熱帯魚もばてる暑さ
熱帯魚
とは、文字通り熱帯地方に住む魚のことで、日本の魚には無い美しい色彩や珍奇な形態が魅力の生き物である。
私の子供の頃は、ヒーターや専用の道具のいる、庶民には手の届かない趣味だと思っていたが、今は魚も道具も安くなり、身近な存在になった。
だが、大きな氷を水槽に浮かべることになるとは、想像していなかった。
今日、熊谷と多治見で40.9度という日本記録を更新する気温が出た。うちのあたりも37度を超えた。長梅雨、冷夏かとさえ思われた先月と比べてとんでもないことになってしまった。痛ましいことに熱中症で犠牲者も多く出た。
「水分とって、扇風機を使いっぱなしで良いからね」「あんまり外に出ないで」と子どもに言い聞かせて仕事に出たが、私にとって育む命は子どもたちだけではない。ベランダの植物や、熱帯魚たちもである。
通常、うちの熱帯魚は26度前後が望ましい。そして30度以上になるといささかよろしくないのだが、水槽に専用の扇風機を置き、毎朝夕、水温を見ては氷(浄水器使用)を放り込んで少しでも温度を下げようとしたが、この2、3日はすぐに30度、32度になってしまう。
そこでスーパーで魚などを買うときに保冷用の氷をもらい、浮かべて冷ますことにした。熱帯魚好きの間では普通にやるようなことだが、さすがに勇気がいる。冷えすぎたらどうしよう…
ところが、氷のたっぷり入ったビニール袋を浮かべると、魚たちがうれしそうにその下にやってきて涼んでいるではないか。熱帯魚もうだるほどの暑さ。今の日本は、熱帯より熱い!
氷が全部溶ける頃には28度くらいになるのだが、ほんの数時間でたちまち元に戻る。水って言うのは熱伝導率が低く、温度が変わりにくいんじゃなかったか……と嘆きたくなる。
ただいま室温33度。熱帯魚より熱い環境で眠る。
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