沖縄・岩手・宮城の名物が揃った~
愛娘の誕生日に、実家とうちが集った。ちょうど、パパ実家から「ホヤ」が届いた。パパ実家では、義父亡き今では好んで食べる人がいないのだが、東北出身でもない私と、子どもたちが大好物というのを喜んで、義母がうちの不登校息子あてに贈ってくれたのだ。今年ホヤは不漁だというのに、ぴちぴち新鮮なのを、それもいつも扱っているところもダメだったのを……また、「送るから、いつなら都合がいい?」と聞いてくれ、子どもたちの近況を喜んで聞いてくれたけど、決して肝心の彼女の「息子」のことは聞かないでくれていた。ありがとう、本当にありがとう。
それから、先月行った沖縄旅行土産の「豚の顔」もある。日本では珍しく肉食文化の成熟した沖縄。私も魚の頭などは一番おいしいと思うのだが、コラーゲンたっぷりの豚の顔を、そのまま皮を剥いで燻製にし、パックにして売っていた。ミミガーとか大好きなので、これを帰りの空港でゲットォォォーーーーッ!実のところ、沖縄出身の人にも驚かれた。ああ、ついでに旅行中は軟骨たっぷりのソーキそばは当たり前、「中身」にも軽く挑戦して驚かれた。メニューを見て「中身そばって何ですか」と聞くと、ちょっと顔を曇らせて、「内臓…」と地元の人は遠慮がちに言った。本土の人には肉食に対するタブーがあり、恐らくそれだけでも嫌悪感を示す人がいるのだろうが、私は「捨てるところほどうまくて栄養価も高い」を身上にしている。タブーが無いほうが、うまいものが何でも食べられていいもんね~。
中身そば、あっさりしていておいしかったァ~~!バラ肉やソーキよりも、むしろ食べやすいんじゃないかと思う。
さらに父が仙台土産で「牛タン」を大量に買ってきた。アメリカ狂牛病騒ぎですっかり高嶺の花になっていたが、久々だ。
ホヤ、豚顔、牛タン。なんだか強烈な組み合わせだが、これも日本の食である。堪能~~。
さて、豚顔だが、「沖縄の市場には、とんでもない色合いの魚や、豚の顔がおいてある」と、旅番組などでイメージしていて、そうなんでしょう?と聞くと、現地出身の人は「そんなことありません!そんなの、見たことありません!」と否定。若い人なので市場などには行った事がなく、ジャスコなどが根城なのだというのも仕方が無い。
で、そんなご時勢、旅行者の期待に応えた様なのが「豚顔燻製パック」なのだと思う。さすがに銃弾のあとも生々しい、韓国人街の豚頭は私もどうしてよいか困るのだが、これは豚の顔の形を残しながら、そのままスライスして食べられるように燻製にしてあり、軟骨のコリコリした耳から、たっぷり楽しめる。こんなに加工してあれば、恐らく豚足よりも食べやすいだろう。
で、これをもって帰って「家族の反応はどうだった??」と心配された。うん、たしかにメンツによってはものすご~~く引かれてしまうだろう。が、沖縄旅行経験もある両親も驚きながら大喜び。子どもにいたっては、娘が無邪気に顔にかぶる。それを見てお兄ちゃんが「ハハッ!ミッキーマウスだよ!殺されたいやつは、前に出な!」と裏声でアフレコ。……たしかに、そういうふうにも見えるw。
旅行帰りの日にそのパックを預け、またの機会にみんなで食べようとしたのだけど、親が東北旅行するとき、冷蔵庫にそれを置いていた。
私の弟(独身)は、そんな時いつも肉や野菜を置いていても使わず、腐らせてしまうので、そのほかの食材は洗いざらい、旅行に持っていくのだ。
その時弟は、何気なく冷蔵庫をのぞいて驚愕した。
何もない冷蔵庫に、豚の顔だけが……!
軽く、ホラーだ。そんな話をして笑いながらホヤを捌くと、想像以上に汁がピューッと飛び出して弟にかかり、大惨事に。
なんというスプラッタな誕生パーティ。美味を追い求めると、スプラッタに行き着くのか。
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