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2007年8月31日 (金)

愛娘ちゃんのお買物

このところ残業が多く、近所のスーパーのポイントサービス日に買物ができない。

そこで夏休み中の娘に買物を頼むことが増えてきた。

今日は金曜。ポイントがお得なこの日に、土日の食材や、日用品をまとめて買っておくのが望ましい。私は朝、買って欲しいものをリストアップし、ポイントカードと共にお金を託した。

主婦たる私が買物に赴けば、冷蔵庫の中身、最近の献立、家族の嗜好、健康状態、そしてお値段などを考慮し、献立を考えながら買物をするものだ。ことに、メインとなる肉や魚を決めて献立を考えるのだが、相手は子どもだ。チラシの入らない日に「これを○○グラム」などと頼みにくいが、少しでも具体的に指示してやらなくてはならない。

そこで心優しい私は、トイレットペーパーだの牛乳だのという指示はともかく、メインの肉・魚について具体的に書いた。

・肉、魚などで お得な感じのするもの

例)鳥胸肉、ささみ、かつおの刺身用、切り落とし等

そして生来素直であり、勤勉な娘は

それらを全部買ってきた。

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「イグアナの息子」~私はどんな母親だったか

生まれたばかりの息子を胸に抱いたとき、「無事に生まれてよかった」というばら色の感動とともに、一抹の不安がよぎった。

「この子は、私に似ている」

「イグアナの娘」という、萩尾望都さんの名作漫画がある。ちょうど息子が生まれて育てている頃にはドラマ化もされていて話題の的となった。この作品を「母と娘の確執」というように言われていたが、私は少し違う感想を持っていた。

「イグアナの娘」とは、わが子を愛せない母親と、そんな母親に傷つけられて育った娘の物語だ。生まれたばかりの娘を見て、母は「イグアナ」と錯視し、パニックを起こす。以後、楽しいはずの育児がまったく楽しめず、二人目の娘を生んでようやくその子に愛情を注ぎだすのだが、最初に生まれた娘にはどうしてもおぞましいイグアナを見てしまい、厳しく当たる。愛されない娘はコンプレックスを抱えながら自分なりに幸福な生活を得るのだが…

ああ、この母親は私だな。

育児疲れの状態で読み直した私は思った。相手は息子だけれども。

作品中で周囲が言うには、イグアナ娘と母親は似ていているのだという。一方あとに生まれた妹のほうは母親にとっては自分があこがれた容姿を持ち、異質な存在。母は、自分に似た娘を疎み、自分と違う娘を溺愛したのだ。

「イグアナ」とは、自分自身に潜むコンプレックスなのではないか。

作品中に描かれる母親は、知的そうな和風の美人。イグアナ娘も、そのような知的美人である。しかし彼女があこがれたのは柔らかな色の髪を持つ、どちらかといえば西洋風の顔立ちでかわいらしい、自分と正反対のタイプだったようだ。

私が息子を見て直感的に「この子は私と同じだ」と感じてぞっとした。当時はアスペルガーなんていう言葉も生まれていなかったけれど、本当に理屈ではなく、自分の相似形を嬰児に見出してしまったのだ。ついでに私の場合、忌まわしい状態で亡くなった弟がいる。その子にもよく似ている……と母親に言われるたびに恐怖を感じた。

私にも次の子が生まれた。今度は女の子だ。この子は全然自分に似ていない。自分がこうありたいと思うような、太陽の下に生まれてきたような素直な子だった(今は反抗期だけど)。私はこの子を溺愛した。もしかしたら、息子は「イグアナの娘」と同じような疎外感を持ち、苦しんだのかもしれない。しかしもしもここで同じような子が生まれていたら、きっと私は壊れていて、みんな生きていなかったんじゃないかと。

どんなにがんばっても自分そっくりの変な人間になってしまう息子に絶望する私が「イグアナの娘」をそういう視点で読めたのは幸いだった。この母親の問題点は何か、ひいては自分の問題点は何かを素直に考えられたからだ。

自分自身を認め、愛すること。許しがたい過去は、許すこと。

「イグアナの娘」の母親は、自分の魅力、長所を最後まで否定してしまっていたのではないか。彼女の若い頃は、「西洋風」がもてはやされたり、頭が良くても「女が学問なんか持っても」などといわれるような時代だっただろう。それがどれほどのコンプレックスに至ったかなどは作中に描かれていないので私の想像に過ぎないのだが、自己否定が自分に良く似た子の否定に至ったんじゃないかと思う。

イグアナの娘は母の死に顔を見て驚く。その顔は、イグアナそのものだった。

うちの息子は、顔を洗って見た鏡の中に「むかつく顔がある」と笑う。

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2007年8月29日 (水)

ファイナルファンタジークリスタルクロニクルリングオブフェイト~息子の鮮やかなプレイ

FFCCROF(ファイナルファンタジークリスタルクロニクルリングオブフェイト)を、土曜に購入した。息子がどうしても欲しい~と珍しくねだったからだが、結構評判がよく、私も興味があったからだ。

可愛い。ひたすらかわいく、よくできている。アクションが苦手でなければずいぶん楽しめそうだ。ええ、氷を積むのにも苦労した私は、本当の冒険の始まりの前にあきらめましたよwプレイ時間3時間。

そんな様子を覗き込んでいた息子。生意気にも「あ~…アンタ、苦手でしょ、こういうの」と苦笑い。そして所有権は鮮やかに息子に移った。

「ミース可愛い~~~(*´Д`)ハァハァ」

よかったわね。あたしゃ成長したお兄ちゃんが仲間を得ることなく孤独死したわ。息子はそんな私に親孝行のつもりかいろいろプレイ画面を見せてくれる。可愛いミースの特殊能力、いかれているミースの合成、2ちゃんねるのやりすぎのようなミースのせりふ……

そして氷を積むのにも苦労していた私に息子は言った。

「俺、魔石積んで階段にして、普通いけないところにまで行っちゃってるから」

息子が言うには、魔石階段で普通いけないところにも行くし、通らなきゃいけない場所もそれで行かずに済ませているそうだ。おかげで普通の上り方、忘れちまったぜ~とかいう。

神様は、この永遠の3歳児に素晴らしく無駄な能力をお与えになったらしい。

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2007年8月28日 (火)

私はすぐに帝国一級市民になる~FF12の特異さ

帝国首都に着いた。大都会で「おのぼりさん」の我々は、タクシーを使うためにリーフを手に入れるため、街の中で情報を集めることになった……

FFを6から始めた私は、FFとは「責任のRPG」であるという認識を持っている。5あたりから、プレイヤーが行動すればするほど表面上、世界は困ったことになっていく、というのがスジだからだ。

ゲームを始めたら、周囲の人々の話を聞いて世界を把握し、課題を解いていくのがRPGの基本。ほとんどのRPGの主人公は、始めは平凡な少年や頼りない勇者で、人々の問題を解決しながら世界を救っていく。何度、「ありがとう」「助かりました」といわれるか。あるいはそれとわからなくても世界がよい方向に向かい、それが自分の働きのおかげだと思えば気持ちが良い。もちろん、その甘美な世界に浸りきって現実を見なくなっては本末転倒だが、救われた姫君の感謝の言葉、街の人々の笑顔、これらに励まされてプレイヤーは現実に勇気をもって立ち向かえるのだ。

ところがFFときたら。

ゲームを進めるほどに世界は困ったことになっていく。風が止まったとか、水がにごったとかいう人々に促されるように神殿に行くと、クリスタルが割れる。何もしなければ、永遠に人々は愚痴を言っているだけで済むのに。
帝国の脅威に不満を持つ人は多いが、プレイヤーが動けばとある王国は毒で全滅させられ、世界は崩壊までしてしまう。
大企業の独裁がなんだ!メテオが降るよりましではないか!
時間圧縮なんかもう、わけわからん!!

