかるよ、私もそういう子だったから。

電車の中でお年寄りに席を譲るのと、電車の中で明らかに飢えているクモを、なんとか生きやすい環境に運んでやろうと思うのと、私たちにとっては同じことなのだけど、人から見たら「異常」。そういうことなんだよね。

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2007年6月21日 (木)

最近は「店長はいらっしゃいません」が普通なの?

昨夜、新入社員を嘲笑するような文章を書いたのだが、今日は少し「私の方がおかしいのかも?」と思えてしまったので記す。

最近、「いつもお世話になっています、○○さんはいらっしゃいますか」などと取引先を訪ねると「○○さんは今日はいらっしゃってません」とか「店長ですか?いらっしゃいますのでお待ちください」と答える企業が、いくつかあるのだ。今日も2件。バックヤードに取り次いでもらったのだが応答がなく「今、事務所にだれもいらっしゃってないようです~」と何度も言ってくれた。

まあ、この人はいかにも新入社員というか、ちょっと接客とかできない人で、この企業のすべてを語るわけにもいかないだろうと思うのだが、もう1件まわったところは、いつでも、だれでも、「○○店長はいらっしゃる」などと言うのである。

ちなみに、そこは店長が半年から1年で交代する全国チェーン。この支店がおかしいのか、企業全体がそういう体質なのかはわからないのだが…

もちろんこちらとしては顧客さまに「アンタのところの社員教育はどうなってるんだ」と言うこともないが、もしもお客様が何かのクレームをして、「店長を呼んで」と詰め寄ったとき、「店長は今日はいらっしゃいません」などと答える従業員がいたら、お客様は激高するだろう。

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2007年6月20日 (水)

アスペが入社してきたかも?~成績優秀3歳児

この春入社した大卒男子がヤバイ…と、会社がパニックを起こしている。

自分の好きな仕事には必要以上の情熱を持って取り組むが、基本的なことがまったくできない。たとえば電話を取ると何度言っても「ふぁ~い」だ。「ちゃんと社名、部署、名前を言いなさい」といくら言ってもわからない。「だって、社内の電話だって、ディスプレイを見ればわかるっすよw」だ。わかってても、最低限のマナーはあるだろう、と言ってもまったく改善されない。

指導する先輩にはタメ口。親ほどの年の相手には反抗する。指導すると「大丈夫、バッチリ!」と自信満々だが、好きな仕事を取り上げて嫌いな仕事(それが、一番大事な仕事なのだけど)をさせようとするとダダをこねる。ぷっとふくれてすねる。返事さえせず、ドアをバターーン!と閉めて去ることもある。そして音信不通になる。これはもう、辞めるかなあと誰もが思うのだが、本人いたって平気で、やっぱり好きな仕事だけはしようとする。周りは振り回され、呆れ、怒り、驚いているのだが……。

営業の仕事も、通常新入社員には何度か先輩が同行し、大丈夫となったらひとりでさせるのだが、彼はいつまでたっても独り立ちできない。させようがない。何せ、先輩の顧客のところに連れて行っても、名刺交換さえまともにできない。飛び込みに行くにも、まあ最初の1,2回は先輩が先導して飛び込むものだが、彼は何度「さあ、今度は君が先に飛び込んでみて」と勧めても「いいです」と、しり込みする。仕事なので、遠慮されても困るのだ。「これは仕事だよ」とどの先輩も怒るが、するとふてくされる。そのくせ同行されるのを極端にイヤがっており、独り立ちだけはしたがっているのだ。

「何なのこの子」「どうすればわかるのか…」一応、その新卒の彼は大学を大変優秀な成績で卒業。アタマは悪くは無く、それどころか優秀なくらい。なのに幼児でもわかりそうなことが全然できない。それがアスペルガー。

で、私はひと目で「あ、この子、アスペかも」と思った。アスペはアスペを知るのである。この自信満々な態度からこれまで就職試験に落ちまくるくらいしか挫折を知らず、当人は何も気づいてなく、したがって病気でも障害でもなく、もしもこの会社でとことんやられて問題を起こすと、そういう認定を受けることになるのだろうな、と思う。

実のところ、20年位前に私がいた会社でも、こういう人はたくさんいた。いずれも有名大学の出なのに就職には苦労し3流会社に入ってきたのだが、みんな基本的なところが壊れていた。まあ、良くて早々に円満退職、新天地で伸びたりダメだったり。ひどいのは、完全に精神を病んでしまった。そうなる前に、自分が精神的に超未熟であると気づけば良かったのだけど。

先輩方がかわるがわる「子守」をし、もう不平タラタラ。幸い私は今月に限り売れ行きがよく忙しいことと、恐らくヘタレで同じようなオコチャマおばちゃんだから子守をさせられなかったのだろうが、思い切って発言してみた。

「あの人、精神的発達が3歳くらいで止まっています。うちの子に似ています」

一瞬の沈黙のあと、爆笑で受け入れられた。たしかに、「うちの4歳の子の方がまだまし~」と盛り上がっていたところなので感覚的に「3歳児」は合っていると思われたらしい。これまで、自分の不登校児と、自分について「アスペルガーです」と告白していたが、「そんなことで逃げるな」と言われ、そんなものがあるのか、と言われていたのだ。が、こういう人物が現れたことで、ようやくそれが現実的に思われたようだ。

私の仕事先にちょっと行ってもらったこともある。「お疲れ様。ちゃんと、『うちの闇鍋がお世話になってます』って、挨拶できた?」と声をかけたが(いや、それ自体ずいぶんお子様扱いだなと思うのだが)「ばっちりッスよ!ちゃんと『闇鍋さんがお世話になってます』って言いましたよ!」………「さん…?ちょっと、社内の、身内の人間は、たとえどんなに偉い社長だって、『うちの○○がお世話になっております』『○○はただいま席をはずしております』とか、へりくだるものよ。身内に『さん』はつけないで」と言うと「マジっすか~?」と驚く。……ちょっと…昔々、バブル時代によくそういう非常識新入社員がネタにされたけど、21世紀の世の中にもいるの?「ねえ、マジっすか、アニキ~」と、同時期に入った30代男性にふる。アニキ、「…うん、そうだねえ……」と力なく微笑む。
「尊敬語、丁寧語、謙譲語、ここからレクチャー始める?」と向き合うと「いいえ、それはもうバッチリ!」……本当かなあ…今、入社したばっかりのころの方が、いろいろ教わっても恥ずかしくないのに。俺、国語の成績はトップだったんすよー(常識テストは受けたことないっす~)なのが見えているので心配だけど、最初から「一人前の男性」として接して怒る先輩よりも、先祖代々アスペ、今も天才的な永遠の3歳児を育てる私の方がなんだか馬が合うのか、今日は妙になついてきた。

しかし、なんだかんだいいながらも、会社は私にこの子と触れさせるのを警戒しているよう。そりゃあね…大卒3歳児と、すこ~し社会勉強して、40歳代で「電脳コイル」に大喜びしている「ようやく12歳」。こんなあぶなっかしげな遠足をさせられないのもわかるわ……

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2007年6月19日 (火)

夕食でイメージプレイ~オタクな子どもに嫌いなものを食べさせる法~

このところ、猛烈に忙しいいぃぃぃ。

もはや安い食材を手間隙かけて…なんて言ってられず、出来合いの惣菜や持ち帰り寿司なんかを使うこともしばしば。そんなときに買った、恐らくあまったひき肉でも使ったであろう、お肉屋さんの「焼くだけ」手作り生ハンバーグ。安いし、「ハンバーグ食べたい」という息子に今手作りしてやることが困難な状況なので、迷わず買い、今日それを焼いた。

今日の夕食は、ママじゃない人の手作りハンバーグと、にんじんのグラッセ、ほうれん草とブナピーのソテー…これは、肉を焼いた油で同時に仕上げる。そして、実のところ今日のメインと言えるのは、こんなに忙しくなってなんとか子供の好物を確保できるように…とあらかじめ買っておいた、冷凍皮付きフライドポテトである。

