元不登校息子バイトデビュー!
いよいよ息子が、社会にプチデビューした。
1軒落ちたが、次の結構厳しいテストを課してくれたところが、一度は「落ちた」と思ったところ、どうも連絡ミスだったらしく、めでたく採用となったのだ。
正直、不登校でいろいろ回り道をした息子、今の在学高は、その関係のところ以外は「それってどうよ??」だ。私はそこそこ地元では良いイメージの高校に進んだので、それだけでだいぶラクをしたのだが、息子はどうなんだろう…と案じていた。しかしこのバイト先、履歴書の不備を指摘して再提出させたうえ、学科と一般常識テストを課したという。なかなかしっかりしているところだ。
それに息子にとってもこれは有利に働いたのだ。不登校で非常識でアスペで暴力息子ではあるが、漢字の読みやら計算やら、マナーはばっちり答えられるぜ!…なのである。記憶力は異常に良いし、「社会嫌ーい」とか言いながらもまめにズームイン!の辛坊さんのコラムを聞き続け、2ちゃんは行かないけど虹裏で長年社会勉強をした息子は、意外と良い人材に育っていた。
今日初出勤した息子、すぐにバックヤードには向かわず、ざっと売り場を見て周り、覚えてから「今日からお世話になる不登校息子です、よろしくお願いします!」と挨拶したそうだ。早速仕事に入った。品だし、前だし、消費期限切れの品を仕分けて管理、などが今日の課題。だが、今日初めてだろうがなんだろうが降りかかるお客様の「●●はどこ?」などというご質問にも、結構答えていたらしい。また、「わからない」と判断すれば、「少々お待ちください」と、わかる人を呼びに行く、という知恵もしっかり働かせており、「時間がかかっても良いから正確に、これをやれ」という課題は、半分の時間でばっちりクリア。「覚えが早い」と褒められたそうだ。
今日明日は、中間テストの結果も発表。数学が99点で学年2位。…学年、20人しかいないのだけど。なんでも、「非常に惜しい99点」で、ミスは「小数点の位置を間違えた」だからだと。他の教科もおおむね上々、教科によってはまたまた「先生、これあってるんじゃないですか」と直談判。議論の末、「たしかにこれは正解」と、3点ゲットしたという。
学校を休んでしまった級友にノートを貸してと頼まれ、貸しながら「こことここはノート写して、…この辺は要らないかも」などとアドバイスしたら、ズバリそれがテスト範囲的中したとか。
級友たちに「何でそんなにアタマいいのにこんなところにいるんだよ」と聞かれ、「…不登校で、全然勉強してなかったから」と答え、鉄拳をくらった息子。
まあ、本当に回り道したわな…
けど、きっと不登校の3年間は、息子にとって必要な経験、負荷だったのだろうと思う。
息子が毎日興奮気味に話す超ユニークな学校生活。これを君、漫画か小説にしないか?と声をかけてみた。絵も文も、未熟には違いないが、ちょっと勉強すればそれなりのものができそうなものを感じる。昨夜、安い消しゴムと安くてふらふらしたカッターで「美少女消しゴムハンコ」を作っていたけれど……このレベルがさっと作れて、そこそこの知性や無駄な教養を持っているのだ。軽く、「もやしもん」や「動物のお医者さん」みたいなのが描けてしまいそう。いや、そんなレベルじゃなくてもいいから書け。
また、「書きたい」「表現したい」という情熱が、表現力を磨くこともあるのだから。
※このブログは、世帯主に捨てられたアスペルガー「どん底家族」が、無駄に希望を持ってがんばるためのメモ、ボケ始めた私の備忘録などで構成されております。「親バカ」全開なのはデフォなのをご了承ください。
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