と、SF~PSの多くのFFは、自分の行動によりどんどん悪化した世界を、最後の大逆転で救う物語になっている。

そこへいくとFF12はどん底の時代から復讐心にかられた人物たちが成長していく物語だ。悲劇は、すでに行われた。大切な人を失った。ことにすべてを失った王女アーシェにとっては、帝国許すまじ、の冒険の始まりであろう。

しかし最初は不気味で、憎憎しげな「帝国」だが、ゲームを進めるごとに認識が変わる。ラバナスタを占領した帝国兵でありながら、この地を案じて私財を投じモブ狩りを依頼する男がいる。正義感と政治的才覚を持った帝国のラーサー王子がいる。そして帝国に足を踏み入れ、情報屋をやっていれば、一見選民意識に満ちてや~な感じの首都住民も、肉親を案じ、自分の道を探し、必死で働いている、ただの人たちなのだとわかる。

私は結構、この情報屋イベントが好きで、始まると一気にすべてのリーフを集めてしまう。勢いに乗ったほうがクリアしやすいから…ということもあるが、何より「困った人」を助け、喜ばれたり感謝されたりするのが心地よいからだろう。大体、この作品においては何かするたびにクランのモンブランが感謝の言葉を伝えてくれる。それを励みに冒険心がわきたつ。FF12は、「感謝のRPG」である。

息子などは「帝国のイベントめんどくせー」だそうだが、ひとりひとりの人生に想像の翼を広げられれば、それなりに楽しめるだろうと思う。……間違っても、すべてリーフを金で買おうなどとは考えませんように。

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2007年8月27日 (月)

孝行息子のさりげない気遣い~アスペだって、いい子です

昨夜も寝苦しい、暑い夜であった。

もう息子が夜中や未明までパソコンをいじっているのもいちいち気にしないようにし、酒をたっぷり飲んでとっとと寝るようにしているのだが、久しぶりに息子の気配で夜中に目を覚ましてしまった。

これで「何やってんの、早く寝なさい」なんて言い出すと息子が荒れる。暑いので開け放たれた窓から怒号が漏れ、ご近所に迷惑がかかる。言って聞くような子ではないし…と、とくに何も言わずトイレや麦茶を飲みに台所に行った。

息子もちょうど眠ろうとしたところであった。部屋を暗くして、バイト代で買ったのか、小さなLEDライトをいじりながらリビングのソファに横たわっている。一応、やわらかく「早く寝なさいね」と声をかけ、私は息子のそばを通り抜けようとした。

「LEDって、すごい明るいよね」息子が声をかけてきた。手のひらどころか指でつまむ程度の大きさのそれは、たしかに力強い光を放っていた。実のところその時は、息子のたてる音よりも暗くしてからそれをひらひらしているのがまぶたを通してもわかり、気になったからだ。「うん、すごいね」ああ、私は眠いのよ、このところ夜、休日明けには吐き気がするんだから。明日からまた仕事。最近は社内での評価も悪くなく、いろいろ頼りにさえされているのだが、それに時間が取られて営業成績の方が芳しくない。本来の業務がこなせなくてどうする。売り上げが悪ければ、最悪会社が潰れてしまう。私はふらふらと、真っ暗な、しかも足元はまさに踏み場が無いほどいろいろなものが散らかったリビングを歩いた。この間息子が暴れてから、掃除する時間がとれないのだ。

すると息子は、私の足元をそのLEDで照らしてくれた。床に就くまで、しっかりと。

「ありがと」と声を出して、倒れこむように眠った。暑苦しい夜ではあったが、ぐっすりと眠れた。

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2007年8月26日 (日)

FFT共同戦線その後

このところ家族の重いことばかり書いてるので、FFプレイ日記を書かせて……

今私は忙しいといいながらも移動や病院の待ち時間にFFT、夜のまどろみにFF12インターナショナル、そしてFFCCROFに手を出し始めたところである。

中でもFFTPSP版は実に遊びやすい。PSでさんざん遊んでいるので音を消しても全然問題なく脳内で音楽や効果音が再生されるし、ほとんどのメンバーがレベル99になっても自分で課題を持っていれば毎度のバトルもまったく飽きない。いつでもどこでも中断できるのも魅力だ。

そして久々に親子で共同戦線をやってみた。先日やったのは「地雷原を超えて」と「うたげの夜」だ。

「地雷原を超えて」はおもしろかった。ボム系だらけの砂漠を、無謀な商人を護衛しながら歩くのだ。こちらが強ければよいというものではない。「こいつ(雇い主)、ストップかけてえ」「ほんと、余計なことしないでいいから大人しく隠れていて欲しいわ」などと会話しながらそれでもほとんどの敵を無力化したり、倒したりした私たち。

でも、瀕死のグレネードが商人の前で自爆すれば、たちまちジ・エンド。

いかに自爆させないか、いかに商人を敵に触れさせないか。

おのおの二人ずつのユニットに、どういう装備、ジョブ、アビリティをつけるかで語り合うのがおもしろい。

一方「うたげの夜」はちょっと期待はずれ……。あのキュクレインのお部屋を文字通りステージに見立てて、高いところに多くの吟遊詩人、踊り子たち。踊り子さんに手を触れないでください、といわんばかりにステージ前に陣取るナイトやモンク。日ごろ歌ったり踊ったりはしても、敵に歌われたり踊られたりしないので、こちらが阿鼻叫喚になることを期待したのだけど、どの歌い手さんも踊り子さんも歌わない、踊らない!普通にステージを降りて戦われると、そこらの近接してしまえば貧弱な魔道士さんたちとそれほど変わらない。

で、この日も息子が使わないキャラやアビリティを見せてあげるのが楽しかった。見よ、ベイオウーフの姑息なまでの魔法剣! いちかばちかのドラグナーレーゼのホーリーブレス! もちろん、もしも敵踊り子さんがネイムレスダンスを踊りこなすようなら、リボン装備のソルジャーちゃんが活躍しちゃうのだろうと思う。

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2007年8月25日 (土)

DSメタリックロゼを買ってしまった~娘の苦悩

娘の不機嫌が止まらない。

クラスや部活で本当にいろいろあるようだ。まあ、いろいろあるのが普通の年頃ではある。まだ、親の私に愚痴をこぼす分だけ安心だといえる。

娘の憂鬱は、すぐ悪役扱いされることにある。娘は幼稚園の頃から常にリーダーシップを発揮し、仕切ってきた。何をやるのにも私が代表、私が秩序を守る!という性格であった。それが、さすがにこのくらいの年になると反感を買って孤立することになるのである。

怠惰な部員に注意をしたら「腐児子ちゃんがいじめたぁ~」と騒ぎ出し、娘は一時期部活で大変なことになったという。その子の場合は、そのうち本当に甘え体質の子なのだとわかり、なんとか解決。しかしクラスでも同じようなことになったらしい。

全然掃除をしない班長に注意をしたら、またまた「腐児子ちゃんがいじめるぅ~」と騒ぎ出したらしい。そのためクラス中が敵だ、と思えるほど彼女は苦しんでいるらしい。

その班長と言うのが、「美少女」である。小学校の卒業式、彼女はなんと髪をたてロールにしてきた。

たてロール。私の世代にとっては、それは少女マンガの女王様の髪型。竜崎麗華かマリーアントワネットか、そういう美貌と気品の持ち主にだけ許された髪型である。もちろん私の子供の時分にはそれが似合うような日本人など少女マンガの世界にしか存在するものではなく、卒業式だからといってはりきってそのような髪型にするのは、「ちびまる子ちゃん」のみぎわさんレベルのイタさを醸し、失笑されることは間違いないものだった。

しかし、彼女はそれが違和感なく似合うほどの美少女だった。巷で評判の、誰からも一目置かれる美少女と言うのは甘え方も好かれ方も心得ているものだ。強面系でまじめな娘より、適当にさぼっちゃえ☆とみんなと楽しくやる美少女の方が人気があるのは道理である。たとえ娘の言い分が100パーセント正しいとしても、天はおさぼり美少女に味方するだろう。

「私には友達なんかいない。ううん、そんなもの要らない」

このところ何かにつけて娘は激白し、ひきこもる。天来明るい娘だが、こういう試練もあるだろう。それより夏休み、本気で引きこもっているのが心配で、今日は仕事のお付き合いもかねて娘を銀座に引っ張り出してお寿司だ、スイーツだと慰労した。

しかし、息子が欲しがっていた「FFCCROF」を買いに行くとまた娘は落ち込んだ。

「お兄ちゃんとママはDSLで、あたしだけ旧DS、お兄ちゃんとママはPSP持ってて一緒に遊んでるけどあたしはPSPない……」一卵性親子のなかで、ひとり疎外感を持っている娘…。で、勢い余って買ってしまった。ニンテンドウDSLの人気の新色メタリックロゼを。

高級感ある色合いと輝き。これは私も欲しかったくらいだ。ていうか、欲しい。娘はたちまち顔を紅潮させ、ご機嫌が直った。家に帰ると早速お兄ちゃんに自慢。お兄ちゃんも「うわーきれいー俺もほしーーーーー」と本気で羨ましがったのでますますご満悦の様子だった。

☆  ☆  ☆

ところで最近の休日の電車はすごいことになっている。私と娘が席に座って揃ってDSをいじっているのもなかなかすさまじい…と思ったが、隣の家族も揃ってDSをいじっている。…と見ると、向かいの座席の家族連れもDSを出し始めた。その家族など、いつしかパパとママがDSに夢中、真ん中の子どもが飽きて車窓を眺めている……

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2007年8月24日 (金)

息子のリュック~これを持ち歩くのは普通だろうか~

息子はいつも、ずっしりと思いリュックを背負っていて、どこに行くにも手放さない。「必要なものだけ持てば良いじゃないの」と言うと「全部必要なんだよッ」と声を荒げるが、一体何が入っているのか、私も確かめたことはなかった。