なに、このファミレスみたいなメニュー。

しかし、息子はたちまちその真意を理解した。「……う…俺、食欲無いんだけど…」「黙って早くお食べ」時刻は「何でも鑑定団」を過ぎ、「報道ステーション」の時間に突入。渋谷でおきた凄惨な事故、新宿で起きた事故を語りながら、食事は進む。「なんかイタトマの専務が痛いこと言ったらしいね」「とりあえず平身低頭のユニマットは、同情できるね」などとたあいない話をして。

私は順調に食事を終え、入浴の準備に取り掛かる。息子は大好物であろう「付け合せのフライドポテト」だけを残し、嫌いなキノコもほうれん草もしっかり食べている。そしてそわそわする息子の背後から、

「これ、お下げしますね♪」

と、アニメ声で手を出した。

「やめてえええぇぇぇぇぇ!」

息子、渾身の絶叫。

真・豪血寺一族の、謎のBGMの1シーンだ。

いかにも幸薄そうな独身女が、毎日通うレストラン。頼むのはハンバーグ定食だが、本当に彼女が食べたいのは、付け合せのフライドポテト。それをいとおしげに最後の楽しみにとっておいたのに、店員がかわいらしい声で

「これ、お下げしますね♪」と皿を下げる。「やめてええぇぇぇ」

山崎ハコか中島みゆきかという70年代暗い女のフォークソング調で、この小さなシアワセを奪った店員に「一生恨みます」と歌い上げる。この歌に、息子はほれ込んでいるのだ。

「あ~良かった。俺ずっと、待ってたんだぜ」

ほう、待ったか。さぞポテトに肉汁やソースがしみてうまかろう。

まあ、いつも絶対残すような緑黄色野菜やブナピーも残さず食べて、私はご機嫌だ。

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2007年6月18日 (月)

信号を過信してはいけません~最近のドライバーって

今日、青信号をわたろうとして、命の危険を感じた。

そこは、押しボタン式信号だ。子どもやお年寄りが通るときによく利用される。車が少ないときには私もボタンを押さずに「自己責任で」(そのほうがかえって迷惑じゃないから)と赤信号でわたってしまうこともある、小さな信号なのだが、今日は誰かがボタンを押したらしく青信号。左手からの車は、皆止まってくれていた。

ラッキー。

このところ残業続き、今日は何とかスーパーに飛び込みたい。で、安心してわたろうとして、右手から凄い勢いで来る物体に気づいて止まり、引き返した。

八王子ナンバー、3桁。ドライバーは女性。このくらいにとどめるが、まったく信号も見ず、反対車線の車が列を成して止まり、さらに自転車の私が青信号で渡ろうとしているのにもまーーーーーったく目に入らない状態で突っ走っていった。私が止まらなければ、大変なことになっていた……

  _, ._
(;゚ Д゚)

と、思いっきり非難の顔で見送ってあげたが、こういう人に限って、全然周りの空気なんか読めないものである。……いつか、何かやっちゃいそうだな…

信号を見もしないドライバーは、彼女に限らず大勢いる。子どもが幼稚園に通っていたとき、それはもう、毎日のように見た。幼稚園前の交差点は鄙には珍しくスクランブル交差点だったのだけど、まあ、「歩行者オンリー」の信号をまったく無視して突っ走る車の多いことと言ったら。

トラック関係は、ほぼ信号を見ていない。まあ、何か事故を起こしても自分は死ぬことがめったに無いからだろう。幼児やお年寄りが歩くその道を、前が赤信号のままにも関わらず垂直の道が赤信号になっただけで平気で猛スピード発進する。

普通車でもこんなことがあった。女性ドライバーが赤信号にも関わらず突っ込んできた。歩行者の年配女性が「ちょっと!赤信号が見えないの!危ないでしょ!」と車を止め、ドライバーに怒鳴りつけた。ドライバー女性は「ハァ?何言ってんのこのババア」くらいの顔。歩行者は「だから、今は赤信号なの!歩行者だけなの!信号見なさいよ!」と猛り狂ったが、ドライバーはまるでやあねえ、変な人に絡まれちゃったわ~という表情で、赤信号を平気で横切っていった。「このバカ!」と歩行者女性は怒鳴った。

……なんかもう…

自動車は便利だが、走る凶器でもある。私が高校くらいの頃は、今ならグロ画像というような痛ましい映画を無理やり見せられたものだが、今はそういうことをしていないのだろうか。

そしてこのような悪質ドライバーの情報と、痛ましい事故を受けて、最近近所のあちこちに「信号」が作られている。これもなんだか。交通量の多い道からすぐ入ったところに信号を設けて、かえって危なくないかと。どうせ信号も見ていない輩が、こんなところに信号があったところで止まるものか。青信号で渡りましょう、と単純に渡る子が危ない。

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2007年6月17日 (日)

電脳コイルをじっくり鑑賞

子どもの習い事やバイトなどで、本来一番一家団欒できていた土曜の夜に集まりにくくなってしまった。そのため気になるアニメもなかなか揃って鑑賞できず、ことに息子も「気になる」と言っていた「電脳コイル(土曜18時30分・NHK教育)」、昨日5話一挙放送をしていたので録画、お昼ご飯から皆で鑑賞する事にした。

昭和の香りのする町・大黒市を舞台にした小学生たちのサイバーウォー。町の描写、電脳ペットやしもべ、ウイルス駆除ソフト・サッチー、次々出てくるキャラクターの魅力的なことと言ったら!久しぶりに家族揃って大はしゃぎできるアニメ鑑賞となった。

子どもたちの日常に、電脳世界が広がる…という点では、息子は「デジモンとか、ロックマンみたいなもんだな」と言う。デジモンの劇場版の名作「ぼくらのウォーゲーム」を彷彿とさせるが、さすがにNHKらしく、「商品」くささが無いところが新鮮。「デジモンからバンダイを抜いたようなものか」とつぶやくと、息子、妙に納得していた。

そして続いてやはり土曜に録画した「レ・ミゼラブル」。久々に復活した世界名作劇場は王道を行くような「引き裂かれた母と子」「いじめと労働に耐える薄幸の美少女」「憎憎しい悪役キャラ」で、ついつい娘も夢中に。

しかし、見ながら話をしていると、子ども二人とも「ああ無情」「レ・ミゼラブル」のことをまったく知らなかったことがわかった。「ええええ。小学校高学年か、中学くらいでは普通読むでしょーー?」と呆れると、よく図書館通いをしているはずの娘は「だって、BLのところしか、見ないもん!」……orz

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2007年6月16日 (土)

アルカサル~王城 24年目の堂々完結!

今私の手元にある1巻は、初版が「昭和60年」とある。

最終巻の第12巻は、「平成6年」だ。

続きを待って待って、ようやく今日、「プリンセスゴールド」誌上で「アルカサル~王城」が完結した。

どれだけ苦しい思いで描かれたのだろうかと、まずは青池保子先生にありがとう、お疲れ様、と声をかけたい(届きはしないだろうケド)。これだけ愛し、掘り下げた人物が、あの絶頂から、絶望のどん底に陥る完結編前編。正直、「いや、こんなに描かなくても…大河ドラマの『太閤記』みたく、このあといいことなし!の人のドラマを適当に夢のようなハッピーエンドでお茶を濁しても良かったんじゃ……」と思ってしまった。そのくらい、辛く難解な、そして「ええええ?」という展開だった。

「えええええ?」な分、さらっと駆け抜けた主人公ドン・ペドロの死の瞬間は、きっと後半に持ち越されるのだろうとは思った。

それにしても、青池先生の律儀さよ。ドン・ペドロという一人の人物を深く掘り下げたけれど、ただの伝記やファミリードラマでは絶対に飽き足らない。一人の王族が、どのように生き、歴史にどれだけのことをしたのか、それを本当に描きたかったのだと思った。物語は主人公の死後、子や孫の代にたった200ページで動く。どうしても説明っぽいページが続くし、読者には「誰?」という人が大勢出てくる。ポルトガル性悪王妃・テリェスはかなりの存在感で、本気で描けば物語の流れも変えかねない人だと思うが、さらっと…本当にさらっと進む。うわあ、この人だけで200ページくらいは読みたかったなあ。

