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2007年8月28日 (火)

私はすぐに帝国一級市民になる~FF12の特異さ

帝国首都に着いた。大都会で「おのぼりさん」の我々は、タクシーを使うためにリーフを手に入れるため、街の中で情報を集めることになった……

FFを6から始めた私は、FFとは「責任のRPG」であるという認識を持っている。5あたりから、プレイヤーが行動すればするほど表面上、世界は困ったことになっていく、というのがスジだからだ。

ゲームを始めたら、周囲の人々の話を聞いて世界を把握し、課題を解いていくのがRPGの基本。ほとんどのRPGの主人公は、始めは平凡な少年や頼りない勇者で、人々の問題を解決しながら世界を救っていく。何度、「ありがとう」「助かりました」といわれるか。あるいはそれとわからなくても世界がよい方向に向かい、それが自分の働きのおかげだと思えば気持ちが良い。もちろん、その甘美な世界に浸りきって現実を見なくなっては本末転倒だが、救われた姫君の感謝の言葉、街の人々の笑顔、これらに励まされてプレイヤーは現実に勇気をもって立ち向かえるのだ。

ところがFFときたら。

ゲームを進めるほどに世界は困ったことになっていく。風が止まったとか、水がにごったとかいう人々に促されるように神殿に行くと、クリスタルが割れる。何もしなければ、永遠に人々は愚痴を言っているだけで済むのに。
帝国の脅威に不満を持つ人は多いが、プレイヤーが動けばとある王国は毒で全滅させられ、世界は崩壊までしてしまう。
大企業の独裁がなんだ!メテオが降るよりましではないか!
時間圧縮なんかもう、わけわからん!!

と、SF~PSの多くのFFは、自分の行動によりどんどん悪化した世界を、最後の大逆転で救う物語になっている。

そこへいくとFF12はどん底の時代から復讐心にかられた人物たちが成長していく物語だ。悲劇は、すでに行われた。大切な人を失った。ことにすべてを失った王女アーシェにとっては、帝国許すまじ、の冒険の始まりであろう。

しかし最初は不気味で、憎憎しげな「帝国」だが、ゲームを進めるごとに認識が変わる。ラバナスタを占領した帝国兵でありながら、この地を案じて私財を投じモブ狩りを依頼する男がいる。正義感と政治的才覚を持った帝国のラーサー王子がいる。そして帝国に足を踏み入れ、情報屋をやっていれば、一見選民意識に満ちてや~な感じの首都住民も、肉親を案じ、自分の道を探し、必死で働いている、ただの人たちなのだとわかる。

私は結構、この情報屋イベントが好きで、始まると一気にすべてのリーフを集めてしまう。勢いに乗ったほうがクリアしやすいから…ということもあるが、何より「困った人」を助け、喜ばれたり感謝されたりするのが心地よいからだろう。大体、この作品においては何かするたびにクランのモンブランが感謝の言葉を伝えてくれる。それを励みに冒険心がわきたつ。FF12は、「感謝のRPG」である。

息子などは「帝国のイベントめんどくせー」だそうだが、ひとりひとりの人生に想像の翼を広げられれば、それなりに楽しめるだろうと思う。……間違っても、すべてリーフを金で買おうなどとは考えませんように。

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