それを確認する機会があった。息子が、病院で保険証を出そうとしたときのことだ。「あれ…無い」たしかに財布に入れていたという保険証がないという。「落ち着いて探しましょう」と待合室の椅子に座り、まずは財布からじっくり探す。

私の財布も中身の薄さに比べてものすごいボリュームになってしまっている。多くのクレジットカード、会員券、ポイントカード……時折整理しているが、どんどんそれらは増えていき、財布を膨らましてしまう。

だが息子の財布から出てきたのは遊戯王とか、何かの美少女とか、そういうカードの数々だった。「そんなの財布に入れてるの???」「お守りなんだよッ……ほれほれ見てみ。これなんかさあ」いや、カードの自慢はいいから保険証探して。

財布には無い、という結論に達し、リュック全体をあけて調べることになった。どさっと出てきたのは「ニニンがシノブ伝」などの大判コミックスの数々だ。そんなに持ち歩いて読むのか。さらにゲームソフトのケースが4本ほど出てきた。私は携帯ゲームは1台、ソフト1本(DSの場合は2本)入れて歩けば、電車の中などで十分時間はつぶせると思うのだが……

やけに大きな筆記用具入れ。いろいろなパンフ。下敷きもどっさり入っている。前も通学かばんの中に教科書は一切無く、山のようなアニメ下敷きが詰まっていて驚いたけど。

そして私の目を引いたのは2本の「めん棒」だった。私がその信仰心をもってそれは何かと聞くと「マイ太鼓のばちだよ」と答えた。「そんなものまでもって歩いているのか」と呆れると、「何言ってんだよ!」と彼は激高した。

「そんなの普通だろ?UちゃんもQも持ってるよ!10人に1人は持ってるものだろう!」

すごい衝撃だ。今、日本では太鼓の撥を持ち歩くのが普通なのか。10人に1人。1クラスに3人。東京ドームに5000人。夏と冬のビッグサイトには1日2万人か。

「私の会社には、どう考えたって1人もいないと思うのだけど。本当に10人に1人くらいいるものなのかしら?」息子は少し考え、だって、あそこでも、ここでも見たんだよ、と近隣のゲームセンターなどの名をあげた。そりゃあ、「太鼓の達人」のあるところには、そういう人が来ることもあるでしょうよ。しかしそこにだって10人に1人はいねええ!

「今日、ここの病院の予約患者数は約3500人だそうだけど、そのなかで何人くらいいると思う?」「……1人」

まあ、そうよね。大体病院にそんなものもって来てどうするのよ、と言ったのが気に障ったのか、待ち時間の間ばちを出してぽこぽこ練習し始めた。精神科なので、あるがままにしておいた。

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2007年8月22日 (水)

前歯が折れました~こんな歯医者はイヤだ!のおもひで

前歯が折れた。会社に報告すると、また息子さんが~~~???と心配されてしまったが、全然関係ない。いくらなんでも歯が折れるほど殴られたら顔が腫れあがって出社できない。食事中に、もともと折れては修復していた歯が、取れてしまった、ということだ。

最初に折れたのが、息子の出産あとで、梨をかじったというただそれだけで…だったので、ある意味息子にカルシウムをとられたw(昔の人はそう考えたのだw)かもしれないが。

しかし猛烈に忙しく、ようやく8時までやっているという新しい歯医者さんを見つけて飛び込むこととなった。いやあ、新しい歯医者さんって、設備最新、説明も丁寧……だけど予算は天井知らずネ、って感じでいいですね。

さて私の前歯はかなりひどい状態で、正直営業職では致命的。かなり優先的に診てもらえた。患部に風を当てたりいろいろした先生「痛くないんですか?」「大丈夫です」「……神経、抜いたのかなァ。レントゲンで、調べましょう」

本来、このくらい歯が壊れていたら相当しみたり痛んだりで大変なのに私が飄々としているので不思議らしい。レントゲンを見ても「……おかしいですね…神経、生きてます……」と不思議がる先生。「鈍感、ということでしょうか」と私がつぶやくと「そうですね」と至極まじめに先生がつぶやく。

私は軽いジョークのつもりでいったんですが?

まあ、痛くないものはしょうがないので麻酔なしで治療・修復にかかってもらった。痛くないし、歯医者も嫌いではないけれど気がつくと胸の辺りで手をぎゅっと握り締めている。それなりに緊張するものなのだなあ。長い長い作業をされている間、ちょっと昔のことを思い出した。

それはバブル真っ只中のこと。私がいた会社は、都心の昔ながらのお店が税金対策でおばあちゃん名義で建てた小さな新築ビルに入った。1階には、そこの孫娘が歯科医院を開業するという。

開業して早速、おせわになってみた。若い娘さんで、……恐らく、あまり経験は積んでないのだと思った。何せ、口をあけて削るとかなんとかいう作業の最中、とても不安そうにこう叫ぶのだ。

「い、痛くないですか?痛くないですか?……キャー!……ああ…痛いですよね?」

そんなふうに聞かれましても……。ちゃんと処置してもらえているのなら、どんなにキンキンいやな音がしようと、ぐごごごという音と共にたんぱく質がこげるようなにおいがしてもなんとも思いませんよ。けど、なんでそんなに不安そうなんですか?

「あああーっ……イヤっ……い、痛くないですか、ほ、本当に痛くないですか、ああっ…あああ……んッ」

あのう、あなたにそういわれると不安になりますよ。私、生体解剖でもされているんですか???私が子どもなら、その言葉だけで泣き叫び、歯医者さん嫌いになりそうですよ。というか、今文章にしてみると、微妙にエロいですよ。

それでもちゃんと処置してくれてあーやれやれ。うがいをする私にお嬢さん先生「大丈夫でしたかー。…我慢強いんですねーー」

って、私がアメリカ人なら数億円は告訴でふんだくれそうではないか。

さすがに1年くらいしたらこの先生も落ち着いたが、十数年後訪れてみたら、なんとビルごと消えていた。どこへ行ったの、江戸のお店やさん……

とまあ、昔から私は大変我慢強い…あるいは痛覚に鈍感なところがある。これもアスペのせいなのかは知らないけど、よく「菱沼」などと呼ばれた。

3針縫った傷の周りは、ひじがまるまるありえない色に変色して、他に裸でなければ見えないところに同じような色のアザがあるのだけど、意外とあんまり痛みを感じない。痛み止めを断ってよかった。また、こういう性質の男性(祖父・父・兄弟・息子・孫)に囲まれる家系の女性が受け継いだ体質なのか??

私は、シアワセなのだろうか。

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2007年8月20日 (月)

親に心配された~反抗期の孫を持つと大変です

今までも何度も暴力沙汰を起こしたが、とうとう深夜に病院に駆け込み、縫うほどの怪我をしたこともあり、父が「おまえもストレスがかかっているだろうから、発散させろ」と外へ飲みに誘ってくれた。

上げ膳据え膳の外食、それも会社でかしこまりながらではないのはそれなりにうれしく、遠慮なく食べ、飲んだ。まあ、お話はどちらかというとストレスを助長するような感じだったけど。

主な話は「子どもたちは反抗期なんだから仕方がない」だ。そんなことは言われなくてもわかっている。自分のこの年頃の時分を思い出して顔から発火炎上しそうな勢い、それが反抗期の子を持つ親なんだから。

うちよりはるかにできたお嬢さんの親でさえ「なんか、自分がしてきたことがこういう形で帰ってくるか、と思うわよ」とぼやくのだ。しかしまあ、成長の過程で親に反抗し、打ち負かし、自分が親になって子の反抗期で苦労する、それもまた人間の成長過程のひとつだというのが持論である。

大人は自分が子供だった頃を忘れているのか……と、自分が子どもだったときには生意気に思ったものだが、親になった私だって忘れているわけではない。わかったうえで、抑えるのだ。

反抗期だからしょうがないわね、となんでもはいはいと言うことを聞き、お小遣いでも将来の希望でもなんでも言うとおりにしてあげる、というのでは正しい反抗期の終焉を迎えられない。

生意気言うなゴルァー!

社会のルールはあんたのマイルールとは違うんじゃあほーー!

文句があるなら独り立ちしろボケェーーーー!

という親とたっぷり摩擦してこそ、自立心を育み、社会性を身につけ、一人前になろうというものだ。それは、親の側も。

おまえは頑固だ、このままじゃ殺されるから金くらい渡せ、などと我が親。ああ、親は生きている限り親なんだなあ。かなりいい年の子どもにもおろおろ心配したり、叱咤したり。

息子はもちろん反抗期まっさかりの娘に不快な思いをし、もちろん心配したり呆れたりはするのだが、それでも私は希望をなくしてはいない。

あの頃同じように荒れていた私。親に殺意も持った、軽蔑もした、絶対見返してやると思った私だが今、それなりに親に甘え、尊敬もし、年老いているのを案じてもいる。

私がそうしている限りは、子らもいずれ同じ道を歩むのではないか?

