不登校改めものまね息子の修行~こんな店員はイヤだ~
学業に、バイトに。
中学生活のほとんどを「不登校」と「暴力」で過ごした息子は、今充実した生活を送っている。
ただしそれは決して平坦な道ではない。当然だ。それに期待してこの年なのにアルバイトをさせている。
めでたく試験と面接に合格して働き始めた店であるが、なんとすぐに店長も、面接してくれた社員さんもいなくなり、新しい店長がやってきた。どうもその店長と、そりが合わないらしいのである。
自分はちゃんとやっているのに、その店長には妙に目をつけられ、何かと叱られるらしい。それは本人が悪いのか、店長が悪いのかは私にはわからない。しかし「君、『いらっしゃいませ』の声が小さいよね」と言われたことに、息子は大変なショックを受けていた。
息子に言わせると、その店長の方がお客様に対して何の誠意も感じられないような『いらっしゃいませ』なのだという。お前にだけは言われたくねえや、という感情が沸き起こっている。また、そんなところを察知されて嫌われているのかもしれないが。
さて、たしかに息子は口が小さく、ぼそぼそしゃべるような部分もたしかにある(それでも不登校引きこもりオタクにしては明朗にしゃべれるとおもうのだけど)。しかし一見貧弱な坊やの息子だが、腹筋は見事に割れている。息子が腹に力を入れて本気で声を出すとすごいのだ。
「あら、じゃあ遠慮せず本気の声を出したら?」と、けしかけてみた。「若本ボイスで接客よ♪」
「nnんんぃいらっしゃいませえぇぇぇ~~…」
出た。息子の得意な若本ボイスだ。「ハヤテのごとくぅ~ドットコォム」の調子で接客。それはすごいな。「じゃあ、むかつくえなりかずきは?」とリクエストすると、まさにあのえなりボイスで「さっさとポイントカード出せよ」と言った。うわあ、むかつくぅw
そうなれば、ムスカをリクエストしないわけにはいかない。
「○○へようこそお客様。君は○○のレジの前にいるのだよ」
「見ろ!この巨大なレジを!」
「3分間待ってやる。その間にお買い上げする品を決めるがいい」
など、あの声で語る語る。
ちなみに、歌わせると「千の風になって」の秋川雅史さんのマネもできる。あまりに声が大きくて「近所迷惑だ」と止めてしまうくらいだ。
本気をださせてはいけない男である。
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