後半の要は、ドン・ペドロの次女コンスタンシアが握る。誕生時のエピソードのほかはさほどそれほど重要人物のように描いていなかったのがすごい。姉の後ろで無邪気に笑っていた少女が、父の無念を晴らすべく異国で成長し、女王として祖国に帰還するシーンはもう。

そして、複雑な歴史物語に頭がこんがらがっていたところに、エンリケの妹・カタリナが精彩を放つ。私は35年くらい「青池保子」作品を読んでいる気がするが、「イブの息子たち」「エロイカより愛をこめて」と、女は化け物か何かという描き方しかしない作品が続いたところでこの「アルカサル」は、実に女性心理にも肉迫している珍しい作品になっている。ヒロインのマリアの苦悩と一途な愛、ペドロの母・マリア母大后の屈折、ペドロの正妻でありながらあのような生き方、死に方しかできなかったブランシュ王妃の悲劇…王家に生まれた姫君や、権力者の寵愛を糧に生きる女性たちがどのように考え、生きるものだったのかと、この作品で知った。このあたりは創作も多いのだろうが大きな見所だ。そうでなくては、漫画を読む価値が無い。

アラゴン王やナバーラ王、ポルトガル王の話題もおもしろかった。儀式王は、意外と長生きしたんだなあ。彼の娘にしては愛くるしく育ったレオノーラ王女、複雑な政治のせいでめまぐるしく婚約者が変わり、ようやく落ち着いたと思ったら……まことにお姫様は大変だ。そしてブス姫・ホアナ!なんとなく気になるキャラクターであったが、……めでたし。

現実は非常に厳しく、完結編は延々愛すべきキャラクターたちの最期を見せられるようなことになった。まあ、どっちにしろ中世の実在の人物なので絶対に死んでいるのだし、とにかくラストを見ないことには関連の書籍も読めないわぁ!で、幾星霜。ようやく自分の封印が解けた。24年。ネタバレを怖がるには長すぎる。中世なら軽く子どもの2,3人もこしらえて政争に使っているくらいの年数じゃないか……長かった。

それから…もしかしたらコミックス未収録の中にあるのかもしれないけれど、

マリア母大后さまはどうしたのだろう。

あんなことやこんなことがあって、表向きは父ポルトガル王の手により処刑だが、実は幽閉状態で…と、弟王を困らせていたのだが。完結編で登場した若き王・フェルナンド1世は、その負の遺産を受け継いでいる様子も無かったし。夫も憎けりゃ息子も憎い、地獄の底にいるマリア様、結構大好きなのでまだまだ期待していたのだけど。

そして、カスティリア王ドン・ペドロ。

完結編前編で、国のために敗北を選んだシーン。血気盛んな若き国王を愛した読者の私だが、宿敵・エンリケへの執着が無かったはずは無いのに、国が外国に蹂躙されるよりはとエンリケに勝ちを譲り、逃走し、追い詰められ。

あまりそのあたりは詳しく描かれておらず、読者の想像に任せられているのだが。

立派な国王であった。

本当に、国王であったと思えた。正当な血統でありながら決して恵まれた家庭環境ではなく、孤独の底から何度も這い上がった王。謀略にあい、死を受け入れるまで立派な姿であった。カタリナや強欲な(もはや枕詞)テリョと違い、その魂は現世をさまようことなく、まっすぐに昇天したという。

王の心の安らかであることを願う。  全然関係ない国の片隅から。

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2007年6月15日 (金)

perfectとcomplete~家族で考察してみました~

PerfectとComplete。どっちが「上」なのだろうか。

ゲームの攻略本売り場で、しばし悩んだ。「ファイナルファンタジータクティクス獅子戦争」の攻略本が出ていると知り、ようやく隙を見てそこに立ったのだが。

そこには「大丈夫!ファミ通の攻略本だよ!」の帯がある「パーフェクトガイド」と、「産地直送」を謳う「コンプリートガイド」があったのだ。

パーフェクトとコンプリート。どちらも完全な、とか完璧な、という意味だったかなあ、と漠然と思う。英検5級の娘に聞いてみた。「PerfctとCompleteって、どっちが上?」

……娘は、しくしく泣き出した。ゲームやアニメだけで英語を学び、先日優秀な成績を修めた元不登校息子にも、聞いてみた。「PerfctとCompleteって、どっちが上?」

息子は、「そりゃ、パーフェクトだろう」と答えた。そうなのか。そこでいきさつを話した。FFTの攻略本、ファミ通の「パーフェクトガイド」とスクエニの「コンプリートガイド」、どっちがいいのかと。息子は固まった。がたがたと震え、小刻みに頭を横に降り始めた。「大丈夫?ファミ通の攻略本だよ??」……まあ、そんな反応がネットで一般的になっているのも、ファミ通への期待と信頼があるからこそだろう。「天下のファミ通」はちょっとでも間違えると、大変なことになるのだ。

攻略本売り場の前にたたずんだ私は、悩んだ。両方買っちゃえ♪といえるほど私は裕福ではない。子ども二人が卒業、入学をし、しかも息子は私学。とんでもない出費だ。で、なんで二人の制服代だけでも恐々としているのに、娘はものすごく費用のかかる部活を選んだのか。息子の学校は、ここでまた、後期の学費を請求してくるし。もう。

表紙を見比べた。「パーフェクト」の方は、ラムザと親友ディリータが対峙している。実にドラマティックである。「コンプリート」の方は、ラムザが最愛の妹・アルマの肩を抱いて座っている。そばには恐れ多くもオヴェリア王女が佇み、その忠実な女騎士・アグリアスが従う。

やおい表紙か

ハーレム表紙か

中身を見ることもできないのでは、もはやそのくらいしか選別ポイントは無いように思えた。で、とりあえず妹萌え表紙を選んでみた。身分を考えれば王女を立たせて妹といちゃいちゃしてくつろぐなど、臣下としてあるまじき行為、ベオルブ家の名が廃るッ!とは思うのだが。

それにしても、ゲームだけで英語を学んだ息子が「PerfctとCompleteって、どっちが上?」と聞かれて「はぁ? 最上級はアルティマニアだよ?」とか言わなくて本当に良かった。

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2007年6月14日 (木)

底辺親子に生きる道はあるのかッ?~家畜に銀行口座は作れません~

めでたくバイトを始めた息子。夫が失踪したりいろいろで、家が経済的に破綻したところで不登校になり、これまたいろいろあった息子だが新しい学校では大変意欲的で、バイト先でもそれなりの能力を発揮し始めた。息子が順調であると私の精神状態もよく、仕事も順調に。「恥更科日記」のタイトルにそぐわないような自慢話が続いてしまう事態となった。

が、しょせんはどん底家族。

やっと希望が見えてきたーーーー!と思う私に、壁が立ちはだかった。

息子のバイト先は、お給料の振込先を誓約書に書いてくるよう求めてきた。本当にここはしっかりしたところで、私でもこんなしっかりした文書、正社員採用の時に見たわーーーくらい、きっちりとしていた。まあ、私など3流社しか経験がないので参考にもならないかもしれないけど。

そしてお給料は、当然本人の口座に振り込まれる。しかし、私は息子に郵便局口座しか作ってやっていなかった。確認すると、銀行、信用金庫はOKだが、郵便局は対象外だという。大変だ。息子の銀行口座を開かなくてはいけない。

我が家の状況を整理すると、息子は高校生、不登校の中学時代とはうってかわって皆勤成績優秀の、非常によい雰囲気になってきた。母の私は会社員。営業職もしているのでそこそこ外歩きができる。が、それなりに忙しく、最近は休みもなく帰宅は9時くらいだ。

で、3時には閉まる銀行で口座を開くって。私は息子の保険証を持ち、わずかな開き時間に銀行に飛び込んだ。統合、統合が続いて銀行も減った。おかげで利用者は待たされることが多い。果たして20分で開けるのか…「新しく息子の口座を開きたいのですが」と、受付に告げると、返ってきたのは以下のことだ。

小さいお子様はともかく、15歳以上のお子様の場合、親は開けません

……もちろん、不正に口座を開き、犯罪などに使う輩のことは知っている。また、子どもを悪用して口座を開く例があるのも知っている。たしかに、納得はいく。

が、通常の15歳は、高校などに通っていて、平日のみで3時で閉まる銀行なんか、足を運べない。また、息子は全然勉強してなくてもテストでトップ取れるぜ~とか、わけわかんないけど、因数分解の正解は出せるぜ~…という子だが、「ごく普通のこと」ができず、権威有る精神病院に通い始めているところ。今、「じゃ銀行に行って口座を作りなさいネ」などと言っても無理無理無理ィ!