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2007年8月18日 (土)

娘が「戦場」に行くという

今日、娘がコミックマーケットに友達と行くという。

コミケってこういうところらしいが、大丈夫だろうか……

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2007年8月17日 (金)

救急病院から帰りました

「何をされたんですか」とお医者さんが聞いた。

私の左腕には一時期ゴルフボール大の腫れができた。「ものを投げられまして」「何ですか」

いろいろなものを投げられたのでさだかではないが、多分、木製のキッチンペーパーホルダーだと思う。あれが飛んで来たときに、左手の感覚がなくなり、すごい悲鳴が出た。目を開けるとそれはぽっきりと折れていた。ほかにもツボやらどんぶり(汁入り)やら飛んできたけれど。

「ご主人にやられたんですね」「…いえ、息子です」「……」

夫が私に負わせた傷は目に見えない。そのことを思い出すと、涙が出た。

レントゲンを撮ってもらったが、骨には異常が無いようだ。衝撃に対して傷が浅く、出血より内出血の方が多かったため腫れあがったのだろう。それにしてもぶれたレントゲン写真って初めて見た。

2,3針縫ってもらい三角巾をつけ、保証金5000円払って帰宅。書きかけの熱帯魚のブログ記事は、息子が保存してくれていた。

最近、よく私を殴る。落ち着いたかと思ったのに。

だだをこねたり、暴力を振るったりしているからと言うことを聞いたらますます悪くなるだろうと思い、小さな頃から絶対に、だだや暴れ、脅迫の類をしたら要求を完全に突っぱねる育児をしてきた。子どもを持つ前は、親に暴力を振るう子は、きっと甘やかされて育ったのだろう、絶対にそれで言うことを聞いてはいけない、そうすればちゃんとするはずだと信じていたけれど。

少なくとも、それじゃあダメらしい。じゃあどう育てればよかったのかと思うけど、私の父方の家系の男子は、代々全員もれなく暴れるのでまったく参考にならない。

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2007年8月16日 (木)

熱帯魚もばてる暑さ

熱帯魚

とは、文字通り熱帯地方に住む魚のことで、日本の魚には無い美しい色彩や珍奇な形態が魅力の生き物である。

私の子供の頃は、ヒーターや専用の道具のいる、庶民には手の届かない趣味だと思っていたが、今は魚も道具も安くなり、身近な存在になった。

だが、大きな氷を水槽に浮かべることになるとは、想像していなかった。

今日、熊谷と多治見で40.9度という日本記録を更新する気温が出た。うちのあたりも37度を超えた。長梅雨、冷夏かとさえ思われた先月と比べてとんでもないことになってしまった。痛ましいことに熱中症で犠牲者も多く出た。

「水分とって、扇風機を使いっぱなしで良いからね」「あんまり外に出ないで」と子どもに言い聞かせて仕事に出たが、私にとって育む命は子どもたちだけではない。ベランダの植物や、熱帯魚たちもである。

通常、うちの熱帯魚は26度前後が望ましい。そして30度以上になるといささかよろしくないのだが、水槽に専用の扇風機を置き、毎朝夕、水温を見ては氷(浄水器使用)を放り込んで少しでも温度を下げようとしたが、この2、3日はすぐに30度、32度になってしまう。

そこでスーパーで魚などを買うときに保冷用の氷をもらい、浮かべて冷ますことにした。熱帯魚好きの間では普通にやるようなことだが、さすがに勇気がいる。冷えすぎたらどうしよう…

ところが、氷のたっぷり入ったビニール袋を浮かべると、魚たちがうれしそうにその下にやってきて涼んでいるではないか。熱帯魚もうだるほどの暑さ。今の日本は、熱帯より熱い!

氷が全部溶ける頃には28度くらいになるのだが、ほんの数時間でたちまち元に戻る。水って言うのは熱伝導率が低く、温度が変わりにくいんじゃなかったか……と嘆きたくなる。

ただいま室温33度。熱帯魚より熱い環境で眠る。

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2007年8月15日 (水)

元不登校息子の心配

「……あのひきこもり、何とかしなくていいの?」

元不登校息子が心配するのは、妹だ。

私も子どもらの夏休み中、「ちゃんと朝起きて、お昼ご飯を食べて…」などと声をかけ仕事に出ていたのだが、盆休みに唖然とした。息子ばかりか、娘までも昼まで寝ている。息子は午後、友人と遊んだりバイトをしたりで出かけるのだが、私が見る限り娘はほとんど外に出ず、パソコンをいじっているらしい。ヘッドフォンをつけて画面の前でよく笑い、「ニコニコ動画」でも見ているのだろうと思っていたが、息子は言う。

「ネトゲにはまってるよ。まずいよ」

お前が言うかw かつて息子は、やはり夏休みをきっかけにネトゲひきこもりになり、中学生活を棒にふった。学校に行かず、昼夜の別なく、連続十数時間遊ぶのは当たり前。さらには親の金を盗んで貢いでいたのだ。

「昔の自分を見るよう?」思わず私が聞いた。あの頃、ネトゲはいけないといくら言っても聞かなかった息子。少し客観的にみられるようになればあの頃の自分の異常さ、ネトゲの怖さがわかるのだろうか。

娘にも聞いた。あんな兄を見てきたにもかかわらず、まだネトゲの怖さがよくわかっていないようだ。というか、「あたしはまだあそこまでいってないから大丈夫♪」…という感覚らしい。

夏休み、家に帰らないような子も問題だが、家に大人しくいる子も危険がいっぱいである。

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2007年8月14日 (火)

4倍速プレイイヴァリース観光!

訂正。なぜかはよくわからないけれど、弓使いも少し、白魔法と黒魔法が使える様子。殿下を時魔道士にしてみたけれど、こちらも少々白魔法、緑魔法が使えるようす。

さて、このお盆がイヴァリース観光で終わってしまいそうな勢いである。

L1ボタンをちょいと押せば、たちまち広がる4倍速の世界。広い広い砂漠も街も、すごい勢いで突っ走る!ピュエルバの骨狩りなど、あまりの早さに何がなんだかわからないくらいだが、それでもしっかり経験値やLP、アイテムは貯まっている。コントローラーがぶるぶる震え、きゃああああ~~と受けている間に儲かっているのだから、笑いが止まらない。4倍速でふるふるするフランの髪。くねくねする殿下の腰。あっちにこっちにぶつかりながらせこせこ小走り(っぽく見える)するバルフレア。

しかし、目が回る!

2~8倍速くらいで調節できればよかったのに……

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2007年8月13日 (月)

ジョブ探しに苦悩!~お盆のイヴァリース観光~

所用を一段落させ、久々にPS2を起動。FF12インターナショナルをやり始めた。おお、やはり美しいムービー。懐かしいイヴァリース。

今作では、音声がオイヨイヨ語から英語になったほか、キャラクターにジョブをつけることになったらしい。全員同じライセンス盤なので「個性がつけにくい」という批判があったせいだろうか。

個性なんか、イラネ

と、現在まだ脱獄の真っ最中だけど思った。いろいろジョブはあるけれど、とりあえずヴァンをシカリ、パンネロを白魔道士にした。バルフレアとフランも、初期装備で機工士、弓使いにしちゃったけど、そうすると今魔法を使うキャラがいなくなってしまい、別に苦戦はしていないが、せっかく弱点のある敵やボスが多いステージなのにタコ殴りプレイになってしまっている……。

このまま行けば私の貧困なイメージではバッシュはナイトかもののふだろう。そうすると、殿下には赤魔道士にでもなっていただくしかないような気がする。う~ん、モンクが使えないなあ~~。

このゲームの宣伝用ポスターは、フラン赤魔、殿下白魔、パンネロ黒魔のかわいいいいいいいいイラストだった。男子は適当に遊んでいるのが笑えた。

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2007年8月12日 (日)

むすめいじり

息子ばかりにかまっていてはいけない。私には、可愛い可愛い娘がいるのである。

先日、愛娘と街に出かけた。自称「腐女子」の娘は、「アニメイト」という店にやたらと行きたがる。

「アニメイト」とは、アニメグッズ専門店の老舗の域に入る店である。なんだかんだでこれだけ息が長く、全国展開ができてるあたり、よほど敏腕の社長と、熱血店長がいるのだろう、と言われる店だ。現実には感じの悪い店員さんが多いなあ……と私は思うのだが。

その日もちょこっと店に入ったものの、娘はそんなにお金を持っているわけでなくいし「さあ、早くお昼にしましょ」と私がたきつけた。

お昼ごはんはその店からちょいと離れた場所で、娘もお気に入りのランチを楽しんだが、娘は未練がましく「まだまだアニメイトに行きたいわ」と言う。少し粘れば、ママにおねだりできる!とふんでのことだろう。お会計を済ませ、娘が再び街に飛び出す。「絶対、アニメイト!」娘は口を尖らせ、すごい勢いで歩き始めた。

アニメイトとは反対の方向に。

以前にも書いたと思うが、娘は負の走光性を持つ、はっきり言って「方向音痴」である。しかし、ここまで鮮やかに間違えるとは……とその、響良牙にも似たすがすがしい方向音痴っぷりを楽しみながら、私は彼女の後を追った。「まったくもう。そんなにアニメイトがいいかしら。ほら、言ったでしょ、最近すごくおしゃれな雑貨屋さんができたって。おしゃれな女子中学生は、そういうところに行きましょうよ~」しかし娘はさらに口を尖らせ「あたし、そんなのに興味ない」と放ち、まさにすごい勢いで「おしゃれな雑貨屋さん」の方向に足を進める。笑いをこらえるのも大変である。

しばらくして、さすがに娘も気づいた。「ここ…どこ…?」「いやあ、もう、可愛いなああんたはw」「やーん><教えてよぉ~」教えるわけないじゃん!

