五色海老を食す~沖縄の市場はエネルギッシュ
ゴシキエビ、というと、その名の通り極彩色かというような鮮やかな文様と、巨大な体躯が水族館などで人気である。
沖縄の美ら海水族館にもいた。立派な体格と美しい姿。この水族館ではタカアシガニが意外と小ぶりなこともあり、甲殻類では王者の風格を見せていた。
それが、市場ではこんなことになっている。
牧志市場2階のツバメ食堂でのお食事に、こんなものが出た。養殖伊勢えびでも滅多に口にできない庶民としては、なんだかすごい贅沢をさせてもらった。しこしこぷるぷる、じんわりとした甘み。もちろん頭は味噌汁に。
触角にさえ、タラバガニの足くらいの肉がたっぷりつまっている。下の小さな黒いものが御椀である。この大きさと言ったら!営業部長がこの椀をを食べる恩恵にあずかったのだが、取り出しにくく悪戦苦闘。他の部位も、身がしっかりしていて取り出すのに一苦労…しかし、しっかり食べてあげることが供養である。
そのほかにも舟盛りが登場。こちらは、「ウチワエビ…?」私もたまに近所でこういうエビを見かける。「アサヒエビ」という名もあったような…これを供してくれた地元の方に聞くと「ゾウリエビだよ」ということだが、ほかに何か違う名前も聞いた…それが、なぜかみんな思い出せない。 強烈な赤身、白身、霜降りの肉。
どれもよくわからないまま食べた。本土の刺身を思うといささかダイナミックと言うか、豪快と言うか、大雑把だが、うっかり異様に大きいエビのぶつ切りを箸でつかみ、皆にからかわれながら口に運ぶなんて。
旅番組のロケでもなけりゃないと思っていた。
で、これで驚いていたら、またすごいのが出てきた……(続く)
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