さらに、…前に書いた携帯電話と同様、「本人確認」が大変に厳しい。昔なら、口座を開くなんて本当に簡単で、私もいくつの銀行と取引したかしれないのだが、前述の事情で「本人確認」が、絶対になっている。はっきり言って、運転免許証、パスポートのいずれかは、持っていて当然ですよね?という時代なのだ。若い頃から車嫌いで、今はアル中なので運転免許証は持っていない…そのほうが、正直社会のためだと思う。私も、人を殺したくない。パスポートは昔作ったが、今海外に出る機会も余分な金もないので更新していない。

こんな人間は、「いないも同然」だ。またも行員さんに鼻で笑われ、さも「イマドキ運転免許も持ってないなんて、ありえませんよね?」と言わんばかりに「保険証では本人確認ができません」と突っ返された。最低でも、本人の住所と、私との血縁が確認できる住民票がいるという。住民票なんて、他市で働く私にどうやってとれと?15歳以上と言うけれど、その年の子は学校で絶対3時には銀行にいけません。

と泣きつくと、「高校生くらいでしたら書類に自筆で記入できるでしょうし、この書類に記入して、住民票と保険証を持って、お母さんが来てくだされば」とアドバイスを受けた。まあ、ぎりぎり最低限、きっちりお仕事をしていると思った。たしかにそれしかないであろう。
うわー、もう、本当に時間が無いのに……。息子、文字はそれなりに書けるが「住民票をとる」なんて、それを告げただけでパニックを起こした。この間まで、最寄の駅にも行けないと泣いていた子だ。数学はできても、近所の住民はさっぱり覚えられない子なのだ。

まだうちの子は書類が(悩みながらも)書けると思うのだけど、知的障害の人(と親)は本気で大変だろう。

そしてまた、「アスペ」という病気とも個性ともつかない状態だと診断された子でも、とにかく大変だ。私はこれを機に息子に義務感や、社会のあたりまえのルールを教えようと思うのだが。

つまらない、難しい、当たり前のことをしないと、お給料さえももらえない。

それは息子にとって良い経験だろう。

親は、大変だけど……

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息子と私の成績表~け、血尿~~~??

今日も息子はご機嫌で帰ってきた。

苦手だと言っていた英語のテスト、トップになったというのである。

なぜだか幼稚園くらいから反米派だった息子は、英語教室のお誘いを軽く断り、以後まったくといって良いほど英語の勉強をせずに15になった。一方、娘はおにいちゃんへの勧誘に自分が乗り、あれから8年通い続け、英検5級をとり、スピーチコンテストで優秀賞を貰った。

で、息子はその妹に「英語全然ダメじゃないか」と呆れるのである。息子は、ゲームや漫画に触れているだけで、意外と英語を理解しているらしい、のだ。おいおい、「マンマミーア!」はイタリア語だぞ。

FFやポケモンで英語が学べるかと言うと疑問だ。そりゃあ、火の魔法を「ファイア」、眠らせる魔法魔法を「スリプル」ということから、ちょっと単語は覚えられるだろう。一方、ドラクエで「眠る」を「ラリホー」と覚える恐れも十分にある。「インターナショナル版」で英語を覚えられないかなんてちょっと期待をこめてFF10やキングダムハーツをやらせてみたが、どうなんだか。何もしないよりは音が耳に入った、というくらいか。

だがそんな状態でいきなりテストをやって、97点でトップ。……この学校、一体どんなレベルなんだ?という疑問は残るが、本当にゼロならこんな点数も出せないだろう。不思議な子だ。

さて私は今日、会社の健康診断の結果を受け取った。なんと、昨年より身長が6ミリも伸びた。テレプシコーラショックのおかげで、姿勢がよくなったせいか。

しかし、血圧と尿潜血などでひっかかった。腎機能に異常の恐れアリで、要精密検査だというのだ。う~~ん、酒をがぶがぶ飲んで、塩辛いものを摂り過ぎたのがたたったか?

記憶がなくなるまでPCで遊ぶ生活は改めないといけないということか…

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2007年6月13日 (水)

元不登校息子バイトデビュー!

いよいよ息子が、社会にプチデビューした。

1軒落ちたが、次の結構厳しいテストを課してくれたところが、一度は「落ちた」と思ったところ、どうも連絡ミスだったらしく、めでたく採用となったのだ。

正直、不登校でいろいろ回り道をした息子、今の在学高は、その関係のところ以外は「それってどうよ??」だ。私はそこそこ地元では良いイメージの高校に進んだので、それだけでだいぶラクをしたのだが、息子はどうなんだろう…と案じていた。しかしこのバイト先、履歴書の不備を指摘して再提出させたうえ、学科と一般常識テストを課したという。なかなかしっかりしているところだ。

それに息子にとってもこれは有利に働いたのだ。不登校で非常識でアスペで暴力息子ではあるが、漢字の読みやら計算やら、マナーはばっちり答えられるぜ!…なのである。記憶力は異常に良いし、「社会嫌ーい」とか言いながらもまめにズームイン!の辛坊さんのコラムを聞き続け、2ちゃんは行かないけど虹裏で長年社会勉強をした息子は、意外と良い人材に育っていた。

今日初出勤した息子、すぐにバックヤードには向かわず、ざっと売り場を見て周り、覚えてから「今日からお世話になる不登校息子です、よろしくお願いします!」と挨拶したそうだ。早速仕事に入った。品だし、前だし、消費期限切れの品を仕分けて管理、などが今日の課題。だが、今日初めてだろうがなんだろうが降りかかるお客様の「●●はどこ?」などというご質問にも、結構答えていたらしい。また、「わからない」と判断すれば、「少々お待ちください」と、わかる人を呼びに行く、という知恵もしっかり働かせており、「時間がかかっても良いから正確に、これをやれ」という課題は、半分の時間でばっちりクリア。「覚えが早い」と褒められたそうだ。

今日明日は、中間テストの結果も発表。数学が99点で学年2位。…学年、20人しかいないのだけど。なんでも、「非常に惜しい99点」で、ミスは「小数点の位置を間違えた」だからだと。他の教科もおおむね上々、教科によってはまたまた「先生、これあってるんじゃないですか」と直談判。議論の末、「たしかにこれは正解」と、3点ゲットしたという。

学校を休んでしまった級友にノートを貸してと頼まれ、貸しながら「こことここはノート写して、…この辺は要らないかも」などとアドバイスしたら、ズバリそれがテスト範囲的中したとか。

級友たちに「何でそんなにアタマいいのにこんなところにいるんだよ」と聞かれ、「…不登校で、全然勉強してなかったから」と答え、鉄拳をくらった息子。

まあ、本当に回り道したわな…

けど、きっと不登校の3年間は、息子にとって必要な経験、負荷だったのだろうと思う。

息子が毎日興奮気味に話す超ユニークな学校生活。これを君、漫画か小説にしないか?と声をかけてみた。絵も文も、未熟には違いないが、ちょっと勉強すればそれなりのものができそうなものを感じる。昨夜、安い消しゴムと安くてふらふらしたカッターで「美少女消しゴムハンコ」を作っていたけれど……このレベルがさっと作れて、そこそこの知性や無駄な教養を持っているのだ。軽く、「もやしもん」や「動物のお医者さん」みたいなのが描けてしまいそう。いや、そんなレベルじゃなくてもいいから書け。