☆  ☆  ☆

娘が、少年漫画雑誌の懸賞に応募しようとしていた。

「ねえ、○○係って、おんちゅうとかつけるの?」

私も昔その手の雑誌の懸賞はがきを仕分ける仕事をしたことがあるが、いきなり「係」の人もいれば、「係様」「係御中」もいる。たまに「係へ。」なんていう読者様もいらしてちょっとおもしろかった。

「まあ、御中が無難じゃないかな」と教えると、「「おんちゅうって、どう書くの?」と聞く。

「ウォンチュー!(want you!)」はやめてね」と、私は言った。いくら英語が得意な娘とはいえ、もはや都市伝説のようなことをやって欲しくない。娘の兄である、元不登校息子も続けた。
「にゃんちゅうも、やめろよ」にゃんちゅうとは、教育テレビでおなじみのキャラクターである。最近、ニコニコ動画あたりでも大人気だ。
娘はケタケタ笑いながら「で、『おん』ってどう書くの?」と聞いた。私は優しく答えた。

「『おみおつけ』の『お』と『み』と『お』よ」

><

ああ、娘、本当に可愛い。

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2007年8月11日 (土)

とりあえず、FF12を買いましたよ

そんなこんながある中、昨日(いや、一昨日になるのか?)はしっかりFF12インターナショナル ゾディアック ジョブ システム」を購入。だが閉店間際のショップは、デモ画面も止まり、ソフトは山のように積まれているのに立ち止まる人もなく、なんだかお通夜状態…さすがに、久々のナンバー付である12発売とか、FF5や6やTやというビッグタイトルのリメイクとかに比べると反応が鈍いようだ。

かくいう私も「果たしてプレイできるのか…」と不安。それでも買うのがFFの奴隷。とりあえず、ご飯を食べながらでも見られるおまけのDVDを見てみた。

うん、見事に微妙w

FFヒストリーだって、これまで何度も同じようなものを見た気がするし、キャラクターやアートなども、たしかに素敵だけど……レダスのピンクのパンツが

インタビューも……本来、ここで語るべきだった人たちが今はいないというのに、改めて気づかされる。ああ、これまでFFを作ってきた坂口博信氏は、イヴァリースを作ってきた松野氏は一体どうしているのだろうか。

FFTPSPだって、私は結構楽しんでいるけれど、正直言って追加シナリオに改めて「松野さんってやっぱり凄い」と思ったもの。

さて…お盆休みにはいじってみたい……

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2007年8月10日 (金)

いつしか、「精神科に詳しい人」扱い

「何で、あんな人がいるの?」

会社の3歳児クンについて、朝から社内で話題になっていた。普通の人には理解しがたいらしい。ある人は、前にいた会社で似たような人がいたけど、結局辞めることになった、と話していた。私もつい、口を挟んだ。「私も何人か、同じような人を(自分や子どもも含めて)見てますが、やはりそれなりに有名な大学出身で、新卒で、最終的には家から一歩も出られなくなって会社を辞め、精神病院に行った人がいたけど、今まで見たことがありませんか?結構いるでしょう?」と。

見たことが無い、とその場にいた人たちは言った。……それもある意味凄い…いや、私がある意味凄いのか。私の周辺は、そんな人ばかりだ。家族、親戚に何人いるかわからない。昔だってクラスに1人くらいは必ずいて、なぜか私にとっては当時そういう人しか「認識」できなかった。極端な話、そういう人だけが人間に見えて、他の「普通の人」はぼんやりとした影にしか見えなかった。そうか、その「影」の方がよほど多数で、むしろ私のような人が超がつくくらいに珍しいのか。

さらに社長に声をかけられた。「息子さん、どこの病院?」一応いろいろあるので、息子が精神病院に行っていることは話している。正直、紹介でもなければかかれないような有名どころだ。「3歳児クン、いい病院に行かせたいんだけど…」と、前にここでも書いたほかの地元の病院をあげてどんな感じか聞く。

「そこ、予約さえ取れませんでした」「えっ」「児童精神科と言うことで電話したんですが、予約さえ受けてくれませんでした」「えーっ」

数字には決して出てこないだろうけど、中学のクラスの数人が不登校というご時勢だ。うちの息子も本当にいろいろあって、大騒ぎに駆けつけたおまわりさんも「いやあ、もっと凄い子がいますよw」「うちの子もひどいですよw」と慰めてくれる。全然慰められない私だが、かなり深刻な青少年が多いご時勢なのは、私のピンクの脳細胞でもわかった。第一、息子のことで相談しに当時の中学に行くと、逆に「どこかいい相談するところはありませんか(他のクラスの親から聞かれるんですけど)」と先生に聞かれる始末だ。何かと難しい子が増えているのに、もはや対処さえできないのだろう。

「児童精神科だから受けてくれないのかもしれません。一応成人では大丈夫かも。ただ、いきなり精神科よりも、メンタルクリニックとか、心療内科とかの方が抵抗なく行けると思います」

なんせ、本人はこれだけいろいろやりながらも、いたってプライドは高い。自分が「失敗する」「無能だと思われる」ということが、まったく受け入れられないらしいのだ。恐らく昨日の日記に書いた「謎の失踪」は、内臓にきたのだと思う。同じフロアのトイレでは始末できず、慌てて適当な言い訳をして、どこか知る人の無いトイレにでも逃げたのだろう。そりゃあ、まず心療内科だ。そこからゆっくり問題点を探すことだと思う。

さて、社長はじめうちの社員はこれまで「精神科」などを身近に感じたことが無い人たちだ。「メンタルクリニック?」「心療内科???」と、いろいろ聞かれてしまった。会社のそばをはじめ、あちこちの駅前には最近たくさんできていて、どこも大盛況だ。宣伝しなくても山のように患者さんが押しかけているらしい。私もいろいろ調べたり、自分が通ったりしていたのであそこにここに、と情報を提供した。

幼い子どもを持つ社員が無邪気に私に聞いた。「ああいう風に育てないためにはどうすればいいの?」……ああいう風な子を持つ私に、ずいぶんな質問だ。

それは、私が聞きたいくらい。こういう家系で、自分がこんな風で、弟もこんな風で若くして自殺していて、生まれたのがそういう男の子で、赤ん坊の頃から…いや、生まれる前からどれだけ神経を使ったか知れない。育児書の言うとおり、「正しい方法」を実践し、社会性を育てるために、素直なのびのびとした子にするために……「そんなふうな子にしないように……」と。しかし、どうにもならないのだ。それは先天的なもの、遺伝的なものもあるのだから。

娘を産んで、これまでの自分の努力が無駄なものだと知った。「ああ、普通の人というのは、最初から普通なのだ」「そういう子は、どんなにがんばっても、そういう子なのだ」

一時期本当に絶望し、息子を幼稚園に無理やり送り出したあとは何の気力もなく、幼い娘とひたすらひきこもっていた。つまり娘は幼少時、ほとんど外に出ず人と関わることもなかったのだが、空気を読み、人間関係を上手にはぐくみ、幼稚園に通うようになってからは大変社交的な性格を見せた。普通に考えたら、うちの兄妹の性格は逆のはずである。

「普通にしよう」としても、こういう子は良い結果にはならないのである。

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2007年8月 9日 (木)

3歳児クンたちの非常識勝負!

