« 萌えと受けと共感と~オタク心をつかむのは何 | トップページ | 息子のバイトを応援した~レジは最強の「劇場」です »

2007年7月 5日 (木)

まだまだこだわる息子~Uチャンネルの存在意義

なんだか昨夜は酔った勢いで生意気な日記を書いた。今日少し2巻を読んでみたが、最初のキャラクター紹介で「へぇ~、この子露里で、『ろり』かぁ」「この子は要は『おさななじみ』かぁ」と、キャラクターの名前がそのまんまなのに気づいた。このところ「どうせ覚えられないし」と、息子の薦める漫画を適当に脳内で名づけて読んでいたが、そんな年寄りにも優しい漫画だったとは。

という年寄りに、息子がまた「ドージンワーク」アニメを見せる。どーよ、このOP、この展開、この……まあ、スタッフや監督の力の及ばないことまではなんともいえない。大人の事情っていうのもあることだし。しかし息子は「Uチャンなんだから、エロ規制少ないだろうからいいじゃねえかよ~~!」と、どうしても言いたいらしい。

エロ規制。

アニメオタクには当たり前だが、一般の人にはよくわからないだろうと思う。アニメはまだまだ「子ども向け」という認識があり、ことにアニメがすっかり大人のものになってしまった現在でも、夕方の時間帯にアニメ枠を持つテレビ東京系が、過去に…というか、10年も前にエヴァンゲリオンやウテナなどで6時台に濃厚なベッドシーン(あるいはそれを連想させるシーン)を放送してしまったことから「胸揺れ、パンチラ」など、それまでさほど問題なく放送されていたものにまで規制をかける方向に向かったのだ。「ケロロ軍曹」では、片足を縛られ、ミニスカート姿で逆さづりにされて暴れる女子中学生、のシーンでも、一切パンツは見えなかった。「FF:U」では最終回、縛られた巨乳ヒロインが地上に降り立つシーンで胸が揺れまくっていたのが不自然に修正され、オリジナル画像とともにいろいろ話題になった。テレビ朝日系列のドラえもんでは未だにしずかちゃんのパンチラが見られるし、なんと、かつて山本リンダのへそだしや、ピンクレディーのミニスカートに文句をつけていたNHKが、「エログロ規制のゆるい理想郷」などと言われる始末。

そんなご時勢で、地方局はたくみに「アニメ最強理想郷」を作り出し、生き残りの道を見出しているらしい。「涼宮ハルヒの憂鬱」「らきすた」などは、これらの局から大ブレイクしているし、「エマ」のような作品も、ここで発表される。アニメファンの話題になるアニメが、ことごとくそういうチャンネルから生まれているのだ。

って言っても。

私もこういうチャンネルに注目して四半世紀以上。本来はスライドみたいなローカルなお店のCMを流しながらローカルニュースを流し、県立高校合格発表やら、本日の県内訃報などを流すような地元密着ほのぼのテレビ局である。エロ表現なし!!!!の自由な地であれ、というのはいささか無茶だ。

と、いさめながらも「CM放映料、料金表からゼロ3つとってください」と広告代理店に交渉したというあの局が、今はアニメオタクの聖地とは、とちょっと感慨深くなった。

|

« 萌えと受けと共感と~オタク心をつかむのは何 | トップページ | 息子のバイトを応援した~レジは最強の「劇場」です »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。