また、「書きたい」「表現したい」という情熱が、表現力を磨くこともあるのだから。

※このブログは、世帯主に捨てられたアスペルガー「どん底家族」が、無駄に希望を持ってがんばるためのメモ、ボケ始めた私の備忘録などで構成されております。「親バカ」全開なのはデフォなのをご了承ください。

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2007年6月12日 (火)

シャアザクふわふわって

私の子供の頃には、天と地がひっくりかえっても、絶対ありえないだろうと思われていたことが、わりと実現してしまっている。

昨今のような、アニメなどが市民権を得、日本中オタク(当時はそんな言葉もなかったんだが)だらけになる…というのは、ちょっと予想していた。願望も含めていたのだけれど、きっとアニメや漫画が日本を、世界を席巻する時代が来るだろう、教育も、漫画やアニメで行われるだろう、と中学の夏休みの自由研究で書いて、なんと金賞を貰った。子どもの妄想満開ではあったが、昔書いたそのノートを見ると、本当にいろいろ「実現」してしまっているので驚いた。

しかし、ガンダム専用雑誌が出るとは。
ガンダム芸人が出るとは。
1/1ガンダムはおろか、ねぶたまででるとは。

そして……「シャア専用ザクふわふわ」が出るとは…

P1020220    「ふわふわ」とは、風船のようにふくらんだ中で幼児がはねて遊ぶ一種のトランポリンである。アンパンマンなどの幼児に人気のキャラクターが使われ、イベント会場などに登場する目玉品だ。何年も使うだけに、幼児に息の長い人気のキャラクターが使われるものだが。

……「ガンダム」でもありえないと思うのだが

「シャア専用ザク」って……

中で「大きいお友達」がはねてるんじゃないかと心配になる。

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2007年6月11日 (月)

らきすた萌えドリルのおもひで

いずれの御時にか。じゃないけど、少なくとも息子が不登校大荒れの頃だったと思う。

毎日叱ったり、放置してみたり、話を聞いたり、要求を聞いたり、殴られてみたり。仕事もうまくいかず、プライドはボロボロ、何もかもイヤになりながら、それでも生きることをあきらめずにやっていたときのことだと思うのだが、小さな頃と同様に「今年はサンタさん、来てくれるかなあ。何を持ってきてくれるかなあ」と聞いてみた。

さすがに子どもらもいいかげんサンタさんのカラクリを理解しているが、そのときたしか不登校暴力息子はこう言ったのだ。「らき☆すた 萌えドリル」がほしい、と。

さあ。そんなのママ、わかんないわ。とにかくもう、息子の好きな漫画やアニメなんて、なるたるだのぱにぽにだの、なんだかどれも一見同じように思えて。え~と、あの「にょ」とか言うアニメとも違うのよね?でも、学校行かない、勉強もしない息子にとって、それが少しでも有意義なことになるなら、買わなくちゃ……

という状態で、ママは仕事の合間にそのゲームソフトを探して歩いたのだ。

量販店のゲーム売り場、スーパーのゲーム売り場…どこにも、それはなかった。昔はあちこちにあったゲームショップも、ほとんど潰れてしまっている。昔のように、ありとあらゆるゲームが売れた時代は終わってしまったのだろう。

町外れにあったちょっとマニアックなお店に寄る機会があり、探すとそこに、そのソフトはあった。しかも、通常版はないけれどなんかいろいろついている限定版が1本。迷わずそれを手にレジに行った。「これください」「かしこまりました」「あの…クリスマスプレゼントの包装とか、してもらえますか?」「かしこまりました。お呼びしますのでお待ちください」

私は、そのマニアックなお店をぷらぷらしながら待った。まあ、声優さんのCDって、こんなにあるのね、キャラソン、山のようにあるのね、娘の好きなアリプロって、これね…

で、ふと不安になった。お呼びしますって、「らき☆すた萌えドリルをお買い上げのお客様~」って呼ばれるのかしら。客観的に見て、そういうソフトを買う層には見えないだろう、私は。子どもに買うんですのよ、というような雰囲気ですまされるのか、「萌えドリル」が。

というような私の心を読んでか、店員さんは「お…お客様~ラッピングをお待ちのお客様~」と呼んでくれた。つまらな…いえ、ありがとう。

なんでそんな昔話をし始めたかと言うと、息子がこんなことを最近言い出したからだ。

「なあ。あんたが、昔買ってくれた『らき☆すた 萌えドリル』だけどさあ」
「あんたって言うな」
「最近ネットで、5万くらいで取引されているぜ」

ああ。アニメ化して、なんか監督交代なんてこともあったけど、オープニングソングが妙にネットで受けたこともあって、いろいろ見直されているか。限定版の、たしかDSカバーはすっかり垢にまみれた使用済みなんで商品価値なんかないだろうが、たしかにそれは今が旬なんだろうなあ。

息子は、流行先取りできてちょっと浮かれ気味。私はあのときの先行投資が、オークション価格でなく、息子の学力などで帰ってこないかと悶々。

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2007年6月10日 (日)

娘も不登校に?~中学運動部の闇いろいろ~

うちの元気娘が「熱を出した」という。慌てて学校に電話をし、私が持っている保険証を通勤前に実家に持っていくことにした。あわただしく準備をしていると、学校から電話。担任の先生から「どんな様子ですか?」とのことだが、別居しているので「すみません、私も先ほど電話を受けたばかりで…」としか言いようがなかった。聞くと、クラスで同じように発熱や下痢などを訴えて休む子が多いという。すわ、伝染病????

結論から言うと、少なくとも娘はストレスなどからくる「休みたい病」だった。

ずっと皆勤賞をとってきた娘である。不登校のお兄ちゃんをさんざんののしってきた娘である。「うちの子に限って」という言葉、本当にどこの誰にでも通用する言葉だ。

小学校のときと違いなかなか自分についてこない級友。お店で鬼ごっこをすることを強要する部活。中学って、誰だっていろいろあるが、娘はこれまで明るく友達も多く、先生方の評価も高くて、何もかも自分の思い通りにいくような生き方をしてきた。「傲慢になるな」とは、私もおにいちゃんも言ってきたことだが、ようやく「壁」にぶち当たったか。

最近、私もなるべく娘とは話をするよう心がけてきたが、「クラスは、私以外は仲がいい」という。また、運動部では先輩にシメられたらしい。だがまったくひるまず「お店で鬼ごっこをするなんて、迷惑行為以外のなんでもないと思いますけど?」とつっかかったそうだ。先輩方は「いい度胸してるわね」「はぁ?これは部の伝統じゃないの!」と呆れたそうだが……

まあ、彼女がどう戦うか、ちょっと見ものだ。

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2007年6月 9日 (土)

アルガス(デスナイト)と遊ぼう~息子の非道なプレイ

息子がランベリー城に突入。算術は使わない主義らしく、大変に苦労しながらアルテマをラーニングしていた。「じじい(シド)が色香に迷ったー」「そのまんま石になったーーー」楽しそうである。

エルムドアときゅうけつ祭りを楽しみ、ついにアルガスの追加イベントへ。私は算術であっという間に終わってしまい後悔したが、息子はたっぷり遊ぶ方向へ。アルガス、結構何度もしゃべるらしい。いいなあ。

さて、アルガスの会話イベントは尽きた。ザコのアルテマデーモンもいなくなった。すると息子はじわじわなぶる方向に走った。これまで使ってきた武器を、総棚ざらえで投げ始めたのだ。

「もったいない。あんた、ギルが足りないんでしょ。私なんか200万ギル超えていても古い武器はとっとくか売るわ」

「えええええええええーーーーーーーー! それはヘンだ!」

ママがそのくらいの経済感覚だから、うちはホームレスにもならずにやっていけてるのよ。

ダガーを投げた。じゃこうしゃくを投げた。「うわ、ミスリルスピアが5本もあるー」前述のジャンプ軍団を作るため、そんなことになったらしい。そのうち、シドがポーションを投げたり、目薬を投げたりし始めた。石を投げるルッソもいるし、弄ぶにもほどがある。