「夏休みに、新しい友達の家に泊まりで遊びに行くから」

と、息子が話していた。外泊なんて、としぶる私にその友達の家は遠い、何度も往復すると交通費が大変だから、2泊でみんなで遊ぶんだ、という。そのうち私が猛烈に忙しくなって、とうとうその日が近づいた。泊まらせて貰うとなると、手土産が必要じゃないかと言うので、おとといは残った仕事を他の人に頼み、デパートに走ってようかんを買った。交通費も要るだろうと、5000円ばかし用意した。で、「先方にご挨拶するから電話番号教えて」と言った。すると「俺、そいつの自宅の電話番号シラネ」という。
「じゃあ、今日聞いて教えて。なんていう子?」と聞くと「え~と、鈴木なんたらかんたら…」「まあ、珍しい名前ね」「いや、それ名前じゃなくて」と、しどろもどろの息子。「まあとにかく今日昼までに聞いて、携帯にメールしてよ」と言うと「……てか俺、泊まるのやめようかなと、めんどくせーし」もともと息子は家以外のトイレも使えないくらい神経質で、到底よそさまのごやっかいになれそうなタイプではないのでそれも道理か、と一応思い、「じゃああさって、あれやってくれるのね」と言った。どうしても頼みたい用事なのだが、友達んちに泊まるから、と断られていたのだ。「いや、その日もそいつんちいくし」「交通費が大変なんじゃないの?」「いや…」「で、今日は泊まるの、帰るの?夕食の準備もあるからそんないいかげんなことじゃ困る」「あ~……夕飯はいいわ。俺食って買えるし」

で、私はため息ついて言った。
「これって、ママからお小遣い貰うための狂言?」
「ええっ…そんなこと、なんで」
「そう思われても、仕方が無いくらいのいいかげんさだよ」

一方、今日の会社の3歳児クン。倒れてから社内で簡単な作業を行うことになっている。猛暑の中、1人冷房の効いた部屋で行うその作業は、本当に簡単な新人向けの作業である。わが社には何人も職場体験の中学生が来るが、その子たちもその二つの仕事を行い、さらにもうひとつ仕事を行って、3時には学校に帰るのだ。

しかし、その簡単な仕事が何日たっても出来上がってこない。私も、別の担当者も何度も催促したのに改善されない。大体、仕事があまりに遅いので催促すると「忙しいんで」と逃げる人だ。忙しいって、他の人は皆、たくさん仕事をこなした上でその仕事をやってきたのだ。電話を受ける仕事もせず(というか、させられず)、外回りの仕事もせず(できず)、あの仕事もこの仕事もやれないのでやむなくこんな簡単な仕事だけを任されているのに、一体一日何をしているんだろうか…という状態になっているのに。

さすがに社長が直接、命令を下した。ようやく、1週間分の新聞の切抜きが提出された。こんなにヒマなのにこんなに新聞のスクラップ作業を溜め込むのは、前代未聞のことである。

もうひとつの仕事は、エクセルを使った簡単なお仕事だ。前に、手書きの表に書き込む作業をさせたときは、大事な元原稿に書き込んでしまい仕事を増やしていたが、「ワード、エクセルが使えないと、これからの社会に生きていけないです!」と自信満々に語ったという彼は、中学生の30倍くらいのスピードでようやくそれを仕上げ、持ってきたがチェックするとおかしい。間違いだらけで、昔のデータがそのまま残っていたりする。さすがにこれは残業してでもやり直せ、ということになり、忙しい、本当に忙しい総務の女性が彼の個室に行って指導と手伝いに行くことになった。

それから1時間後。別のスタッフが彼に伝達することがあるからと様子を見に行き、口をぽかんとあけて戻ってきた。

「いない」ええええええ????と、皆驚いた。彼は、ちょっと前に駅に定期を取りに行くとか何とか言って、出かけたという。総務の女性は「一応、本部に声かけて行って」と言い、「はい」と出て行ったというが、本部の我々は誰もその姿を見ていない。「じゃあ、kさんに尻拭いさせて出かけちゃったってこと?」……どんな事情があっても、このタイミングで席をはずせないと思う。また、そう思われないようにと「声をかけて」と助言したkさんの気遣いも空しく、彼はますます無能で嘘つきで怠け者、と思われることになった。

二人とも、世の中を舐めすぎだ。みんな、簡単にだませると思っているのだろう。周囲はわかった上で「こいつはなにいってもだめだな」と呆れているだけかもしれないのに。この調子で行けば、いずれ誰からも相手にされなくなってしまうだろう。

「言ってもわかる相手じゃないだろう、口答えするな、また殴られるぞ」と言われても、絶対に息子を叱るのは、そういう馬鹿者にしないためである。

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2007年8月 8日 (水)

郵便ポストが赤いのもママのせい~3歳児クンたちの主張~

息子の自転車は、3年くらい前に買ったと思った。買っていきなり、盗まれた。最近の自転車についている馬蹄型の自転車の鍵、あれはまったく意味が無い。大きいマイナスドライバでも差し込んで軽くひねれば簡単に壊れてしまう。うちの近所にはそういう工具を持ってうろうろしている男がいたし、大学生などがいつも自転車を「無断拝借」していくので、私の親などは自転車を買ったらまず汚し、黄色と黒のビニールテープをぐるぐる巻くなどして、わざとみすぼらしくしたくらいだ。

という悲しい環境に生き、実際鍵をかけても盗まれているのにもかかわらず、息子は自転車で駅に行く通学スタイルになってから自転車に鍵をつけてなかった。

盗難後使っていたチェーン鍵が壊れた、ということだったので、私は仕事の外歩きの合間にホームセンターの自転車売り場で、それは立派そうでおしゃれな鍵を買ってやった。しかし、「使い方がわからない」「なんだか面倒くさい」と、まったく使っていなかったのだ。その矢先の、祭りの日のことだ。

「だから鍵をつけろといったのに」どうしたって、そう言いたくなる。鍵があっても盗まれる世の中だが、盗難率は確実に下がる。警察に届ける時だって、なんとなくかっこもつくではないか。まあ、「鍵をかけていたのに盗まれました」では鼻で笑われ、「鍵をつけてなくて盗まれました」だと苦笑される、程度の違いかもしれないが。

すると、…やっぱりだけど息子はキレた。
「だーーーって、あんなカギ、使えネエじゃんかよ!」
「ちゃんと、自転車売り場で売ってる、100均なんかのよりもちゃんとしたのを買ったよ。車輪と座席をつなぐくらいの労力を惜しんでいるからこうなる」
「はあ?俺は学校に行くのにぎりぎりで駅に行ってるんだぜ??急いでるってのにあんたが歯を磨けとかうるせえから」
「だったらちゃんと起きなさい。あたしは、ちゃんと朝ごはん食べて歯を磨くくらい余裕の時間に起こしてるんだから」
「う~るせ~!自転車を盗まれたのは、ちゃんとカギを買わなかったアンタのせい~~」

え~と、先週プレ大暴れの時は、真夜中にパソコンをいじっていて、(おかげで午前2時に目が覚めてしまった)さらにトイレに長くこもってしまい(私もトイレに行きたくなった)2度、早く出ろと催促したあと、いよいよ我慢できなくなった午前3時過ぎ、私はお風呂で用を足すハメになったのだが、同時に息子はトイレを詰まらせたのだっけ。

息子のトイレは、いつも1時間。小用は日に1~2度しかせず、大も滅多にいかず、ついでに家以外のトイレにはさくらカフェにしか行かないという息子は、出すときにはとんでもないものを出す。以前も何度か「流れない」ものを出してしまっている。この夜も、水をあふれさせてしまった。丑三つ時に。

この失敗も「あんたが何度も催促したせいだ、100パーセント、あんたが悪い」とキレまくっていたっけ。

「そうそう、うちの会社の3歳児クンさあ」子どもたちにとって、「うちの会社の3歳児クン」はおもしろ怖いネタであり、こうはなるまいという反面教師だ。

「自分の失敗を絶対に認めないんだよね。別に、新人なんだから軽く教えてあげるつもりの注意だって絶対に自分の非を認めない。『そんなこと、聞いてませんでした』『言ってくれればいいじゃないですか』『もういいですッ!』と、バターン!と戸を閉めて話の途中で出て行ってしまう。すみません、気をつけます、とかはい、こうすればよかったんですね、とか言えばくどくど言われることもないのに」

普段は、素直にそいつバカじゃねーとか笑う息子だが、逆上している時にそんな話をされるとまさにそっくりなお子様態度でキレまくる。

まあ、せめて今、失敗しておけ。親を殺さない程度に。社会に出てから、「親に怒られたことなんかありません、箸より重いものを持ったことがありません」てな態度でびっくりされるより、今ご近所に真夜中の怒号で迷惑をかけ、恥を晒しているほうがましである。

☆ ☆ ☆

なお、自転車はすぐに見つかった。

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2007年8月 7日 (火)

