娘の夏休み大発見~キャラクターはこうして作られる~
「腐女子には、もう飽きたの」
と、今日の夕食時に娘がつぶやいた。まあ、そうだろうなと思う。本人やたらと「あたしは腐女子~♪」と主張していたけれど、おまえ覚えたての言葉使いたいだけちゃうんかと、私も息子も思っていた。かなり腐ポイントの高かった友人と小学校卒業を機に別れてしまい、すっかり熱が醒めたようだ。
親と兄がオタクという家庭環境。
ちょっとディープな漫画やアニメに触れる機会はとても多い。だが、娘は表面上は「あたしもオタク~」とがんばっているのだが、本当に「普通」だと思う。私も息子も、誰に教わるともなくアニメや映画を見ればエンディングのスタッフロールをしっかり見、声優さんやアニメーターさんなどに興味を持ち、名前を覚えてあれこれ分析する子どもだったが、娘にはその発想すらないようだ。
そんな娘が今日は得意げに語った。「ディー・グレイマンの3人の男ってさあ、女の子が好きそうなタイプをそろえてるんだよね」
私も息子もその漫画を見ていないが、「そりゃそうだろう」と口をそろえた。「大昔はヒーロー1人、ヒロイン1人だったのが、ヒーロー・ニヒル・デブ・女・ガキの5人そろえて幅広い層を狙ったのがもう、35年以上昔。今は5人いればイケメン系3人、女の子2人でいろんな好みに対応するのが戦略」と私。「好みのタイプがいれば、商品売れるじゃん。受ける個性を取り揃えるんだよ」と息子。
「ギャルゲーとかだと、正統派、めがねっ娘、大阪弁、巨乳、女王様、どじ、双子、優等生、個性派、ロリ、てな属性を適当に組み合わせてキャラクターを作るもの。たとえばロリータ天才、めがねの優等生、大阪弁、どじっ娘、巨乳だけど動物好き、てな風にキャラクターを作るのよ」それギャルゲじゃねえ、「あずまんが」だよ!と自分の心の中で突っ込んでみる。「その極端な例が、『ねぎま!』だ」と息子。ああ、それはたしかに究極だ。こういう戦略を売る側も買う側も知った上でのことだ。
つまり、そんなことは誰でも知ってるお約束、漫画もアニメもゲームも、マーケティングを元に作られる「商品」なのだが、それを娘はようやく…しかし自力で気づいたのだ。
それはそれでよいと思う。ちょっぴり「大人」になった夏。
| 固定リンク
コメント