以前、息子のミルウーダはこんな最期を遂げた。彼女は丘から池に突き落とされた。Jumpが足りなくて岸からしか上がれないところをラムザ一行が完全に道をふさぎ、「投石」だけで嬲り殺したというのである。なんという屈辱だろう。アルガスばかりか、ラムザと同級生たちも「平民は家畜!」といわんばかりの扱いだ。

という残酷さをもってアルガスを嬲る。アルガスにはトードも効くらしいが、それが使えるユニットがいない。「じゃ、八角棒投げてみようかな~…あ、きかないや」うむ、どうやら八角棒はカエルなどを解消するが、トードをかけるわけでもなさそうだよ。

「こいつ毒っぽいから毒消しも使ってみようかな」ぶはっ。やたら毒づくアルガスに「毒消し」を使って、「きれいなジャイアン」のようになったらどうするよw なったらおもしろかったが、やはりそういうことはなかった。おもしろそうだな、「毒消し」をかけたら「人は努力すればきっと夢がかなうんだッ!人は神の前に平等なんだッ」とか言い始めるアルガス。

「秘孔術とか、きくかなあ…あ、効いちゃった~~~!」って。仮にもボスキャラなのに、そんなのが有効とはw アルガス、本当になんのために出てきたのか。Braveこそ死亡時より格段にあがってはいるものの、なんだか中途半端なキャラである。

そしてさんざん遊ばれた挙句、アルガスは「死の宣告」により、声もなく倒れた。「空しいよね、声もないのって」おまえがいうな。

ランベリー城をクリアして、悩みながら一応メリアドールを加入させた息子。ボコもラッドもラファ、マラークも抱え込んでいる息子の部隊は「やべ…22人もいる…」…それはまずいよ…「赤チョコボ除名しようかな…」それは密漁しなよ…

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FFT儲け話~旅芸人の悩みを解決しよう!~

FFTの儲け話にはいろいろあって、明らかに秘境探索だろ、お宝探しだろ、というようなものをクリアして手っ取り早くそれ自体がゲームになるようなお宝を手に入れるのも楽しいが、素直に困った人を助けてあげるのも大切だろう。誇り高きベオルブ家の人間なら、妹の身柄よりも困った庶民の悩みに応えるべき。なあに、絶対に話を進めなければ(ry

というわけで、故郷イグーロス城の旅芸人・マルコウの悩みに応えるべく、我がラムザは踊り子と吟遊詩人を極めた同級生を派遣した。おまけに、シーフのラッドを添えて。芸の道に長けた我が同級生なら、きっと貴公の悩みを解決するだろう。と考えてのことだった。果たして、我が同級生たちは「大成功だった」と報告してくれた。異口同音にシーフがいてくれたおかげで、と。

どんな悩みだったんだか。

さらに渡された包みを勇気を持って開けてみると、「それは、おだちんだったわ!」とか言う。あのう、情報料よりも安い報酬に「大成功だったといえる!」「パチパチパチ ヒュ~イ!」とか言われましても………

私事ですが、「やっと3万円の発注を得ました!よって今月は大成功と言える!」(パチパチパチ ヒュ~イ!)レベルのことを報告された我が上司の心境を垣間見た気持ちである。いや、今月は私、なんと売り上げ一番なんだけど。

同じ儲け話を、息子は「失敗」した。

悩み相談だから、と話術士を一人派遣したのだという。『私の話し方が悪かったせいか…』と、その話術士は力なく語ったという。

「おまえ、話術士だろうがああああああ」

とにかく、いろいろあるのがFFTと社会である。

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2007年6月 8日 (金)

儲け話も楽しいなあ~FFT~

後半、徐々に要らない子になってくる汎用ユニットを活用して稼ぎ、ここでしか手に入らないお宝や秘境を捜し求める……それが儲け話である。

アリシアたちも除名せずに連れまわしているため、今うちのラムザご一行は3人ずつ2チームが派遣されても全然問題ないくらいの大所帯。あっちへうろうろ、こっちへうろうろしながら養殖したモンスターの出荷をしている。ストーリー? ラムザ、なんで俺たち旅をしてるんだっけ??

仕事の報告もまた楽しい。キャラクターのBraveやFaithによって、性格が違う。大体うちはどちらも60くらいのバランスのいいユニットを使うことが多いので似通ってしまうのだが、Braveがやたら強いとちょっとやんちゃなキャラクターになるし、Faithが高いとやたら信心深くなる。

特に信心深いキャラが好きだ。普通のヤツが「いい予感がしていたのよね!」というところを「神様がお与えになったのですね!」とむやみに神に感謝するし、宝箱や渡された包みをあけるのにも「その信仰心をもってあけると」だ。今度子どもにプレゼントを渡すときには「その信仰心をもって開けてみよ」と言ってやりたい。そんなものカケラもない子どもたちだが。

今、一番重用している女キャラをこれからのレアアイテム発掘用にやたら臆病で、信仰心だけは高いステータスにした。バルフレアが女を脅して、そのうえ説法するという妙なシーンが続いたが、彼女を儲け話に出したら、またせりふが変わるんだろうか……

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2007年6月 7日 (木)

息子と共同戦線~最凶生物チョコボ~

いやああああああああああああああああああ。

息子と「トウホウフハイを退治」戦線に赴いて、二人揃って叫んでしまった。

場所はアラグアイの森。谷をはさんでV字型のマップで、敵と対峙するのだが、

ずらりと並んだ黄チョコボ赤チョコボ。まるで宝塚のラインダンサーである。

その後ろには黒チョコボのボス「トウホウフハイ」がトップスターのように大階段に鎮座ましましている。

トウホウフハイというと、FF7の、ある意味セフィロス以上のボスキャラだ。あの黒チョコボに克つために、どれだけ世界を飛び回ったか。そいつが、チョコボ軍団を引き連れて登場だ。うりぼうその他なんて目に入らない。攻撃も回復もこなす最強生物軍団を、倒さなくてはいけないのだ。
「正直、無理じゃね?」と意気消沈しながら挑戦。レベルが低く、装備も貧弱な息子のパーティは、早々に離脱することになった。うちはティンカーリップ装備の忍者アグリアス、シャンタージュ装備の女性汎用、ナイトで全剣技のオルランドゥで出た。「なんだこれー」「女性専用装備だ」女性キャラは、口紅や香水、リボンなどが装備できる特典が有る。このバトルで息子はその凄さを知ることになる。

残念ながらアグリアスが倒れ、異常に強く、敵の攻撃をことごとく回避するオルランドゥと、シャンタージュ女が残った。

シャンタージュは、永久リレイズ、リジェネの効果を持つ。正直、彼女はほとんど戦力にはならなかたのだが、この効果がものを言った。仲間がいる限り何度でも立ち上がる女。もちろん非常に弱弱しい存在なので、敵の格好の標的になる。おかげで雷神シドへの攻撃をそらすことに役立った。自キャラがいなくなった息子も熱く応援。シドの強さと、装備のすごさを見ながら「ここは慎重に闇の剣!」「すげーーーー!シドすげーーーーー!」「クリスタルとっちゃえ~あいつに全回復されるよりはましだ~!」とアドバイスする。そう、ボスキャラトウホウフハイは、何千ものHPを、クリスタルで全回復してしまう。「999」しか表示されないが、ものすごい回復量になるのだ。回復役の黄チョコボが、死してなお回復する。恐るべき生物である。

女、倒れる。起きる。倒される。その隙にシドが超人的な剣技。ちょっとでも油断すれば終了。気が遠くなるような戦いの末、ついにトウホウフハイは倒れた。勝った。

戦略としては最低で、評価も最悪。二人とも宝箱ひとつを貰うことになり、息子は手裏剣、私はフェニックスの尾を貰って帰った。なんかもう、ポケットティッシュを「お疲れ様~」と渡された気分。

だが二人とも大満足。あんなのよくがんばれた、次はああしようこうしよう、と反省会議も開けた。そして息子は「フィナス河うぜ~~~」と言いながら何度もやり直してうりぼう養殖を始め、レアアイテム盗みなどに目覚めた。

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2007年6月 6日 (水)

ヴィリ~やはりこういう展開になってきました♪

テレプシコーラ手塚賞おめでとう!の渦の中でダ・ヴィンチ連載中の「ヴィリ」もクライマックス。コミックスにまとまるのを待つ方も多いと思うので、あまり詳細は描かないけれど…

それにしても高遠さんの激しい劣化ぶり!