息子の夏祭り~あの3年間はなんだったのか~

夏祭り。10代にとって、こんなに甘美な誘惑も無いが、親にとってはいろいろ心配でもある。

比較的安全な祭りと、ちょっといろいろあるうわさの祭りとでは、私も子供に対する接し方が違う。中学生の娘には、門限をきっちり決めて対処した。問題は息子だ。

多少の悪さは、見逃してやらなくてはいけない。が、本当に悪いことを見逃しては親ではない。そのへんを、私は1人で見極めなくてはならないのである。

「今日も祭り行きたいんで、小遣い欲しいんだけど」

知るか。昨日もせっかく用意してやってたのに踏みにじりやがって。と、いろいろ口論。「昨日は、友達の就職祝いしてたんで、ろくに遊べなかったんだよ~ぉ。今日は、みんなで花火するんだ」

あらまあ、ドキュンの大好きな花火をするというの。真夜中にロケット花火なんかあげられたら迷惑だわ。

「線香花火?それなら10本105円くらいね。それじゃあ、30本くらい買えるお金をあげるわ」
「ちょ」という顔の息子。「なあに?不満なの?それじゃ、ヘビ花火もつけてあげる。ほら、525円よ。豪華でしょう」
「俺にとっては、線香花火は凶器だ」

たしかに息子は子供の頃線香花火をやっていて、玉が落ちないように落ちないようにと最後まで遊び、その玉がなんとスニーカーの中に落ちて入り込んでしまい、思わぬ重傷を負ったのだ。息子にかかれば線香花火もスリル満点。

「よ~し、ママ大サービス。お友達の分も、線香花火50本買えるお小遣いをあげちゃうわ。ヘビ花火も含めてお大尽と言える大金よ!」

なんて冗談を言いながら、結局2000円与えた。

息子の交友関係は大体わかっている。男も女も、要はかつての不登校仲間だ。それにしても気になることがある。祭りに行くと、むしろ不登校以外のかつての同級生に会うのではないか。

ところが息子は、祭りに行きたい理由をこう語った。「同じ中学のヤツとか、見られるかもしれないから」……は? あんた卒業まで、あいつらに会いたくない、と絶対登校時間に外に出なかったし、あいつらと同じ空気を吸うのもイヤ、と教室に近づかなかったし、もしも「あいつら」に会ったら殺してやる、許せない、とか言ってたじゃないの。

「でも、元気な姿見たら、うれしいから」……はああ?今までの、自分の人生さえ棒に振るかと言う中学生生活はなんだったの?パパはと~~~っくに逃げてしまったけど、私や娘やじーちゃんばーちゃんがどんだけぇぇぇぇ!

さてお小遣いを握り締め、遊びに行った息子。案の定門限なんか関係なく深夜の帰宅。毎度「遅い!」とメールを出すと、あれやこれや言い訳するけど、その日の言い訳は「自転車盗まれた~」だった。

怒。(……続く……)

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2007年8月 6日 (月)

最近気になること~スリッパを外履きにする人たち~

加賀百万石の前田家の血を引き、旧華族としていろいろな活動をしていた酒井美意子さんが、エッセイでこんなことを書いていたと思う。

幼少時をイギリスで過ごした美意子様は、帰国して日本で玄関にスリッパが出されるのが奇妙に思えたそうだ。あちらでは、スリッパというものは「寝室で使うもの」。無邪気な少女時代は、「ママ、こんなところにスリッパがあるわ!」などと嘲笑してしまったそうだ。

最近駅のエスカレーターで、前の人の足元が気になる。…これは、室内用のものではないのか。

駅というのは、そこそここの辺では「都会」であろうというところの話だ。デパートもあるし、とてもにぎやかな場所だ。無人駅などではない。

布製で、おまけにイボイボまである。足の持ち主は若い女性。服装も、私なら室内着、パジャマとしてとても便利なスウェットスーツのようなもので、家が火事にでもならなければ、私ならこの格好を人目に晒すことはないと思う。まして、ズボンの片方だけひざまでまくれてるなんていう姿、家族にもあまり見られたくない。

そんな格好で、素足で、どう見ても薄汚れた室内履きの、それもイボイボスリッパ。こんな女性が少なからず見られるのだ。

うちに最近入った人たちも、私には不思議だ。前述の3歳児クンは潔癖症らしく、会社の用意したスリッパは絶対に使おうとはしない。……まあ、それはかまわないけれど、マイスリッパで平気で外に出てしまう。うちの会社のフロアでスリッパ必須なのは2箇所。メインのフロアは、下足でお客様もお迎えするし、夏など社内ではサンダルに履き替える私でも、それはあくまでも「外履き」と認識してナースサンダルを使用しているのだが、彼はスリッパでそこに来てしまう。さらに弁当を買いに、とそこらのコンビニに行ってしまう。ついでにもう1人入った人も、平気でスリッパで買物に出る。自分の足が、他人の履いたスリッパで汚れるのはイヤだが、外の汚れを室内に持ち込むのは気にならない。そういうことだろうか。

100円均一ショップに寄ると、まさに駅で、あるいは他で見かける女性たちのはいていた履物が、たしかに「室内用」として売っている。いや、どう見たって、木綿でくるまれたこれは、室内だろう!

ついでに新しい社員さんのどちらかはわからないが、トイレの履物を玄関においてしまう。なんでだ。何でだよ!

平成の世。今は亡き酒井美意子様も予想だにしなかった事態が、日本に起きている。

☆  ☆  ☆

などとすっかり社会派を気取って日記を書いていたら、絶妙なタイミングで娘が話しかけてきた。部活で遠征したときのこと。体育館のトイレに皆で行ったら、トイレ履きがあまりにだらしなく散乱していて絶句したそうだ。「腐児子ちゃん、入らないの~?」と仲間に聞かれ、「……うん、うち、ここでスリッパ揃えているからいいわ……」とひたすら整理整頓したそうだ。

今日も息子は網戸にテープカッターを投げつけてぶっ飛ばすなどの暴行をしたが、もしも誰かが我が家に入ったら、(私はこれでも必死で掃除しているのだが)「ゴミ屋敷」と認定されるだろう。私も娘もこんなところでくつろげてしまうのに、よそのそんなことが気になるなんて。

やっぱり変だわ……

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2007年8月 5日 (日)

FF12がカウントダウン~これは主婦の戦いか~

FFTもまだまだ遊びつくしたわけでもないのに(一応、クリアはしましたけど)もう、12のインターナショナルが出る頃になってしまった。

これまで、7はともかく、10と10-2、キングダムハーツ関係のインターナショナルは買ったけど家族揃って放置しているのでものすごくものすごく微妙な感じなのだけど、ゲーム屋さんでレダスが先頭切って戦っている画像を見ると、なんだか欲しくなってくる。

8/2にはようやく公式サイトができたそうで、一応見に行ってみた。今度はジョブがあるらしい。賛否ありながら、今もヘネマラソンが行われるくらい中毒者を出したトレジャーシステムも大幅に変わったらしい。召喚獣とゲストキャラが操作できるのも、大きな変更点だ。これもどうなんだろう……思うように動いてくれない!邪魔!といわれることの多かったゲストだけど、好き勝手に動くあたりもある意味「味」で、私などはそこに妙な魅力を感じたもの。無限の財布で惜しげもなく回復アイテムを使う王子様とか、人一倍張り切ってるのだけど、とことん使えない有力空賊とか。ことにレダスには、自分を投影してしまい、妙に気に入ってしまった。ああ、私も「あの新人おばちゃん、人一倍がんばっているのはわかるんだけど、何やっても地雷を踏むのよね。もう、何もしないでいてくれたほうがましだわ」って言われてるんだろうな~と思える時期だったから。「レダスは、私だ」と痛感しながら、なんでレダスがこんなに嫌われるのか、いろいろ考察しながら自分を見直すきっかけにもなったのだ。プレイヤーだって人間だもの、「思うようにならない」部分に怒ったり、好きになったりする。

考えようによっては、あのレダスを今度こそ有能キャラとして活躍させられるのか。ダメ人間の自分のイメージを変えるチャンスと見るか。

ところで、CMも流れ始めているようだが、なんなんだ。暗いスーパーらしきところで主婦らしき女性がカートを押して突進。再戦。そしてヴァンが敵に突進する画面にイメージが移る。

オールドFFのCMは、若い女性がきゃぴきゃぴプレイしているものが多かったが(私の周囲では大不評)、12のイメージはおばさんですか。

これは、私に「再び戦え」ということですね?

ポイント5倍セールに躍起になり、限定特価の牛乳だの玉子だのに燃える主婦。たしかに、そんな人間がはまってしまうFF12。良いでしょう、一応買おうじゃないですか。プレイする時間があるかは本気で微妙だけど、またあの大地を駆け巡って漁りまくりましょう!

