不登校息子が勤勉息子に~あらしのあさに~
ひどい台風であった。
娘は学校が昨日早々に休校が決まり、高笑いをしていたが社会人はそう簡単には休めない。職場が浸水でもすれば休みにはなるだろうが、そうなるともっと仕事が増えるくらいだ。
息子の学校はいまひとつ煮え切らない態度で、電車が止まっていたら休校、動いていたら判断する、ということだった。
て、電話連絡網も何もないのにどうやって…。
とにかく通常通りの支度をして、テレビやネットで交通情報を集めた。起きた頃は、見事に電車が止まっていた。…が、通学する時分にはなんとか動き出したようだった。「そうなると俺は、駅まで行ってたしかめなくちゃいけない」と息子。
父が駅まで送ってくれるというのに甘え、二人揃って駅へ。考えるのは誰も同じで、駅までの道は車でびっしり。息子が車から降りたとたん、携帯に学校から電話が入った。「休校」の知らせらしい。
「でも、今学校に入ることはできますか?」と息子は言った。「今駅に着いたところです。取りに行きたいものがあるのですが…」社会の教科書を取りにいきたいという。
なんという向学心に満ちた少年。電話をくれた先生はやたらと息子をかわいがってくれ、期待してくれている。じゃあ、君が来るまで待ってるヨ!入れるようにしておくよ、というようなことを言われたらしく息子は「ありがとうございます!」と電話を切り、荒れ狂う駅で私と別れた。
教科書の下には、昨日雨に濡れたら大変だからと学校においていったというDSLとPSPがあるのを、私は知っているのだが……(苦笑)
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