常々「山岸凉子という作家は自分の興味のあるものは細密に描くが、そうでないものにはおざなりだ」といわれるが、ちょっと前まで「この世にこんな男がいるものかしら」と、礼奈先生と同世代の私にも思わせるような、美男で金持ちで、離婚暦があるとはいえ初心な自分の崇拝者。あの甘いマスクで「ぜひ今夜食事でも」「車は好きにお使いください」などと言われては、それは胸がときめくことだろう。

だが、今号の展開に来て「どちらさま?」といいたくなるほどの「ただのおじさん」に。

あの演出家がさんざん「あんな男のどこが」と言うのを彼の嫉妬ぐらいに思っていたが、要は礼奈先生の恋愛フィルターを、我々も見せられていたということか。

礼奈先生のフィルターは壊れてしまったが、娘の舞ちゃんにはまだまだこのフィルターがかかっていそう。そんなところも、山岸漫画の見所だ。

今日も暑く、汗をかきかき仕事で歩き回った。もちろん合間を見てダ・ヴィンチも探し回った…意外と、今日置いてある店は少なかった。ようやく見つけた店で、「凉」味満点な経験をした。うっ~~ぶるぶる。

☆  ☆  ☆

今日は少年マガジン「絶望先生」で、声優さん発表。

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2007年6月 5日 (火)

共同戦線を息子と楽しんだ~FFT獅子戦争~

せっかく家族で2台のPSP、2枚のFFTを持っているのだから「共同戦線」というのをやってみようかということになった。

まずは一番最初に出てきて簡単そうな「チョコボ保護団」から。一人あたり3人出せるようだが、一応2人ずつ出してみた。私のキャラクターは80~90レベル、息子は50くらいである。

敵は、高いほうのレベルに合わせるのか。平均してレベル80~90だ。しかも「敵多っ」と2人で叫んだほど、大人数。それも、いきなり間近に我々を取り囲むようにしている。

共同戦線では「算術」は使えず、また敵が近づく間にユニットを補強とか敵を弱体化とか、通常のバトルの定石が使えないのが特徴らしい。すっかり「算術トード」に慣れきった私もとまどうし、ましてレベルが低く、実のところ「忍者軍団で力押し」プレイの息子は、かなり厳しいことになった。

このミッションは、2羽のチョコボを守らなくてはいけない。敵は見習い戦士、アイテム士という基本的な連中だ。ゴーレムでも唱えておけば、ほぼ問題なし。唱えられれば、ではあるが。

ジョブ、アビリティ、装備がかなりものを言う。私は今回最初から密漁、イベントなどでレアアイテムをそろえていたが息子はかなり貧弱だ。「あんた、そのくらいのレベルならランダムバトルで敵からシーフの帽子とか、いいものが取れているでしょうが~」FFTでは、序盤に思いっきりレベルを上げるとランダムバトルがきつくなる分、稀に出る敵人間ユニットが終盤にしか店に並ばないような装備をつけて出てくる。これを殺害して宝箱にするか、身包み剥いでしまえば序盤からでもそこそこいい装備で強化できる。レベルをあげてもそれほど劇的にHPなどがあがるわけでもないので、普通にクリアするならともかくこういうところでは少しでも高性能の装備が欲しい。「シーフの帽子なんか見たこともねー。盗むキャラもいねー。シーフは、忍者の通過点だ」と息子。通過点と言うか!おまえはシーフを通過点と言うのかッ!ガフガリオンをッ!メリアドールを全裸にしてこそFFTッ!

大体、3章に入ったあたりで「ゴーグに来たけど、ミスリル銃買う金がね~」とぼやいていたあたりで「は?ミスリル銃は、オーランが出てくるゴルランドで、敵アイテム士2人が持ってるでしょ?2つ盗めば十分じゃん!」と教えてやったのに。盗むモンク、盗む忍者、そんなユニットを使いこなしていないというのか貴公はッ!

と先輩風をおおいに吹かせた私。ゲームで息子にこんなに大きな顔ができるなんて、なんと楽しい。これまで通信プレイだの対戦だのに興味がなかったけど、こうなりゃ対戦もしちゃおうかしら。

結局息子のキャラはほとんど活躍できないままクリア。しかし、これだけのプレイで息子は法外な報酬を得てホクホク。「うわ、俺2万しか持ってないのに6万も入った~♪」さらにお楽しみの宝箱くじ。私は一つ目で「いやしの杖」を引き当てた。おお、なかなか楽しい。キャラはjpを稼ぎ、死亡する恐れもなく、クリアできればそれなりの報酬とお土産がある。結構いいなあ。酒場のオヤジも「今日からチョコボ愛好家レベル3だな!」と言ってくれる。何度クリアしても、そういうんでしょ。

で、「チョコボ愛好家」の我々が次に臨んだミッションは「トウホウフハイを倒せ!」だ。

今度は「チョコボ狩り」じゃないか……(続く)

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2007年6月 4日 (月)

ベルサイユのばら貨幣セット発売

「ベルサイユのばら」連載開始35周年を記念して記念貨幣セットが販売されることになったという。10万セット限定、2300円。早速ネットで買ってきたけれど2300円はずいぶんシトワイヤンやシトワイエンヌ向けのお値段でうれしい。しかしこの値段では、転売を目当てにした人が買い占めそうだなあ…

私くらいの世代の…なんていうのはおかしいくらい、幅広い世代の人に愛されている「ベルサイユのばら」。パチンコやシルクスクリーンなんかになっちゃってちょっと悲しかったけど、最近マスカラも出たし、ちょっとはいい感じの商品化になったと思う。それにしても貨幣とは! 同時に発売を発表されたのが坂本竜馬、もはやオスカル様は歴史上の人物と同等か。

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2007年6月 3日 (日)

メリアドールの追加イベントを楽しんだ

ランベリー城をクリア。途中アルガスが出てきて驚いたけど、ベスラ要塞のマップそのままで、おまけに算術ハイト4フレアでほぼザコのアルテマデーモンは一掃、アルガスは何もできずに消えていった。

なんのために出てきたのやら。

エルムドアだが、今回は全員百八の数珠装備で臨んだため、侯爵は全然吸い付けずに刀を引き出していた。う~ん、つまらないプレイをしてしまった。ザルエラ戦ではなんとか「かえるのだいがっしょう」と叫ぶのが見たくて数珠をはずしたが、結局トードジャは唱えてくれず終わった…

メリアドールが仲間になり、再び外へ。正直、彼女の固有技は大して魅力がない上にシドでことたりる。いつも、ちょっとだけ鍛えてヴォルマルフ戦に出し、関連イベントが終わったら装備をいただいて新しい人生を歩んでもらうことにしている。

と、あまり人気のないメリアドールに追加イベントがあった。

ドーターの、以前ガフガリオンとアグリアスと一緒に戦ったすごい坂道のマップである。

敵はクラティアン、メリアドールと旧知であるらしい。深読みをすればお互い気があったのかも?と言う感じ。メリアドールはゲストキャラ扱いで戦いまくり、死ぬとゲームオーバー。

クラティアンはなぜか女性魔道士ばかりを引き連れて高い屋根のうえに登場する。煙突の上には時魔道士までいて、地べたをはいずるしかないパーティはクリアが困難なくらいだ。

問題は、クラティアンがレアアイテムの「ドラゴンロッド」を装備していること。これを盗まないことには終われない!