ところで、英語版ヴァンも、舌足らずなんでしょうか。

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2007年8月 4日 (土)

息子の仕事を見に行った

実家にものを届けるなどしたとき、息子が働いている店に買物に行こうかと言うことになった。

息子はちょうど、レジにいた。私たちが店内で買物をしていても気づいていない。トイレットペーパーなど必要なものとお買い得品を手にし、空いたところで母がレジへ。

息子、「いらっしゃいませ~」と買い物籠を受け取り、「食品と日用品はお分けしますか?」と聞いたが、まだ気づいてない。「一緒で良いです」と声をかけられてふと顔をあげ、

( ゚д゚)

という顔をした。そしてすぐに後ろに並ぶ私を見て

( ゚д゚ )

はいはい、こっち見んな。そして息子は「なっなんでっ??……こなくていいのに」とつぶやいた。こらこら、周りに誰もいないから良いようなものの、お客様に向かってなんという口だ。しかし息子はすぐに我を取り戻し、冷静にレジを処理し、商品を袋に入れ、ポイントカードのご案内も完璧にやった。

孫の不登校と暴力で悩まされた私の親は、その見事な店員ぶりにいたく感動し、大喜びだった。

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2007年8月 3日 (金)

デジカメのない生活に限って

今朝、洗濯機から洗濯物を取り出していたら、105円のマニキュアを見つけた。

夏だし、ちょっとハデなのをペディキュアにしようかしら、と購入したものだ。と言ったって、自然なピンクに、ちょっと粗めのラメが入っているようなものだ。

これが、脱水されて見事に「遠心分離」していた。片方ピンク、片方銀色の輝きのマニキュアになってしまったのだ。

出勤して、帰ってもまだ混ざらない。恐るべき、遠心分離。

で、なんでデジカメのないときに限って。そして、一体どうして洗濯機に入ってしまったのやら。

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2007年8月 2日 (木)

耳が悪いのか思考回路が悪いのか

今日は会社帰りに扇風機を買った。

大暴れしたとき、私は扇風機ごと押し倒され、殴る、踏むなどされたのだが、見ていた娘は「ああ、扇風機がぁ!」とそっちの心配をしていた。で、私は打撲やアザですんだがその扇風機はどこか扇風機として軸がぶれてしまったようで、夜中に奇怪な音をたてるようになった。

また、不思議なことに私と娘の寝室で使っていた扇風機(古)も急逝してしまった。慌てて食卓のスリム扇風機を部屋に持ってきて、代わりに息子の部屋に埋もれていた卓上スリム扇風機を食卓に置き、暑い夜をやり過ごしたのだが、ディープダンジョンのごとく暗く、得体の知れない息子の部屋から掘り起こされた扇風機ときたら、「首振り」をさせてるのにくるっと一回りしたあと何度やっても私のところでぴたりと止まり、私だけを扇いでくれる。ああ、この家の中で私をねぎらってくれる唯一の存在よ。

軽いとはいえ、頭や顔にはまだ痛みが残るし、ハエ何匹分の脳細胞が死んだやら(ファンシィダンス)と不安になる。昨夜も、こんなことがあったのだもの。

息子がパソコンに座り、いろいろ話をしていた。アニメの話をママにするときは上機嫌。そこで、私は「全裸ガンダム」という言葉を聞いたのだ。

「は???全裸ガンダム???」

「言ってねえよ! ちゃんとゼータガンダムって言ったよ!」

ゼータが全裸に聴こえるなんて、脳波の検査をしたほうがいいかもしれない。おまけに「ダブル全裸ガンダム」なんてものを想像してしまうし。って、どんなんだそれは………orz

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2007年8月 1日 (水)

マリラになれない私~息子今夏の大暴れ~

アン・シャーリーは、エキセントリックな子どもであった。

これまで不幸で、孤独な生い立ちだったせいか、想像の翼を広げ、心の中にしかいない友を作り、いつか本当の友を得ることや、物語の中のお姫様のようなドラマチックな世界を夢見ていた。

そんな彼女がこういうせりふを言ったのを、アニメで見て印象的だった。友達と行くはじめてのハイキング。これまで夢の世界の食べ物だった「アイスクリーム」が振舞われるという。ところがそのハイキング当日、大事なブローチを紛失した養い親のマリラに問い詰められ、「白状するまで部屋を出さない」と言い渡されたときだ。
たしか、彼女はこんなことを言った。

「いいえ、行かなくてはならないの!私はどーうしても、アイスクリームを食べなくてはいけないわ!」

こういうタイプの子は、しばしば「私はとてもこれをしたい」を「私はこれをしなくてはいけない」と表現する。

アスペルガー診断中の我が息子は、そういう子である。
これまでもネットゲームや友達づきあいを至上のものとし、本来自分がやるべきことを完全否定してきた息子。今、彼は「学校で、日記を書くように言われたから」と言う理由で深夜…どころか朝までパソコンをいじっている。
部屋を明るくされ、テレビでらきすたなどの音声が流れ、娘も釣られて夜更かしするし、このところ激務で休み無し、しかし休まなくては体を壊す…と危機感を持つ私は眠れない。で、「もう寝なさい」というと、これが衝突の原因になる。
「これは宿題なんだよ!やらなきゃいけないんだよ!日記ってのは夜書くもんだろう????」と、窓際で大声で叫ぶ。
丑三つ時である。
「近所迷惑だから」といさめると
「はぁ??????俺の方が(邪魔されて)迷惑だし」ととことん正当性を主張し、結局私の寝室の引き戸を家具を剥いだ木材でがんがん叩き、破壊した。
…その木材、みんなで作った手作り家具のものなのに……
だが、息子に言わせれば、全部悪いアンタのせいで、俺はここまでしなくてはいけないんだ、という。そのあとアニメを大音量でがんがん流し、明かりをこうこうと点け、私や近所の人の安眠を妨げたのも、すべて邪魔をする母のせいだという。

日記を、毎日必ず深夜に書かなくてはいけないという決まりは平安時代の昔からなく、学校側だって家族や近隣に迷惑をかけ、昼夜逆転の生活をしてでもパソコンで日記を書きなさいと言ったものではないだろうと思う。まして、息子の「日記」の大半は、エルフ耳の美少女の絵なのだ。
「美少女の絵を毎日深夜にどんな家族の妨害にあっても書き上げなさい」なんていう学校があるだろうか。
しかし、息子にとってはそれが至上命令であり、義務なのである。「自分の欲求」が神の指令なのだ。したがって、もう寝なさいだの早くお風呂に入りなさいだの言う親は足蹴にして当然!なのだ。
ついでに、夜更かしして朝寝して、昼に起きたあとは、かつての不登校友達との交流を「しなくてはならない」ので、部屋に散らかったごみを片付けるとか、自分がやりたいと言って始めた通信教育などしているヒマがない、という。玄関にまでごみを散らかされ、片付けろというが、聞かない。ついでに、私が片付けたら大暴れする。これも、何か本人の「神の指令」に反することをした罰だというのだ。
そして夜、「日記を書かなくてはいけない」ので、深夜帰って食事を作り、ようやくPCに向かおうとした私と衝突した。私も、早くやるべきことをやってとっとと「眠らなくてはならない」。息子も、「書かなくてはいけない」。衝突して、殴られた。
打撲自体は、それほど重くは無い。息子も手加減しているようだが、しっかり「こんなに物分りが悪い親は殺すしかないな」と言った。
頭、鼻、腕、腰などに軽い打撲で、この年のせいかじわじわ痛みと怒りがやってくる。…こんな思考回路の人間を、このまま成人させちゃまずい。

「男の子はどこにいるんですか?」とアンに心無い言葉をはいたマリラ・カスバートゥは、このろくにしつけされておらず、夜のお祈りもしたことがない破天荒な娘アンにしっかり家事をしこみ、教育を与え、どこに出しても恥ずかしくないレディ、そして才女に育て上げた。マリラとマシュウ兄妹は、理想の養い親である。あの頃アニメに夢中になった私は大人になり、子供を生んで、ある意味自分そっくりの困った性質を持つ息子にノイローゼ状態になったのだが、自分の親に会ったとき以上に、「赤毛のアン」の懐かしいアニメをケーブルテレビで見て、泣いた。ごきげんよう、マリラ、マシュウ。自分には永遠になれそうにないような、素晴らしいアンの、そして私の養い親たち!

それにアンが女の子でよかった。かんしゃく持ちのアンは、リンド夫人にひどいことを言われたとき、足で床を踏み鳴らしてぎゃんぎゃんと抗議をしたが、うちの息子なんざ壁に穴を開け、ドアを破壊し、母親を殴り踏みつけ、ご近所を毎夏不眠にする。

もしもアンが男の子で1ダースもいたら、グリーンゲイブルズはたちまち廃墟と化していただろう。1ダースの男アンよりも、わしゃあアン、お前の方がいい、いいかい、1ダースの男アンよりもだよ。

である。

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