で、メリアドールは一応フェニックスの尾くらい覚えてもらいたいのでアイテム士にしていたが、ブレイズガンなら屋根の上までなんとか射程に入れられるし、威力も高い。よし、どういう事情があるのか知らないけどメリアドール、最後のとどめは貴女に任せたッ!

ただし、ロッドを盗むまでは大人しくして欲しいのであえてシーフの帽子をはずし、全力をあげてドンアクに。一方高低差無視をつけたシーフのアグリアスが、屋根を降りたり上ったり、うろうろするクラティアンの懐を探る。

これが時間がかかる…クラティアンは盗まれないところにばかり行きたがるし、仲間をアレイズ(実のところ、その行動だけに終始)する隙に何度も狙うのだが、なかなか盗めない。

ようやく盗み終え、メリアドールのドンアクを解除。さあ、思う存分戦うがよい!と思ったのだが、なぜかメリアドールは反対側の建物の影に潜んでばかりで何ターンも動かない~!

いざとなったら戦えないとは…やはり、何か深い関係でもあるのだろうか。空しく皆がやりすごし、とうとう仲間をアレイズするMPも尽きたクラティアンが、アグリアスを殴ろうと道の側に来た時、ようやく顔を出し、撃った。ふう、終了~

正直、物足りないことが多いFFT獅子戦争の追加イベントだが、思いのほか楽しめた…レアアイテムが出ると、熱くなるなあ。

アグリアスもめでたく25歳の誕生日で口紅を貰ったが、……何これ…だった。

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2007年6月 2日 (土)

ランベリー城前に来た~あの腐ったおもひで~

儲け話をクリアしつつ、汎用はもちろん新たに入ったユニットも育てつつ、ベヒーモスとドラゴンの養殖業も順調にすすみ、今ランベリー城前にいる。第4章「愛にすべてを」のひとつのクライマックスだ。

と、その前にベスラ要塞の水門。前はたしか、敵を全部倒しても、水門をラムザがあけないと終わらなかったのに、レバーの上でずっと防御しているナイトを倒したら、即座にクリアになってしまった。このあたりまでくるとシナリオ上の人間敵はレベルこそ低いが装備もアビリティも充実していて、新しく入ったメンバーを育てるのにはクリスタル化がとても楽しいのに~黒魔道士のクリスタル、アグリアスかベイオウーフにとらせようとしてたのに~

で、ランベリー城。前にプレイした時、こんなことがあった。

死んだはずなのに突如リオファネスに現れたエルムドア侯爵は、やはり人間ではなかった…というわけで、ヴァンパイヤ侯爵とのバトル。侯爵はダテレポで部屋を自由自在に動き、ターゲットの背後に現れては「きゅうけつ」する。きゅうけつされたものは同じようにヴァンパイヤとなり、操作不能になってしまう。もちろん全員がヴァンパイヤになればゲームオーバー。「聖水」を使えるユニットが複数いないと厳しいバトルだ。

そのバトルでは、部屋中央に進んだ剣聖シドが、いきなりヴァンパイヤにされてしまった。大変だ!回復しないと……と思ったが、周囲のメンバーもなかなか近寄れない。すると、シドがエルムドアに近づき、「きゅうけつ」した。エルムドアも負けじとシドの首筋にかぶりつく。またシドがエルムドアの白い首筋に…

と、二人で延々吸いあっている( ゚д゚)ポカーン

部屋の周囲には、ぴちぴちした若者がたくさんいるのに、銀髪の貴公子エルムドアも、60歳の渋イケメンシドもまったく目もくれずに互いを激しく求めているのだった…
  _, ._
(;゚ Д゚)

その筋の人にはたまらない光景である。

結局、もちろん皆の協力もあったが、シドがエルムドアを吸い殺してしまった。アッーーー!

その後のプレイではそんな馬鹿なことはなく、エルムドアが若い女の子や男の子を襲っていたので「フラグ」などはない。

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2007年6月 1日 (金)

ことえりが本当におちゃめなんですけど~息子も

なんとなく「MACの方がいいだろう」とMACを使っていたわが社だが、ようやくWINDOWSの方が安くて使い勝手がよいことに気づき、全面的にWINに切り替えることになった。

ただし、私のPCは最近買い換えたこともあり、唯一MACを継続することになった。

「僕が一番、ウィンドウズをうまく使えるんだ……っ」

などと言うつもりはない。正直、この忙しい時期にMACからWINに鞍替えして、これまでのデータがまるで使えなくなるのは怖すぎる。今月いやに売り上げがあがったこともあり大忙しなので、黙々と仕事をこなす…が、やはりわあわあ大騒ぎしている同僚や上司を放っては置けず、あれこれ手助けをした。

さて。

「切り替えの時はちょっと戸惑うかもしれませんが、ことえりよりははるかにWORDの方が賢いですよ」と、励ました。

昔はたしかに、パソコンと言えばMACという時代があったのは知っている。20年位前、私は何人もの人に「MAC買わないの?」と聞かれた。「パソコン買わないの?」ではない。

しかし、今使うとしたらWINDOWSだと思う。顧客から来るファイルがほとんどOFFICE関連で、これまで見ることもできなかったためにどれだけ苦労したか。MACには、フォントも最低限のものしか入っておらず、グラフィックに強いとかいいながら、実質相当お金を積まないと、ちょっとした年賀状さえ作れない。WACOMもWINべったり。そのうえMACはWINとの互換性を優先し、これまでMACで使えたソフトがほとんど使えないような状態にしてしまったらしい。最新型MACも触ったが、なんと基本的なワープロソフトも何も入っていない。どんなに安いWINだって、OFFICEが入ってなくても普通に文字が打てるソフトがあり、簡単でもグラフィックソフトがあり、それなりに使えるフォントがあり、フリーソフトは山のようにある。もちろんウイルスの脅威はあるが、これも人気の表れだろう。どこかでMACが「ウイルスの心配がない」と誇らしげに広告していることに対し「ブスが痴漢に遭ったことがないと自慢しているようなものだ」と嘲笑しているのを見たが、言い得て妙だ。

さて、私はこの会社で唯一、MACのG10を2台使っていくことになったのだが…本当にWINに対抗して生き残る気があるのだろうかと、この機種を見て思う。なんで、基本的なワープロソフトさえついていないのだろう。昔むかし、パソコンは「ソフトがなけりゃタダの箱」と揶揄されていたが、WINはそれを解消してここまできた。MACはまだ、「ただの箱」になりがちな高性能マシンを高く売るつもりか。またここにきて日本語変換ソフトをことえりだけにするのは、よほど「やっぱりMACは使えないw」という評価を求めてのことか。

「すぽーつ」と打つと「巣ぽーつ」と出る。
「さっかー」と打つと「作家ー」と出る。

それでいて、今日は「お名入れサービス」と書こうとすると
「オナイレサービス」だ。

なんだ、その厨房が大喜びしそうな変換は。それまで頑なにカタカナを拒否していたようなトンデモ変換をしたくせに。

普通に、WINを使ってネットサーフィンしても、ちゃんと使える変換をし、よく使う言葉は覚えてくれる。時折変な変換が出るのを見て、息子や娘が何を書いているのかわかるくらい、私はWinのAIには信頼を置いている。ことえりちゃんは、本当に何年付き合っても、まったくユーザーの求めるものを覚えてくれず、使いにくいことこの上ない。まだ、私に笑いのネタを提供するか!

☆  ☆

息子が、私のお使いでさんざん歩いたことを愚痴っていた。おいおい、あたしゃ毎日その何倍も歩いているぞ、と思いながら話をしていたが、息子、なぜかこんなことを言った。

「歩かされたよー!歩かされたよー!アルカサレタ~王城だよぉ!」

しばし、沈黙が我が家をつつんだ。

「あんた、アルカサル読んだことあるの?」
「……ない…けど、なんとなく…」

一度は読んで御覧なさいね、本当におもしろいから、という結論で口論は終わった。

「アルカサル~王城」真の完結まであと15日。

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